いつまでもピントが合わないときの解決法!カメラのおすすめフォーカス設定【シーン別実践テクニック】

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カメラのフォーカス設定

カメラの使い方についてよく質問をいただくのですが、その中に「ピントが合わない」「オートフォーカスが効かない」といったものがあります。よくあるお悩みなので、その原因と解決方法についてまとめました。

最近のカメラやスマホカメラは自動で被写体にピントを合わせてくれるオートフォーカス(AF)機能を備えています。しかし、AF機能は万能ではありません。なかなかフォーカスを合わせるのが難しい被写体や撮影が苦手な環境があります。よくあるパターン別にピントが合わない原因と解決方法を紹介します。

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いつまでもピントが合わない!つるんとしたものを撮るときのコツ

カップに入った紅茶

例えばカップに入った飲み物や白い壁、真っ暗な液晶ディスプレイなど、単色の平面になっているような被写体にはオートフォーカス(AF)が合いにくいです。カメラのAFはコントラストがあるところを頼りにピントを合わせているので、でこぼこや色むらがないようなものを撮ろうとするとフォーカスを合わせられません。

このようなときは近くにある別のものにフォーカスを合わせてみてください。例えば紅茶を撮りたいなら飲み物の部分ではなくカップにピントを合わせます。モノの境目の部分などならAFでもピントが合いやすいです。最近のカメラやスマホなら画面をタップすれば、タップしたところをピンポイントでフォーカスを合わせようとしてくれます。

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暗い場所はカメラが苦手!マニュアルフォーカスを知っておこう

暗いところでの撮影もオートフォーカス(AF)が効きにくいです。カメラは光を記録する装置なので、夜や室内で暗い場所ではピントが合わず迷い続けることがよくあります。

こういう場合は、その場所のなかで明るいところを探してピントを合わせるか、マニュアルフォーカス(MF)にするのがおすすめです。オートフォーカスが迷いがちな、夜景撮影や夜空の撮影ではMFがよく用いられます。

カメラの場合はボタンやレンズにAFやMFの切り替えスイッチが用意されています。
カメラの場合はボタンやレンズにAFやMFの切り替えスイッチが用意されています。

多くの一眼カメラはMFに設定してレンズのフォーカスリングを回すことで手動でフォーカス位置を調整できるようになります。MFはフォーカス位置を固定しておきたいときにも便利です。

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反射して困るときも対策を知っておけば怖くない

ガラスや水面のような透明のものもオートフォーカス(AF)が合いにくいです。これらはまったくピントが合わないというより、狙った位置にピントがこないことが多いです。想定より手前にピントがきてしまったり、逆に奥の方にピントが抜けてしまうことがあります。

ガラス越しになにか撮りたい場合は、カメラのレンズをできるだけガラス面に密着させると良いです。反射を防止するレンズフードや、PLフィルターなどのアクセサリーを合わせて用いるとより効果的です。

JJC シリコンレンズフード
ガラスの反射を防止するレンズフード
レンズフードでガラスの反射を防ぐ

PLフィルターを使うと反射を調節して、映り込みをなくしたり、色を濃く撮ることができるようになります。これを使えば水面の反射も調節できるので、例えば水中の生き物を撮りたいときにも便利です。

そのほかの解決策としては、フォーカスポイント(AFエリア)を小さくすることがおすすめです。専門的なカメラであればオートフォーカスを合わせる範囲を選ぶことができるようになっています。画面全体から自動でフォーカス位置を決めてもらうモードだと、どこかにはピントを合わせてくれるものの自分の狙った位置にピントがきてくれないことが多いです。狙った位置にピントを合わせるにはフォーカスポイントを「1点」や「スポット」などの小さいエリアに設定したほうが合わせやすいです。

カメラのフォーカスエリア設定
フォーカスをとらえる範囲を設定できるので、狙ったところにピントを合わせるなら「1点」などの小さいエリアがおすすめです。
1点AFとゾーン AF
画像左:1点AF 画像右:ゾーンAF ざっくりとフォーカスを合わせたいときは「ゾーンAF」のような広いエリアでとらえるのが便利ですが、狙ったところにピントを合わせるなら「1点AF」を使いましょう。

あるいはマニュアルフォーカス(MF)を使うのもやはり効果的です。手動でピント位置を定めるのですこし難しくなるものの、様々な場面に対応してフォーカシングできます。

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動いてるものをきれいに撮るコツ

動きが速いものもピントを合わせるのが難しい被写体のひとつです。高速で動く車や電車などの乗り物、動物やスポーツの撮影、あるいは活発に動き回る子どもを撮りたいときなどにフォーカスが合わなかったり、ブレてしまって苦労されるのではないでしょうか。

こういった場合はいくつか設定の工夫が必要です。まずフォーカスモードを動体撮影に適したコンティニュアスAF(※)に設定します。常にピントを合わせ続けるフォーカスモードのことです。
※カメラによって名称が異なり「SERVO AF」、「AF-C」とも呼ばれます。

「C」と書いてあるのがコンティニュアスAF(AF-C)。
キヤノンのカメラの場合はコンティニュアスAFのことを「SERVO AF」と呼んでいます。

さらにシャッタースピードを速めに設定することも大事です。撮影モードをTvやMモードに設定すると自分でシャッタースピードを設定できるので、それらのモードからシャッタースピードを1/500や1/1000などの速いシャッタースピードに設定してください。

関連記事:もう写真はブレない!誰でもわかるシャッタースピード【カメラの使い方を学ぼう】(Aki) – エキスパート – Yahoo!ニュース

またフォーカスポイント(AFエリア)を大きめのものに設定するのもおすすめです。動く被写体の場合は、小さいフォーカスポイントだとカメラで被写体を追いかけるのが難しくなかなかピントを合わせられません。ワイドエリアやゾーンなど、広めのフォーカスポイントにして余裕をもって被写体を画角におさめながら撮ってみてください。

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近すぎるものはピントが合わない!マクロ撮影には専用の機材を用意しよう

被写体と近すぎるとカメラはピントを合わせることができません。カメラやレンズには「最短撮影距離」といってピントを合わせられる限界の距離が決まっています。「最短撮影距離」はレンズによって異なります。

小さなアクセサリーや、草花などの植物、昆虫などに近づいて撮りたいのであれば、マクロ撮影に対応したカメラやレンズを用意しましょう。専門的なマクロレンズであれば、被写体から数センチの至近距離でもピントを合わせることができます。

関連記事:実は寄れるだけじゃない!つかって分かったマクロレンズの意外な魅力【撮影のコツ解説】(Aki) – エキスパート – Yahoo!ニュース

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