Pergear 10mm f/5.6(マイクロフォーサーズ用魚眼レンズ)を動画撮影に使ったので、撮影してみてわかったレンズの性能や特徴をレビューします。
8千円強で買えてしまう「Pergear 10mm f/5.6 fisheye」。マイクロフォーサーズ用、ソニーEマウント用、富士フイルムXマウント用が発売されています。一眼カメラで魚眼レンズを試してみたい人にぜひチェックしてもらいたいレンズです。このレンズの性能について率直なレビューをお伝えします。
※本記事の執筆に際してPergear 10mm f/5.6(マイクロフォーサーズ用)をご提供いただいています。
Pergear 10mm f/5.6 はお手頃価格の魚眼レンズ
日本のAmazon販売価格は8,399円(2021年11月17日時点)。一眼カメラ用の交換レンズで1万円を切るまさに破格の安さです。マニュアルフォーカスでF値は5.6に固定。焦点距離は10mmで、フルサイズ換算15mm(Eマウント、XマウントのAPS-C機の場合)、および20mm(マイクロフォーサーズ機の場合)です。
フロントキャップと、リアキャップ、そしてレンズと一体型の花形フードがついています。お手頃価格のレンズですが、製品本体の質感に安っぽさはなく、しっかりとしています。
最短撮影距離は15cm。被写体に寄って撮影することもできます。
一体型のフードがある都合で、一般的なレンズフィルターを付けることはできません。
小さなレンズなので重さはわずか107gしかありません。
カメラにつけてもレンズのコンパクトさが際立ちます。
Pergear の公式動画 ↓
Pergear 10mm f/5.6 の実写レビュー
作例動画
Pergear 10mm f/5.6 と Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K で動画を撮影しました。
※最初の屋外のカットだけiPhone 13 Proで撮影。
描写性能と使ってみた感想
撮影してみた感想を箇条書きでまとめました。
- 解像感に目立った不満なし(ふつう)
- 広く撮れてたのしい
- 魚眼らしい歪み(補正しようと思えばできなくはない)
- 色収差はある。コントラストの強い場所でパープルフリンジを確認。
- f値は5.6で固定、デメリットだが使ってみると案外楽で良かった
- レンズがコンパクトで値段が安いこともあって楽な気持ちで撮れる
- 魚眼の歪みのためか、編集時に手振れ補正をかけたときにちょっと気持ちわるい補正になりやすいかも?
魚眼レンズなので非常に広い画角で特有の歪みがあります。インテリア撮影でわざわざ歪みのあるレンズを用いるべきかどうかはさておき、広々と撮ることができて個人的にはたのしく撮影できました。
魚眼の歪みは編集ソフト上で補正することもできます。
個人的に気になったのは色収差です。明暗差(輝度差)のあるところで青やマゼンタ系の偽色がのってしまう「パープルフリンジ」が散見されました。
F値が5.6と固定なのですが、そこは割り切ってしまえばいいだけなのであまり不自由さは感じませんでした。設定で絞りについて考える必要がないぶん、構図などほかのことを考える余裕ができました。意外とありだな、というのが個人的な発見でした。
全体的に気楽に撮影できたのがよかったです。安いレンズだからということで期待していなかったこともあって、撮れた映像をみたときに「意外とちゃんと撮れてるじゃん」という感想でした。
総評:手頃な価格で割り切って使うならアリ
Pergear 10mm f/5.6 fisheye の主な欠点としてはF値が固定であること、そして色収差が気になることの二点でした。マニュアルフォーカスであること、フィルターが使えないことも気になるかもしれません。
良いところは値段が安いところ、そのわりにはちゃんと映ること。気軽に魚眼レンズの独特な歪みと広い画角を楽しめる点がこのレンズ最大の魅力です。レンズ本体の質感も悪くありません。
価格相応の価値はじゅうぶんにあると感じました。マイクロフォーサーズ用、ソニーEマウント用、富士フイルムXマウント用の3種類があるので、対応のカメラを持っている人で、魚眼レンズが気になる方はぜひお試しを。
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