
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。
2025年8月28日、新製品のワイヤレスマイク「DJI Mic 3」が発表・発売されました。レビュー用に先行でお借りして使用させてもらいましたので、本製品の特徴や旧モデル「DJI Mic 2」からどのような点が進化し変更になったのかをお伝えします。

多くのクリエイターが利用している大人気商品「DJI Mic 2」の後継機が登場!たくさん進化していますよ。
DJI Mic 3 小型化して性能は大進化

DJI Mic 3はカメラやスマホ・PCなどと接続して使える小型ワイヤレスマイクです。従来機種と比べて録音性能の底上げをしつつも、トランスミッター本体が大幅に小型化・軽量化されました。本体の大きさは長さ28.77mm × 幅28.34mm × 高さ16.35mm、重量は16gとなっています。





DJI Mic 3はとても軽いので取り付けても服装が乱れにくくて快適です!
表:DJIのワイヤレスマイク(TX)の大きさと重さ
| DJI Mic 2 | DJI Mic 3 | DJI Mic Mini |
|---|---|---|
| 46.06×30.96×21.83 mm | 28.77×28.34×16.35 mm | 26.55×26.06×15.96 mm |
| 28g | 16g(マグネット含む) | 約10 g(クリップマグネットを除く) |

新しいDJI Mic 3はとても小さなサイズになっていて、ほとんどDJI Mic Miniと同じくらいの大きさです。
ノイズキャンセリングなど録音性能の向上
「2段階のノイズキャンセリング機能」や、自動で音量バランスを整える「アダプティブゲインコントロール」、「3つの音声トーンプリセット」など、音声を整える機能が新たに追加されています。そのほか、タイムコード機能が追加されているほか、最大伝送距離が400mに伸びるなど改良されています。
DJI Mic 2で好評だった「内部録音」機能も引き続き搭載。トランスミッター単体でレコーダーとして使用することができます。32bitフロート録音に対応するほか、新たにデュアルファイル内部収録に対応。ノイズキャンセリングなどの機能が適用された音声ファイルと、何も補正が適用されていない通常の音声ファイルのふたつを同時に収録できます。
内部収録した音声ファイルはWAV形式で保存され、長時間録音の場合は30分ごとにファイルが分割されます。
内蔵メモリは8GBだった前モデルから大幅に増えて32GB搭載。24-bitで最大57.3時間、32-bit フロートで最大43.0時間の内部収録が可能です。

マイクはすごく小さくなったのに中のメモリは4倍に増えてるのがすごい!
カメラ・スマホとの接続
受信機には最大4つの送信機をつないで録音が可能。受信機は最大7つの受信機を子機として接続することが可能で、マルチカメラ制作の現場でもより円滑に収録ができます。


Osmo Pocket 3や、Osmo Action 4 / 5 ProなどDJIの対応カメラであれば、レシーバーレスで最大2台までトランスミッターを接続して使用可能です。カメラ側でゲインの調整などパラメーターの設定もできます。
またスマホともレシーバーを介さずBluetooth接続することが可能。ただし、Bluetooth接続したマイクを実際に利用して収録できるかどうかは使用するスマホとアプリに依存します。DJI Mimoのカメラ(スマホジンバルOsmo Mobileシリーズ用)で撮影する場合は、Bluetooth接続でもマイクを使用可能です。また、DJI Mic 2だとBluetoothでスマホと接続しているときは同時に内部録音することができませんでしたが、DJI Mic 3では内部収録も同時に可能です。
マイクの設定についてはレシーバーや、スマホアプリのDJI Mimoにて変更可能。トランスミッター単体でもアプリと接続すれば、マイク設定の調整ができるようになりました。

トランスミッター単体でもアプリ経由で設定を変更できるようになったのが嬉しいですね!

ラべリアマイクやUSB-Cポートは省略
DJI Mic 2のトランスミッターにあった3.5mm TRS入力は省略されてラべリアマイクの接続はできなくなりました。
電源ボタンもなくなり、赤いRECボタンの2秒長押しで電源のオン/オフができます。RECボタンをふつうに1回だけ押すと内部収録の開始と停止、2回連続で押すとノイズキャンセリング機能のオン/オフを切り替えられます。
またトランスミッターのUSB-Cポートもなくなっており、マイク内部の録音データは「DJI Mic 3充電ケース」や「マグネティック充電ケーブル」を通じてUSB-C接続することでPCやスマホに転送することができます。



DJI Mic 3充電ケースには、レシーバー×1、トランスミッター×2を収納して充電できるほか、マイク装着に用いるマグネットやマグネットクリップ、3.5mm TRSケーブル、USB-Cアダプターなど、周辺アクセサリーをひと通り収納できます。またトランスミッターにウインドスクリーンを装着した状態でもそのままケースに収納可能です。


トランスミッターとレシーバーの両方が急速充電に対応しており、18分で80%まで充電できます。充電ケースは満充電でトランスミッターふたつとレシーバーひとつを2.4回分充電可能です。充電ケースの満充電にかかる時間はおよそ1時間30分。
DJI Mic 3のスペックおよびDJI Mic 2との比較
トランスミッター
| 項目 | DJI Mic 3 | DJI Mic 2 |
|---|---|---|
| サイズ | 28.77 × 28.34 × 16.35 mm(長さ×幅×高さ、マグネット付き) | 46.06×30.96×21.83 mm(長さ×幅×高さ) |
| 重量 | 16 g(マグネット付き) | 28 g |
| 充電時間 | 約50 分 | 70分 |
| 動作時間※ | 8 時間 | 6時間 |
| 内蔵録音可能時間 | 24-bit(単一ファイル):57.3 時間 24-bit(デュアルファイル):28.6 時間 32-bit フロート(単一ファイル):43.0 時間 32-bit フロート(デュアルファイル):21.5 時間 内蔵メモリ 32GB | 24-bit:14 時間 32-bit フロート(単一ファイル):11 時間 内蔵メモリ 8GB |
| 最大伝送距離 | 400m | 250 m (FCC) 160 m (CE) 電波干渉および障害物のない屋外環境で測定。 |
| ノイズキャンセリング機能 | OFF/BASIC/STRONG | OFF/ON |
| 自動ゲイン制御 | OFF/AUTOMATIC/DYNAMIC | – |
| ボイストーンプリセット | REGULAR/RICH/BRIGHT | – |
※録音バックアップを内部収録せずに、両方のトランスミッターをレシーバーに接続し、レシーバーをカメラ音声ケーブル(3.5 mm TRS)経由でカメラに接続した状態
レシーバー
| 項目 | DJI Mic 3 | DJI Mic 2 |
|---|---|---|
| サイズ | 53.85×28.69×22.00 mm | 54.20×28.36×22.49 mm(長さ×幅×高さ) |
| 重量 | 25.1g | 28 g |
| 充電時間 | 約50 分 | 70分 |
| 動作時間※ | 10時間 | 6時間 |
※録音バックアップを内部収録せずに、両方のトランスミッターをレシーバーに接続し、レシーバーをカメラ音声ケーブル(3.5 mm TRS)経由でカメラに接続した状態
充電ケース
| 項目 | DJI Mic 3 | DJI Mic 2 |
|---|---|---|
| サイズ(長さ×幅×高さ) | 106.30×42.50×59.20mm | 116×41.5×59.72mm |
| 重量 | 164.1 g | 200 g |
| 充電時間 | 約1時間30分 | 2時間40分 |
| トランスミッターとレシーバーの充電サイクル | 2台のトランスミッターと1台のレシーバーを同時に充電する場合は約2.4サイクル | 2台のトランスミッターと1台のレシーバーを同時に充電する場合は約2サイクル |
DJI Mic 3は、トランスミッターとレシーバーの両方とも急速充電に対応。18分で80%まで充電できます。トランスミッターとレシーバーがアイドル状態でバッテリー残量が25%未満になると、5V充電器で5分の充電を行うだけで、動作時間を2時間延長可能。
YouTubeレビュー
YouTubeでDJI Mic 3のレビューをしました。実際のマイクの音質などもこちらからご確認いただけます。
商品ラインナップと価格
DJI Mic 3(トランスミッター×2 + レシーバー×1+充電ケース)
定価:52,250円
DJI Mic 3(トランスミッター×1 + レシーバー×1)
定価:33,660円
DJI Mic 3 マルチカラーウィンドスクリーン
定価:2,530円






