キヤノンのフルサイズミラーレス一眼カメラEOS Rの実機を触ってきました。カメラが展示されているのはキヤノンデジタルハウス大阪。人気の展示でひとりあたり使える時間が限られているのでわたしは何回も並んでその操作性を確かめてきました。実際に触ってみた感想やショールームの雰囲気をお伝えします。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。
購入予定のEOS Rの展示機を大阪まで触りに行ってきました。キヤノンのショールームや全国各地で開催されるイベントでEOS Rを実際に触って使うことができます。ただし、発売前の段階ではデータの持ち帰りはできません。メニューなど液晶画面の撮影も禁止されています。
キヤノンのパーソナル向けショールームは品川、銀座、大阪、名古屋にあります(営業時間にご注意ください)。また現在「ショールーム 製品購入Thanks!キャンペーン」を実施中です。
EOS Rを体験できる「EOS R SYSTEM PREMIUM SESSION」は、9月15日の品川を皮切りに、北は札幌、南は福岡、熊本など全国各地で順次開催されます。
追記(2018年9月30日):9月29日に大阪会場に行ってきました → EOS Rについてキヤノンさんに詳しく聞いてきた!大阪プレミアムセッションレポート
わたしが行ったのはキヤノンデジタルハウス大阪。時間を見つけては立ち寄ってその操作性を確認してきました。実際に使って感じたことについていくつかのポイントに分けて書きます。
手に持ったサイズ感と重量感
第一印象は「意外と重たい」でした。レンズはまずRF24-105mm F4L IS USMを装着。ニコンのZ7と標準ズームレンズやソニーのα7Ⅲとキットレンズの組み合わせも持ったことがあるのですが、それらと比べるとレンズが重いぶんずっしりと感じました。
しかし、それでもEOS Rの本体質量は約660g(バッテリー、カードを含む)とフルサイズ一眼カメラとしては比較的軽量です。ニコンZ7およびZ6は約675g、ソニーα7Ⅲは約650gなのでいずれも似たような質量ですね。実際の印象としてはやはりレンズしだいと感じます。
キヤノンのAPS-Cサイズミラーレスカメラ「EOS Kiss M」と並べてサイズを比べてみました。サイズ・質量ともに全然ちがいます。同じメーカーのミラーレスカメラでも全くコンセプトが異なるカメラだと思います。小型・軽量を本当に重視するならフルサイズカメラはあまり向いていません。
グリップはしっかりしていて持ちやすいと思いました。RF28-70mm F2 USMも装着してみましたがしっかりホールドできます。
そしてモードダイヤルがなくなりましたが、意外とモードボタンでどうにかなる気がします。
「RF 28-70mm F2L USM」はやはり大きく重たいです。
鏡筒はズームにしてもそんなに伸びませんでした。70mmでこの程度。
「RF 35mm F1.8 Macro IS STM」も試させてもらいました。この組み合わせにするとだいぶ軽くなって気軽に扱えるようになります。EOS Rを使うならこのレンズが欲しくなりますね。
レンズのコントロールリングはクリック感があります。何の機能を割り当てるかすこし迷いますが、わたしなら露出補正にするかもしれません。
気になるファインダーの見やすさ
ファインダーは、個人的にはすごく見やすいと感じました。EVFらしく写真を撮る前から仕上がりの写真をイメージしやすくて便利です。わたしはEOS Kiss Mのファインダーでもそんなに困っていないのですがさらにクオリティが良くなって安心です。
特に注目したのがファインダーのフレームレート。ファインダーの設定を「なめらかさ重視」、さらに「高速表示」にしてみたのですが、SERVO AFでカメラを振りながら撮影しても動きがなめらかで撮影しやすかったです。これなら動き物も撮れそうな気がします。EOS Kiss Mのファインダーはわたしの感覚ではスポーツ撮影にはつかいづらいです。
いまのところEVFで特に品質が良いと感じたのはEOS RとニコンZ7です。パナソニックの「LUMIX G9 PRO」や富士フイルムの「X-T3」のファインダーも悪くありませんが、個人的にはEOS RやZ7のほうが見やすいと感じました。あとはソニーα7RⅢをしばらく使わせてもらったときもそんなにファインダーは悪くない印象でした(比較的簡単な撮影しかしなかったので動き物でどうかまではわかりません)。
一眼レフの光学ファインダーに慣れている人がファインダーにこだわるならEOS RやZ7が良いと思います。あとはわたしは使ったことがありませんがソニーのα9でしょうか。α9はすごく良いらしいですね。
AFを合わせられるエリアがとても広いのが素晴らしいです。正直ミラーレスに慣れると従来の一眼レフ機のAFポイントは狭く感じます(レフ機しか使ってない頃は特に不便に感じなかったんですけどね)。
画期的?失敗? マルチファンクションバー
カメラ背面の右上に備えられた新機能の「マルチファンクションバー」。EOS Rにしかない機能なので気になっている人が多いのではないでしょうか。何回かショールームに通って試した印象としては「たぶん便利」だろう、という感想。第一印象は「ん?ちょっとスライドが使いづいらな」でした。しかし、何度か使っているとだんだん慣れてきました。
マルチファンクションバーは指をスライドさせたり、押してクリックすることで使えます。露出に関わるものや、測距エリアなど様々な機能を割り当てて使うことができます。また、撮影時と画像表示させる時で異なる機能を割り当てられるのも良いですね。個人的には画像を見るときに、スライド操作で画像送り、左ボタンでレーティング(星マーク)、右ボタンで画像保護というのが気に入りました。
使いづらければマルチファンクションバーの機能はオフにすることもできます。個人的には楽しみな機能です。
タッチアンドドラッグはやっぱり便利
EOS Rにはジョイスティックがありません。そのかわりAFポイントの移動はファインダーを覗きながら液晶を指でスライドさせることで行えます。これはキヤノンのEOS M5、EOS Kiss M、Powershot G1X MarkⅢなどですでに導入されている機能です。
わたしはこれがすごく使いやすくて好きです。個人的に一眼カメラはこの機能かジョイスティックがないと不便に感じます。とても重要な機能です。
バッテリーグリップの気になるポイント
別売りの「バッテリーグリップBG-E22」も試させてもらいました。
わたしはほとんどバッテリーグリップを使ったことがないのですが、これをつけてタッチアンドドラッグでAFポイントを動かすのはすこし扱いづらい気がしました。横だと慣れているのですが縦にしたときは戸惑ってすこしジョイスティックが恋しくなりました。
まとめ EOS Rはカメラの歴史と未来を感じる操作性
EOS Rは一見したところ外観は昔ながらの一眼レフです。しかし、実際の操作性を見ると、高性能のEVFやタッチアンドドラッグAF、コントロールリング、マルチファンクションバーなどミラーレスのカメラとして一新されていることがわかります。親しみのあるデザインとこれからの時代を見据えた操作性が感じられてわくわくします。
実際に操作してみることでわたしは購入の決意を固めることができました。購入を検討されている方はぜひショールームや体験イベントでカメラを触ってみてください。
追記(2018年9月20日):EOS Rの発売日は2018年10月25日になる見込みです。
わたしはカメラのキタムラで予約しました。
追記(2018年9月16日):ニコンのZ7も触ってきたので感想を記事にまとめました。
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