リオと神戸 姉妹都市の子どもたちによる写真展
オリンピックで話題になったブラジルの都市「リオ」に暮らす子どもたちが撮影した写真の展示会「ワンダーリオ写真展」が、「海外移住と文化の交流センター」一階で開催されています。この写真展では、リオの姉妹都市である神戸の子どもたちが撮影した写真も展示されています。
画像の出典:ワンダーアイズプロジェクト
神戸はブラジルを始めとした海外への移住の拠点となった歴史があります。そのためブラジルの多くの日系人団体などにとって神戸は「心の故郷」になっているそうです。会場の「海外移住と文化の交流センター」は、海外移住の歴史・意義を伝え様々な文化の共生を手助けする目的を持った施設です。
世界の子どもたちが写真を通じて成長する非営利プロジェクト
「ワンダーリオ写真展」は「ワンダーアイズプロジェクト」の一環として行われています。2000年に始まったこのプロジェクトの主な活動は、様々な国の子どもたちに写真を撮ってもらいその写真展を国内外で開催するというもの。子どもたちに、写真による表現を通じて感性を磨いてもらい、社会と関わりさらに自身を見つめる機会を持ってもらおうという目的で始まりました。そして子どもたちの映し出した写真が雄弁に語るメッセージ・ストーリーを多くの人に伝えられるよう写真展も多く行われており、今回の神戸でのワンダーリオ写真展も実現しました。
笑顔が光るリオ、ちょっとシャイな神戸
写真展を見てきたのでその感想を書いてみます。リオの子どもたちと神戸の子どもたちの写真を比較して、私が感じた大きな違いは被写体の選び方です。リオの子どもたちが撮った写真の多くには人が登場します。友だちや家族であったり、近所の知り合い(あるいは知らない人かもしれません)、さらには自撮りのような写真もありました。とにかくたくさんの人が登場し、その多くが満面の笑顔で撮影者と被写体の親密な関係がうかがい知れるものでした。
神戸の子どもたちの写真にも人物が登場しないわけではありませんが、リオの写真と比較すると少なめで、風景や花を写している写真などがあったのが印象的。どちらが良いというわけではありませんが、写真から受けた印象としてはリオの方が人との距離が近い街のように感じました。一方でリオには子どものかわいい笑顔の後ろに散乱するゴミが写っている写真もあり、リオのコミュニティが抱えているであろう課題も垣間見えました。
「ワンダーリオ写真展」の開催期間・日時・場所など
場所:海外移住と文化の交流センター1階
住所:〒650-0003 神戸市中央区山本通3丁目19番8号
アクセス:http://www.kobe-center.jp/access.html
開館時間:10:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日休館)
TEL(海外移住と文化の交流センター):078-272-2362
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