キヤノンEOS R10のタッチ&トライに行ってきた感想とカメラの注目ポイント

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キヤノンが2022年7月下旬に新発売するミラーレス一眼カメラ「EOS R10」のタッチ&トライに行ってきました。カメラの実機を触った感想をお伝えします。カメラの概要、注目の機能、どのような人におすすめのカメラか解説します。

キヤノンEOS R10のタッチ&トライに行ってきた感想とカメラの注目ポイント

神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。 気になる新しいカメラ「EOS R10」を手に取ってみたくてキヤノンフォトハウス大阪まで行ってきました。カメラの主な特徴や実機を触ってきた感想についてまとめました。

これからすこし本格的にカメラを始めてみたい人や、一眼レフカメラを使っていた人が新しいミラーレス一眼に移行するのにちょうど良いカメラですよ!

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EOS R10の概要と特徴

キヤノン ミラーレス一眼カメラ EOS R10
キヤノン ミラーレス一眼カメラ EOS R10

現在キヤノンはミラーレス一眼カメラの「EOS R シリーズ」に最も力を入れて製品開発を進めています。EOS R10はそのシリーズのなかでカメラ初心者から中級者をターゲットとしたミドルクラスの機種です。最新の技術や機能を搭載した高性能カメラでありながら価格が抑えられています。これから本格的なカメラを始めてみたい人や、昔ながらの一眼レフに慣れていた人が最新のミラーレス一眼カメラに移行したい場合に有力候補となるカメラです。

2022年7月下旬発売。店頭での販売価格は約12万円です。キヤノンのEOS Rシリーズでは最も低価格に当たる機種になります。EOS R10以外だと同時発表されたEOS R7(2022年6月下旬発売)や、EOS RP(2019年3月発売)などが同シリーズのなかで比較的安めの値段のカメラです。

表:EOS R10 販売店リンク

EOS R10 ボディ単体カメラのキタムラビックカメラ
EOS R10 RF-S18-45 IS STM レンズキットカメラのキタムラビックカメラ
EOS R10 RF-S18-150 IS STM レンズキットカメラのキタムラビックカメラ

新開発のセンサーと映像エンジンは DIGIC X

EOS R10に搭載されるAPS-Cサイズのイメージセンサーは有効画素数 約2420万。センサーは新開発されたもので解像性能が強化されています。最新のカメラならではの高画質を期待できます。

「画素数の多い従来機種(約3250万画素のEOS 90D、EOS M6 Mark II)よりも、低ISO感度での解像性能が向上。」

引用:キヤノン:EOS R10 | 高画質

上位機種ゆずりの優れたAF性能とシリーズ最高の連射性能

EOS R10の魅力は低価格のカメラにもかかわらず、オートフォーカス(AF)の性能がプロ向けの上位機種並みに優れている点です。人物や動物、乗り物を検出して自動でピントを合わせてくれるので、カメラ初心者でもシャッターを押すだけで失敗せずに撮ることができます。

筆者も実際に使ってみたので後ほどその感想についてお伝えしますが、筆者がつかっているEOS R(2018年発売、価格はおよそ20万円弱)よりもEOS R10のほうがAF性能は向上しています。

EOS R10はメカシャッター/電子先幕での撮影において、シリーズ最速となる最高約15コマ/秒の高速連写が可能です。これも10万円ほどの一眼カメラとしては非常に優れた性能です。電子シャッターでは最高約23コマ/秒に対応。スポーツや動物撮影など、動く被写体の撮影に適しています。

動画性能も向上

動画性能も更新されています。4K UHD 撮影(30Pクロップなし、60Pクロップあり)や、FHD 120Pのハイフレームレート撮影に対応しました。4Kの高精細な動画から静止画を切り出して保存する機能があるので、動画と写真両方を撮りたい人におすすめです。また1回の動画記録時間の上限は最大2時間で、長時間撮影も可能です。
参考:キヤノン:EOS R10 | 動画撮影

本格的な一眼カメラながら、重さは429g(SDカード、バッテリー含む)ほどに抑えられているので手持ちの自撮り撮影もできます。

キヤノン EOS R10 と「トライポッドグリップ HG-100TBR」
「トライポッドグリップ HG-100TBR」(別売り)と組み合わせて自撮り撮影も可能。

小型軽量のRF-Sレンズもあわせて新登場

EOS R10 を含むキヤノンEOS RシリーズのカメラはRFマウントを採用。従来のフルサイズ用RFレンズを使用できるのはもちろん、EOS R7 やEOS R10 の発売にあわせて新たに「RF-Sレンズ」が発売されます。RF-SレンズはRFマウントのレンズで、特にAPS-Cセンサーサイズのカメラに最適化されて設計されています。カメラと同時発表となったふたつのRF-Sレンズ「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」および「RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM」は小型・軽量に仕上げられています。

マウントアダプターを使えば一眼レフ用のEFレンズやEF-Sレンズも使用可能です。EF-Mレンズには非対応です。
参考:キヤノンの一眼カメラとレンズの互換性まとめ|どの種類のレンズが使えるの?

ニュースリリース:新開発のAPS-Cサイズカメラ用「RF-Sレンズ」2機種を発売 「EOS Rシステム」の高画質・高機能をAPS-Cサイズで実現|ニュースリリース|企業情報|キヤノンマーケティングジャパングループ

そのほか注目の機能

  • OVFビューアシスト
  • 表示Simulation(露出と被写界深度)
  • ファインダー調整
  • フォーカスブラケット撮影&深度合成
  • メニュー画面も拡大可能
  • 画像検索機能
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タッチ&トライでEOS R10の実機を触った感想

キヤノン EOS R7 EOS R10 タッチ&トライ キヤノン大阪デジタルハウス

キヤノンフォトハウス大阪にて、EOS R7とEOS R10のタッチ&トライに行ってきました。体験時間は1回あたり15分間の予約制です。

タッチ&トライの実施期間:
2022年5月26日(木) ~2022年6月11日(土)

参考:EOS R7/EOS R10 タッチ&トライのご案内|個人のお客さま|キヤノン

ショールームや家電量販店の通常展示はこのタッチ&トライの期間が終わってからになるそうです。短時間ではありますが、一般展示に先駆けて実機をつかって試すことができましたのでその感想をお伝えします。

軽い、すごく軽い

EOS R10はシリーズで最も小さくて最も軽い一眼カメラです。しかし、一方でキヤノンには以前からコンパクトなシステムが魅力のEOS Mシリーズがあります。よりコンパクトなEOS Kiss M2やEOS M200があるのに対して、EOS R10はやや中途半端な位置づけかも…。小さくて軽いカメラを使いたい人はどちらを選ぶべきなのか。最初はそんなことを考えていました。

カメラ外観 キヤノンEOS R7のタッチ&トライ
左からEOS R7、EOS Kiss M、EOS R10

タッチ&トライでEOS R10を実際に手にしたところ「え、こんなに軽いのか」と思いました。たしかにEOS Mシリーズのカメラと比べれば大きいのですが、グリップが深くてしっかり握れるので体感の重さはさほどではありません。特に従来の一眼レフカメラに慣れている人にとってはとても軽く感じて衝撃だと思います。

もしカメラの購入でEOS Mシリーズと迷っているのであれば、今ならEOS R10をおすすめします。EOS Kiss M2やEOS M200などのEOS Mシリーズのカメラと比べて、EOS R10のほうが性能も操作性もずっと上です。上級者向けの本格的な撮影機能だけでなく、初心者でも撮影しやすい機能が充実しています。さらに重さやサイズもよく抑えられているので、トータルバランスで見てEOS R10は非常に魅力的なカメラです。

また一眼レフカメラと迷っている人にも基本的にはEOS R10やEOS R7などのEOS Rシリーズのカメラをおすすめします。現在は一眼レフカメラの開発は縮小傾向にあります。いまカメラを買うのであれば、キヤノンが最も力を入れているEOS Rシリーズの機種がおすすめです。性能や使い勝手の面でもミラーレス一眼カメラは一眼レフカメラに遜色ありません。むしろEOS Rシリーズのようなミラーレス一眼カメラのほうがオートフォーカスや高速連射など優れているところも数多いです。

優れたAF性能で人に自動でピントが合う

わたしがEOS R10を実際に触ってみて特に気に入ったのがそのAF性能です。テストできたのは人物撮影だけですが非常に正確にフォーカスを合わせてくれてとても撮影しやすかったです。人物がマスクをしていたり、横を向いたり後ろを向いたりと動いていてもきちんと人物認識してフォーカスを合わせ続けてくれました。人物の目が見えているシチュエーションなら瞳AFが機能します。EOS R3やEOS R5、EOS R6などの高級カメラと近い水準のAF性能が期待できます。

EOS R10はフルオートでもカメラがうまく状況に合わせて設定を整えてくれます。初心者でも失敗が少なく撮れそうな機能性を感じました。一方で上級者の人がカメラを操作するためのボタンやダイヤル類もきちんと整えられており、キヤノンらしい操作性が実現されています。

どういうユーザー向けのカメラか

  • これまで一眼レフに慣れ親しんできたカメラユーザー
  • ミラーレス一眼のエントリー向け機種をつかってきてステップアップしたい人
  • これから一眼カメラを始める初心者で少しずつ本格的に使い込む意欲がある人

特に人物やペット、乗り物など、動く被写体を撮影したい人にEOS R10はぴったりのカメラだと思いました。AF性能が優れていてカメラまかせでも失敗が少なく上手に撮影できます。

EOS R10は近年発売されたカメラの中では特に注目度の高いカメラです。これまで非常に高級なカメラ以外では実現できなかったような機能が搭載されているので、コストパフォーマンスの高さが光ります。初心者にとっては10万円を超えるようなカメラは勇気のいる買い物かもしれません。ですが、これから趣味や仕事でちょっとずつカメラを使い込んでいきたいと考えている人にはとてもおすすめです。

表:EOS R10 販売店リンク

EOS R10 ボディ単体カメラのキタムラビックカメラ
EOS R10 RF-S18-45 IS STM レンズキットカメラのキタムラビックカメラ
EOS R10 RF-S18-150 IS STM レンズキットカメラのキタムラビックカメラ
キヤノン ミラーレスカメラ EOS R10・18-150 IS STM レンズキット

「カメラに興味はあるけど、もしかしたらあまり使いこなせないで持ち腐れそうで不安…」。そんな人はEOS Kiss M2やEOS M200などのEOS Mシリーズを検討してみてください。価格が安くて、ボディやレンズが小さくて軽いので気軽に使いやすいです。ただし開発縮小傾向にあるシリーズなので将来性はあまり期待できません。

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EOS R10 の仕様表

製品名EOS R10
有効画素数約2420万画素
連続撮影速度最高約15コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)
最高約23コマ/秒(電子シャッター)
最高シャッタースピード(メカシャッター)1/4000
EVF0.39型
約236万ドット
約0.95倍
常用ISO感度(静止画)100~32000
ボディ内手振れ補正なし
動画電子IS対応
動画記録サイズ4KUHD 30P クロップなし
4KUHD 60P クロップあり
FHD 120P
動画記録可能時間最大連続2時間
HDR PQ対応
CLOGなし
記録メディアSDカード×1 UHS-2対応
バッテリーLP-E17
撮影可能枚数(CIPA)ファインダー[なめらかさ優先]設定時
約210枚(ファインダー撮影時)
約350枚(モニター撮影時)
ファインダー[省電力優先]設定時
約260枚(ファインダー撮影時)
約430枚(モニター撮影時)
大きさ・外寸約122.5(幅)×87.8(高さ)×83.4(奥行)mm
質量(バッテリー・カード含む)429g
発売予定日2022年7月下旬
価格(ボディ)
キヤノンオンラインショップ
価格:128,480円(税込)
価格(レンズキット)
キヤノンオンラインショップ
RF-S18-150 IS STMレンズキット:176,880円(税込)
RF-S18-45 IS STM レンズキット:143,880円(税込)
参考:キヤノン:EOS R10 | 仕様

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寄稿記事:もう一眼レフはいらないかも。キヤノン新発売のミラーレスEOS R7とEOS R10がちょうど良い理由 – Aki | Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラム

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