キヤノンの望遠レンズを落として壊してしまいました。修理に出して直してもらったのでその体験について書きます。カメラやレンズが壊れた時はどこに修理に出せば良いのか、また修理にどれくらいの料金や時間(日数)がかかるのか、今回の体験をふまえて解説します。
レンズを壊した経緯。原因は…
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。わたしが修理してもらうことになったのはキヤノンの望遠レンズ「EF70-200mm F4L IS USM」です。
壊れた原因はレンズの落下。不注意でカバンのポケットのジッパーを閉め忘れていて、スポッと落ちてしまいました。かなりの凡ミスで情けない限り。。
一見大丈夫そうでも不具合が発生
落としたレンズを慌てて拾い上げて不具合がないか撮影してみました。まず外観は特に傷もなく無事です。2,3枚撮ってみたところちゃんと使えたように見えたのですが、しばらく時間をおいてからまた撮影してみるとどうも調子がおかしいことに気づきました。
まず気づいたのが撮れた写真が不鮮明であるということ。そして手ブレ補正ユニットが適切に機能していないことにも気づきました。本来は映像のブレを軽減するための機能ですが逆にブレを起こすような挙動になっていました。
落としたレンズの外観には特に傷らしい傷もなかったのですが、その内部では様々な異常が発生しているようでした。本来ならシャープな映りで非常に頼りになるレンズなのですが、この状態では使っていられないということになり修理に出すことにしました。
修理の出し方
キヤノンのカメラやレンズの場合、次のどれかで修理に出すことになります。
- 購入店舗に持ち込む
- キヤノンのサービスセンターに持ち込む
- らくらく修理便(引き取り修理サービス)
商品を買ったお店に持っていけば普通はメーカーの修理に取り次いでくれます。手続きを行うだけなので、その場で故障内容を調べたりすることはできません。場合によっては手数料を取られることもあるかもしれません。
基本的には直接メーカーへ修理を持っていくのが一番わかりやすいと思います。わたしはサービスセンター大阪まで直接レンズを持って行ってきました。わたしは何度かここにお世話になっていますが対応が丁寧で信頼しています。
表:キヤノンサービスセンター
拠点 | 所在地 | 電話番号 | 受付時間 | 地図 |
---|---|---|---|---|
サービスセンター銀座 | 東京都中央区銀座3-9-7 トレランス銀座ビルディング2F | 03-3542-1815 | 10:30~18:30 | |
サービスセンター名古屋 | 愛知県名古屋市中区錦1-11-11 名古屋インターシティ2F | 052-209-6000 | 10:00~18:00 | |
サービスセンター大阪 | 大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1階 | 06-7739-2300 | 10:00~18:00 | |
キヤノンプラザS 修理・メンテナンス受付コーナー | 東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー2階 | 03-6719-9884 | 10:00~17:30 |
※日曜、祝日、年末年始、夏季休業期間などは営業していません。
持ち込み以外にも自宅から発送できる「らくらく修理便」も便利です。サービスセンターが近くにない人もこれで簡単に修理に出すことができます。
修理料金はいくらかかる?
修理に必要な料金ですが、およそいくらになるかはサービスセンターで調べてもらえました。持ち込みでない場合でもウェブサイトからおよその修理料金は調べられるようになっています。
機種別費用詳細(EF70-200 4.0L IS USM) | キヤノン サポート
製品と故障内容によって修理に必要な金額は変わります。下のリンクから調べることができます。
またEOS Kissシリーズなど一部の製品は故障内容に関わらず一律の修理料金が設定されています。一眼カメラや交換レンズは高価なものが多いので修理も1万円以上かかることがほとんどです。
故障内容に応じて金額が変わる場合は工場で調べてもらって正式に修理金額の見積もりを出してもらうことになります。その金額に承諾したら正式に修理を進めてもらう流れです。
もしくは事前にこの金額におさまるなら自動的に修理に取り掛かってもよいと決めておくこともできます。わたしの場合は最初の見積もりより少し高めの金額になってしまったので電話で一度確認の連絡がきました。
キヤノンフォトサークル会員になれば修理料金2割引!
キヤノンフォトサークル会員に入っていれば修理料金は2割引きになります。修理に申し込む時に入会してもきちんと割引が適用されるので修理の際は入会しておくとお得です。
キヤノンフォトサークルは年会費が5,400円(税込)です。修理料金の割引だけでなく様々な特典があります。
キヤノンフォトサークル会員特典
- 修理・メンテナンス料金が20%オフ
- EOS学園受講料を割引
- EOS学園通信添削講座を受講できる(有料)
- キヤノン製品無料モニター(抽選)
- 月刊誌「Canon Photo Circle」が毎月もらえる
- 特別編集本「キヤノンフォトマニュアル」がもらえる(年1回)
- 会員限定イベントに招待
- 「部活」に参加できる
次年度への更新は自動で引き継がれることがないのでやめたくなったら放っておけば大丈夫です。
参考:キヤノンフォトサークル
入会すると会員証、会報誌、そしてフォトサークルウェブにログインするための仮パスワードが家に届きます。それぞれが別便で郵送されてくるので少しややこしいですが慌てず揃うのを待ちましょう(だいたい2〜3週間で届くようです)。
わたしのレンズの修理内容と金額
けっきょくわたしのレンズ「EF70-200mm F4L IS USM」の修理料金は33,903円となりました。これはフォトサークル特典で割引になった金額です。
特に手ブレ補正ユニットの修理が費用がかさむ修理でした。これはレンズと部品が一緒になっているのでそのぶんお金がかかるようです。ほかにも解像力が低下してしまっていたので一部レンズの交換をしました。あとはUSMユニットやピント調整リングの交換もあったのでかなりおおがかりな修理でした。
修理に必要な日数の目安
10月10日にサービスセンターに持ち込んで20日に受け取りできるようになりました。サービスセンターと修理工場の輸送時間を考慮すると修理は1週間ほどで行ってもらえたようです。
これはあくまでわたしの場合ですが、基本的にはトータルで2週間以内におさまるはずです(場合によっては修理に必要な部品がなくて時間がかかってしまうケースもあります)。もし特に大事な製品でできるだけ早く修理してもらいたい場合はその旨を伝えておくことをおすすめします。多少は融通してもらえることがあるようです。
まとめ 大切な機材をメンテナンスと修理で長く使おう
まずはカメラやレンズを壊さないようにするのが大事です。わたしのように不注意で壊してしまうこともあるかもしれませんし、扱いに慣れていないときにも誤って落としてしまうこともあります。できるだけ注意深く大切に扱いましょう。
しかし、カメラもレンズも精密機器なのでどうしても使っているうちに不具合が出ることがあります。そういったときは慌てずにメーカーで診てもらうことをおすすめします。
なにか不具合かもと感じたり、製品に強いショックを与えてしまったときはメンテナンスや修理に出したほうが良いです。わたしも修理に出してみて初めて自分で気づいた以外の不具合があることを知りました。素人判断はダメですね。
今回は修理について書きましたが、次はカメラやレンズの保証・保険に関してもう少し詳しく書く予定です。
記事予告:「EOS Rを購入1週間で壊したのでカメラの保証・保険について真剣に考えてみた」(仮タイトル)です。たぶん11月中に公開するつもり。
人生何が起こるか本当にわかりません。レンズを落としたことがまだかわいく思えるくらい、とてもショッキングな経験をしました。
辛すぎて正直ブログに書く気にもなれなかったのですが、色々と学ぶことも多かったのでその経験を記録しておくことにしました。気を遣うところもあるのでどこまで書けるかわからないのですが、少なくとも保証・保険について調べる良い機会だったのでそのことについてはきちんとまとめておこうと思います。
追記:書きました。
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