神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。そろそろフルサイズのカメラが欲しいと思っているAkiです。先代のEOS 6Dは「軽やかにフルサイズ。」のキャッチコピーで売り出されました。それまでの重くて大きくて値段が高いというフルサイズカメラのイメージを覆すような、軽量でリーズナブルな価格のカメラでした。その6D発売から約5年。いったいどれほど進化したのか細かく見ていきましょう。
Canon EOS 6D MarkⅡの基本スペック
主な仕様を他のキヤノン製一眼レフカメラと比較しながら確認します。
フルサイズカメラのスペック比較表
カメラ名のリンクはAmazonです。現状の価格の確認にご利用ください(表中の価格は記事執筆時点でのおよそのボディ単体価格です)。
カメラ | 1DX Mark II | 5D Mark IV | 5D Mark III | 6D Mark II | 6D |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 約63万円 | 約35万円 | 約24万円 | 約24万円 | 約13万円 |
センサーサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
有効画素数 | 2020万 | 3040万 | 2230万 | 2620万 | 2020万 |
映像エンジン | デュアルDIGIC6+ | DIGIC6+ | DIGIC5+ | DIGIC7 | DIGIC5+ |
常用最高ISO | 51200 | 32000 | 25600 | 40000 | 25600 |
動画記録サイズ | 4K 60P / FHD120P | 4K 30P / FHD 60P | FHD 30P / HD 60P | FHD 60P / HD 60P | FHD 30P / HD 60P |
AF測距点 | 61 | 61 | 61 | 45 | 11 |
ライブビューフォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF | デュアルピクセルCMOS AF | コントラスト検出方式 位相差検出方式 |
デュアルピクセルCMOS AF | コントラスト検出方式 位相差検出方式 |
連続撮影枚数 | 14/秒 | 7/秒 | 6/秒 | 6.5/秒 | 4.5/秒 |
ファインダー視野率 | 100% | 100% | 100% | 98% | 97% |
Wifi | 有り | 有り | 無し | 有り | 有り |
モニター(バリアングル、タッチ) | 固定式タッチパネル | 固定式タッチパネル | 固定式 | バリアングル・タッチパネル | 固定式 |
カードスロット | ダブル CF・CFast |
ダブル CF・SD |
ダブル CF・SD |
シングル SD |
シングル SD |
質量(バッテリー、SDカード含む) | 1530g | 890g | 950g | 765g | 755g |
発売日 | 2016年4月 | 2016年9月 | 2012年3月 | 2017年8月4日予定 | 2012年11月 |
キヤノンAPS-Cサイズカメラとの比較表
カメラ | 6D Mark II | 7D Mark II | 80D | 9000D/ Kiss X9i |
Kiss X9 |
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価格 | 約24万円 | 約13万円 | 約10万5千円 | 約10万5千円/ 8万5千円 |
約7万円 |
センサーサイズ | フルサイズ | APS-Cサイズ | APS-Cサイズ | APS-Cサイズ | APS-Cサイズ |
有効画素数 | 2620万 | 2020万 | 2420万 | 2420万 | 2420万 |
映像エンジン | DIGIC7 | デュアルDIGIC6 | DIGIC6 | DIGIC7 | DIGIC7 |
常用最高ISO | 40000 | 16000 | 16000 | 25600 | 25600 |
動画記録サイズ | FHD 60P / HD 60P | FHD 60P / HD 60P | FHD 60P / HD 60P | FHD 60P / HD 60P | FHD 60P / HD 60P |
AF測距点 | 45 | 65 | 45 | 45 | 9 |
ライブビューフォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF | デュアルピクセル CMOS AF、コントラスト検出方式 | デュアルピクセルCMOS AF | デュアルピクセルCMOS AF | デュアルピクセルCMOS AF |
連続撮影枚数 | 6.5/秒 | 10/秒 | 7/秒 | 6/秒 | 5/秒 |
ファインダー視野率 | 98% | 100% | 約100% | 95% | 95% |
Wifi | 有り | 無し | 有り | 有り | 有り |
モニター(バリアングル、タッチ) | バリアングル・タッチパネル | 固定式 | バリアングル・タッチパネル | バリアングル・タッチパネル | バリアングル・タッチパネル |
質量(バッテリー、SDカード含む) | 765g | 910g | 730g | 540g/532g | 453g |
発売日 | 2017年8月4日予定 | 2014年9月 | 2016年3月 | 2017年4月 | 2017年7月下旬 |
Canon EOS 6D MarkⅡの特徴
6D MarkⅡのここが良い!
フルサイズで高画質
センサーサイズはフルサイズ。フルサイズには高感度撮影に強い、豊かな諧調で被写体のディテールや微妙な色彩を写せる、美しいボケ味、フルサイズ向け高級レンズの性能を余すことなく引き出せる、などのメリットがあります。有効画素数は2620万画素で、画像処理エンジンは最新のDIGIC7。APS-Cサイズのカメラとは一味違った映像表現が可能になるでしょう。
バリアングル液晶
キヤノンのフルサイズカメラで初めてバリンアグル液晶が搭載されました。ハイポジションやローポジションでの撮影の際に構図を見やすくなります。また逆向きに回転させることもできるので自撮りにも便利です。
デュアルピクセルCMOS AF
ライブビューの撮影の際に素晴らしいオートフォーカス性能を発揮します。バリアングルモニターと合わせて動画撮影が非常に快適になりました。
小型軽量
「かろやかなフルサイズ。」のEOS 6Dの後継機だけあって、MarkⅡも765gと軽量です。5D MarkⅣが890gであることと比較するとだいぶ軽いですね。
リーズナブルな値段
公式ストアで税込み24万3千円です(参考:EOS 6D Mark II(ボディーのみ)|キヤノンオンラインショップ)。もちろん小さい額ではありませんが、EOS 5D Mark4のようなカメラと比べるとだいぶ安い値段です。また、発表直後の公式ストアの額なので、家電量販店やネット購入であれば価格はもう少し下がると予想されます。
追記:カメラのキタムラで販売ページができています。
キヤノン EOS 6D MarkII ボディ – カメラのキタムラ
キヤノン EOS 6D MarkII EF24-105 IS STM レンズキット – カメラのキタムラ
キヤノン EOS 6D MarkII EF24-70 F4L IS USM レンズキット – カメラのキタムラ
4Kタイムラプス
キヤノンの一眼レフカメラで初めてタイムラプスを4Kで撮影できるようになりました(タイムラプスのみで通常の動画の記録サイズはFHDまで)。
サンプルムービー
星景タイムラプスが美しい…
6D MarkⅡのここはイマイチ!
ファインダー視野率が98%
下位機種であるEOS 80Dが視野率100%を実現しているにも関わらず6D MarkⅡは98%です。
AF測距点の範囲が狭い
画像は公式サイトのものですが、AF測距点が45もあるわりに中央に寄っていて端がスカスカです。また、5D MarkⅣや7D MarkⅡのようなAFポイントを動かせる親指スティックや測距エリア選択ボタンが6D MarkⅡにはありません(6D MarkⅡの操作ボタンはおおむね80Dと同じ)。
6D MarkⅡの外観については次のページを参照ください。
参考:キヤノン:EOS 6D Mark II|各部名称
シングルカードスロット
カードスロットはひとつ。SDカードスロットのみで、SDカードのUHS-2やCFカードには対応していません。
シャッタースピードが最速で1/4000
日中に大口径レンズを開放で撮影するときなどはNDフィルターが必要で少し不便かもしれません。
4Kが撮れない
動画記録サイズはフルHDが限界。タイムラプスのみ4K撮影ができますが、今の時代のデジタルカメラとして4Kが撮影できないのは少し物足りないところ。
ヘッドフォン端子がない
動画撮影の際の音声モニターに便利なヘッドフォンを直接カメラに差すことができません。80Dにはあるので、上位機種の6D MarkⅡにないのはやはり残念です。
ストロボ同調シャッタースピード
なぜかわかりませんがストロボ同調最高シャッター速度が1/180秒と少し中途半端です。
Canon EOS 6D MarkⅡはどんな人におすすめ?
EOS 5D MarkⅣほどハイスペックでなくて良いからもう少し安いフルサイズカメラが欲しいという人には最適。旧6Dと比べると大幅にAF測距点が増え、タッチパネルに対応するなど、操作性が大きく向上しました。
バリアングル液晶で、デュアルピクセルCMOS AFを搭載したフルサイズ一眼レフカメラはEOS 6D MarkⅡが初めて。これにより快適に高画質の動画撮影が行えるようになりました。5軸電子手振れ補正やHDR動画、オートフォーカススピード調節機能もあります。フルサイズカメラで一眼ムービーを撮りたい人にはとても良いカメラと言えるでしょう。
参考:
- Canon EOS 6D Mark II Sample Movie: Tsukiji – YouTube
- Behind the Scenes with the EOS 6D Mark II at the Tsukiji Market – YouTube
4Kが撮れないことを残念に思う人もいるでしょうが、4K映像の編集・再生にはそれ相応の環境が必要なのでまだまだ4Kは気軽に楽しめる状況ではありません。そういったことを考えると、フルサイズでFHDの映像というのはいまの時代に適しているのかもしれません。
まとめ
バリアングル・フルサイズというのがEOS 6D MarkⅡの特徴を端的に表しているかもしれません。フルサイズ一眼レフのなかでは使い勝手の良さが際立ちます。これからカメラを趣味にしたい人、APS-Cサイズカメラからのステップアップをしたい人、フルサイズ機で動画を撮りたい人にはとても魅力的なカメラではないでしょうか。
EOS 6D MarkⅡは2017年8月4日発売。
キヤノン EOS 6D MarkII ボディ – カメラのキタムラ
キヤノン EOS 6D MarkII EF24-105 IS STM レンズキット – カメラのキタムラ
キヤノン EOS 6D MarkII EF24-70 F4L IS USM レンズキット – カメラのキタムラ
追記(2017年8月10日):「レンタル館」にてEOS 6D MarkⅡのレンタルが利用できるようになりました。購入を検討している方はレンタルを試してみると良いかもしれません。
参考:キヤノン デジタル一眼レフカメラ EOS 6D Mark IIレンタル – レンタル館
キヤノン公式ウェブサイト:
こちらの記事もおすすめです。
参考:
Introducing the EOS 6D Mark II Digital Camera – YouTube
CANON EOS 6D MARK II: First Look with Rick Sammon, Canon Explorer of Light – YouTube
First Look: Canon EOS 6D Mark II – YouTube
CANON EOS 6D MARK II: First Look with Rick Sammon, Canon Explorer of Light – YouTube
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