神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。 約3年ぶりに拝観できるようになった京都の源光庵、そしてそのすぐ近くの光悦寺に行ってきました。いずれも新緑がきれいで、かつ静かにゆっくりと過ごせるお寺でした。紅葉の名所ですが春夏は人が少なめで穴場の観光スポットです。
源光庵
2019年6月から庫裏の修復工事のために拝観休止していた源光庵。2022年4月より拝観再開しました。人気の観光名所ですが、拝観休止が続いていたりややアクセスが不便なためか人は少なめでゆっくりと過ごせました。
悟りの窓と迷いの窓
源光庵は外の風景が美しく切り抜いて見えるふたつの窓が有名です。丸い窓と四角い窓が並ぶように配置されています。
丸窓は「悟りの窓」。円型には「禅と円通」の心や大宇宙の意味が込められており、何事にもとらわれないまさに悟りの境地を表しているそうです。
角窓は「迷いの窓」。円型が何事にもとらわれない様を表現していたのに対して、こちらは四角く型にはまっている「人間の生涯」を象徴しています。生まれて老いて病にかかり死んでいく。そんな人生の四苦八苦を表しているのだとか。
血天井
源光庵は「血天井」が遺されていることでも有名です。
本堂の⾎天井は、伏⾒桃⼭城の遺構です。
伏⾒城遺構 ⾎天井|京都 源光庵|悟りの窓・迷いの窓の禅寺より引用
慶⻑5年7⽉(1600年)徳川家康の忠⾂・⿃居彦右衛⾨元忠⼀党1800⼈が⽯⽥三成の軍勢と交戦し討死、残る380余⼈が⾃刃して相果てたときの恨跡です。
戦で散っていった武士たちがしばらく供養されることなく放置されてしまったために血の跡が残ったそうです。現在も血の足跡などがはっきりと見てとれます。これは伏見桃山城の遺構で、のちに供養のためにここ源光庵などのお寺で保存されるようになったそうです。
庭園が美しい 春は新緑、秋は紅葉が有名
春、夏は緑が美しく、秋には紅葉の名所として知られています。
広々とした敷地で閑静な時間を過ごせる
源光庵は非常に美しい場所ですが、わたしが訪れたときは人も少なくてゆっくりと過ごせました。広々とした敷地で静かな時間を満喫できて幸せでした。
源光庵の場所・営業情報
名称:源光庵(げんこうあん)
住所:京都市北区鷹峯北鷹峯町47(Google Map)
アクセス:最寄はバス停の「鷹峯(たかがみね)源光庵前」。地下鉄(烏丸線)「北大路」駅よりバス(北1号)系統玄琢行きに乗車。あまりバスの本数が多いわけではないのでご注意ください。
電話番号:075-492-1858
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:400円(紅葉シーズンは500円)
WEB:京都 源光庵|悟りの窓・迷いの窓の禅寺
備考:靴袋持参を推奨
源光庵は2019年6月から庫裏の修復工事のために拝観休止していましたが、2022年4月より拝観再開しました。
参考:拝観再開のご案内|京都 源光庵|悟りの窓・迷いの窓の禅寺
光悦寺
源光庵近くにはほかにも多くのお寺があります。せっかくなので光悦寺も訪れました。
庭園や参道がきれい
光悦寺は庭園を見学することができます。
光悦寺は入口の参道がもみじの木々でトンネルのようになっています。石畳もあいまって風情の良い景観です。
境内には7つもの茶室が点在。そのうちのひとつ「大虚庵」を囲うように独特の菱形の竹垣「光悦垣」が見られます。
また近くや遠くの山々を展望できるのも光悦寺の特徴です。
入口の参道は写真撮影禁止との看板が立っていましたが、お寺の受付の方に尋ねたところ庭園を見学した人は自由に撮っていいとのことでした。以前、三脚を利用して撮影する人がいて問題になったそうです。三脚の利用は控えるのはもちろん、まわりへの配慮のうえ撮影や見学をお楽しみください。
光悦寺の場所・営業情報
場所:京都市北区鷹峯光悦町29(Google Map)
アクセス:市バス「鷹峯源光庵前」より徒歩約3分
拝観料:通常400円(紅葉時500円)
拝観時間8:00~17:00(紅葉時 8:30~17:00)
※毎年11月10日~13日の4日間は閉園
※三脚を用いた撮影禁止
新緑の京都はとても美しいです。筆者はこの日は瑠璃光院を訪れてからこちらの源光庵や光悦寺を観光しました。ぜひ各地の名所を堪能してください。