神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。私が普段夜景撮影のときに持ち出している道具を紹介します。
カメラ
一眼レフやミラーレスといったレンズ交換式のカメラ、あるいは高級コンデジと呼ばれるカテゴリのカメラがあると良いです。最近はスマホでもけっこうきれいに撮れます。
私が最近使っているカメラはキヤノンのEOS Kiss X9。
レンズは特に決めていませんが、私の場合まず撮りたい画角で選びます。手持ちで撮る場合は明るい単焦点レンズを使うようにしています。
単焦点レンズを使った手持ち撮影の作例
F値を小さくすると玉ボケが大きくなってきれいです。
F値を小さくすることで暗い夜でもシャッタースピードを速くできます。
最近は「iPhone X」もよく使います。iPhoneを使うのは手軽に撮りたいときなので基本的に手持ち撮影です。RAWで撮っておいて後からアプリでレタッチすることが多いです。
下のツイッターでシェアした写真もiPhoneで撮影。iPhoneのカメラの場合、撮影の際にイルミネーションのところをタップするとそこに露出が合います。
神戸ルミナリエ✨✨#shotoniphone #kobefinder pic.twitter.com/PiIdE74agf
— Aki 神戸ファインダー (@Aki_for_fun) 2017年12月8日
カメラアプリは「Camera+」を使っています。
レタッチするアプリはAdobe Lightroom CCのiOS版。
三脚
夜景撮影で最も重宝しているのが三脚です。夜の撮影は明かりが少ないので手ぶれしがちです。三脚を使うと安定して撮れるので失敗の可能性がぐっと低くなります。
また三脚を使えばF値を大きくして絞り込むことができます。私が三脚を使って夜景を撮るときはF値を8・11・16のいずれかに設定します。なぜF値を大きくするかというと、理由のひとつはピントの合う範囲が広がるから。
F値を大きくするもうひとつのメリットは画角に入る光源の光芒がきれいな形になることです。光芒の形は絞り羽根に影響され、絞ったり開いたりすることで形が変わります。基本的にはF値を大きくした方が光芒のトゲトゲが外に長くのびます。
例えば下の写真はF16で撮影しています。街灯の光がトゲトゲになっていることが分かります。
また多くのレンズはF値がだいたい8くらいのときに様々な収差が少なくきれいに映るようになっています。三脚を使って長時間露光すればISOを100や200など最も低い値に設定できるので夜の撮影でも非常に高画質になります。
HDRという複数枚の写真を合成するという技法もあります。HDRのためには同じ構図の写真を用意する必要があるので、三脚で固定して撮る必要があります。
下の写真はHDRで作った写真です。
素材に使った写真が下のもの。右下のルミナリエのあたりが他と比較して非常に明るいのが分かります。このように明暗差が激しいシーンでHDRは活躍します。
上のようなシーンのときはレタッチソフトで暗いところを明るく、明るいところを暗く編集してあげるのも手です。私はキヤノンの「Digital Photo Professional 4」という無料ソフトを主に使っています。最もメジャーで人気があるのはAdobeのLightroomというソフトです。私は最近Mac向けのPixelmator Proというソフトを買いました。
私がいまメインで使っている三脚はK&F Conceptの「TM2834(KF09.031)」という三脚です。サイズが自分の使い方にちょうど良くてお気に入り。最近はいつもこれを使って夜景を撮影しています。
参考:TM2834アルミ三脚 一脚可変 自由雲台 4段全高1630mm – K&F Concept
カメラ三脚 K&F Concept 三脚 一眼レフ コンパクト アルミ 4段 自由雲台 三脚 一脚 可変式 脚径 28mm ナット式 最大耐荷重8kg 三脚ケース付き KF-TM2834 赤ワイン
大きな三脚だけでなくミニ三脚もあると持ち運びに便利です。リフレクションなどローポジションでの撮影でもミニ三脚は活躍します。
撮影風景
撮れた写真がこちら。
私が主に使っているミニ三脚はマンフロット(Manfrotto)のPIXIとPIXI EVOです。使いやすくてデザインも良いのでお気に入り。カラーバリエーションもあります。
忍者レフ
忍者レフはガラス越しに夜景を撮影する際に活躍します。レフ板にレンズを通す穴が開いています。これを使うことでガラスの映り込みを防ぐことができます。セットする際はレンズの前に被らないように注意しましょう。
「忍者レフ」と「忍者レフ ミニ」があり、私はミニの方を使っています。個人的にサイズは小さい方が使いやすいと思います。こちらのほうが値段も安いですし。
気を付けて撮影しないと下の写真のように室内の明かりが映ってしまいます。忍者レフを使うことでこのような映り込みを防げます。
映り込みが出ないように撮影したのがこちら。
ちなみに忍者レフがなくてもハンカチや上着をかぶせることで反射を防ぐこともできます。私も最初はそうしていたのですが、長時間露光の間にずっと手で持っておくのがおっくうで忍者レフを買いました。忍者レフは折りたたんで小さくできるので持ち運びも苦になりません。
展望ロビーなどで窓越しに撮影する際のコツはまずガラスのきれいなところを探すこと。できるだけガラスにレンズを近づけることで映り込みは少なくなります。
窓はよく人がさわったりして汚れていることがあるので撮影前に簡単にぬぐってきれいにしておくと良いです。また外が寒いと窓がくもることもあるのでやはり何か窓をふくものは持っておくことをおすすめします。
リモコン
せっかく三脚にセットしてもシャッターボタンを押すときにカメラを揺らしてしまうことがあります。それを避けるためにリモコンでシャッターを切ります。特にミニ三脚を使うときはあまり雲台の固定力が強くないのでリモートシャッターが大事です。
私が使っているキヤノンのリモートコントローラー「BR-E1」はBluetooth接続で反応良く使いやすいです。以前はもっと安物のリモコンを使っていたのですが、リモコンをカメラの前に持ってこないと反応しなくて使いづらかったので買い替えました。
リモコンはスマホのアプリで代用できたり、タイマーシャッターを利用するという手もあります。
また花火や道路の車のライトを撮るときにバルブ撮影する際もリモコンでシャッターを制御できたほうが楽ですね。カメラは構図だけ最初に決めておいてあとは被写体の様子を見て手元のボタンでシャッターを制御することができます。
ブームアーム
主に物撮りの際に俯瞰撮影をする際に使用する道具です。これをたまに夜景撮影でも使います。ガラス越しに撮影する際にできるだけ窓に近づけることができます。
ここまでするとちょっと大げさな装備になるので周りの人に迷惑をかけないよう注意が必要です。
私が使っているのはベルボン(Velbon)の「V4-unit」です。
防水カバー
雨の日は濡れた道路に街の明かりが反射してキラキラしたり、水たまりに夜景の映り込みができたりしてきれいです。雨だからといって嫌がらずぜひ撮影に出かけてみてほしいシチュエーションです。
かといってカメラは基本的に水に弱いもの。カバーをするなどして保護してやる必要があります。私はピークデザインのシェル(Shell Peakdesign)という防水カバーを使っています。
予備バッテリー
予備バッテリーも大事です。私は夜景撮影の際はだいたいライブビューモードで撮影するので電池も消耗しやすいです。また夜で気温が低いときは電池の減りが早くなります。せっかく良い景色に恵まれて道具がそろっていてもカメラが電池切れしてしまっては撮ることができません。予備バッテリーはぜひ用意しておきましょう。
まとめ
一眼レフやミラーレスカメラで手軽に夜景を撮ろうと意外ときれいに撮れないことがあります。そんなときは三脚などをこの記事で紹介した道具をつかってひと手間かけると写真が良くなりますよ。ときには感動的な写真を撮れることも。ぜひ試してみてください(^^)
私が撮影した夜景の作例はFlickrに主なものをまとめています。
神戸の夜景 Nightscape of KOBE | Flickr
作例に多く登場した神戸の夜景の場所は次の記事で紹介しています。
夜景の撮影テクニックについて次の記事にまとめました。
夕景・夜景の正しい撮り方 (Gakken Camera Mook)
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