
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。
「写真がぼやける…」と悩むカメラ初心者の方に向けて、よくある原因とその解決策をまとめました!自分では気づきにくいポイントも多いので、ぜひ確認してみてください。

意外と見落としがちなポイントをまとめたのでぜひチェックしてみてね。
きっと知らなかったこともあるはず!
マニュアルフォーカスがオンになっている
ピントが合わないのは、カメラのオートフォーカス機能がオフになっているからかもしれません。カメラには自動でピントを合わせてくれるオートフォーカス機能がありますが、その機能がオフになっているといつまでもフォーカスが合いません。
自動でピントを合わせてくれる「オートフォーカス」(AF)に対して、手動でピントを合わせる「マニュアルフォーカス」(MF)があります。オートフォーカス(AF)はシャッターボタンを半押しするだけでカメラが自動でピントを合わせてくれますが、マニュアルフォーカス(MF)は自分でレンズのフォーカスリングを回してピントを調整する必要があります。
カメラを触っているうちにいつの間にかマニュアルフォーカスに切り替わっているかもしれません。カメラの画面やレンズのスイッチをよく見て、きちんとAFが有効になっているか(MFになっていないか)を確認してみてください。

マニュアルフォーカスになっている場合は、カメラだとレンズのフォーカスリングを自分で回すことでピントの位置を調整します。スマホでもカメラアプリによってはアプリ上でフォーカス位置を手動で調整するモードがあります。
ファインダーの視度調整があっていない
カメラのファインダーを覗いたときにピントが合わないことがあります。このようなときはファインダーの横にある視度調整ダイヤルを回してみましょう。視度調整ダイヤルは、ファインダーのすぐ横に小さなギザギザのついたホイールとして付いています。これを左右に回すことで、ファインダー越しの映像を自分の視力に合わせてクリアに調整できます。ここが自分の目に合っていないと、ファインダー内の画像が適切に合焦しません。

写真や動画の撮れたものを確認するときちんとピントがきているのにファインダーではピントがきていないという場合は、ぜひこの視度調整ダイヤルの設定を試してみてください。
実はレンズが汚れているだけ
ピントが合っていないと思ったら、実はレンズに原因があったということも。写真がぼやけているときの多くの原因は、レンズが汚れているせいです。
レンズが汚れた状態で撮ってしまうと写真や動画はぼやけてしまいます。メガネ拭きのようなやわらかい布(クリーニング用クロス)をつかってレンズを拭いてみてください。その場で簡単に解決します。

また、レンズの清掃に便利な道具がカメラ用品店やネット通販で購入できます。ホコリをとばすブロワーや、レンズペンと呼ばれるペン型のクリーニング用品(指でさわってしまった汚れをとるのに効果的)などがあるので、カメラをお持ちの方はひとつ持っておくと便利です。

実はぶれているだけ
ピントが合っていないと思ったけど実はブレているだけということもよくあります。写真のブレというのは、多くの場合はシャッタースピードを適切に設定したり、カメラをしっかり安定するように持つことで解決します。
シャッタースピードを速い数値、例えば1/500に設定して、試しにもう一度撮影してみましょう。これだけで、写真がブレる心配が減るはずです。
シャッタースピードについてもっと詳しく学びたい方は、こちらの参考記事をご覧ください。
参考リンク:もう写真はブレない!誰でもわかるシャッタースピード【カメラの使い方を学ぼう】(Aki) – エキスパート – Yahoo!ニュース
F値を小さく設定してしまっている
写真がぼやけているように感じる原因のひとつはレンズの絞り(F値)の設定のせいかもしれません。カメラで写真を撮るときはピントの合う範囲を調整することができます。カメラでは「F値」という項目で設定できます。

F値を1.4のように小さい値にするとピントの合う範囲が狭まりたくさんボケます。逆にF値を8~11など、大きい数字に設定するとピントの合う範囲が広がります。
例えば、ポートレート撮影では背景がきれいにボケて被写体が引き立つため、柔らかく幻想的な雰囲気を演出できます。一方で、風景や集合写真では背景がボケすぎて全体がぼやけた印象になってしまうことも。そういった場合にはF8〜F11くらいの設定が安心です。
参考リンク:背景がボケるプロっぽい写真の撮り方!誰でもわかる絞り・F値【カメラの使い方を学ぼう】(Aki) – エキスパート – Yahoo!ニュース
またレンズの設計上、絞り開放(F値を限界まで小さく設定)にして撮ると、周辺部分がぼやけてしまうことがあります。レンズの中心部分を通る光と、周辺部分を通る光で、集まる焦点がわずかに異なってしまうために起こる現象で「球面収差」と呼ばれます。
「球面収差」は主に周辺部分がぼやけるだけなので、そこまで心配する必要はありませんが、よりくっきりと撮りたいときはF値をすこしだけ大きい数字に設定してあげると良いでしょう。写真のシャープさが増して解像感が上がることがあります。

F値を大きく設定してしまっている
先ほどF値の数字を大きく設定したほうがくっきりと撮れると書きましたが、実はF値を極端に大きい数字に設定してしまうと被写体の輪郭や線がぼやけてしまうことがあります。これは「回折現象」と呼ばれるものです。
レンズによってどれくらいのF値で回折現象が起きるかは異なりますが、例えばF16やF22くらいまで絞ると回折現象が起きることがあります。もしピントの合う範囲を広げたくてレンズを絞るときはF8~11くらいに設定しておくと安心です。
これらの原因をチェックすることで、今後はもっときれいな写真を撮ることができるはずです!次回の撮影時には、今回ご紹介した内容をぜひ試してみてくださいね。