WANDRD(ワンダード)の ROAM SLING(ロームスリング)をレビューします。カメラやレンズを安全に持ち運べて、荷物へのアクセスがとても快適に行えるカバンです。スリングバッグでありながら大型のノートPCを収納できる仕組みになっています。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。 新発売のROAM SLINGをレビューします。一般販売にさきがけてクラウドファンディングで先行入手して愛用しています。とても使いやすいスリングバッグで気に入っています。
ワンダード ロームスリング概要
WANDRD(ワンダード)のROAM SLING(ロームスリング)は、2021年5月にクラウドファンディングのプロジェクトで資金を募集し開発された製品です。筆者は出資して返礼品として本製品を入手。2022年3月末より使用しています。一般販売は2022年7月より始まりました。WANDRDはアメリカのブランドでワールドワイドに販売を手掛けています。日本では銀一が代理店を務めていて、7月28日より国内のお店で買えるようになりました。
参考:【新製品】WANDRD スリングバッグ登場 銀一オンラインショップ | 撮影用背景-プロフェッショナル映像・撮影機材専門店
クラウドファンディング詳細(英語):The ROAM Sling | Versatile Bags with Innovative Laptop Carry by WANDRD — Kickstarter
日本語紹介記事:WANDRDから画期的なスリングバッグROAM SLINGが新登場!カメラやPCの持ち運びに最適かも – 神戸ファインダー
大きさは9L、6L、3Lの3サイズ展開。カラーはブラック(Black)とユマタン(YumaTan、明るいベージュ系の色)の2種類。さらに別売りの「ラップトップケース」と組み合わせることでPC収納にも対応。最大16インチサイズのMacBook Proを収納可能です。
カメラ機材を運びやすいように設計されていますが、それ以外の使い方ももちろんできます。シンプルなデザインなので幅広いシチュエーションに対応できて普段使いできるカバンです。
ロームスリング & ラップトップケースレビュー
ロームスリング6Lサイズとラップトップケース14インチサイズをもとにしたレビューをお伝えします。
丈夫で体にフィットする使い心地
ロームスリングを使ってみて最初に気に入ったのがカバンが体にフィットする感覚です。体に沿うカバンの背面部分には厚めのパッドがついていてクッションになっています。またストラップの長さを適切に調整できるのでカバンがぶらぶらせずに体に密着してくれます。
カメラなどの荷物を詰め込むとカバンが重たくなり、歩いてるときに体に当たって負担を感じることがあるのですがロームスリングはそのあたりのケアがうまくできています。スリングタイプのカバンはほかにもいくつか持っているのですが、ロームスリングは一番体への負担が少なく楽に感じました。
またファスナーの部分には指をかけるためのフックがあって使いやすいです。
カメラやパソコンの持ち運びが快適
WANDRDはフォトグラファーが立ち上げたバッグブランドなのでカメラ機材の持ち運びが快適に行えるように設計されています。カバンは撥水素材でできているので雨や雪などから中の荷物を守ってくれます。
ロームスリングの収納の特徴としては主に次のようなものがあります。
- 調整可能な中仕切り
- 豊富なポケット(バッテリーやSDカードが整理収納できる)
- 三脚やペットボトルなどを取り付けられる外側のポケット搭載
- 撥水
- 別売りラップトップケースを取り付け可能
荷物の収納
ロームスリングの収納の特徴について詳しく見てみましょう。
ロームスリングのメイン収納部には仕切りがふたつ付いています。この仕切りはベルクロで位置を調整したり、取り外したりできます。
コンデジや小型ミラーレスからフルサイズ一眼カメラまで大小さまざまなカメラの収納に対応します。
参考画像:フルサイズ一眼の収納
収納しているのはフルサイズ一眼のキヤノン EOS R、および交換レンズRF24-105mm F4 IS USM、RF35mm F1.8 IS STM。
参考画像:一眼レフカメラの収納
ミラーレス一眼だけでなくもちろん一眼レフカメラでも収納可能です。SIGMA 18-35mm F1.8 ARTのようなやや大きめのレンズもすっぽり収まります。
小型ミラーレスだともっと収納の融通が利きます。
参考画像:小型ミラーレス一眼の収納
収納しているのはミラーレス一眼のキヤノン EOS Kiss M、および交換レンズのEF-M15-45mm、EF-M55-200mm、EF-M32mm。
まだスペースに余裕があるのでEOS Mシリーズならカメラ1台とレンズ5本や、カメラ2台とレンズ4本程度の収納ができます。
三脚用のポケットにはペットボトルや折り畳み傘などを収納することもできます。小型スリングバッグだと飲み物や傘の収納場所に困りがちですが、ロームスリングなら問題ありません。
ノートPC収納
別売りの「ラップトップケース」を合わせて利用することでロームスリングはノートPCの収納もできるようになります。
このラップトップケースはロームスリングに組み込んで固定することができます。PC収納用のスリーブがあるので、まずそこのジッパー(上下2か所)を開きます。
開いたスリーブにラップトップケースを差し込みます。上側の部分はヒモで固定、下側の部分は袋状のポケットになっていてPCケースを支えてくれます。
ラップトップケースは14インチサイズと16インチサイズの2種類があります。それぞれMacBookの14インチサイズや16インチサイズがぴったり収まるサイズに設計されています。
ラップトップケースはいずれのサイズでもロームスリング(6L/9L)に組み込むことが可能です。ただし3Lサイズはラップトップケースに対応していないのでご注意ください。
パッキング例
6Lのロームスリングにどの程度の荷物を収納できるかの目安を以下に3パターンほど紹介します。
画像:パッキング例その1
- フルサイズ一眼カメラ(キヤノンEOS R, RF24-105mm F4L IS USM)
- カメラバッテリー
- スマホ
- イヤホン(アップルAirPodsPro)
- モバイルバッテリー
- USB充電器
- 充電ケーブル × 2
- 財布
- タブレット(Amazon Fire HD8)
画像:パッキング例その2
- フルサイズ一眼カメラ(キヤノンEOS R, RF24-105mm F4L IS USM)
- 交換レンズ RF35mm F1.8 IS STM
- モバイルバッテリー
- 充電ケーブル
- 財布
- コンデジ(リコー GRIII)
画像:パッキング例その3
- 小型ミラーレス一眼カメラ(キヤノンEOS Kiss M, EF-M15-45mm)
- 交換レンズ(キヤノンEF-M55-200mm, EF-M32mm F1.4 STM)
- カメラバッテリー
- SDカード×2
- 鍵
- イヤホン(アップルAirPodsPro)
- ブロアー
- スマホ
- 財布
使用・着用イメージ
わたしが6Lサイズを選んだ理由
ロームスリングは9L、6L、3Lの三種類の大きさがあります。購入を検討する際にどのサイズを選ぶか迷う人がいらっしゃると思うので参考までに筆者が6Lを選んだ理由について説明します。
まず3Lサイズはラップトップケースとの組み合わせができないので最初に購入候補から外しました。小さいカバンは便利ですが、個人的にはPeakDesignのエブリデイスリング3Lを所有していることもあって6Lか9Lを選ぶことにしました。
9Lサイズは容量に余裕があるので大型の荷物を収納できるのが魅力です。わたしは最近あまり大げさな機材を持ち出すことが少なく、また荷物が多いときはバックパックのほうが都合が良いので6Lサイズを選びました。
価格と保証
価格(日本円および米ドル)
各サイズの価格は次の通りです。日本円の価格は代理店の銀一の価格、USDの価格はWANDRD公式サイトの価格を記載しています(情報は記事執筆時点のもので変更になる可能性があります)。
メーカー保証
WANDRDは、製品の製造上の欠陥を保証します。保証の期限はなく生涯保証です。保証の対象はあくまで製造における欠陥なので、通常の使用や故意・過失による事故破損には対応しません。また機能に関係ない見た目の問題に関しても保証対象ではありません。
保証内容詳細:Warranty – WANDRD Products
購入リンク 公式サイトは日本への発送も対応
WANDRD公式サイトで注文して日本に発送してもらうことも可能です。日本の販売価格は円安の情勢を反映されて設定されているようなので、今後円高になった場合はおそらく公式サイトで注文したほうがお得に買えると思います。また公式サイト独自のセールも随時展開しているので要チェックです。
WANDRD公式ウェブサイト:Adventure Camera Backpacks & Camera Bags | WANDRD