動画を編集したいけど自分のパソコンでちゃんと編集できるのか不安。そんな悩みのときに便利なフリーソフト「Blackmagic RAW Speed Test」と「Blackmagic Disk Speed Test」を紹介します。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。
動画編集をするときに悩みがちなのがパソコンのスペックです。せっかく良いカメラできれいな映像を収録できても、いざ編集する段階でパソコンがろくに動いてくれないと困ります。新しいカメラを買いたいけどもしパソコンも買いかえることになったら出費がかさむ…そんな不安もあるかもしれません。
こんなときはパソコンがどれくらいの動画を編集できるのかお手軽に調べられるフリーソフトを使ってみましょう。Blackmagic RAW Speed TestとBlackmagic Disk Speed Testを紹介します。
※Windows、Mac、LinuxのOSに対応しています。
※本記事で紹介するソフトは重ための動画ファイルを編集できるかどうかの目安です。これらのソフトでの評価が悪くても、スマホやごく一般的なカメラで収録した動画は問題なく編集できる可能性があります。
Blackmagic RAW Speed Test
「Blackmagic RAW Speed Test」はパソコンのCPUやグラフィックスの性能をテストして、Blackmagic RAW(.braw)の映像素材を編集できるかどうかを判定するソフトです。BMPCC4K /6Kなどのカメラに興味がある人や、現在使っているユーザーにおすすめ。
機能と使い方
Blackmagic RAW Speed Testではパソコンが1秒間にデコード可能なフレーム数(fps)を解像度別で調べることができます。
Blackmagic RAW Speed Testの画面
使い方は簡単です。ソフトを起動したら「START」ボタンを押せばパソコンの編集能力を測定できます。
「Will It Work?」の表を見て、緑のチェックマークがついていればその条件で編集が可能なことを意味しています。バツマークのところはパソコンの性能が足りていません。つまりバツ印の条件で編集しようとするとパソコンの処理が重たくなったり、映像がコマ落ちする可能性が高いわけです。
12:1、8:1、5:1、3:1などの数字はカメラで設定できるRAW動画の圧縮率を意味します。12:1が最も圧縮されていて一番データ容量が軽い素材です。
1080pや2160pは解像度です。そのあとの数字はフレームレート。基本的に小さい解像度で、少ないフレームレートのほうが編集しやすいです。
CPUという項目はまさに書いてある通りでパソコンのCPUの処理能力を表しています。OPENCLはグラフィックス(ビデオカード)の処理能力です。お使いのパソコンによってはOPENCLではなくCUDAやMETALという表示になるかもしれません。
「How Fast?」に書いてある数字はパソコンが1秒間にデコード可能なフレーム数(fps)です。
画面の上にあるメーターは一度スタートボタンを押すと計測を繰り返します。継続的な負荷のなかでの性能テストです。やはりデコード可能なフレーム数を表します。歯車マークから解像度の指定ができます。初期状態では8Kになっています。
インストール方法
Blackmagic Designのサポートページのダウンロード情報から最新の「Blackmagic RAW アップデート」をインストールすることでBlackmagic RAW Speed Testを使用できるようになります。
記事執筆時点では、2020年3月6日の「Blackmagic RAW 1.7 アップデート」が最新です。
Blackmagic Disk Speed Test
Blackmagic Disk Speed TestはSSDやHDDなどの記録メディアの性能をテストするソフトウェアです。「ProRes 422 HQ」、「Cinema DNG RAW」、「10 Bit YUV 4:2:2」などの素材での目安を表示してくれます。
機能と使い方
Blackmagic Disk Speed Testではパソコンのドライブの書き込み速度と読み込み速度を計測できます。
Blackmagic Disk Speed Testの画面
「START」ボタンをクリックすると計測スタートです。歯車マークからどのドライブの性能を計測するか指定できます。
「Will It Work?」の表のチェックマークまたはバツマークが、各フォーマットに対してディスク性能が十分であるか否かを表しています。WRITEが書き込み速度、READが読み込み速度です。
「How Fast?」の表の数値は指定のドライブが対応できる最大フレームレートを示しています。
インストール方法
Blackmagic Designのサポートページのダウンロード情報から最新の「Desktop Video アップデート」をインストールすることでBlackmagic Disk Speed Testを使用できるようになります。
記事執筆時点では、2020年2月17日の「Desktop Video 11.5アップデート」が最新です。
参考スコア
実際にこれらのソフトを使いデータをとりました。参考までにわたしがテストしたパソコンの測定結果をご紹介します。
スコアをとったパソコンのCPUとグラフィックスを併記しています。またより詳細な情報を確認できるよう公式サイトへのリンクも掲載していますので、ご関心のある方はそちらからご参照ください。
マウスコンピューター DAIV 3N
- CPU:インテル Core i7-8709G
- グラフィックス:Radeon RX Vega M GH
マウスコンピューター DAIV 4N
- CPU:インテル Core i7-10510U
- グラフィックス:GeForce MX 250
マウスコンピューター DAIV 5P
- CPU:インテル Core i7-9750H
- グラフィックス:GeForce GTX 1650
マウスコンピューター DAIV 5D
- CPU:インテル Core i5-9400
- グラフィックス GeForce MX250
マウスコンピューター DAIV 5N
- CPU:インテル Core i7-9750Hプロセッサー
- グラフィックス:GeForce RTX 2060
マウスコンピューター DAIV-DGZ530S2-KBFD
- CPU:インテル Core i7-9700K
- グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX2070
マイクロソフト Surface Pro7
- CPU:インテル Core i5-1035G4
- グラフィックス:Intel Iris Plus
アップル MacBook Pro
アップル MacBook Pro(2016)
- CPU:インテル Core i7-6700HQ
- グラフィックス:Radeon Pro450
システム5にてDaVinci Resolve有償ライセンスを購入すると、Speed Editorが無料でついてくるキャンペーンをやっています。
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