壊したカメラ用品を保険で補償してもらう申請をしたので備忘録【実体験談】

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神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。

カメラ用品を外出先で壊してしまったので、加入している「携行品損害保険」で保険金をいただきました。そのときの経緯や手続きなど、実際に保険を利用してみてわかったことについてブログに記録します。

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楽天の携行品損害保険

わたしが加入しているのは「楽天超かんたん保険 持ち物サポートプラン(標準コース)」です。保険料は年額1,990円。

外出中に偶然の事故で携行品が破損、盗難、火災などにあったときに、その損害を補償してくれる保険です。いわゆる「携行品損害保険」という部類の保険です。また事故にあったときに死亡してしまったり、後遺障害がのこってしまったときにも保険金がおります。

保険料1,990円(年払)
180円(月払)
携行品損害保険金額20万円
本人 死亡・後遺障害保険金額50万円
携行品損害の免責金額(自己負担金)1回の事故につき3,000円
表:楽天超かんたん保険 持ち物サポートプラン(標準コース)の費用や保険金額(2024年5月時点の情報)

比較的少額の保険料で加入できて、20万円まで携行品の損害を補償してくれます。よくクレジットカードに付帯する保険でも似たような保証がありますが、それらは購入後の日数制限があったり、保証がそのクレジットカードで購入した商品に限定されるなどの特徴があります。それに対して、「楽天超かんたん保険 持ち物サポートプラン」はそのような制限がなくて便利です。

カメラやレンズなどの持ち物が保険対象の「携行品」です。スマホやノートパソコンなどは保証対象外。詳しくは保険の商品ページをご参照ください。

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保険金請求の手続き

まずは自分の保険加入状況を確認します。マイページにアクセスすれば、自分の加入している保険の正式名称や、証券番号、加入者番号を調べることができます。
参考:楽天超かんたん保険 マイページ

マイページから保険の「加入者証を確認」に進んでください。ここに記載されている「証券番号」はのちに保険金申請するときに必要になります。
また保険金の申請をするための連絡先電話番号(楽天保険の総合窓口あんしんダイヤル)もここに記載されています。24時間365日対応していて、フリーダイヤルです。ここに電話しましょう。
参考:事故のご連絡 │ 楽天保険の総合窓口

以下はわたしの体験の記録です。あくまでわたしが経験したときの話なので今後変更になる可能性があります。

電話するとまず自動音声が対応します。いくつか選択肢があって、保険金請求は「3」です。
そのあと、ネット手続きなら「1」、自動音声なら「2」、オペレーターにつなぐなら「3」を選びます。

わたしは二度保険の申請をしていて、「1」と「3」を体験済みです。
人と直接話したい場合は「3」のオペレーターを選ぶことになりますが、証券番号などを口頭で伝えるのは面倒だと思うので、基本的にはネット手続きの「1」を推奨します。オペレーターにつなぐ場合は電話が混雑していて待たされることがあります。
「1」を選ぶと、携帯のショートメッセージに URL が送られてきます。その URL からネットのページにアクセスをして、事故の詳細などを書きます。証券番号、事故発生場所、事故の状況、連絡先などを記入します。

もし最初に「3」を選んでオペレーターと電話で会話するのであれば、あらかじめ、証券番号、事故日、商品の名称、いつ、いくらで購入したかなどの情報をメモしておいてください。事故の詳細を伝えることになります。しかし、どうせあとでネットから商品の写真などをアップすることになるので、個人的にはやはり最初から「1」でネット手続きを選ぶことをおすすめします。

最初の手続きが終わったあとは、3営業日以内に担当者から電話がかかってきて、事故の詳細や今後の手続きの進め方について話を聞かれます。その後ショートメッセージでURLが送られてきて、そのウェブページから「事故にあった製品の写真」(全体と壊れた部分がわかる写真、また商品の型番があればそれがわかる写真)、「購入履歴の写真」(いつ、いくらで買ったかわかるもの、カードの明細や購入履歴のメール画面など)、「修理の見積書」などを提出します。

書類の提出が終わると、電話がかかってきて、保険の審査の結果を教えてもらえます。わたしの場合は書類提出が完了した翌日に電話がかかってきました。

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審査の基準や実際にもらえる保険金について

外出中の事故の損害を補償してくれる

実際に保険金がおりるかどうかには様々な審査基準がありますが、特に大事なのは「外出中の事故であるかどうか」です。携行品の損害を補償する保険なので、外に出かけているときに壊してしまったり、盗まれてしまったものが対象です。また偶然の事故に対する保険なので、故意で壊してはいけませんし、経時・経年による故障は対応してもらえません。

例えば、外出中に誤ってカメラやレンズを落としてしまったり、なにかの事故に巻き込まれて壊してしまったときに補償してくれます。一方で、カメラ・レンズにカビが生えてしまったような場合は、経時的な破損なので保険の対象外です。

修理代金か時価の低いほうの金額が支払われる

「楽天超かんたん保険 持ち物サポートプラン(標準コース)」の保険金の上限は20万円です。これはひとつの品物に対する上限額なので、仮にカメラとレンズを壊した場合はそれぞれ20万円まで補償してもらえます。

しかし、実際に保険の審査がおりるとなったときにもらえる保険金は、その破損を直すための「修理料金」(修理不可の場合は新品の買い替え価格)と、製品の「時価」を比べて、そのうち低いほうの金額が支払われます。時価は購入したときの価格から、時間の経過に応じて計算されるそうです。

なので仮に修理代金や買い替えにともなう費用が20万円以下だとしても、その満額を補償してもらえるとは限りません。算出された「時価」が低ければ、支払われる額は少なくなります。
また、携行品損害の免責金額が3,000円あるので、1回の事故につき必ず3,000円は自己負担しなけれなりません。

わたしが実際にうけとった保険金

今回わたしが保険の申請した対象の製品は「REVORING Vari ND3-ND1000 CPL」です。レンズにつける可変ND&CPLフィルターです。これを撮影中に落として壊してしまったので保険の申請をしました。

壊れたNDフィルター

2024年6月現在の新品価格は 31,780円。
参考:REVORING Vari ND3-ND1000 CPL | H&Y Filters Japan

これを2021年2月に購入して、2024年4月に壊して保険の申請をしました。購入時はフィルターを6つ同時に買っていてそのセット価格が 50,821円(HK$3,666)でした。
メーカーに修理を申し込んだところ、修理不可とのことで買い替えの金額 31,780円の見積書をもらいました。

保険申請のために必要な書類をすべて提出したところ、その翌日に保険の担当者の方から電話がかかってきて、保険の審査がおりたこと、そして保険金がいくらになるかを教えてもらいました。
このとき伝えてもらった時価が5,420円。修理代金(買い替え費用)が31,780円なので、これらのうち額が低いほうの5,420円が保険金です。そしてここから自己負担金の3,000円を差し引くことになるので、実際に振り込まれた保険の金額は 2,420円でした

新品なら3万円以上する高級なフィルターですが、実際に保険で補償してもらえたのは 2,420円でした。率直な感想を言うとあまり大した額ではないと思いました。そもそも保険の費用が年間1,990円なので、やっとその元をとれたくらいの金額です。

ちなみにわたしはこの保険に2018年から加入していて、保険を利用したのは2024年が初めてでした。正直保険に加入しているのも忘れかけていたのですが、今年に入ってからフィルターを壊したり、ほかにもカメラの不調が立て続けに発覚したことでこの保険の存在を思い出して申請してみました。なおカメラのほうは経時的な原因の不調ということで保険はおりませんでした。

今回実際に保険を利用してみて「時価」のシステムがやっかいだと思いました。わたしはシンプルに修理料金をもとに保険金をもらえるのだろうと思っていましたが、実際は修理料金と時価を比べて低いほうが採用されてしまいます。
時価でもらえる金額が下がってしまうことを考えると、カメラやレンズを買い替えずに長く使う人にはこの保険はあまり向いていないのかもしれません
※時価の詳しい計算方法は教えてもらえませんでした。カメラやレンズによっては時価が上がる可能性もあるのかもしれませんがこの点は不明です。

また購入時の価格をもとに時価を計算しているらしいので、購入の際にセールなどで現金値引きされていると保険のときは少し不利なのかもしれません。わたしはフィルターを製品発売記念セールかつ複数品のセットということでかなり安く買っていました。これが原因で時価が低く算出されてしまった可能性があります。当時はフィルター6つのセットを5万円くらいで買っていますが、いまおなじ商品を買うと10万円くらいするようです。
仮に今回壊したフィルター単品の当時の購入価格を15,000円とするなら、そこから3年で5,240円の時価になるという計算はまだ理解できます。現在の新品価格が31,780円であることと比べると価値の目減りが著しいと感じますが、物価変動までは考慮してもらえないのかもしれません。

もっと新しくて高額なカメラやレンズの補償がしてもらえたときにこそ、この携行品損害保険は真価を発揮するのかもしれません。今回受け取った保険金の額は正直小さいと感じましたが、保険費用もそこまで大きくないので万が一のリスクに備えてわたしは今後もこの保険の加入を続けるつもりです。また、手続きも比較的簡単で、保険金の支払いもスピーディーだったのは良いと思いました。
カメラ機材など高級な品物を持ち出す機会が多い人は、このような携行品損害保険を検討してみてもいいかもしれません。

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