意外と良いかも中華製激安レンズ【YONGNUO・NEEWER】キヤノンEFマウントなど対応

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激安カメラ用交換レンズ

YONGNUO(ヨンヌオ)やNEEWER(ニューワー)といった中国メーカーの格安レンズをご紹介します。6000円〜というカメラ用交換レンズとしては異常に安い価格で人気があります。その性能や魅力をまとめてみました。キヤノンEF、ニコンFマウントほか、ソニー、フジフィルム、マイクロフォーサーズのミラーレスカメラ対応レンズがあります。
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YONGNUO

ストロボやカメラ用交換レンズを製造・販売する中国メーカーです。公式ウェブサイトの英語版を読んでみましたが、中国で初めてオートフォーカスが機能するカメラ用交換レンズを製造・販売したと記載があります。実際のところ、安いレンズと言えばふつうマニュアルレンズであるのに対し、ヨンヌオはオートフォーカスを使えてカメラにExif情報が記録されるレンズを作っています。

YONGNUO(永诺)公式サイト

yongnuo lens

画像引用:Yongnuo Photographic Equiment Co., Ltd

それでは具体的にどのようなレンズがあるのか見てみましょう。各レンズに関するレビューのリンクも記載しています。英語のものばかりですが、映像などご参考にしてください。

50mm F1.8 単焦点レンズ

キヤノンの撒き餌レンズとして有名なEF 50mm F1.8 Ⅱを真似て作られたレンズです。EF 50mm F1.8 Ⅱは新しいSTMタイプにとって代わられるまでは実売価格8千円ほどでした。1万円を切る格安価格が話題の人気レンズでしたが、このYONGNUOのレンズはそれよりさらに安い7千円弱の値段で登場しました。

YONGNUO製50㎜単焦点レンズの特徴ですが、まず外見がEF 50mm F1.8 Ⅱにあまりにそっくりです。フィルター径が52㎜、最短撮影距離が45㎝、最大撮影倍率0.15倍、フルタイムマニュアルフォーカスに非対応、オートフォーカスがキュイーンとうるさいところまで似ています。

YongnuoとCanon50mmレンズの比較

画像引用:Yongnuo 50mm f/1.8 VS Canon! Comparison and full review (full-frame and APS-C) – Christopher Frost Photography

実際に使用した人たちのレビューを見てみると、オートフォーカスの精度とスピードは純正レンズに劣るようです。描写性能はわずかに純正が優れるという評価もあるようですが、ほとんど差はありません。

一方YONGNUOレンズの方が優れているポイントもあって、絞り羽根が7枚でオリジナルの5枚よりも多いです。そのぶん光芒はYONGNUOの方が美しいと評価されています。Exifデータもきちんと記録されます。優れたレンズとは言えないもののちゃんと使える製品のようですね。キヤノン純正レンズとほとんど性能が変わらないのでわずかに安いYONGNUOレンズを選んだユーザーもいたようです。

しかし、比較対象となっていたキヤノンのEF 50mm F1.8 Ⅱは生産終了して、現在は新型のEF50mm F1.8 STMが1万5千円ほどで売られています。このSTMレンズは値段が高くなったものの、性能・質感ともに大きく改善されているので、お手頃価格の50㎜単焦点レンズの中ではEF50mm F1.8 STMが最もおすすめです。

ニコン用もあります。

参考レビュー:

50mm f1.8 Lens Battle – Canon STM vs Canon ii vs Yongnuo – NextLevelNerd YouTube

Yongnuo 50mm f/1.8 VS Canon! Comparison and full review (full-frame and APS-C) – Christopher Frost Photography YouTube

35mm F2 単焦点レンズ

35mm F2 単焦点レンズは実売価格約1万2千円。こちらもやはり非常に安いレンズです。やはりオートフォーカスがうるさく、精度も優れていないようです。逆光でコントラストが失われます。フレアも大きく出るのですが、レビュー動画を見る個人的にはわり綺麗なかたちで好印象でした。

このレンズのモデルとなったであろうEF 35mm F2は現在生産終了。性能は圧倒的にEF 35mm F2が上回るようです。

またキヤノンの35㎜レンズは現状EF35mm F2 IS USMEF-S35mm F2.8 マクロ IS STMなどがあります。どちらも手振れ補正が付いていて非常に良いレンズです(価格は5万円前後)。もし現行モデルでもっと安いレンズがほしいのであれば、EF40mm F2.8 STMがおすすめです。40㎜と若干望遠になり、F値も2.8と少し暗くなりますが、格安で非常に映りの良いレンズなのでYONGNUOを買うくらいならこちらの方が絶対良いです。

参考レビュー:Yongnuo 35mm f/2 lens review with samples (full-frame and APS-C) – Christopher Frost Photography YouTube

85mm F1.8 単焦点レンズ

最近注目を集めているのがこの85㎜単焦点レンズです。正確な発売日はわかりませんが、2016年の11月に100㎜単焦点レンズに関する発表があり、それと同時にこの85㎜レンズも新しく登場することが明らかになりました。

レビューを見てみると相変わらずオートフォーカスがうるさいですが、旧来のレンズと違ってフルタイムマニュアルフォーカスに対応。フォーカスリングも35㎜・50㎜の両レンズと違い扱いやすくなったようです。以前のレンズがプラスチックボディであったのと対照にこのレンズは金属製。またオートフォーカスの精度はサードパーティのわりには優秀なようです。フードやレンズポーチも付属するとのこと。

ヨンヌオのレンズの中では一番良いレンズかもしれません。写真中央部分はシャープな映り。85㎜という焦点距離、F1.8と明るいのでポートレート撮影におすすめのレンズと言えます。なにより背景ボケがきれいです。

周辺部はソフトな映りでいまいち解像しませんが、この価格でこの性能は良い仕事していると思います。逆光に弱い、周辺部の解像度が低いという弱点を理解してうまく使ってやれば良い写真が撮れそうです。

参考レビュー:Yongnuo 85mm f/1.8 lens review with samples (Full-frame & APS-C) – Christopher Frost Photography YouTube

ポートレート用レンズがほしくてもう少しお金を出せる人にはキヤノンのEF 85㎜ F1.8 USMをおすすめします。これは5万円ほどするのでヨンヌオと比較すると倍以上の価格になりますが、オートフォーカスが静かで速く正確。かつ解像度もキヤノンレンズが上回ります。

100㎜ F2 単焦点レンズ

100mmレンズまであります。これも85㎜同様最近発売されたもの。残念ながら詳しい性能を検証したレビューを見つけられませんでした。85㎜レンズと同時期の2016年下旬に発表されたレンズなのでその性能に期待したいところです。

YONGNUOレンズ総評

格安レンズでありながらオートフォーカス対応でExif情報もきちんと記録されるところがYONGNUOレンズの良いところ。残念ながらどのレンズもオートフォーカスの音がうるさいです。また逆光に弱く、フレアが大きく出たりコントラストを失います。

50㎜と30㎜単焦点レンズはやはり安いなりの性能のようです。キヤノンユーザーの場合、ヨンヌオと比べれば高いもののEF 50㎜ F1.8 STM(約1万4千円)EF 40㎜ F2.8 STM(約1万6千円)などお値打ちで高性能のレンズがあるので、よほどお金をケチらない限りYONGNUOレンズを買う意味はないかと思います。

一方で後から製造・販売された85㎜単焦点レンズはフルタイムマニュアルフォーカスに対応し、レンズフードが付属するなど、旧来の製品とは一線を画しています。描写性能、剛性、質感など、様々な面で改善が見られます。相変わらずオートフォーカスの音がうるさいですが、価格のわりに使えるレンズであるという印象を受けました。そのぶん35㎜レンズや50㎜レンズと比べると高額になりましたが、それでもキヤノン純正85mmレンズと比較すると半額以下なのでなかなか魅力的です。

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NEEWER

NEEWER(ニューワー)は激安のストロボなどカメラ関連用品を販売していることで有名な中国メーカーです。手広く様々な製品を作っておりレンズまで販売しています。様々なマウント用のレンズを発売しており、キヤノン用、ソニーEマウント用、マイクロフォーサーズ用、フジフィルム用のレンズがあります。「プロクオリティをアマチュア価格で」をコンセプトとしています。

NEEWER公式サイト(英語)

ヨンヌオに比べると情報が少なめですが、わかる範囲でレンズの情報を集めました。各レンズに関するレビューのリンクも記載しています。英語のものばかりですが、映像などご参考にしてください。

キヤノンEFマウント用 85mm F1.8単焦点レンズ

マニュアルレンズで実売価格が約1万2千円。フルサイズにも対応しています。焦点距離85㎜でF値が1.8なので主にポートレート向けのレンズと言えるでしょう。このレンズに関しては残念ながら使用者によるレビュー情報が出てきません。

追記(2018年11月10日):久しぶりにアマゾンを開いてみたらレビューが複数書かれていますね。レビューを見た印象としては遊びがいのあるレンズのようです。

フィルター径が72㎜、最短撮影距離が85㎝です。ボディは金属製で、フードやレンズポーチが付属するので、安い割には本格志向のような仕様になっています。

ニコンFマウント用 85mm F1.8単焦点レンズ

こちらはニコン用。アマゾンのレビューを見るとAmazon.comのほうのレビュワー5人全員が満点の高評価というのがすごいです。

キヤノン・ニコン APS-C用 魚眼レンズ 8mm F3.5

魚眼レンズも非常に安い価格で販売されています。魚眼レンズというと飛び道具的なイメージがあって、面白そうでもこれだけのためにあまりお金を使いたくないという人が多いです。その点このレンズは格安なので遊び感覚で気軽に買えます。

ソニーEマウント用レンズ 25mm 28mm 32mm 35mm 50mm

NEEWERはソニー用Eマウントレンズの中で高い人気があります。ソニーのレンズはどちらかというと低価格路線のレンズラインナップが乏しいので、異常に安いNEEWERレンズは受けが良いようです(特に35㎜レンズ)。

現状アマゾンの10件あるカスタマーレビューは星5が6件、星4が4件と非常に高評価です。YouTubeのレビューで35㎜単焦点レンズの映像を見てみましたが、なかなか描写も悪くなくこれで1万円を切る価格なら確かに買ってもよさそうだと思いました。

参考レビュー:

Sony SEL35F18 vs Neewer 35mm F1.7 Lens – YouTube

Ultra Budget 35mm for Sony E-Mount: Neewer 35mm F1.7 – YouTube

マイクロフォーサーズ用レンズ

マイクロフォーサーズ向けにも同様の単焦点レンズが8000円、9000円ほどで売られています。ソニーほどではありませんが、マイクロフォーサーズユーザーの間でもNEEWER35㎜F1.7レンズが好評のようです。28mmと50㎜に関してはあまり情報が出てきませんでした。

参考レビュー:

$82 lens – Neewer 35mm f/1.7 Review – Does it Suck? EP#2 – YouTube

NEEWER 35MM F1.7 LENS TEST FOOTAGE | Best Budget “Blurry Background” Lens! – YouTube

富士フイルム用レンズ

NEEWERは富士フイルムのミラーレスカメラ向けにもレンズを製造・販売しています。ソニーとマイクロフォーサーズで人気の35㎜単焦点レンズは取り扱っていないようで、28㎜と50㎜があります。やはり価格は8000円ほど。

追記(2018年11月10日):28mmと35mmの取り扱いがあるようです。

NEEWERレンズ総評

いずれもマニュアルレンズで、やはり価格の安さが大きな魅力。おもちゃ感覚で遊ぶにはちょうど良さそうです。キヤノンユーザーにとっては格安の魚眼レンズが、ソニー・マイクロフォーサーズユーザーにはF1.7と明るい35㎜単焦点レンズが特に人気。また安いものの金属製で手に持った質感は悪くないようです。

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その他外国メーカーレンズ

なかなか外国メーカーのレンズを知る機会が少ないと思うので私の知っている外国レンズメーカーをいくつかご紹介しましょう。

中国メーカーでも低価格路線ばかりとはかぎりません。ラオワのような高品質・高級レンズもあります。

LAOWAレンズとは?独特なマクロ撮影や美しいボケ味が魅力
LAOWA(老蛙)とは、中国のVenus Optics(ヴィーナス・オプティクス)社が製造・販売するカメラ用レンズです。他社にない特徴的なマクロレンズや美しいボケ味を追求したレンズで近年存在感を高めています。いったいどのような企業なのでしょうか。Laowaレンズの魅力とその秘密に迫ります。

また中一光学というメーカーのレンズも最近注目が高まっているようです。

中一光学 (ZHONG YI OPITCS) – Amazon

中一光学 | ミラーレス・一眼レフカメラレンズ マウントアダプター 日本総代理店 株式会社焦点工房

SAMYANG(サムヤン)という韓国のメーカーからも非常に解像度の高い素晴らしいマニュアルレンズが販売されています。

SAMYANG – Amazon

スイスのIrixというメーカーのレンズも面白そうです。

Irix – Amazon

Irix – The photographers dream

他にもツァイスやライカはブランドとして人気がありますね。

ちなみに私もポテチの筒と虫眼鏡でレンズ作ってみました。

虫眼鏡とポテチの筒でカメラ用レンズを手作り!嘘みたいにきれいに撮れてびっくり
カメラ用のレンズを手作りしました!材料はなんとポテトチップスの筒と虫メガネ。簡単に作れて意外としっかりと撮影できるレンズです。どうやって作ったのか、レンズの構造やこのレンズを使った写真の作例をご紹介します。
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まとめ 安いレンズの選択肢が広がる

高級レンズと比べるとその差は歴然としていますが、YongnuoもNeewerも趣味の撮影を楽しむには使えるレンズと言えそうです。何より安いので遊び感覚で気軽に買ってみても良いですね!

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