Ankerの4K対応プロジェクター「Nebula Cosmos Max」をレビューします。Nebulaシリーズで最上位のハイエンドモデル。4Kの解像度をサポートするほか、高品質のスピーカーを搭載、Android TVにも対応しています。実際に購入してしばらく使ってみた感想をお伝えします。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。最近プロジェクターにハマっていて、ほぼ毎日プロジェクターで動画を見たりゲームをして遊んでいます。
わたしはプロジェクターを買うのがこれが初めてなのですが、使ってみると楽しい映像体験をたくさんできました。自分の感想を交えつつ「Nebula Cosmos Max」をレビューします。
Nebula Cosmos Max | ホームプロジェクターの製品情報 | Anker (アンカー) Japan公式サイト
Nebula Cosmos Maxの概要
Nebula Cosmos MaxはAnker(アンカー)が販売するプロジェクターの中で最上位に位置するハイエンド機種です。Nebulaシリーズで唯一の4K対応モデル。もともと2020年にクラウドファンディングで資金を募り開発が進められました。
参考:Nebula Cosmos Max: World’s 1st 4K Home Cinema with 3D Audio by Nebula — Kickstarter
参考:Makuake|プロジェクターの常識を覆す。4K+3D音響対応Nebula Cosmos Max|マクアケ – アタラシイものや体験の応援購入サービス
わたしが買ったのはその後の一般販売になってからです(2020年の年末)。価格は記事執筆時点(2021年4月)で約18万円。Nebulaシリーズで見ると最も高額な機種です。しかし、ソニーやエプソンなどの他メーカーで4K対応のプロジェクターはもっと値段の高いものが多いので、スペックからすると比較的安いと言えるかもしれません。
Ankerは中国の深センで2011年に創業された企業で、プロジェクターのほかモバイルバッテリーやオーディオ機器などを取り扱っています。わたしもAnkerのモバイルバッテリーや充電器を愛用しています。日本での製品販売やマーケティングは日本法人のアンカー・ジャパン株式会社が行っているようです。
Nebula Cosmos Maxの主な特徴は次の通りです。
- 4K対応
- 簡単セットアップ(オートフォーカス・自動台形補正)
- 1500ANSIルーメンの輝度でくっきりと投影
- 臨場感あるスピーカー(Dolby Digital PlusとSound Dimension)
- HDR10対応
- リフレッシュレート 60Hz
- スマホやパソコン、ゲーム機、ヘッドフォンなどとの接続(Wifi、Bluetooth、HDMI、USB-A、光デジタル端子)
- Android TV 搭載
- Chromecast Built-in
- 音声認識リモコン付属
わたしがNebula Cosmos Maxを選んだ理由
わたしにとって初めてのプロジェクター購入だったので、簡単にセットアップできる使いやすそうな機種を選びました。あとは映像の品質にこだわりたかったので4K対応であること。そのほかAndroid TV搭載などの要素から購入を決めました。結果的にはスピーカーの質もとても良くて気にいっているポイントです。
あとはAnkerというメーカーに興味がありました。Ankerのモバイルバッテリーはわたしやわたしの周りの人たちでも使っている人が多いのでなじみのあるメーカーです。例えばAnker PowerCore Fusion 5000というモバイルバッテリーは、価格が安いのに使いやすいので気に入っています。そのAnkerがプロジェクターもたくさん種類を展開して、多くの人に支持されていると聞いて使ってみたくなりました。
付属品
Nebula Cosmos Maxには、専用のリモコンが付属します。単4電池が2本ついてきました。あとはACアダプターと電源コード、そしてクイックスタートガイド(簡易的な説明書)が付属します。
三脚マウント
Nebula Cosmos Maxは裏面に三脚用の1/4インチのネジ穴があります。なのでカメラ用の一般的な三脚に載せることができます。
わたしはカメラ用の三脚に慣れているので使いやすくてよかったです。写真の三脚はマンフロットの安めの三脚です。
Ankerからもプロジェクター用のマウントが販売されています。
Nebula Cosmos Maxの良いところ
大きなスクリーンで見られるのが最高
大きなスクリーンで動画を鑑賞できるのが素晴らしいです。照明を落とすことで映画館のような雰囲気になり気分も上がります。
Nebula Cosmos Maxの場合、最大150インチのスクリーンに投影可能です。わたしは100インチのスクリーンに投影して大迫力の映像を楽しんでいます。YouTubeもAmazon Prime Videoも大きなスクリーンに映すだけで普段と印象が全く変わります。
わたしは普段けっこう高級なディスプレイ(4K・HDR対応の20万円くらいの製品)で映像を見ているのですが、それと比べても良い映像品質だと思います。買う前はもしプロジェクターの見映えが悪かったらどうしようと不安だったのですが杞憂でした。鮮明でカラーバランスも良好です。
Nintendo SwichやPS5などのゲーム機もプロジェクターにつないでいます。大画面でのゲーム体験も新鮮で刺激的です。また自分が趣味のカメラで撮影した映像も大きなスクリーンで見られると気分が上がります。最近は4Kで撮れるカメラが一般にも普及しつつあるので、プロジェクターも4K対応のものにする価値があると思います。
せっかくの大画面なのでそのうち人を呼んでホームパーティーで活用できたら楽しそうです。人が集まれるような社会情勢になるのを心待ちにしています。
わたしが使っているスクリーンはイーサプライの吊り下げロール式プロジェクタースクリーン 100インチワイド 16:9「EEX-PST3-100HDK」です(わたしはAmazonで買ったのですが記事執筆現在Amazonでの取り扱いがなくなっていて120インチサイズにリンクされるようになっています)。
※投影サイズによってそれぞれ以下の距離を保つ必要があります(Nebula Cosmos Maxの場合)
- 50インチ : 約1.35m
- 80インチ : 約2.1m
- 100インチ : 約2.7m
- 120インチ : 約3.28m
- 150インチ : 約3.58m
距離が近すぎると大きくは投影できません。ズーム機能があるので必要最低限の距離さえとれば投影サイズの調整は簡単にできます。
セットアップが簡単
プロジェクターはスクリーンに映像を投影する仕組みなので、距離に応じて焦点を合わせたり、角度に応じて映像の形を補正しなければいけません。
Nebula Cosmos Maxには、オートフォーカスやキーストーン補正(台形補正)機能が備わっているのでプロジェクターの位置をあまり気にせず調整してつかうことができます。
フォーカス調整はリモコンのボタンひとつで自動でできます。台形補正もプロジェクターの設定からオートボタンひとつでスクリーンにあわせて適切な形に調整してくれました。オートの台形補正ではうまくいかないこともあります。そのときは何度か自動調整を試すか、手動の調整機能があるのでそちらで補正します。
一度設定を済ませればその設定を記憶してくれるのでプロジェクターやスクリーンの位置を変えないかぎり再調整する必要はありません。なのでプロジェクターやスクリーンを置く場所さえ確保してしまえば簡単に導入できます。
部屋は真っ暗じゃなくても見える
Nebula Cosmos Maxは1500ANSIルーメンで、Nebulaシリーズではもっとも明るく投影できます。
プロジェクターは基本的に暗い部屋で見るものですが、かといって真っ暗にしなければ見えないということもありません。昼間でもすこし照明を落とすだけで使えるのは良いですね。気楽にプロジェクターで映像を鑑賞する気になれます。先ほど載せた写真でも部屋のカーテンを半分開けてますが普通にスクリーンの映像は見えます。
より鮮明にプロジェクターの映像を見たいときはきちんと暗い環境にしたほうが良いです。照明を落として遮光カーテンなどで外からの光を遮りましょう。しっかり暗くすることで映像の黒い部分も締まって見えてきれいです。
スピーカー気に入りました
Nebula Cosmos Maxはスピーカーを内蔵しています。Dolby Digital PlusとSound Dimensionで臨場感ある音響を実現しているとのこと。
わたしは音響にそこまで詳しくないので大したことは言えませんが、単純に良い音だと思いました。しっかり没入したいときは音量をすこし大きめにして映画鑑賞などを楽しんでいます。
プロジェクター本体の駆動音はそこまで気になりません。音のない場面だとたしかにプロジェクターが動く音(ファンがまわっているような音)が聞こえますが、映像鑑賞をさまたげるようなレベルではないと思います。
Nebula Cosmos Maxの残念なところ
Nebula Cosmos Maxをつかっていて残念だった点、欠点だと感じたところについてもお伝えします。
たまに不具合が発生
電源がつかないことが何度かありました。
→ 電源コードをぬいてしばらく待ち、さしなおして再起動すると治りました。
変なしましまのようなパターン(モアレ)が映像に出たことがあります。
→ 再起動で治りました。
そのほか何か不具合があったら、再起動やシステムアップデートなどを確認して、それでも解決しなければAnkerのサポートに連絡すると良いと思います。わたしは後述するHDRの件でサポートのお世話になりました。
参考:Anker (アンカー) Japan公式サイト 保証とサポート
HDR動画はディスプレイで見たほうがきれい
Anker Nebula Cosmos MaxはHDRに対応しています。なので映画やゲームなどでHDR対応のコンテンツはきちんとHDRの規格で鑑賞できます。適切にHDRで設定すればHDRのカラーがプロジェクターで実現できます。
しかし、個人的な感想としてはHDRを見るなら対応のディスプレイ(テレビ)のほうがきれいで好きです。明暗差がしっかりでるのがHDRの良いところだと思いますが、わたしが見る限りプロジェクターで表現されるHDRはそこまでダイナミックレンジが広く感じません。プロジェクターという方式の限界なのか、この機種固有の弱点なのかわかりませんが、わたしはあまり良い印象を受けませんでした。
このあたりはしばらく使っていて納得がいかず、サポートに問い合わせて設定を見直したりしました。システムアップデートや工場出荷状態にリセットなどして、設定を見直すことで多少改善はしましたが、個人的にはHDRにはあまり期待しないということで落ち着きました。
※べつにHDRの映像が破綻しているというわけではありません。
Android TVのおすすめ活用方法などへのガイドがほしい
製品自体はプロジェクター初心者でも簡単に扱える良いものです。一方でAndroid TVについてはほとんど説明がないので購入者がすぐ使いこなせるガイドがあればなお良いと思いました。あるいは解説のWEBページのURLやQRコードなどが紹介されていれば嬉しいですね。
最初から入ってるアプリは少なくYouTubeくらいです。ガジェット類に不慣れだと、アプリの導入にも戸惑うかもしれません。例えばAmazon Prime Videoのようなアプリはは自分で検索してインストールしなければなりません。ググればいろいろと出てきますのでAndroid TVをつかったことのない人は調べてみたほうが良いと思います。
あとAndroid TV関連で言うとアプリのYouTubeはコメント欄や概要欄が開けないのが残念です。ライブ配信中はチャットを見れますが、配信後のアーカイブ動画だとチャットは見られません。このあたりのテキスト類もYouTubeの醍醐味なのでアップデートに期待したいです(とはいえこれはあくまでAndroid TVやそのアプリの話なのでプロジェクターとは別問題です)。
ちなみに初心者向けに一応説明しますと、プロジェクターはAndroid TV搭載ですが、ご自身のお使いのスマホはiOS(iPhone)でもAndroidでもどちらでもかまいません。わたし自身iPhoneユーザーですがふつうにプロジェクターと連携して使えています。スマホで見ている動画をプロジェクターで映すという使い方もできます。
総評:買って良かった
大スクリーンで見る映像に満足しています。自室を暗くしてプロジェクターをつければお手軽にホームシアターが完成して楽しいです。4K対応で高精細な映像を見られるのでハイエンド機種のNebula Cosmos Maxを選んで正解でした。
簡単なセットアップで使えたのも良かったです。プロジェクター単体でも様々な動画コンテンツを鑑賞できますし、ゲーム機などの外部機器もHDMIで直接つなぐだけで良いのでお手軽です。本格的なプロジェクターでありながら簡単に使えるのはNebula Cosmos Maxの大きな魅力だと思います。音響機器にこだわりだすと難しそうですが、今のところはプロジェクター内蔵のスピーカーやヘッドフォンの運用で満足しています。
総じて買って良かったです。おうち時間をより楽しく過ごすことができるのでプロジェクターに興味がある人にはおすすめの製品です。
下の記事でもプロジェクターを導入した感想や気をつけたポイントについて書きました。
参考ウェブサイト:
Nebula Cosmos Max | ホームプロジェクターの製品情報 | Anker (アンカー) Japan公式サイト
Nebula Cosmos Max: World’s 1st 4K Home Cinema with 3D Audio by Nebula — Kickstarter
Makuake|プロジェクターの常識を覆す。4K+3D音響対応Nebula Cosmos Max|マクアケ – アタラシイものや体験の応援購入サービス
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