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六甲山国際写真祭 8月28日まで【行ってみた感想・写真・動画】

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写真と人・社会をつなぐ「六甲山国際写真祭」

8月20日から8月28日までの8日間にわたって「六甲山国際写真祭」が開催されています(主催:RAIEC)。
写真家が写真に込めたメッセージや物語を一般の人により広く感じてもらえるよう「写真家と社会のつながり」を目的に2013年に始まった写真展です。写真の展示はもちろん、ベテランや新進気鋭の写真家のスライドショー、海外から写真のレビュワーを招いて行う写真家の評価プログラムや、一般の参加者に公開するオープンポートフォリオビューイングを実施していることが特徴。

会場は、神戸市内の複数のギャラリーです。多くの写真家が参加していることもありテーマは多岐にわたります。Akiも実際に行ってみたので各会場ごとにご紹介します。

メインゲスト作品展示/会場 C.A.P. KOBE STUDIO Y3

メインゲストの写真家3名の展示が「C.A.P. KOBE STUDIO Y3」で行われています。こちらは「海外移住と文化の交流センター」という建物の四階にあります。
海外移住と文化の交流センター 外観

ちなみにこちらでは一階で「ワンダーリオ写真展」というイベントも開催されており(8月31日まで)、こちらも非常におすすめです。

2016年、リオの姉妹都市の神戸で、ワンダーリオ写真展を開きました。リオの子どもたちが写した写真、神戸の子どもたちが写した神戸、写真家によるリオのジョイント写真展

メインゲスト3人の展示内容について簡単にご紹介します。

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ジェイミー・スティリングス「イヴァンパ太陽光発電のすべて」

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アメリカ・カリフォルニア州で建設されている巨大な太陽光発電システムの写真を通して、エネルギーをめぐる世界的な社会問題に光を当てています。ジェイミーさんは2010年からこのイヴァンパ太陽光発電を取材するプロジェクトを始められ今も続けているそうです。展示されている写真にもいつ撮られた写真なのか明記されており、いかに長期間・大規模なプロジェクトなのかをうかがい知ることができます。巨大な発電システムを空撮でダイナミックな写真を撮っています。

JAMEY STILLINGS “THE EVOLUTION OF IVANPAH SOLAR” Aug 20&

アレハンドロ・デュラン「ウォッシュド・アップ」

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個人的にこの写真展で最も興味深く拝見した展示です。メキシコのカリブ海沿岸部に漂着するゴミの問題を取り上げた写真。アレハンドロさんは流れ着いたゴミをそのまま撮るのではなく、ゴミを集め再配置してから写真を撮っています。ゴミを集めてそれを色分けして並べてみたり、まるで自然の中に初めからゴミがその中にあったようにゴミを配置します。例えば歯ブラシを草や木々の中に立てて並べたり、スポンジのようなゴミを木の枝にさして花や果実に見立てているのです。個人的には一度ゴミが環境の中に入ってしまうと簡単に取り除くことは難しく自然と一体化してしまっているような印象を受けました。

アレハンドロさんの写真からは流れ着いたゴミをただ写真に写すだけでは表現されないであろうインパクトを受けました。美しいけれど、悲しく深刻な写真です。ゴミのパッケージには様々な言語が見られます。それもそのはず。このゴミは確認されている限り53ヶ国から流れ着いています。

岡原功祐「フクシマ・フラグメンツ」

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東日本大震災以後の福島のスナップ写真の展示です。将来の世代の人々が災害の意味を理解する手助けとなるようなイメージを集めたいという岡原さんの思いが込められています。

KOSUKE OKAHARA “FUKUSHIMA FRAGMENTS” Aug 20 Sat – 28 Su&

ディレクターズチョイス/会場 TANTO TEMPO

TANTO TEMPO入り口
写真展の主催団体「RAIEC」の代表・杉山武毅さんが選んだ作家の作品展示です。

ミシェル・ヒューノー「メジャンティックの長い夜」

カナダ・ケベック州にある小さな町「メジャンティック」で起きた凄惨な列車事故を取材したドキュメンタリー作品が展示されています。写真の展示もあるのですが、印象的だったのは現地住民の方を取材した録音があるスライドショー。タブレットで見ることができ、写真のスライドショーを背景に地元の人のインタビュー音声を聞くことができます。私が見た映像では字幕は現地の言語(ケベックなのでフランス語?)と英語だけで、日本語は見当たらずこの点は少し残念。

私は災害地を取材させてもらった経験があるのですが、地元の人からこの事件について取材することは非常にデリケートで難しいことだと言えます。何よりデリケートなのは、この事件は人的な災害であるということです。狭いコミュニティで暮らす地元の人間がこの事件について話すには細心の注意を払わなければならず、大きな困難をはらみます。貴重なインタビュー音声を録ることができたのは、ミシェルさんの地道で真摯な取材と、それに応えて協力してくれる人のおかげでしょう。

Michel Huneault / La longue nuit de Mégantic Aug 20 – S&

RAIEC SHOW 2016/会場 Gallery 301

2015年のポートフォリオレビュー参加者による選抜展だそうです。5人の写真家の作品が展示されています。

詳しくは投稿をご覧ください。

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私が会場に足を運んだ時は、写真家のひとり町田良太さんがいらっしゃいました。町田さんの作品は「虚空の庭」。プラチナ・パラジウムプリントという手法で和紙に印刷したという花や植物の写真は、写真というより筆で描いた絵のような印象を受けました。私は普段写真を撮ってもWebにあげたり、たまに写真屋さんでハガキ大程度に印刷するくらいしかしていませんが、印刷の手法や、印刷したものをどう展示するかもアートとしては非常に重要な要素だということを感じさせられました。すごく初歩的なことを言っているような気もするけれど、ただのアマチュアの写真好きとしては印刷にまでなかなか気を配ることができないというのが実際ではないでしょうか。作品の被写体が植物の花や葉だったので、被写体のチョイスが私好みということもあり印象的な作品でした。
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ARTIST in RESIDENCE 2016/会場 Kobe 819 Gallery

2015年のポートフォリオレビュー参加者による宿題報告展だそうです。5人の写真家の作品が展示されています。

© MAYUMI SUZUKI このプロジェクトは、過去に六甲山国際写真祭に参加された写真家に「宿題」として課&

こちらで個人的に印象に残ったのは、ある限界集落の写真をおさめたものでした。写真自体から受けたイメージは明るい村と村民というものでした。後からこの写真が撮られた場所のことについての解説文を読みましたが、どうやら将来の働き手がいない中で創意工夫して外部から人を呼ぶイベントを開催しているようです。その一場面を切り取った写真だから明るい印象を受けたのかもしれません。
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ネイルをした手で土まみれのジャガイモを握っている手の写真が気に入りました。最初見た時は、ご家族が帰省か何かで手伝いをしているのか、それとも本業農家の方が汚れることを承知でネイルのおしゃれをしているのかな、などと想像したのですが、解説文を読む限りは外部から訪れた人がジャガイモ収穫体験をした時の一枚のようです。キレイなネイルと土のついた手はミスマッチのようですが、だからこそ面白い一枚だと感じました。

開催日時・休館日・場所など

六甲山国際写真祭
2016年8月20〜28日
公式Webサイト

六甲国際写真祭の公式HP
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【C.A.P】
Open 10:00-19:00
Close 月曜 Monday

【Gallery TANTO TEMPO】
Open 12:00-18:00
Close 月曜 Monday

【GALLERY301】
Open 12:00-18:00(最終日は17:00まで)
Close 水曜 Wednesday

【Kobe 819 Gallery】
Open 12:00-19:00
Close 月曜 Monday

六甲山国際写真展2016 会場地図 Mt.Rokko International Photography Festival MAP

※C.A.P.へお越しの方はこちらの「海外移住と文化の交流センター」の「アクセス」ページをご参照ください(私は元町駅から歩きましたが炎天下だと結構しんどいです。)。

写真と動画

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