GR3を購入して撮影してきたので作例写真とともにその画質についてレビューします。スナップやテーブルフォト、夜景撮影など様々なシーンでカメラの性能をテストしました。作例はいずれもカメラ内RAW現像で仕上げています。つまりAdobeなどのRAW現像ソフトを使っておらず撮って出しで表現できる写真ばかりです。GR3でどんな写真が撮れるのか気になる人はぜひ参考にしてください。
※ブログに掲載している写真はサイズを落としていますが、Flickrにオリジナルの写真をアップしているのでより精細な写真のクオリティを見たい方はそちらをご覧ください。ISOやシャッタースピード、絞りなどの情報もFlickrで確認できます。
※作例写真が多いためにページの読み込みに時間がかかることがあります。ロードをお待ちいただくか、一度ブックマークしておいて快適なネット環境で改めてゆっくりご覧になることをおすすめします。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。リコーのコンパクトデジタルカメラ「GRⅢ」を購入しました。いま話題の「最強のスナップシューター」です。どんな写真が撮れるのか気になると思うので、わたしが実際にGR3で撮った写真を紹介しながらカメラの性能についてレビューします。
今回は作例写真中心の紹介です。細かい機能や関連アクセサリーについてはまた別の記事でお伝えします。
追記:2021年10月1日にGR3のレンズが約40㎜相当になった「RICOH GR IIIx」が新しく発売されました。
GR3のカラーとモノクロ
イメージコントロールで作風を調整できる
わたしの好きな被写体のひとつが「葉っぱ」です。道端の植物を撮りながらGR3のイメージコントロールの調整を試してみました。
※「イメージコントロール」はキヤノンのカメラでいうところの「ピクチャースタイル」のようなもので絵の基本的な調子を決めるものです。
本当にただの道端の葉っぱなのですが、つい撮りたくなる被写体です。カメラのイメージコントロールを調整することでコントラストやシャープネス、キーなどを変更できます。1枚目の写真は少しハイキーで低コントラストに、2枚目はコントラストとシャープネスを少し強調しています。3枚目のように周辺光量を落として明暗差を演出することまでできてとても楽しいです。
しっかり解像してくっきり見えるというのも大事ですが、それだけでなく繊細な描写もできるのが嬉しいです。カリカリに映る写真だけならiPhoneなどのスマホでもレタッチしてやればそれっぽくなるのですが、解像感とやわらかさを両立させるにはやはり大型センサーが強いと思います。
GR3搭載のイメージコントロールの種類
- スタンダード
- ビビッド
- モノトーン
- ソフトモノトーン
- ハードモノトーン
- ハイコントラスト白黒
- ポジフィルム調
- ブリーチバイパス
- レトロ
- HDR調
- カスタム1
- カスタム2
それぞれのイメージコントロールをさらに彩度、色相、キー、コントラスト、コントラスト(明部)、コントラスト(暗部)、シャープネス、シェーディング、明瞭度などの項目ごとに細かく調整できます。モノトーンの場合は、調色や粒状感の設定が可能です。
充実のモノクローム
GR3はモノクロモードが充実しているのも特徴です。普通のモノクロ以外にハイコントラスト白黒や、ソフトモノトーン、ハードモノトーンなどがあります。
モノクロが上手くハマると普段ただ通り過ぎるだけの道角や駅の改札口がとてもかっこよく見えます。まだまだ使いこなせているわけではありませんが試行錯誤するのが楽しいです。
ソフトモノトーンは豊かな諧調が美しく繊細な描写が印象的です。インパクトのある写真だけじゃなくてこういった品のある雰囲気の写真もまた良いですよね。
基本は28mm(フルサイズ換算)の画角ですが、クロップで35mmと50mmにすることもできます。わたしはFn(ファンクション)ボタンにクロップ機能を割り当ててすぐに画角を変更できるようにしています。単焦点レンズでも3種類の画角を自由に切り替えることができるので表現の幅が広いです。
発色が良い!マクロ撮影の解像感も良好
もちろんモノクロだけでなく鮮やかな色も出ます。春は街中にも彩りがあってウキウキしますね。
逆光でも色のりが良くて安心してシャッターを切れます。
GR3ならマクロ撮影も思いのまま。レンズ先端から6cmほどまで寄って近接撮影することができます。ただしマクロモードの場合は6〜12cmの距離のものにしかピントが合わないので注意。この範囲の外だと永遠にAFが迷子になってしまいます。
気軽に身近なものを撮れる喜び
目立たないから気兼ねなく撮れる
GR3はとても気軽に取り出せるので本当に身近ななんでもないものを撮りたくなります。お気に入りの被写体のひとつが「影」です。
シルエットが面白いんですよね。でも傍目から見ると何を撮ってるのか理解されないので、立派なカメラを構えるのはつい気がひけてしまいます。その点GR3は気軽にポケットから出してさっとシャッターを切れるので嬉しいです。そしてコントラストの調整が容易なので自分の意図をしっかり写真に反映できます。
ストリートスナップ
ライフワークのようになっているのが神戸の街並みのストリートスナップ。変わりゆく街並みを記録しようと努めています。
兵庫駅 Flickrで大きな写真を見る
センター街で開かれている市場 Flickrで大きな写真を見る
小さいカメラなら猫も警戒しない(気がします)。
食べ物写真・テーブルフォト
ご飯の写真も手軽に高画質で記録できます。
ほら美味しそう。これがポケットに入るコンデジで撮れちゃうのが嬉しい。
おしゃれなカフェに立ち寄ったときもカバンに忍ばせたGR3で撮影です。
静かな場面でも安心のサイレントシャッター
寺社仏閣でも失礼してパシャパシャと撮影してきました。といってもGR3は電子音をオフにすれば本当に静かに撮影できます。無音ではありませんが一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラのふつうのメカシャッターと比べるとずっと静かです。静閑なところでもカメラを取り出すことができるのは嬉しいですね。
背景ボケもなかなかキレイです。広角ではありますが開放F2.8で被写体に寄れば背景がボケて、被写体がくっきりと浮き上がるように撮ることができます。
なかなか爽やかな色を出してくれるので使いやすいです。GRは玄人好みするカメラで写真の雰囲気にクセがあるようなイメージだったのですが、素直ですっきりな色も出るので安心感があります。
夜景撮影とボディ内手ぶれ補正
スローシャッターで明るさをかせぐ
GR3で夜景の撮影にも挑戦してみました。
ボディ内手ぶれ補正のおかげで手持ちスローシャッターも可能です。しっかりホールドすれば1/2秒くらいは手ブレせずに撮れました。
GR3の高感度耐性はそんなに優れてはいないと感じました。ISO感度が上がるともやっとしてあまりきれいにはなりません。しかし、GR3は広角かつボディ内手ぶれ補正搭載。手ブレせずにスローシャッターを切れるのでそもそもISOがそんなに高くなることがありません。結果的に夜の暗い場所でもきれいに撮れるように感じました。
追記:2021年10月1日にGR3のレンズが約40㎜相当になった「RICOH GR IIIx」が新しく発売されました。
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この記事に掲載した写真はすべて神戸市内で撮りました。写真映えする神戸のフォトスポットを紹介しています。
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