NVIDIAの開発するグラフィックスカードやソフトウェアが面白くて注目しています。特にクリエイターの人たちにとって、最近のNVIDIAの取り組みはとても魅力的なところがたくさんあります。なぜわたしがいまNVIDIAに注目しているのか、その理由についてお伝えします。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。
わたしがNVIDIAが好きになって推しになっている理由は主に次のような点があるからです。
- GeForceの10bitカラー対応
- クリエイター向けStudioドライバー
- ライブ配信・オンライン会議に役立つソフトウェア
- 続々と登場する新GPUの開発
- DaVinci Resolveとの相性の良さ
これらのポイントについて語りたいと思います。
GeForceの10bitカラー対応
2019年7月にNVIDIAのGeForceシリーズのグラフィックスカードが10bitカラーに対応しました。それまでは10bitカラーに対応させるにはQuadroシリーズなど高級なGPUを用意しなければなりませんでしたが、このアップデートのおかげで安価なグラフィックスカードでも10bitカラー出力できるようになりました。
最近のRTXシリーズはもちろん、GeForce GTX 10シリーズや、16シリーズも10bitカラーに対応の製品に含まれます。
一部のプロだけでなく多くの一般的なユーザーでも環境を整えることができるようになり、写真をRAW現像したり、映像をカラーグレーディングするようなクリエイターにとってはとても嬉しいアップデートです。
詳しい内容や設定については下記記事をご覧ください。
参考:8bitから10bitへ!写真・動画編集するなら知っておきたいPCのNVIDIAの設定
クリエイター向けStudioドライバー
先ほどの10bitカラー対応と同じタイミングでクリエイター向けのStudioドライバーが新しく公開されました。AdobeのPhotoshopやPremiere Proなどの各種編集ソフトや、DaVinci Resolveのような動画編集ソフトの処理能力が上がるように調整されたドライバーです。
現在はGameプレイヤー向けのドライバーと、クリエイター向けのStudioドライバーがそれぞれ用意されていて、ユーザーが任意に選んで適用できる仕組みになっています。
参考:Latest NVIDIA Studio Driver Now Available: Supercharge your favorite creative apps
ライブ配信・オンライン会議に役立つソフトウェア
昨今のライブ配信の活性化やオンライン会議の需要に対して、NVIDIAはその技術を活かした便利なソフトウェアを開発しました。
まず大きな注目を集めたのが「NVIDIA RTX Voice」です。これは非常に強力な音声ノイズ除去のプラグインです。パソコンのファンやエアコンの音などの環境音、掃除機や子どもの声などの生活音、オンライン会議では邪魔になりがちなこれらのノイズを非常にうまく取り除いてくれます。うるさいノイズを自動で取り除いてくれるのでベータ版の発表以来とても注目を集めています。
参考:音声ノイズを除去してくれるNVIDIA RTX Voiceが便利でおすすめ!設定方法や使い方を解説
そして2020年9月に「NVIDIA Broadcast」が発表されました。これはRTX Voiceをさらに発展させたソフトウェアで、AIによって自宅の部屋をスタジオのようにパワーアップしてくれます。その機能は主に3つで、音声ノイズ除去、バーチャル背景、オートフレームがあります。
RTX Voiceのようにリアルタイムで音声のノイズを除去してくれるほか、人物を自動で認識してほかの映像と合成することができます。さらには人物の動きをフォローするようにカメラの映像を動かすことも可能。つまり自宅でワンオペのライブ配信でも、スタジオのような演出や補正ができるわけです。
「NVIDIA Broadcast」は記事執筆時点ではまだリリースされていないので、実際につかったことはありませんが、紹介動画を見ると便利そうなのでぜひ使ってみたいです。楽しみですね。ちなみにライブ配信だけでなくZOOMなどのオンライン会議でも利用できるそうです。
参考:NVIDIA Broadcast アプリのご紹介 – NVIDIA
ちょっと良いカメラとマイクを用意すると仕事のオンライン会議も楽しくなります。NVIDIA Broadcastのおかげで機材にあまり頼らずに撮影・録音の環境をレベルアップできるかもしれません。
参考:一眼カメラをWEBカメラにしてテレビ会議した方法と工夫したポイント
NVIDIAのグラフィックスにエンコードをさせるNVENCという技術もライブ配信・実況に際しては心強いですね(このハードウェアエンコードの技術はAdobe premiere ProやDaVinci Resolveなどの動画編集ソフトでも活躍してくれます)。
参考:ASCII.jp:GeForce RTX&新NVENC、OBSで高画質ゲーム配信できるって本当? (1/8)
続々と登場する新GPU
2020年9月にNVIDIAの新しいグラフィックスカードGeForce RTX 30シリーズが発表されました。
- GeForce RTX 3090
- GeForce RTX 3080
- GeForce RTX 3070
GeForce RTX 3080は前世代の「GeForce RTX 2080」と比較して約2倍の処理能力があり、容量10GBのGDDR6Xメモリを採用。GeForce RTX 3070でも、前世代の「GeForce RTX 2080 Ti」より高速でビデオメモリは容量8GBのGDDR6を採用とのこと。GeForce RTX 3090にいたってはビデオメモリが24GBもあるそうで新しい時代を感じます。
難しいことはさておきとにかく性能がめっちゃ良いということです。クリエイターやゲームプレイヤーにとって高性能なハードウェアの開発は喜ばしいことです。
参考:GeForce RTX 30 シリーズ GPU: 究極、登場。| NVIDIA
参考:GeForce RTX 30 シリーズ グラフィックス カード概要 – NVIDIA
参考:GeForce RTX 30 Series GPUs Amp Up Creative Performance | NVIDIA Blog
DaVinci Resolveとの相性の良さ
わたしが愛用している動画編集ソフト「DaVinci Resolve」は、性能の良いグラフィックスカードを搭載しているPCのほうが快適に編集作業できます。つまりGPUの性能によってデコードやエンコードの速度が変わります。
特にDaVinci Resolveの場合、NVIDIAのグラフィックスに最適化するように設計されています(これはブラックマジックデザインが明言しています)。なのでユーザーは基本的にNVIDIAのグラフィックスカードを利用するのが望ましいです。
参考:DaVinci Resolveで動画を高速で書き出す方法とグラフィックスのおすすめ
今後のNVIDIAにも期待大
以前はNVIDIAはどちらかというとゲーム系に力をいれているものの、クリエイター向けだとQuadroがあるけど値段が高すぎて…みたいな状況でしたが、最近はコスパの良いGeForce系のグラフィックスカードがクリエイター向けにもチューンアップされるようになってきたので、個人的にはとても嬉しいです。
NVIDIAが頑張ってくれているおかげで、今後もWindows PCに期待できそうです。Macは現状NVIDIAのグラフィックスには対応していないので、NVIDIAのGPUやソフトウェアを活用するにはWindowsのパソコンを選ぶことになります。AMDのRadeonも決して性能は悪くないのですが、最近のNVIDIAの頑張りを見ていると応援したくなりますね。
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