EOS 6D Mark2の実機を触ってきた!実際に撮影してみてわかったキヤノン最新フルサイズの実力

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キヤノンからフルサイズ一眼レフカメラEOS 6D MarkⅡが発表されました。未発売の新商品ですが、キヤノンのショールームには先駆けてカメラの実機が展示されていて実際に手に取って撮影することができます。さっそく実物を見て使わせてもらったので、6D MarkⅡの気になったポイントをご紹介します。

神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。キヤノンデジタルハウス大阪に足繫く通うAkiです。購入を検討している6D Mark2の実物を見てきて感動したことや残念に思ったことをつらつらと書かせていただきます。

EOS 6D MarkⅡのおおまかな性能については次の記事にまとめています。

キヤノンEOS 6D Mark2のスペック詳細!フルサイズ一眼レフカメラ入門におすすめ?
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EOS 6D MarkⅡを触ってみて気になったポイント

外観

EOS 6D MarkⅡショールーム展示機

外観はそんなに目新しさはありません。基本的にはEOS 80Dが少し大きくなったくらいのカメラです。ただしヘッドフォン端子はやはりありませんでした。残念。EF24-70mm F4L IS USMのような比較的小型軽量のレンズと相性よく持ちやすかったです。

AF測距点

発表で気になっていたAF測距点。ウェブサイトを確認してみるとAF測距点がだいぶ真ん中に寄っているんですよね。

EOS 6D Mark2 AF測距点

画像引用:キヤノン:EOS 6D Mark II|高速AF

測距点の範囲を実際にファインダーをのぞいて確認してみました。やはり画像で確認していた通り測距点が中央にぎゅっと寄っていて端が開いています。すぐ近くに同じく新発売のKiss X9もあったのでそちらのファインダーものぞいてみましたが、AF測距点はKiss X9のほうが端までのびていてむしろこちらの方が使いやすいのではと感じたほどです(ただしX9は測距点が9つしかないので間は開いています)。

ですがもうひとつ気づいたのですが先代6Dもけっこう中央寄りだったんですよね。Mark2の隣に置いてあった6DのファインダーをのぞいてみたところAF点の広さはほとんど一緒です。同じくらいの広さにMark2は測距点がぎゅっと詰まっている印象です。

Canon EOS 6D AF測距点

画像引用:キヤノン:EOS 6D|快適性能

ボタンなど操作性

EOS 6D Mark2 背面

親指スティックがないのがイマイチかなと思っていたのですが、操作性に関しては心配したほど悪くないかなと思います。ボタンをある程度カスタマイズして自分好みに配置できますし、あとは慣れの問題かと。80Dのような操作性に慣れていればあまり気にならないと思います。ビューファインダーに様々な情報を表示出来るのも良いですね。個人的には水準器を表示できるのがありがたい。

バリアングル液晶とライブビュー

特に感心したのはライブビュー撮影の心地よさです。実機に装着されていたレンズはEF24-70mm F4L IS USMでした。キヤノンの6Dとほぼ同時期に発売されたレンズですが、最新機種のライブビュー撮影においてもスムーズにフォーカスします。デュアルピクセルCMOS AFとDIGIC7がなす技なのでしょうね。そこそこ連射もできますし、動体撮影もライブビューで行っても良いかもしれません(参考:キヤノン EOS 6D Mark II|快速ライブビュー&60p動画)。ライブビュー限定で流し撮りモードもあるみたいです。

動画撮影をサポートする細かい機能が充実しているのも良いです。AF速度を速めや遅めに調整出来たり、AFサーボの追従具合を粘り気味にしたり敏感に反応するように調整したり、デジタルズームができたり、5軸電子手振れ補正があったり…と動画撮影はなかなか快適にできそうです。ピーキングはなし。動画撮影中にモニターの拡大表示はできませんでした(録画前なら拡大可能)。

残念ながらデータの持ち帰りはできないので、動画撮影の際のオートフォーカスの動作音がどの程度かはわかりません。その場で聞く限りは静かなものでした。

小型軽量

EOS 6D Mark2とEF 40mm F2.8 STM

EF40mm F2.8 STMレンズを装着させてもらいました。ボディは765g(バッテリーとSDカード込み)とフルサイズ機としてはだいぶ軽い機種です。小型レンズと組み合わせると重さがだいぶ軽減されます。気軽なスナップも楽しめそうです。

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総評

ファインダーの測距点の狭さは残念!中央寄りの45の測距点をセコセコ動かすくらいならいっそのこと中央一点でAFを決めてそこから構図をとったほうが良いかもしれません。

ライブビューがすごい快適!特にEF24-70mm F4L IS USMと相性が良かったのは嬉しいポイントでした。もっとSTMやナノUSMのレンズを増やさないのかと疑問でしたが、この調子なら特に新しいレンズを無理に開発する必要はないのかもしれません。

フルサイズを思わせない軽量性!もちろんミラーレスカメラと比べればぶ厚さはありますが、個人的にはこれくらいの方が心地良いホールド感。キヤノンの豊富なレンズラインアップには小型軽量レンズも多くあるので機動性に優れたセットアップを組むことも可能です。

いつかはフルサイズミラーレス?

以上の特徴を鑑みて思ったのは、キヤノンのフルサイズミラーレスカメラが見てみたいということ。EFレンズが使えてタッチパネルのバリアングル液晶とEVFのフルサイズミラーレス。一眼レフほどの速射性を実現するのは大変でしょうが、そこまで連射が必要なければEVFで測距点が端まで広くとれたほうが快適に撮影できるのではないでしょうか。ついでに瞳AFも搭載してくれれば文句なし。

キヤノンが仮にフルサイズミラーレスカメラを作るとしても早くて2年はかかると予想します。旧6DがMarkⅡにリニューアルされまでにも約5年の間を置くほどですし、キヤノンはフルサイズ機をそう頻繁に発売はしないでしょう(このあたりはソニーと対照的)。EOS 6D MarkⅡは当面の間ミラーレスっぽくライブビューを活用した撮影を楽しむのにはちょうど良いカメラだと思います。

EOS 6D MarkⅡと他の選択肢

EOS 6D MarkⅡはフルサイズの強みを生かして美しいボケ味の映像表現や高感度撮影(星撮りとか良さそうですよね)をするには素晴らしいカメラではないでしょうか。これまで6Dを使っていた人たちも安心して買い替えられるスペックです。値段が20万円強というのも5D MarkⅣの初値が40万超えだったことを思えばすごく安いです(参考:キヤノン EOS 6D MarkII ボディ – カメラのキタムラ)。ずっとセンサーサイズの小さいマイクロフォーサーズのPanasonic GH5OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIIと同じくらいの値段になります。

光学ファインダーを活かした一眼レフらしさを求めるなら下位機種の80Dのほうがまだ良いかもしれません。センサーサイズにこだわらなければ、80Dに高級レンズを組み合わせたほうがコスパよく高画質化を図れるでしょう(例えばシグマArtシリーズの18-35mm F1.8 DC HSM50-100mm F1.8 DC HSM)。80Dならバリアングルでタッチパネルなのでライブビュー撮影も快適です。

フルサイズが良ければ価格的に5D MarkⅢがちょうど良いですね。いまAmazonで中古を見てみたら状態の良い中古品が約18万円で売られていました(参考:Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ)。

EOS 6D MarkⅡは基本的に安めのフルサイズ機という位置どころなので、ところどころスペックの物足りなさがあるかもしれません。ファインダー視野率が100%に満たないことやAF測距点の狭さ、4Kがないことなどを受け入れられるのであればかなりお買い得のカメラだと思います。なんといってもフルサイズのカメラです。撮れる映像のクオリティは申し分ないでしょう。キヤノン唯一のバリアングル・フルサイズというだけで欲しくなる人は多いのではないでしょうか。

キヤノン EOS 6D MarkII ボディ – カメラのキタムラ
キヤノン EOS 6D MarkII EF24-105 IS STM レンズキット – カメラのキタムラ
キヤノン EOS 6D MarkII EF24-70 F4L IS USM レンズキット – カメラのキタムラ

追記(2017年8月10日):「レンタル館」にてEOS 6D MarkⅡのレンタルが利用できるようになりました。購入を検討している方はレンタルを試してみると良いかもしれません。

参考:キヤノン デジタル一眼レフカメラ EOS 6D Mark IIレンタル – レンタル館

EOS 6D MarkⅡの機能・スペックについてより詳しく知りたい人は次の記事をご覧ください。

キヤノンEOS 6D Mark2のスペック詳細!フルサイズ一眼レフカメラ入門におすすめ?
キヤノンから新しい一眼レフカメラEOS 6D MarkⅡが発表されました。2012年に発売されたエントリーフルサイズカメラEOS 6Dの後継機種です。6Dの発売から年月が経ち待望のリニューアル。その進化した性能や特徴、どういった人におすすめ...

今回EOS 6D MarkⅡの展示を見に行ったのはキヤノンデジタルハウス大阪。実際にEOS 6D MarkⅡを触ってみたい方はお近くのショールームまでぜひ足を運んでみてください。キヤノン製品を試用させてもらえたり様々なワークショップを開催しています。ギャラリーやサービスセンターも隣接。

参考:キヤノン:パーソナル向けショールーム

私はこれまでここのワークショップでレンズ工作をさせてもらったり、花としずくフォトの撮り方を教えてもらいました。

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