岡山県の倉敷まで旅行に行ってきました。倉敷美観地区や岡山城、岡山後楽園などを観光しました。旅の様子を紹介しながら、特に思い出に残った観光スポットやご飯屋さんホテルなどをお伝えします。10月下旬の旅行レポです。
神戸から岡山へ
三宮で朝ご飯
旅行出発の朝は三宮で朝ご飯を食べました。訪れたのは最近よく利用するようになった「グリーンハウスヴァルト」(Google Maps)。早朝からモーニングの営業があります。
わたしはたまごサンドイッチを注文。こちらのお店はモーニングでドリンクバーがついてくるのでゆっくりとお茶を楽しむことができます。
ムレスナティーが飲み放題のお店でご機嫌に一日をスタートしました!
新神戸駅から新幹線「さくら」で岡山へ
新神戸駅から新幹線に乗ります。三宮から新神戸までは地下鉄で一駅、徒歩なら約20分の距離です。
わたしたちが乗ったのは新幹線さくら。座席は両サイドに2列ずつだけなので、広々とした車内です。新神戸から岡山までは約36分。この距離だとのぞみとあまり変わらない時間で着くことができます。
快適な車内でくつろいでいるとすぐに着いてしまいました。岡山駅から倉敷駅までは4駅で約17分の道のりです。
神戸からは日帰りでも旅行できるくらいの距離感です。気軽に行けるので移動で疲れることもありません。
倉敷美観地区を観光!
今回の旅の最初の目的地は「倉敷美観地区」。倉敷駅から南東へ歩いて約10分の距離です。
江戸時代から残る白壁の街並み
倉敷美観地区は江戸時代から残る町家や蔵が軒を連ねています。倉敷川と川沿いのしだれ柳が相まって非常に風光明媚です。
こうした一軒一軒の建物が飲食店や服飾雑貨店などのお店になっています。建物は古く歴史がありますが、お店のなかはとてもモダンでオシャレでした。
倉敷には名産のデニムを取り扱うお店が多いほか、お菓子を販売するお店も充実していました。岡山のフルーツを用いたパフェのお店もあったのでまた行ってみたいです。
きびそばとママカリ寿司
お昼ご飯は倉敷美観地区にある「冨來屋本舗」にて。きびそば と ままかり寿司 を注文して妻とふたりで食べました。
きびそばは、たかきびが蕎麦に練り込まれていてやや赤みがかった色。粘りが強めの食感です。甘めのつゆと山芋の相性が良くておいしかったです。
ままかり は旅行雑誌で岡山の名産だと書いてあったので食べることができて嬉しかったです。この魚はあまりの美味しさに まま(ご飯)を借りてきてでも食べたくなることからこの名前が付けられたそうです。
お昼ご飯を食べたあとに近くから香ばしい匂いがしました。お団子を発見です。
くらしき川舟流し
倉敷美観地区の中心には倉敷川が流れています。
川のある景観が美しくてずっと眺めていても飽きません。二羽の白鳥が生息していてとても絵になります。
この倉敷川では舟に乗って観光できる「くらしき川舟流し」が運航しています。一回あたり20分ほどで、6名定員の小さな舟に乗って倉敷の街並みを堪能できます。
わたしたちも乗ってみることにしました。チケットは当日販売のみで、倉敷美観地区内の乗船券販売所で購入できます。わたしたちはお昼頃に倉敷に到着してまずこの乗船券を買いに行って、夕方16:30の枠を確保しました。とても人気ですぐに枠がいっぱいになってしまうので、乗りたい人は早めにチケットをとることをおすすめします。
舟に乗るときに傘を貸してもらえます。これがあるだけですごく特別で楽しい気分になれました。
気候が穏やかだったこともあって、舟での観光はとても気持ちが良かったです。嫌な揺れもなくて快適でした。
眺めが美しいのはもちろん、船頭さんの観光解説もおもしろかったです。倉敷の建物のことなど、歴史的な経緯を教えてもらえて詳しくなることができました。例えばここで聴いた話をひとつ紹介すると、倉敷に江戸時代からの建物が残っている理由のひとつは、この場所に大原美術館があったからだそうです。第二次世界大戦の折に空襲がありましたが、倉敷の街の美術館には貴重な芸術品が多数あったことをアメリカの軍部が把握していて、意図的にここへの空爆を避けたそうです。
くらしき川舟流し | |
時刻 | 午前9:30始発〜最終便17:00 ※30分おきに出発 |
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定休日 | 3月〜11月/第2月曜日(祝日は除く) 12月〜2月/土・日・祝のみ運航 ※年末年始は運休 |
料金 | 大人500円 子ども250円(5歳〜小学生以下) チケットは倉敷館観光案内所でお買い求め下さい。 ※当日販売のみ ※5歳未満は無料 ※1艘の定員は6名で全2艘 ※ペットの乗船はできません |
ホテルでアフタヌーンティー
宿泊するのはホテル「ザ・ワンファイブガーデン倉敷」。スーペリアツインという部屋をとりました。お部屋の広さは26平米とゆとりがあります。10月下旬の平日で、ひとり一泊4,620円でした。
倉敷美観地区の入り口のあたりにある非常にアクセスの便利な宿です(Google Maps)。2023年3月にリニューアルされたばかりでとてもきれいでした。コンビニも近くにあります。JR倉敷駅までは徒歩およそ10分です。
ザ・ワンファイブガーデン倉敷の大きな魅力は、「ウェルカムアフタヌーンティー」のサービスがあることです。宿泊とセットになったプランならアフタヌーンティーを格安で楽しむことができます。安い部屋ならおよそ 3,000円からこのセットのプランがあるようです。このアフタヌーンティーが期待以上のクオリティで素晴らしかったです。
倉敷はいろいろなカフェやホテルでアフタヌーンティーを提供しています。町全体で力をいれて実施していようようです。
- パンナコッタとぶどうのジュレ 岡山ニューピオーネ
- プティポワールコンポート クレームブリュレ仕立て
- キャラメルムースと北海道えびすかぼちゃのモンブラン
- プチシューショコラ プラリネシャンティと
「パンナコッタとぶどうのジュレ」はぶどうの味が濃くてとってもおいしかった!
- 岡山産黄ニラときのこのキッシュ
- 生ハムのムースと岡山県産千両ナスのブルスケッタ
- 連島ごぼうチップ
セイボリーもどれもおいしい…
ブルスケッタがちゃんとしたお料理の味でびっくりした
- 和栗モンブラン
- クロケットショコラ 仏産マロンクリームフォンデュ
アフタヌーンティーの内容は岡山の名産品をふんだんに盛り込みながら非常においしくて大満足の内容でした。お茶も TEARTH の紅茶が飲み放題で自由に飲むことができました。「アイリッシュクリーム」という種類のお茶が特に美味しくて印象に残っています。
ホテル詳細&予約:ザ・ワンファイブガーデン倉敷 – 楽天トラベル
夜のお散歩と晩ご飯
夜に倉敷の街を散歩しながら、晩ご飯のお店に行くことにしました。倉敷は夜も風情があって素敵でした。
晩ご飯のお店はJR倉敷駅近くの「ふじ心」(ふじしん)(Google Maps)。このお店の料理が感動的においしかったので、このお店のためだけに倉敷にもう一度行きたいです。
普段の生活ではなかなか見ることのできない「さわらのお刺身」。鰆(さわら)は焼き魚ではよく食べたことがあったのですが、初めて刺身で食べました。白身魚の刺身のなかでこれが一番好きかもしれません。それくらい美味しかったです。
ハモの天ぷら。ハモが美味しいのはもちろんですが、梅肉がすごく美味しかったです。梅肉だけでも食べていられます。
ふじ心の名物はうどん。すこしでも美味しい状態で提供するために、注文を受けてから麺を手切りしてゆで上げるのだとか。さすが看板料理なだけあって、これもめちゃくちゃ美味しかったです。具材などは比較的シンプルな内容だと思うのですがすごく美味しい。また食べたい。
ふじ心はどの料理も美味しいうえに器がオシャレでセンスが良かったです。
お店は「くらしきデパート」という飲食店が集まる一画の中にあります。見た目はごく普通のアットホームな居酒屋さん。料理のクオリティは超一流だと思います。2021年のミシュランガイドに取り上げられたほどで、それも納得の味でした。
参考:ふじ心 倉敷(@fujishin_kurashiki) Instagram
岡山を観光!
倉敷で一泊して、二日目は倉敷から岡山駅周辺の観光を楽しみました。
朝のお散歩とモーニング
倉敷美観地区すぐそばでの宿泊だったので朝起きてから美観地区のあたりを散策してきました。清々しい朝日のもと最高に気持ちの良いお散歩でした。
朝ご飯は倉敷美観地区のなかにある「CONO FORESTA」というお店で食べました(Google Maps)。
ピザのお店ですが、朝はパニーニやフレンチトーストを注文できます。わたしたちは「エビとたまご」のパニーニと、「生ハムとクリームチーズ」のパニーニを頼んでシェアできるように半分にカットしてもらいました。
すごく雰囲気の良いお店で、テラス席では外国人の観光客らしい集団客が楽しそうに過ごしていました。
岡山城
倉敷をあとにして、電車で岡山駅へと向かいました。岡山駅のコインロッカーに荷物を置いて、岡山エリアの観光のスタートです。
天気がよかったので駅から岡山城までのんびりと歩きながら向かいました。改めて調べてみると徒歩でおよそ30分ほどもある道のりだったようで驚いています。
岡山城の外壁は黒塗りの下見板で覆われているのが印象的です。黒い見た目をカラスになぞらえて、「烏城」(うじょう)の愛称で親しまれています。
岡山城の中からは、近くの旭川や岡山後楽園を見渡すことができます。また展示の内容も充実していて、岡山城を中心とした統治と発展の歴史を詳しく知ることができるようになっていました。2022年11月にリニューアルオープンしたばかりで全体的にとてもきれいなお城でした。
桃ボート
岡山城に行く途中で見かけて、とても興味を惹かれたのが桃の形をしたボートです。「さすが岡山!乗ってみたい!」となってボート乗り場へと直行しました。
スワンボートや手漕ぎボートもありましたが、せっかくなら桃に乗ってどんぶらこしたい。迷わず桃ボートを選択。
20分ほどボートに乗って川に揺られるのを楽しみました。岡山城や木々がきれいで気持ち良かったです。こういうボートに乗るのが初めてだったので新鮮で楽しかったです。
岡山後楽園
岡山城のすぐ隣には日本三名園のひとつ「岡山後楽園」があります。岡山城とセットの入園券を買って散策しました。
季節的には紅葉が始まりかけという頃合い。これから寒くなると葉が一層赤くなってキレイだと思います。季節によっては梅や桜、菖蒲の花を楽しめるそうです。
岡山県立美術館
町を歩いていると「ウィリアム・モリス」の展示のチラシを見かけて「岡山県立美術館」に足を運びました(Google Maps)。ふたりともモリスのデザインが好きなので楽しく見ることができました。岡山は美術館が充実しているのでアートが好きな人には特におすすめの観光地です。
お昼ご飯は県立美術館のすぐそばにある「QINOCO RSK」にて(Google Maps)。小鉢のお惣菜が豊富な定食でとても美味しかったです。
岡山フルーツのパフェ
旅の締めくくりに甘いものが食べたくなって、パフェを食べられるお店を探しました。岡山はフルーツが名産なのでフルーツパフェのお店もたくさんあります。わたしたちは岡山駅の近くにある「喫茶ほんまち」へと向かいました(Google Maps)。
注文したのは「栗とイチジクのパフェ」。旬の美味しいものを堪能できて大満足でした。
山珍の豚まん
帰りに岡山駅でお土産を買って新幹線に乗り込みました。いろいろとお買い物をしましたが特に思い出に残っているのが「山珍」というお店の豚まんでした。
本当はこの日のお昼ご飯に「山珍」に行こうと思っていた(岡山城や岡山後楽園に近い)のですが、お腹が空きすぎてたどり着けませんでした。なんとなく心残りだったところ駅のお土産屋さんで「山珍」の名前を見かけて喜んで買って帰りました。
自宅に帰ってさっそく食べた豚まん。一個がものすごく大きくて、中の具もたっぷりです。角煮のようなゴロゴロとした豚肉やキャベツがたくさん入っています。うずらの卵まで入っていて贅沢でとても美味しい豚まんでした。
大満足の岡山・倉敷旅行でした。神戸からだと手軽に行けるのに非日常的な空間が広がっていてとても魅力的な観光地だと思います。また季節を変えて訪れてみたいです。