デジタル写真を編集して、さまざまなフィルムの色味や雰囲気を再現できる「DxO FilmPack」。2021年10月20日に新バージョン「DxO FilmPack 6」がリリースされて、ティール＆オレンジなどの映画フィルムの色を実現できるようになったほか、富士フイルムのデジタルカメラに搭載されるフィルムシミュレーションの仕上がりも再現できるように進化しました。リリースを記念して11月14日までセールを実施。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki（@Aki_for_fun）です。わたしが写真のRAW現像で愛用しているDxOの写真編集ソフト「DxO FilmPack」や「DxO PhotoLab」の新バージョンがリリースされました。
さっそく新バージョンも購入して使っているのですが、特に「DxO FilmPack 6」では新たに映画フィルムや富士フイルムのミラーレス一眼カメラに採用されているフィルムシミュレーションの色再現に対応できるようになって、とても表現の幅が広がりました。つかっていて非常にたのしいのでその機能について作例写真をお見せしながら紹介します。
DxO FilmPack 6 で銀塩フィルムの仕上がりを再現できる！
DxO FilmPack 6 には数多くの銀塩フィルムプリセットが用意されていて、モノクロもカラーも過去の著名なフィルムの色合いをデジタルで手軽に再現可能です。フィルムレンダリングの適用の程度を調整することも可能。
DxO FilmPack 6 では新たに富士フイルムの X シリーズデジタルカメラで利用できる 7 種類のフィルムシミュレーションモード (Classic Chrome、Classic Chrome +、Astia Soft、Classic Negative、Proneg Std、ProNeg High、Eterna) にも対応。さらに6種類の映画フィルムのルックも追加されています。
DxO FilmPackの目玉機能はフィルムレンダリングですが、このソフト単独でも基本的な写真編集とRAW現像の機能を備えています。明るさや彩度、コントラスト、レンズの光学補正、フィルムの粒状感など調整が可能です。
DxO FilmPack 6 のフィルムレンダリング作例写真
DxO FilmPack 6 のフィルムレンダリング機能を利用して仕上げた作例写真を掲載するので参考にしてください。DxOが用意している各種フィルムの説明もあわせて記載しています。
※ここで紹介しているもの以外にもフィルムレンダリングの種類はたくさんあります。
デジタルフィルム（富士フイルムのフィルムシミュレーション）
富士 Classic Chrome
Classic Chrome は、ドキュメンタリー写真とストリート写真に必要な階調の深みを与えるために開発されました。彩度はわずかに低く、シャドウのコントラストは強く微細に表現され、カラーリバーサルフィルムの独特で時間を超えた仕上がりを実現します。
富士 Classic Negative
Classic Negative (Classic Neg) は Superia 100 フィルムの仕上がりをベースに、「ビンテージ感」を実現します。ハードな階調により色を改善して強調し、写真に深みを与えることができます。
富士 Eterna
Eterna は、「映画」の仕上がりを実現します。ダイナミックレンジの幅がより広く表れ、光とシャドウの階調は柔らかくなります。
富士 Astia ソフト
Astia Soft は、シャドウの青みがかった色が興味深い階調で被写体を引きだたせるコントラストにより、素晴らしい肌の階調を実現します。
映画フィルム
映画のカラーグレーディングを参考につくられたプリセットも用意されています。
ティールとオレンジ Teal & Orange
ティールとオレンジはハリウッドで人気のある色調調整です。数多くの成功した映画でつかわれており、オレンジとティール（色相環の向かい合った色）の補色のコントラストが視線を引き付け、力強い仕上がりを実現します。
筆者としてはSIGMA fpシリーズの「T&O」に近い色味をカメラを問わずに再現できるようになったのがとてもうれしいです。
参考：別腹で欲しくなるフルサイズ一眼カメラSIGMA fpレビュー【写真撮影編】
ムードのある深緑
ムードのある深緑は映画『マトリックス』や『アメリ』などで使われています。圧倒的な緑色と強いコントラストが特徴です。
パステル Pastel
パステルは甘く幻想的な効果を加えるために使われ、インディペント系の映画で頻繁に使われます。わずかに彩度が低減されることで色にパステル感が加わり、白がわずかにピンクがかります。
DxO FilmPackのフィルムレンダリング比較
同一画像で複数のフィルムレンダリングを比較できるような写真を用意しました。
※ここで紹介しているもの以外にもフィルムレンダリングの種類はたくさんあります。
DxO FilmPack6「デジタルフィルム」（富士フイルムのフィルムシミュレーション）
DxO FilmPack6「映画フィルム」
DxO FilmPack6「デジタルフィルム」（富士フイルムのフィルムシミュレーション）
DxO FilmPack6「映画フィルム」
DxO FilmPack6「デジタルフィルム」（富士フイルムのフィルムシミュレーション）
DxO FilmPack6「映画フィルム」
DxO PhotoLabやAdobe Lightroomのプラグインとしても使用可能
DxO FilmPackは単独のソフトとして使えるだけでなく、その機能をほかのRAW現像ソフトに統合したり、プラグインとして組み込んで使うこともできます。
- DxO PhotoLab 4、5
- Adobe Photoshop 2019、2020、2021
- Adobe Photoshop Lightroom Classic 2019、2020、2021
例えば筆者は主にRAW現像ソフトのDxO PhotoLabを起動して、DxO FilmPackのフィルムレンダリング機能を活用しています。
DxO PhotoLab 5 でDxO FilmPack 6 のフィルムレンダリング機能を使える
DxO FilmPack 6（PC版およびMac版）および、DxO PhotoLab 5 は、DxOのオンラインショップで購入できます。2021年11月14日まで以下の新製品発売記念特別価格で提供中。
- DxO FilmPack 6 ESSENTIAL版（46本の銀塩フィルムに対応）：5,498円（通常価格 8,500円）
- DxO FilmPack 6 ELITE版（84本の銀塩フィルムに対応）：10,998円（通常価格 13,900円）
- DxO PhotoLab 5 ESSENTIAL版 : 10,998円（通常価格13,900円）
- DxO PhotoLab 5 ELITE 版：16,498円（通常価格 21,900円）
DxO PhotoLab 5 ESSENTIAL版は2台のコンピュータ、DxO PhotoLab 5 ELITE版は3台のコンピュータにインストールできます。
対応カメラの検索リスト：サポートされているデバイスとカメラ – DxO
DxO FilmPack 6 搭載のモノクロフィルムのリスト↓
- Adox CHS 100 II
- Adox CMS 20
- Adox Silvermax 21
- Agfa APX 25
- Agfa APX 100
- Agfa Scala 200x
- Bergger BRF 400 PLUS
- Foma Fomapan 100 Classic
- Foma Fomapan 100r
- Foma Fomapan 200 Creative
- Foma Fomapan 400 Action
- Fuji Neopan Acros 100
- Fuji Neopan 400
- Fuji Neopan 1600
- Ilford Delta 100
- Ilford Delta 400
- Ilford Delta 3200
- Ilford FP4 Plus 125
- Ilford HP5 Plus 400
- Ilford HPS 800
- Ilford Pan 100
- Ilford Pan 400
- Ilford Pan F Plus 50
- Ilford XP2 400
- Kodak BW 400 CN
- Kodak HIE
- Kodak HIE filtered
- Kodak T-Max 100
- Kodak T-Max 400
- Kodak T-Max 3200
- Kodak Tri-X 400
- Polaroïd 664
- Polaroïd 667
- Polaroïd 672
- Rollei IR
- Rollei Ortho 25
- Rollei Retro 80s
- Rollei Retro 100 Tonal
DxO FilmPack 6 搭載のカラーフィルムのリスト↓
- Adox CHS 100 II
- Adox CMS 20
- Adox Color Implosion
- Adox Silvermax 21
- Agfa APX 25
- Agfa APX 100
- Agfa Precisa 100
- Agfa Scala 200x
- Agfa Ultra 100
- Agfa Vista 200
- Bergger BRF 400 PLUS
- Foma Fomapan 100 Classic
- Foma Fomapan 100r
- Foma Fomapan 200 Creative
- Foma Fomapan 400 Action
- Fuji Cross processed – Fuji Superia 200
- Fuji Astia 100 F
- Fuji FP 100 C
- Fuji Instax 120
- Fuji Neopan Acros 100
- Fuji Neopan 400
- Fuji Neopan 1600
- Fuji Provia 100 F
- Fuji Provia 400 F
- Fuji Provia 400 X
- Fuji Sensia 100
- Fuji Superia HG 1600
- Fuji Superia Reala 100
- Fuji Superia X-Tra 400
- Fuji Superia X-tra 800
- Fuji Superia 200
- Fuji Velvia 50
- Fujicolor Pro 400h
- Generic Fuji Astia 100
- Generic Fuji Provia 100
- Generic Fuji Velvia 100
- Ilford Delta 100
- Ilford Delta 400
- Ilford Delta 3200
- Ilford FP4 Plus 125
- Ilford HP5 Plus 400
- Ilford HPS 800
- Ilford Pan 100
- Ilford Pan 400
- Ilford Pan F Plus 50
- Ilford XP2 400
- Kodak Cross processed – Kodak Elite 100
- Generic Kodak Ektachrome 100 VS
- Generic Kodak Kodachrome 64
- Kodak BW 400 CN
- Kodak Ektachrome 100 GX
- Kodak Ektachrome 100 VS
- Kodak EktaColor 100
- Kodak Ektar 100
- Kodak Elite Chrome 200
- Kodak Elite Chrome 400
- Kodak Elite Color 200
- Kodak Elite Color 400
- Kodak HIE
- Kodak HIE filtered
- Kodak Kodachrome 25
- Kodak Kodachrome 64
- Kodak Kodachrome 200
- Kodak Portra 400
- Kodak Portra 160 NC
- Kodak Portra 160 VC
- Kodak T-Max 100
- Kodak T-Max 400
- Kodak T-Max 3200
- Kodak Tri-X 400
- Lomography Redscale 100
- Lomography X-Pro Slide200
- Polaroïd 664
- Polaroïd 667
- Polaroïd 669
- Polaroïd 672
- Polaroïd 690
- Polaroïd Polachrome
- Rollei IR
- Rollei Ortho 25
- Rollei Retro 80s
- Rollei Retro 100 Tonal
- DxO FilmPack 6 : 銀塩写真の真髄を忠実に再現｜DXO Labs SASのプレスリリース
- DxO PhotoLab 5 : 部分調整がさらにレベルアップし、フォトライブラリの機能が拡張｜DXO Labs SASのプレスリリース
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