ロジクール(Logicool)のFlow機能が感動的に便利だったのでご紹介します。マウス・キーボードをWindowsとMacで共有できるだけでなく、面倒な切り替えスイッチや再ペアリングの必要なくシームレスに使い分けることができます。しかも片方でコピーしたテキストやファイル・フォルダをもうひとつのパソコンにペーストすることも可能。これはすごいです。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。普段Macをメインに使いつつ、Windowsを使うこともあります。パソコンの種類に関わらず共用できるマウスとキーボードを探していたのですが良い製品に出会うことができたのでご紹介します。
※ロジクール株式会社様よりマウス「M720 TRIATHLON」とキーボード「CRAFT」をご提供いただきました。
ロジクールのマウス「TRIATHLON」とキーボード「CRAFT」
ロジクールの「M720 TRIATHLON」というマウスと、「CRAFT」キーボードを使っています。それぞれ3つまでのパソコンとペアリングできます。OSはWindowsとMacの両方に対応。
割り当てボタンがついていてこれを押すことでそれぞれの番号に割り当てたパソコンでマウスとキーボードを使うことができます。
例えば1番にMacを、2番にWindowsを登録しておけば、Macを使うときは1ボタンを、Windowsを使うときは2ボタンを最初に押すだけでその端末で機能するようになります。
※マウスの「TRIATHLON」(トライアスロン・3種競技)という名前は3つのパソコンにペアリングできることに由来しているのだと思います。
Flowを使えば切り替えいらずで使える!
このマウスとキーボードは「Logicool Flow」という機能に対応しています。Flow機能を有効にするとペアリングした複数のパソコンでマウスやキーボードをシームレスに使うことができます。同時に複数のパソコンを使うときにとても便利な機能です。
先ほど説明したように基本は1から3の番号を選ぶことでペアリングした端末を切り替えるのですが、Flowならその手間がいりません。ディスプレイの端にマウスのポインタをドラッグすれば、マウスがもうひとつの端末で使えるように自動的に切り替わります。これに連動してキーボードもスイッチします。
しかも複数のパソコン間でテキストやファイル、フォルダのコピーアンドペーストが可能です。
実際にFlowを使った様子を動画に撮ってみました(妙に雑音が大きいのですが音は関係ないので消音でご覧いただければ幸いです)。右側がWindowsの画面で左側がMacです。これすごくないですか。MacとWindowsで簡単にファイルを共有できちゃうことに驚きました。
いまもこんな状態で片方で調べごと用のブラウザを開いたり音楽を流したりして、もう片方のパソコンでブログを執筆したり画像を編集したりしています。複数のパソコンを使う環境がある人にはとても便利でおすすめです。
参考:Logicool Flow – 複数デバイスのコントロールと簡単なファイル共有。
Flowの使い方・設定方法
Flowを使うにはまず対応のロジクール製品を用意する必要があります。わたしが使っているTRIATHLONやCRAFT以外にも対応機種はいくつかあります。
Logicool Flow対応マウスの例
Logicool Flow対応キーボードの例
これらのLogicool製品にはUnifyingレシーバーという受信機が付いてくるのでそれをパソコンに差します(よくあるUSB端子です)。
ほかに必要なものは「Logicool Options」というソフトウェアと、インターネット環境です。Logicool Optionsは機器のペアリングやボタンのカスタマイズなどにも使うソフトウェアなのでダウンロードしておきましょう。
ちなみにロジクールUnifyingソフトウェアというものもあります。こちらでもペアリングはできますが基本的にLogicool Optionsさえあれば大丈夫です。ロジクールUnifyingソフトウェアはペアリングを解除したいときに使います。
Logicool OptionsでLogicool Flowを設定
Logicool Optionsを起動します。
起動するとペアリングした機器が表示されます。ペアリングが済んでいない場合は右下の「デバイスの追加」からマウスやキーボードをペアリングします。Flowを使うには必ずそれを使いたいパソコン全てで機器のペアリングを行っておきます。
ペアリングできたらLogicool Optionsのウインドウからマウスを選択します。すると次のようなマウスのカスタマイズの画面になります。
そして上のタブから「Flow」を選択します。Flowを有効化できるので画面の指示にしたがって設定します。
Flowを有効化するとこのような画面になります。Flowの細かい設定ができます。
初期設定ではマウスを画面の端までドラッグすると切り替えられるようになっていますが、画面の隅だけその機能を無効化したり、あるいはCtrlキーを押しながら端へ移動することで切り替えられるようにしたり設定できます。
あとはコピー&貼り付け機能のオンとオフをここで決められます。
そして「リンクキーボード」というのはキーボードもマウスのFlowに応じて切り替わるようにできる設定です。対応キーボードを持っているならこれも有効化したほうが便利です。
もしロジクール製品がうまく機能しないときは
もし機器の反応が良くなかったり何か不具合を感じるときは、次のことを試してみてください。
- Unifyingレシーバーを接続している場所を変える(できればハブではなくパソコンのポートに直接挿入)
- 機器のペアリングをし直す
- パソコンを再起動する
- 機器の電池を交換する・充電する
以上のことでだいたいの不具合は解決すると思います。
WindowsとMacを共用するときのおすすめキーボード設定(追記)
異なるOSでより快適にキーボードを使えるようキーをカスタマイズしてみました。やったことはふたつ。
- WindowsでもMacのように「かな/英数」キーで入力を入れ替える
- Windowsの「Ctrl」と「Alt」を入れ替える
Windowsを使うときにいつも不満だったのが左上の「半角全角」キーで文字の入力を切り替えることでした。Macならスペース横の「かな」や「英数」キーを押すことで文字の入力を切り替えることができます。このほうが指を遠くに伸ばすことなく簡単に切り替えられますし、ふたつのキーに「かな」「英数」が割り当てられているので、交互に入力方式が入れ替わるWindowsとちがってわかりやすいです。
せっかくひとつのキーボードに統一するならこの入力方式も合わせたいと思って調べてみると意外と簡単に設定できることがわかりました。方法は「Windows上でMacのように「英数/かな切替」をする方法。両刀ユーザーなら是非設定を! – いつもマイナーチェンジ!」を参考にさせてもらいました。ありがとうございます。
さらにWindowsとMacの両方を使っていてややこしくなる問題として「Ctrl」キーと「Cmd」キーの違いがあります。Windowsではコピーの時「Ctrl+C」でコピー、「Ctrl+V」でペーストとなるように「Ctrl」キーをよく使います。
一方でMacの場合、コピーは「Cmd+C」、ペーストは「Cmd+V」となっていて「Cmd」キーをよく使います。ふたつのOSを使っているとこれがごちゃごちゃになってややこしいのです。特にわたしはMacに慣れているのでついついMacの感覚で「Cmd」キー、つまりWindowsキーボードでいうところの「Alt」キーを押してしまいます。
この問題を解決するためにフリーソフトの「Change Key」を使ってWindowsキーボードの「Ctrl」と「Alt」を入れ替えました。これでMacと同じ感覚でコピペなどのショートカットキーを使えるようになりました。
参考:「Change Key」非常駐型でフリーのキー配置変更ソフト – 窓の杜
※「Change Key」はlzhという形式でダウンロードされるのでそれを開くには「Unpacker」などのソフトウェア(アプリ)が必要になります。またインストールしたChange Keyを使う際はダブルクリックで開くのではなく、まず右クリックを押してそこに表示される項目の中から「管理者として実行」を選びましょう。こうしないとキーの変更をしようとしても有効になりません。
以上の設定を行うとキーボード「CRAFT」がより快適にふたつのOSで共用できるようになるのでおすすめです。
まとめ 複数のパソコンで使えるマウス・キーボードならロジクール
もともとMacBookばかりつかっていたときは特にマウスもキーボードも必要なかったのですが、最近Windowsパソコンを使う機会が増えてきたので共用できる機器を探していました。いざ調べてみるとこんなに便利な道具があるんですね。ちょっと感動してしまいました。
わたしの使っているマウス「M720 TRIATHLON」とキーボード「CRAFT」はとても機能的な製品なので、今後それぞれの詳しいレビューも書く予定です。非常にカスタマイズ性に富んでいて面白い商品ですよ。
関連記事:クリエイターならWindowsとMacどっちがおすすめ?両方とも使ったわたしの感想
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