心まで身軽になれるコンデジGR3 実機を触って欲しくなってしまいました

リコーのコンデジGRⅢ

リコーから3月15日に新しく発売される高級コンデジ「GR Ⅲ」。とても気になるカメラだったので「CP+2019」や「GR LIVE! in OSAKA」といったイベントに参加して実物を触ったり、開発者やプロカメラマンの方から話を聞いてきました。スペックシートに表れないGR3というカメラの魅力についてお伝えします。

神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。

GRというカメラをご存知でしょうか。リコーから販売されている人気のコンパクトカメラシリーズです。1996年以来様々なモデルのGRカメラが登場。そして2015年の「GR Ⅱ」以来約4年ぶりに待望の「GR Ⅲ」(以下GR3)の発売が決まりました。GRシリーズには根強いファンがいて、ネットでも歴代のGRカメラユーザーがGR3を熱狂的に歓迎する記事を多く書いています(参考:下記ブログは歴代GRユーザーの記事)。

歴代のGRカメラ

画像引用:GR Story / GR | RICOH IMAGING

一方でわたしはといえば、これまでGRを使ったことがまったくありません。正直GRというブランドそのものには特に興味がないです。しかし、CP+GR LIVE! in OSAKAなどのイベントを通してGR3のことを知るうちに、その魅力にどっぷりとハマってしまいました。これまでGRとは無縁だったわたしがなぜGR3を欲しいと思ったのか、その理由をお伝えします。

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立派な一眼カメラの限界

GR3の話の前にわたしのいまのカメラ環境について簡単に語らせてください。わたしは現在キヤノンの一眼カメラを愛用しています。最近はフルサイズのEOS Rを使うことが多いです。満足のいく映像表現が可能でとても気に入っています。カメラを手にするフィーリングも素晴らしく、やっぱり一眼カメラって良いなと思っています。

しかし、そんな素敵なカメラでも撮るのが難しいジャンルがあります。それはいわゆるスナップ。より具体的に言うと「被写体にカメラを意識させない自然な姿」の撮影です。

残念ながら大きな一眼カメラは、それを手にしているだけで目立ちます。親しい間柄の人でも立派なカメラを向ければどうしても撮られていることを意識してしまいます。なにげない自然な姿はとても美しいのですが、それを撮ろうとすると自然な姿は撮れないというジレンマがあります。

そして最近は街中でカメラを取り出すのが難しい時代になってきています。残念ながら撮影にまつわるトラブルもあるようで、撮られることに反射的に拒否感をもつ人もいます。もしくは単純に撮られるのが恥ずかしいと思う人もいますよね。たしかにわたし自身も撮るのは好きだけど実は撮られるのはちょっと苦手。

もちろん人に迷惑をかけるのはよくないのでカメラを手にする人は十分にマナーに配慮する必要はあります。しかし、一方で撮影が禁止されているわけでもないのです。なにより普段わたしたちが暮らす社会は美しいものにあふれています。そして一見当たり前でいつでも見られると思うような景色も実は儚くしだいに失われていくものです。だからこそ、それを記録するスナップ写真には大きな価値があります。

スナップが難しい時代ですが、そんな時代だからこそ、スナップに向いている自然な姿を記録できるカメラが求められています。わたしは自分の身近な人や街の景色を撮りたいです。このブログではわたしの暮らす神戸の街の写真や動画を多く掲載していますが、これは価値のあるものだと信じています。そしてスナップに大活躍するのがGR3ではないかと思っているのです。

引き算の美学 最強のスナップシューター

GR3の概要

GR3の概要

センサー APS-C 約2424万画素
レンズ 18.3mm(フルサイズ換算28mm相当の画角) F2.8〜F16
質量 約257g(バッテリー、SDメモリーカード含む)
サイズ 約109.4(幅)×61.9(高)×33.2(厚)mm
撮影可能枚数 約200枚
撮影距離範囲(レンズ先端から) 標準:約0.1m~∞、マクロモード:約0.06m~0.12m
備考 手ぶれ補正(約1秒の手持ちスローシャッター可能)
クロップ 35mm、50mm相当を選択可能
NDフィルター内蔵
内蔵メモリー(約2GB)

コンセプトに惚れた

GR3についてよく知らない方はぜひコンセプトムービーをご覧ください。わかりやすく、GRシリーズやGR3といったカメラの特徴・魅力が表現されています。

GR CONCEPT MOVIE(日本語字幕) from GR official on Vimeo.

わたしがGRというカメラにぐっと惹かれたのは「GRであるための5つのポリシー」です。特にGR3を買いたいと思った理由はそのうち最初の3つのポリシーと密接します。

  1. カタログスペックだけの数字競争はしない
    メーカーにとって「世界一」という言葉は甘い誘惑。しかし、それ自体に意味はないと私たちは考えます。仕様に表せない細部を大切に考えます。
  2. 流行りの機能というだけで搭載しない
    安易にトレンドを追いかけません。「GRらしいか?」。
    それのみを基準に、いつも自問しながら、新しい価値を創り出していきたいからです。
  3. 目立たせるだけのデザインはしない
    機能に裏づけられた形こそ、長く使える道具として残っていくもの。デザインを感じない、まるでそれが前からそこにあったかのように感じられるものを目指して。

参考:GR Story / GR | RICOH IMAGING

GR3が良いのは、スナップカメラとして必要なものが何かについて真摯に向き合って設計されている点です。実際の撮影シーンにおいて必要なのは必ずしも目新しい機能だったり、わかりやすい性能の高さや、おしゃれさではありません。

場合によってはカメラから削ぎ落とした方がより使いやすいものになることがあります。例えば、単焦点レンズであること、モニターが動かないこと、ファインダーやストロボが組み込まれていないことなど、GR3は一見不便そうなカメラでもあります。しかし、開発者たちの話を聞いていると決してそれがコストカットのための仕様ではないことがわかります。

機能を間引いたことによるひとつのメリットはカメラボディの小型化と軽量化です。一般的な一眼カメラや高性能なコンデジに慣れた人は、GR3を手にするとそのサイズに驚くと思います。わたしはGR3の実機を手にしてその身軽さに感動しました。

また物質的な面だけでなく精神面でもGR3はわたしたちを身軽にしてくれます。機能がたくさんあると人はどうしてもそれを使おうと考えてしまうもの。撮影シーンにおける様々な選択肢が頭をよぎり、ときにはその逡巡が決定的なシャッターチャンスを逃すことにつながります。GR3というミニマルなカメラは、引き算をすることで私たちから迷いを取り払ってくれるのです。さっと取り出して、被写体も気づかないうちに一瞬を記録できる。それは地味だけれどきちっと仕事をしてくれるカメラの恩恵です。

実際にGR3をつかって撮影したプロカメラマンの内田ユキオさんやテラウチマサトさんから、作例を見せてもらいながら話を聞きましたがスナップシューターとしてのGR3の魅力がよく伝わってきました。ランニングのときやちょっとコンビニに行くとき。そんな何気ない生活シーンでもそばにあってさっと撮れるカメラ。それがGR3です。




軽い、小さい、高画質、優れた操作性

コンセプトの話をしたので、次はもう少し具体的にGR3の特徴を見てみましょう。

携帯性

カメラで大切な要素のひとつが携帯性です。いかに優れたカメラでも撮影したいその瞬間に手になければ無意味。特にスナップ用のカメラであればなおさらです。

コンデジGR3とスマホiPhone Xのサイズ比較

GR3とiPhone X|CP+2019にて

GR3はまさにポケットサイズ。スマホと並べてみてもその小ささは見劣りしません。

GR3とトランプの幅はぴったり

内田ユキオさんの講演より|GR LIVE OSAKAにて

カメラ本体の幅のサイズはちょうどトランプと同じくらいなのだとか。

コンデジGR3と一眼カメラEOS Kiss M

GR3とEOS Kiss M|GR LIVE OSAKAにて

愛用しているEOS Kiss Mと比べるとこのサイズ差。EOS Kiss MもGR3も同じAPS-Cセンサーなのにこれほどまで大きさが違います。EOS Kiss Mも一眼カメラとしてはかなり小型の部類なのですが、GR3は格段に小さくて軽いです。

また非常に手になじみ、持ちやすかったです。以前キヤノンのPowershot G1X MarkⅢというAPS-Cサイズのコンデジを使わせてもらったのですが、それと比べてもGR3は小さく軽く、そして自分の手にフィットしました。携帯性は非常に優れていると思います。

画質

もちろんどんな写真が撮れるかも気になりますよね。基本的にはウェブサイトやカタログなどの作例写真が参考になります。あえて単焦点のレンズを選んでいることや、APS-Cの大型センサー、新しい画像処理エンジンなど、描写性能に関しては期待できそうな要素で満ちています。またイメージコントロールという設定からカメラ内で様々に写りの調整ができるのがGRの特徴です。階調やシャープネスに関わる要素はもちろん、キーの調整も可能なのが面白いです。

さらにマクロ撮影もできるという点も見逃せません。マクロモードにするとレンズの先端からわずか6cmの距離まで寄って撮影することができます。

GR3 マクロ撮影の作例写真 花

実際にGR3でマクロ撮影を試してみました|CP+2019にて flickrで大きな写真を見る

さらに手ぶれ補正内蔵なのでとっさにカメラをだして雑に撮っても撮りたいものを撮れる安心感があります。また手持ちでスローシャッターを切ることができる強みがあります。

GR3の手ぶれ補正機能について

カメラマンの内田ユキオさんによると手持ちで1秒のスローシャッターをきれるとのことでした。

操作性

操作性も大事です。ただ持ち歩けるだけならスマホでもかまわないわけですからね。カメラとしてどれだけ扱いやすいか、これは妥協できないポイントです。

わたしはキヤノンのカメラのメニュー操作がすごく好きなのですが、GR3もそれと同レベルの扱いやすさでした。特にタッチパネルやダイヤルの機能性は非常に優れています。

また電源ボタンを押してから起動するまでのスピードが非常に速いです。

これならとっさのシャッターチャンスにもしっかり対応できそうです。

精神的価値のあるカメラ GRというコミュニティ

2019年3月6日に開催された「GR LIVE! in OSAKA」というイベントに参加しました。どうやらGRユーザーのファンミーティングのようなイベントだったようで、GRユーザーで溢れていました。会場にいる人たちが全員「GR好きですよね」という前提で話しをする雰囲気。まだGRをきちんと使ったことのないわたしにはすこしアウェイな環境でした。

リコーの社員の方や、プロカメラマンの講演、さらには一般のGRユーザーの方まで登壇して話をしてくれました。色んな話を聞いているうちにGR独特のコミュニティが形成されていることに気づきます。簡単にいうとGRをつかう仲間意識のようなものです。人と人がGRというカメラを通じて身近に感じられる。そんなネットワークです。

キヤノン、ニコン、ソニーなどでも同類のカメラを使っているユーザーどうしで親近感を得ることはあると思いますが、ちょっと熱量とか身近さが比ではないんですよね。強いて言えばライカや富士フイルムはGRに近いカメラコミュニティができているように思います。マニアックで少数派なカメラを好む人たちの連帯感とも言えるかもしれません。

ペンタキシアンと比べるとGRメンバーは朴訥なイメージを受けました。本当に勝手なイメージですけど、ペンタックスファンはその魅力を熱烈に表現したり、一眼のメインストリームから外れていることに寂しさと誇りを抱いている印象で、なんだかんだ周りからも目立つんですよね。GRファンはそこまで積極的にカメラの良さをアピールはしなかったり、それが周りから認められるかどうかをあまり気にしていないように見えました。お互いわかる人にだけわかれば良い、みたいな。そのゆるい繋がりが心地よく感じられるような人たちなのかな、と思いました(個人の感想です)。

で、そんなファンミーティングのような場にいたら、わたしもその輪に加わりたいなって思っちゃったんですよね。わたしはカメラなんて自分が気に入ればメーカーとかブランドは気にしないタイプなのですが、GR3のコンセプトに惚れたので、そういうカメラユーザーの仲間に加われたら楽しそうだな〜と思いました。

カメラマンの内田ユキオさんが「性能・機能などの物質的な価値ではなくて精神的な価値を持つカメラは現在少ない。その少ないうちのひとつがGRだ」とおっしゃっていたのが印象的でした。GRを持つということに喜びを感じる。そういう体験ってたしかに今の時代希少だと思います。

スペックシートでカメラの性能を比べるタイプの人にはGR3は向いていないかもしれません。しかし、いつでもそばにあるスナップカメラを求めているのであればGR3は現在最高のパートナーなのではないでしょうか。

欲しい。買います。

リコー GR Ⅲ
2019年3月15日発売
GR III / デジタルカメラ / 製品 | RICOH IMAGING
GR3に付属するもの:
充電式バッテリーDB-110、USB電源アダプター、電源プラグ、USBケーブルI-USB166、ハンドストラップ

発売記念キャンペーン

GR III / GR III 発売特典 / 製品 | RICOH IMAGING

GR3 発売特典 青のリングキャップ 先着6000台限定

GR3 発売特典 ブルーリングキャップ 先着6000台限定

1日の撮影にはバッテリーが3つくらい必要らしいのと、カメラには充電器が付属しないそうなのでこのあたりは買っておいた方が良さげです。

リコーから2019年3月15日に発売される高級コンデジ「GR Ⅲ」。さっそく予約注文したのですが、一緒に予備バッテリーなど必要になりそうなものを購入しました。CP+などのイベントでアクセサリー類の実物を見ることができたので気になる関連品とあわせて紹介します。

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コメント

  1. 地ネズミ より:

    重箱の隅をつつくようですみませんが、1996年当時のGRはフィルムカメラなので、「コンパクトカメラ」とするか、「2005年から続くGRデジタルは」等とするかの方が良いと思います。
    当時を知ってる者としては2000年以前のデジタルカメラは「初期のガラケーのカメラ程度」でしたから違和感を覚えました。

    • aki より:

      地ネズミ様

      神戸ファインダーのAkiです。コメントありがとうございます。
      たしかに「コンパクトカメラシリーズ」と表現した方が適切ですね。
      修正させていただきました。
      ご報告ありがとうございます。