オリジナルのフォトブックを「マイブック 」で作ってもらいました。他社のサービスと比較してマイブックは満足度が高かったです。特にうれしかったのが写真が見開きできれいに見えるフラット仕様(合紙製本)。マイブックを利用した感想をレビューします!
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。
写真を撮るだけでなく鑑賞するのももちろん好きでよく写真展を見に行っています。印刷されて額装された写真を見ては「素敵だな~。わたしもせっかくなら写真を印刷したい」そんなことをよく思っています。写真の展示の仕方は様々ありますが、特にフォトブックは複数の写真をまとめてひとつの作品として形にできる良さがあります。旅の思い出や家族写真を集めたフォトアルバムを作るのも良いですよね。わたしもせっかく「神戸」をテーマに写真を撮っているので作品をまとめた写真集を作りたいと思うようになりました。
マイブックを選んだ理由
そこで今回は「マイブック 」というフォトブック制作のお店を利用してみました。マイブックを知ったのは横浜で開催されたカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+」でした。
CP+でマイブックの実物を手にとって見るとその品質の良さに感心しました。これまで他社のサービスでフォトブックをいくつか作ってきたのですが、それらと比較してもマイブックは装丁も画質もとても良い。特に興味を持ったのが見開きで写真がきれいに見えるフルフラットブックです。
見開きで配置した写真の迫力に驚きました。このように見開きで一枚の写真をきれいに鑑賞できるフォトブックはなかなかありません。普段見ている写真ともアスペクト比(縦と横の長さの比率)が異なるので新鮮でダイナミックな印象を受けました。「これは良いな…」一目ぼれのような状態でマイブックで写真集を作ることを決めました。
マイブックでフォトブックを作った感想
マイブックでフォトブックを2冊作ったのでその感想をお伝えします。これからマイブックを注文するか検討している人、マイブックの口コミを知りたいという人の参考になれば幸いです。
フォトブックの配送と梱包
わたしは2種類のフォトブックを注文しました。
- FLAT フルフラットブック
- ART-HC ハードカバータイプ
マイブックには装丁や製本の仕方によってたくさん種類があるのですが、なかでも高級なハードカバータイプのものをふたつ選びました。
こんな感じの箱に入って届きました。
大切なものなので割れ物扱いで丁寧に配送してくれています。配送業者はヤマト運輸さんです。
箱を開けるとプチプチの緩衝材でくるまれたフォトブックが見えてきました。
フォトブックには透明のカバーが付属。大切なフォトブックが汚れないように管理できます。
フォトブックの品質は?FLATとART-HCをレビュー
今回はほぼ同じ内容のフォトブックを異なるサイズと装丁のもので注文しました。上の写真で手前の小さいほうが「ART-HC ハードカバータイプ」、216mm×216mmのサイズで20ページ。奥の大きいほうが「FLAT フルフラットブック」、266mm×266mmのサイズで40ページあります(サイズやページ数は選べます)。
それぞれ製本の仕方が異なります。「FLAT フルフラットブック」は合紙製本といって紙を貼り合わせています。ページが180度にフラットに開く構造です。ページに厚みがあってしっかりとした重みがあります。一方で「ART-HC ハードカバータイプ」は無線綴じです。こちらは背の部分を糊で接着していて多数のページをすっきりとまとめてかつ丈夫に仕上げられます。
FLAT フルフラットブック
表紙は光沢のあるラミネート加工です。コーベアーとトミーズのあん食の写真にしました。
1ページ目、表紙のすぐ裏は白紙です。見開きの右側から写真を配置することができます。また写真以外にもページの色や柄なども選べるのですが、わたしは1ページ目と背表紙にだけ縦縞の柄をいれました。
フルフラットなので見開き全体に写真を配置することもできます。切れ目がほとんど気になりません。
このように余白をとりながら写真をレイアウトすることも可能です。
余白のカラーは自由に選べます。
やはり見開き写真が迫力があってこのスタイルのフォトブックにはよく似合います。
写真の切れ目は写真の内容によっても目立ちぐあいが変わります。濃い目の色だと白い線が目立ちやすい気がします。
最後のページは左側だけで右側は白紙です。
わたしは入れませんでしたが各ページに文章を入れることも可能です。最後のページくらい自分のクレジットを入れておいてもよかったかもしれません。そのほうが写真集らしい感じがして良いですね。
全体的にしっかり色が出ていてきれいな写真に仕上がっていました。写真はほどほどの光沢でツヤはあるけれどあまりテカテカしていません。満足な品質です。
この写真集はマイブックのウェブギャラリーにもアップしているのでそちらでどんな写真をどんなレイアウトで作成したのか見ることができます。すべてわたしが神戸市内で撮影した写真です。
ART-HC ハードカバータイプ
ART-HC ハードカバータイプも見てみましょう。
表紙は同じです。
表紙をめくったところは白紙です。
次のページも白紙。右側は薄紙になっていて最初の写真があるページのカバーになっています。
こちらのタイプのフォトブックは中央が綴じられているのでページ中央は写真が見えないことを前提に写真を配置します。フルフラットのような見開き一面に写真を配置してもきれいに見えません。
写真の仕上がり方はいくつか選べるのですがわたしは光沢のあるラミネート加工を選びました。フルフラットブックよりも光沢が強いです。このあたりは好みで光沢のないものを選ぶこともできます。
先ほどのフルフラットブックと比較するとページが薄いのでペラペラとめくることができます。
最後のページはやはり左側のみ写真で右側は白紙です。
こちらも全体的に色がしっかり出ていてイメージ通りの仕上がりです。ハードカバーできっちりと製本されているので丈夫で安心感があります。
FLATとART-HCの総評
「FLAT フルフラットブック」も「ART-HC ハードカバータイプ」も上質で本格的なハードカバータイプのフォトブックです。「ART-HC ハードカバータイプ」のほうは写真の仕上がりのパターンをニス加工やラミネート加工など選ぶことができます(光沢の度合いが異なる)。フルフラットは専用の光沢紙に印刷されます。
「FLAT フルフラットブック」のほうは厚みのある紙で、見開き写真がきれいに見えます。こだわりの作品をしっかりと見せたい写真集の制作に向いています。多少重みもあるので家でゆっくりと見たいような仕上がりです。
一方で「ART-HC ハードカバータイプ」は比較的ぺらぺらとめくりやすくなっていて、気軽に手に取りやすいです。旅の思い出や家族写真などのフォトアルバムを作るのに良さそうです。製本は無線綴じ。ページ中央部分は写真が見えづらくなることを想定してレイアウトを組む必要があります。
わたしの場合は「FLAT フルフラットブック」を作品集としての扱いで作りました。たっぷり40ページで写真をしっかり鑑賞できるものに仕上げました。一方でもう少し気軽にいろんな人に見てもらえるように「ART-HC ハードカバータイプ」も一緒に作りました。そのためこちらは少し小さいサイズ・少ないページにしました。たまに持ち出して人に見せたりできればと思っています。しっかりとした装丁で丈夫でありながらサイズは小さめで軽いので持ち歩くにはちょうど良さそうです。
昔つくったフォトブックの失敗例
こちらの写真は過去作ったフォトブックなのですが、本来なら中央に見えるはずのポートタワーが製本されたフォトブックでは見えなくなってしまいました。このときは非常に落胆しました。マイブックのフルフラットブックならこんな残念なことにはなりません。
そのほかマイブックの良いところ
マイブックは写真の画質や製本の品質が優れているだけでなく、ほかにもいくつか良いところもありました。
美しいデザイン
過去他社で作ったフォトブックではフォトブックの外側にバーコードが記載されてしまうものがありました。
制作会社の都合で必要なのでしょうが、消費者側にとってはバーコードは邪魔でしかありません。特に人にプレゼントするときにバーコードが入っているのは良い気分がしません。大切なフォトブックに余計なものはないほうが良いですよね。
マイブックのフォトブックならこのようなバーコードは入っていません。美しいデザインのフォトブックを作ることができます。
ソフトが使いやすくて安定している
マイブックは編集ソフト「MyBookEditor」をインストールしてパソコンでフォトブックのデザインを作ります。最近はスマホで発注できるお手軽なフォトブックサービスが流行っているのですが、少しでもフォトブックの質にこだわるならやはりパソコンをつかってデザインしたほうが便利です。
このソフトの良いところは主に次の通り。
- 充実のテンプレート
- 動作が安定している
- 実寸表示が可能
フォトブックで写真のレイアウトを組むのは初心者にとって悩むところですが、参考となるテンプレートが用意されているので初めての人でも安心してデザインできます。わたしもテンプレートを参考に今回のフォトブックを作りました。
またインストールして使う専用のソフトなので動作が安定しています。他社のサービスではIEやGoogle Chromeのようなウェブブラウザでフォトブックのデザインをすることがありました。そこで過去何度か経験したのはデザインの途中でブラウザが固まってしまうことです。そういったときはそこまでの作業データが飛んでしまってもう一度最初からやり直すことになります。がんばって写真を取り込んでデザインを考えていたのにやり直しになったときは苦行でした。なのでマイブックのようにブラウザに依存せず独立して起動できる専用ソフトでデザインを作る仕組みはとても良いと思いました。
作業途中のデザインや完成したフォトブックのレイアウトはファイルとしてきちんと保存できます。中断した作業を再開したり、以前つくったフォトブックを再発注することもできます。
あと自分がデザインしたフォトブックの仕上がりを確認するときにフォトブックの実寸で表示する機能もあります。完成品のイメージがしやすくてとてもよかったです。
配送が早い
マイブックは注文から約10~12日でフォトブックが届きます。わたしのときはゴールデンウィークで連休中でしたがそれでも注文から11日で手元に届きました。オーダーメイドのフォトブックが2週間足らずで発送してもらえるのは良い仕事だと思います。
高い?安い?マイブックの価格
「FLAT フルフラットブック」は 3,900円(税別)~、「ART-HC ハードカバータイプ」は2,100円(税別)~です。サイズやページ数によって価格は変わります。またわたしが注文したこの2種のほかにもソフトカバーなど異なる料金体系のフォトブックもあります。
詳しい料金はこちら → MyBook価格一覧
マイブックの価格はなにと比較するかで高いか安いかの判断が変わりそうです。
ウェブで受注しているお手軽な格安フォトブックサービスと比べるとマイブックの価格は高めかもしれません。もう少し安い価格からもフォトブックは作ることができます。わたしが過去利用したキヤノンのフォトプレッソや富士フイルムのフォトブックサービスはもう少しお手頃価格のタイプが充実していました。
一方でマイブックよりもっと高級なフォトブックもあります。例えば結婚式のフォトアルバムは式場に任せると非常に高額になることが多いですが、それと比較すればマイブックは高品質のわりにとても安いです。デザインなども業者に任せると割高になりやすいですね。
マイブックは品質を見ると妥当な値段と言っていいのではないでしょうか。個人的にはこれまでほかの格安フォトブックで満足できていなかったので、今回マイブックに出会えてよかったです。安物で失敗するより少し高くても品質的に満足のいくものにお金を使いたいです。
ようやく自分の欲しかったフォトブックを作れました
これまで試してきたフォトブックの中でマイブックは最も満足のいく品質でした。なじみのあるキヤノンや富士フイルムのサービスを利用してみたり、ネットで評判の良い「しまうまフォトブック」のサンプルを取り寄せてみたりしたものの、それらには個人的に「物足りなさ」を感じていました。マイブックでようやく自分の求めていたものに出会えた気がします。
(これまで作ってきたフォトブックはレビューするほどの気持ちになれませんでした)
マイブックがおすすめの人
マイブックはこんな人におすすめです。
- 自分のこだわりの写真を作品集としてまとめたい人
- 家族写真を高品質なフォトアルバムにして残したい人
- 大切な思い出をフォトブックにして残したりプレゼントしたい人
わたしはどちらかというと個人で楽しむ目的で発注しましたが、フォトブックはプレゼントにぴったりです。卒園・卒業アルバム、結婚式のフォトアルバムなどが定番ですが、それ以外にも旅行の思い出のフォトブック、家族写真のアルバムなど様々なものを作れます。母の日・父の日・誕生日など様々な記念日のプレゼントにおすすめです。デジタルの時代だからこそフォトブックのような手に取れる形のものは喜ばれます。
趣味で写真撮影に励んでいる人はぜひフォトブックにもこだわってください。せっかく時間とお金をかけて撮った写真です。良いカメラとレンズで写真を撮って、パソコンで編集して作品の完成度を高めたなら最後まで手を抜かず高品質な印刷で作品を形に残してほしいです。高品質なフォトブックを探している人にはマイブックはおすすめできます。
今回紹介したフォトブックサービス → マイブック
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