縦構図撮影に便利な”Magic Plate”をレビュー!Peak Designキャプチャーと互換性もあるよ

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キャプチャーにも使えるL型プレート"Magic Plate"をレビュー!

Silence CornerのMagic Plate(マジックプレート)をレビューします。アルカスイス互換の三脚用プレートです。小型・軽量のプレートでありながら、縦構図に対応しているほか、ピークデザインのキャプチャーにも互換性があります。キャプチャーや三脚を使うカメラユーザーの方は要チェックです。

神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。

Kickstarterのクラウドファンディングで出資していたプロジェクトの製品が届きました。Silence Cornerのマジックプレート(Magic Plate)です。

Silence Corner マジックプレート Magic Plate

使うのを楽しみにしていたカメラ用品です。

Silence Cornerのマジックプレート(Magic Plate) パッケージ

パッケージに製作者のかたの奥さんへの感謝の言葉が書いてあって素敵

Silence Corner Magic Plate

Magic Plate, Silence Corner

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Magic Plateのここがすごい!4つのメリット

マジックプレート(Magic Plate)の特徴をご紹介します。三脚やピークデザインのキャプチャーをつかう人に特に魅力的な製品です。

簡単に縦構図で撮影できる

マジックプレートはカメラに装着する三脚用のプレートです。L字に開く構造になっていて、カメラを簡単に縦構図に調整できます。

マジックプレート Magic Plate

ボタンを押してプレートを開き、ハンドルを引いてロックするという仕組みです。

Silence Corner マジックプレート Magic Plate

マジックプレートはカメラ底面の三脚穴で固定できます。

Silence Corner マジックプレート Magic Plate カメラに装着

カメラ底面に装着

アルカスイス互換になっているので様々な三脚に取り付け可能です。
参考:アルカスイス互換ってなに?カメラ初心者が三脚・雲台を選ぶときに知っておきたい話

Silence Corner マジックプレート Magic Plate

横構図

三脚にセットして撮影。

マジックプレートならここから簡単に縦構図に変更できます。

Silence Corner マジックプレート Magic Plate

縦構図

リリースボタンを押せばプレートが展開してカメラを縦に構えらえれます。

特にわたしの使っているLeofotoのギア雲台G4は構図の微調整は得意なものの縦構図はできない雲台なので、マジックプレートのような製品はとても役立ちます。

Leofotoギア雲台G4とMagicPlate

参考:Leofoto G4購入レビュー!アルカスイス互換でコンパクトなギア雲台

Leofoto G4購入レビュー!アルカスイス互換でコンパクトなギア雲台
Leofoto(レオフォト)のギア雲台G4を購入しました。さっそく使ってみたところなかなか便利です。G4の良いところや悪いところについてレビューします。

ピークデザインのキャプチャーでも使える

マジックプレートはピークデザインのキャプチャーにも互換性があります。

マジックプレートとピークデザインのキャプチャー

これはピークデザイン製品のユーザーとしてはかなり嬉しいポイントです。これでカバンやズボンのベルトなどにカメラを固定することができます。

マジックpレートならキャプチャーでカメラに固定できる

ふつうのL型ブラケットだとキャプチャーは使えません。キャプチャーをとるか、縦構図の利便性をとるか悩ましい問題でしたがマジックプレートはそれを解決してくれます。

参考:ピークデザインのキャプチャーV3を買ったよ!新旧製品の比較・互換性とプロパッドの必要性について

ピークデザインのキャプチャーV3を買ったよ!新旧製品の比較・互換性とプロパッドの必要性について
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小型で軽量

縦構図の調整をするには一般的にはL型ブラケットが利用されています。しかし、L型ブラケットをつけるとカメラが大きくかさばり、重たくなってしまいます。それに対してマジックプレートはとても小さく軽量に仕上げられています。

L型ブラケットとマジックプレートのサイズ比較

L型ブラケットとマジックプレートのサイズ比較

マジックプレートの質量

マジックプレートの重さは実測44g

L型プレートの質量

L型ブラケットの質量は80g以上

マジックプレートはピークデザインのプレートと並べてみてもサイズがコンパクトに抑えられていることがわかります。

三脚プレートとマジックプレートのサイズ比較

三脚プレートとマジックプレートのサイズ比較

とはいえすこし細長いプレートなのでカメラにとりつけたときに底面のバッテリーや記録メディアのカバーをふさいでしまう可能性もあります。わたしが試したカメラだとキヤノンEOS Rでは全く問題なく、EOS Kiss X9ではぎりぎりバッテリーやSDカードを交換できる程度にはカバーが開きます。EOS Kiss Mではカバーに干渉してプレートを付けた状態だとバッテリーやSDカードの抜きさしができませんでした。

カメラ横の端子をふさがない

L型ブラケットを使うとどうしてもカメラ横のケーブル類の端子のところの邪魔になりがちでした。ちゃんとケーブルを使えるように穴は開いているものの端子カバーを開けずらくなるのでイライラしてしまうユーザーも多いのではないでしょうか。

L型ブラケットは端子類の邪魔になる

L型ブラケットは端子類へのアクセスの邪魔になる

個人的にはHDMIのカバーがいつも開けづらくて不満でした。マジックプレートならカメラの底面につけるだけなのでこのような心配はありません。

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Magic Plateのここが残念

マジックプレート(Magic Plate)を使ってみるといくつか残念に思うところもありました。この製品の欠点についてお伝えします。

光軸・重心がずれる

マジックプレートの弱点は縦構図の時に光軸と重心が外側にずれてしまうことです。マジックプレートの場合、ワンプッシュで構図を縦に変更できるのは手軽で良いのですが、そのかわり雲台から外側の方向へカメラが移動してしまいます。

Silence Corner マジックプレート Magic Plate

光軸と重心が外側にずれてしまう

このため安定性は通常のL型ブラケットに比べれば劣ると予想できます。

またプレートが開く仕組みなので、そのためのクリアランス(ゆとりのスペース)が必要です。つまり雲台(三脚の頭の部分)の端にセットしないと開ききることができません。

マジックプレートを開けない

可動部が雲台に干渉してしまうことがある

上のような雲台であれば、プレートの位置を調整して端にずらせば問題なく展開することができます。

残念なことにこのクリアランスが原因でピークデザインのトラベル三脚との相性が悪いです。

ピークデザイントラベル三脚とマジックプレート

トラベル三脚にマジックプレートを付けようとするとロックレバーに干渉してプレートを開くことができない

あまり端にずらしすぎると安定性の観点から好ましくありません。

ピークデザインのトラベル三脚とマジックプレート

ここまで端にずらせば開くが安定性は期待できない

あるいはカメラの向きを逆にセットすれば使えますが、正直に言って使いにくいです。

ピークデザイントラベル三脚とマジックプレート

カメラの前後を逆にセットすれば使えるが三脚の利便性を損なう

参考:ピークデザインの大ヒット商品トラベル三脚をレビュー!素晴らしさと課題に気づきました

ピークデザインの大ヒット商品トラベル三脚をレビュー!素晴らしさと課題に気づきました
ピークデザイン(Peak Design)のトラベル三脚をレビューします。三脚業界に激震が走った話題作ですが、実際のところ本当に良い三脚なのでしょうか。実際に使ってみてわかったこの三脚のメリットとデメリットをお伝えします。

キャプチャーは横向きになる

ふつうピークデザインのキャプチャーはレンズが下を向くように装着するものですが、マジックプレートの場合はレンズが横向きになってしまいます。

キャプチャーが横向き

小さなカメラやレンズであれば横向きでもあまり問題ありませんが、大きなカメラ・レンズになってくるとキャプチャーの使い勝手が悪くなります。

クラッチとの組み合わせは難しい

マジックプレートにはストラップ穴があるのですが、この穴の位置の都合上、ピークデザインのハンドストラップ「クラッチ」は装着しづらいです。

マジックプレートはピークデザインのプレートのようにはアンカーを付けられない

マジックプレートにピークデザインのアンカーを取り付けるとカメラのグリップ側と反対方向に向いてしまう

クラッチを使うにはカメラのグリップ側にアンカーが付かないといけません。ストラップ穴とは別の隙間にアンカーを取り付けてみて試したのですがクラッチを使うのは無理でした。

参考:クラッチ CLUTCH V3 CL-3 – Peak Design|ピークデザインのある暮らし

クラッチ CLUTCH V3 CL-3 – Peak Design
クラッチ(CLUTCH)はピークデザイン(Peak Design)のカメラ用ハンドストラップです。シンプルな構造でありながらサイズを調整できるので手にフィットしてしっかりとカメラをホールドできるようになります。
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Magic Plateの入手・購入方法

マジックプレート(Magic Plate)の入手方法ですが、記事執筆時点では新しく購入する手段はありません。もし一般販売が始まればこちらに追記してお知らせします。

わたしはクラウドファンディングのプロジェクトに出資してこの製品を手に入れました。

参考:Magic Plate by Silence Corner — Kickstarter 

クラウドファンディングではわたしが手に入れた「Magic Plate (Silence Black)」が$60でした。一般販売を行うとしたら$80程度になる見込みとのことです。

また一般販売が開始される場合は本記事で紹介したものと仕様が同じになるかはわかりません。変更になる可能性もあるのでご了承ください。

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Magic Plateはおすすめか?

Silence Cornerのマジックプレート(Magic Plate)は人を選ぶ製品だと思います。小型・軽量化できるのはとても素晴らしいです。精巧にできていてリリースボタンやロックハンドルなどよくできています。この記事で指摘したようなデメリットを許容できるのであれば、このMagic Plateを導入する価値があるかもしれません。

残念ながらわたしにとってはあまり期待した製品ではありませんでした。せっかくの小型プレートなのでキヤノンEOS Kiss Mにつけたかったのですが、残念ながらプレートがバッテリーカバーをふさいでしまうので利便性に欠けます。当面EOS Kiss X9につけて使ってみようと思います。

またせっかくキャプチャーとの互換性があるのにピークデザインのほかの製品のクラッチやトラベル三脚と相性が悪いのも残念でした。

マジックプレート以外の選択肢についても以下にご紹介します。

代替案 L型ブラケットとプレートの重ね付け

わたしの用途的にはマジックプレートを使うよりも、L型プレートにピークデザインのプレートを重ね付けするほうがあっていると感じました。

L型ブラケットはたいてい三脚穴が開いているのでここにピークデザインのプレートを取り付けることができます。これだとキャプチャーに固定できて、縦構図の撮影もしやすいです。

L型ブラケットにプレートを重ね付け

L型ブラケットにピークデザインのプレートを重ね付け

プレートを重ね付けすればキャプチャーもL型の縦構図調整もできる。難点は機材が重たくなってしまうこと。

参考:EOS R専用L型ブラケットをレビュー!縦構図撮影が便利になるよ

EOS R専用L型ブラケットをレビュー!縦構図撮影が便利になるよ
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類似製品 3 Legged Thing Ellie PD Universal L-Bracket

ピークデザインのキャプチャーに互換性のあるL型ブラケットがあります。それが3 Legged ThingのEllie PD Universal L-Bracketです。こちらはすでに商品化されています。

とはいえおそらく今のところ日本では販売の取り扱いがありません。手に入れるにはアメリカのAmazon.comやB&Hなどで注文して日本に輸入することになります。輸入とはいえ手続きは日本のネットショッピングとほとんど変わらないので興味のある方はこちらを注文してみてはいかがでしょうか。

「Ellie PD Universal L-Bracket」には通常バージョンと、小型カメラ向けのShortバージョンの2種類あります。

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YouTube動画も撮りました

YouTubeに動画もアップしました。L型ブラケットをPeakDesignのキャプチャーで使えるようにする方法というテーマの動画で、途中でマジックプレートのことも紹介しています(Magic Plateの話は21:54~)。

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