神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。 京都の嵐山を観光してきました。竹林や苔の庭園、たくさんの石仏、春・新緑の季節の嵐山を満喫する日帰り旅行でした。旅の模様をブログでお伝えします。読者の皆さまには観光モデルコースとしてお役立ていただければと思います。
神戸から京都・嵐山までのアクセス
交通手段はいくつかありますが、個人的には阪急電車に乗っていくのが好きです。神戸方面から行く場合、まず「十三」駅で京都線に乗り換えます。その後「桂」駅で嵐山線に乗り換えて終点の「嵐山」駅を目指します。
阪急の場合:
神戸三宮 → 十三 → 桂 → 嵐山
梅田 → 桂 → 嵐山 (梅田からだと京都河原町方面の電車の始発に乗れるので座りやすいです)
JRなら「嵯峨嵐山」駅が嵐山観光に便利です。阪急「嵐山」駅とはそれぞれ場所が離れているので、鉄道の利用のしやすさや目的地に合わせて使い分けたほうが良いかもしれません。
渡月橋
嵐山の象徴的な景観の渡月橋。紅葉や長期休暇の季節になると大勢の往来で混雑する場所です。
わたしの訪れた4月下旬は木々の緑がとても美しかったです。
渡月橋周辺は景色が開けていて清々しいです。また飲食店などのお店も充実しているので休憩にも向いています。
パンとエスプレッソと嵐山庭園
わたしが嵐山に来たときによく利用するのが「パンとエスプレッソと嵐山庭園」。
朝から営業しているので早朝に家を出てここでモーニングを食べることもあります。今回はこのお店でお昼ご飯を食べてから本格的に観光に向かうことにしました。
パニーニセットを注文。パニーニとミニサラダ、ドリンクなどがセットになっています。ほかにもよりたくさんの種類のパンや総菜、ケーキを楽しめるプレートセットやブランティーセットなどがあります。京都らしい日本家屋のお店で、おいしいパンとドリンクを堪能できます。
参考:メニュー pdf
竹林の小径
嵐山のお寺を目指して移動します。道中には定番の観光スポットの「竹林の小径」があります。竹林のなかを歩くことができます。人気の場所なのでここはやや人が多め。空いているタイミングを狙うには平日や朝の時間がおすすめです。
祇王寺
竹林を抜けて訪れたのは苔の庭園が美しい「祇王寺」です。そこまで大きなお寺というわけではありませんがここまで来るとだいぶ人が減るので静かに過ごせます。
庭園がとてもきれいなので必見です。
化野(あだしの)念仏寺
祇王寺からさらに山奥のほうへ進んで「あだし野念仏寺」を訪れました。念仏寺はたくさんの石仏や石塔が並ぶお寺です。
あだし野一帯に葬られた人のお墓をまとめたのがこれらの石仏と石塔。明治中期にあだし野の山野に散乱埋没していた数々の無縁仏を地元の人々が協力して集めたそうです。境内の石仏と石塔の数は8千体にもおよびます。夏にはこれらのお墓にローソクの灯をお供えする「千灯供養」が行われます。
化野と書いて「あだしの」と読みます。化野は昔から葬送の地として人々に認知されていて、人々が石仏を奉り死の別れを悲しんだ場所だそうです。
「あだし」とははかない、むなしいとの意で、又「化」の字は「生」が化して「死」となり、この世に再び生まれ化る事や、極楽浄土に往来する願いなどを意図している。
華西山東漸院念仏寺|あだしの念仏寺より引用
古文や和歌にも世の無常や人の命のはかなさを表現するときにしばしば「あだし野」の名前が登場します。
あだし野の露消ゆるときなく、鳥部山の煙立ち去らでのみ、住み果つるならひならば、いかにもののあはれもなからん。世は定めなきこそいみじけれ。
『徒然草』兼好法師
暮るるまも 待つべき世かは あだし野の 末葉の露に 嵐たつなり
『新古今和歌集』式子内親王
誰とても 留るべきかは あだし野の 草の葉毎に すがる白露
西行法師
念仏寺は比較的大きなお寺で敷地内に竹林もあります。ここはそこまで人がいないのでゆっくり撮影を楽しみやすいです(とはいえお寺なのであまり騒ぎすぎないようご配慮ください)。
常寂光寺
最後に訪れたのが「常寂光寺」(じょうじゃっこうじ)。ここは傾斜に立地したお寺で、坂道をのぼるようにして散策できます。
春の季節はつつじや山桜、藪椿などの花を楽しむことができます。自然豊かな境内には重要文化財の「多宝塔」など古くからの建造物も残されています。また坂道をのぼっていけば京都の展望も楽しめます。