キヤノンから新発売の一眼レフカメラ「EOS Kiss X10」。発売前ですが実機を触ることができたので手にしてみた感想や現行モデルのEOS Kiss X9やミラーレスのEOS Kiss Mとの簡単な比較をお伝えします。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。2019年4月25日に発売されるキヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X10」の実機をキヤノンのデジタルハウス大阪で触ってきました。EOS Kissシリーズのユーザー目線からその感想をお伝えします。着実に進化していて良いカメラでしたよ!
EOS Kiss X10の外観
EOS Kiss X9との比較
現行モデルのEOS Kiss X9と並べて比較してみました。レンズの種類は違うものが装着されているのでご了承ください。
見た目はほとんど変わりませんが、内蔵ストロボのあるあたりのラインがEOS Kiss X9はすこし丸みをおびているのに対して、EOS Kiss X10はまっすぐになっています。モードダイヤルのデザインも少しかわりました。
EOS Kiss X10の良いところ・進化したポイント
瞳AFや4K動画に対応!
EOS Kiss X10の見た目はほとんどEOS Kiss X9と同じですが、中身は進化しています。まずライブビュー撮影の瞳AFに対応しています。人物の目を認識してそこに自動でピントを合わせてくれます(ライブビューというのは背面モニターで映像を見ながら撮ることです。ファインダー撮影の場合は瞳AFは使えません)。
さらに4K動画撮影もできるようになりました。フルHDと比べてずっと解像度が高いので、すみずみまでくっきりとした映像になります。ただし4K動画の撮影の際は画角(撮れる映像の範囲)が狭くなります。1.6倍とか1.7倍くらいに望遠ズームするようなイメージです(正確な数字ではありませんので気になる人は実機にてご確認ください)。また4K動画撮影時はコントラストAFという仕組みになるので静止画やFHD動画のときほどスムーズで正確なオートフォーカスは期待できません。これらはキヤノンのミラーレス一眼カメラEOS Kiss Mと同じ仕様です。
また、ファインダー撮影時の測距点は従来機種のEOS Kiss X9とおなじで9つのままです。このあたりはより上位モデルのEOS Kiss X9iやEOS 9000Dなどと差別化がはかられています。
バッテリーの持続時間が大幅に改善して長持ち
EOS Kiss X10の大きな進化はバッテリーの持続時間です。バッテリーの種類はEOS Kiss X9と同じLP-E17ですが、持続時間が大幅に改善。EOS Kiss X10のファインダー撮影の場合の撮影可能枚数は1070枚で、EOS Kiss X9の650枚から大幅にのびています。
ライブビューの場合の撮影可能枚数も320枚で、EOS Kiss X9の260枚やEOS Kiss Mの235枚と比べてバッテリーがずっと長持ちします。
ちなみにこの撮影枚数はCIPA試験基準というもので測定しており、実際に使ってみるとこれよりもずっとたくさんの枚数撮影できることがほとんどです。わたしの体感だと仕様に書いてある数字の倍の枚数は撮れます。実際の撮影枚数は使用状況によって変動します。
3色のカラーバリエーションが良い
EOS Kiss X10はブラック、ホワイト、シルバーの3色展開です。
カラーバリエーションがある機種は少ないのでEOS Kiss X10は希少です。わたしはホワイトカラーがかわいくて好きですね。もう少しレンズのラインナップでもカラーバリエーションが増えてくれるとなお嬉しいです。
質量は449gで可動式モニターの一眼レフカメラでは世界最軽量
カメラの重さが軽くなりました。本体質量は449gです(バッテリーやSDカードを含む)。ちなみにEOS Kiss X9は453gでした。X9の時点でだいぶ軽いのでここと比較するとあまり変わっていません。ちなみにほかの一般的な一眼レフカメラだとずっと重くて例えばキヤノンのEOS 80Dは730g、EOS 5D Mark4は890gあります。
なおミラーレス一眼カメラのEOS Kiss Mだと387gです。重さとサイズではミラーレス一眼カメラのほうが優れている傾向にあります。
もちろん画質も良い
画質もキヤノンの一眼カメラらしく良好です。展示機で見ただけなので細かい検証はできていませんが、スペックを見る限りいまの時代らしい一眼画質を期待できるでしょう。
有効画素数約2410万のAPS-Cセンサー搭載。映像エンジンは最新のDIGIC8。難しい話は置いておきますが、つまりきれいに撮れるということです。これはスマホや安いコンデジとは全然違う写真・動画が撮れます。わたしはキヤノンの一眼カメラで撮れる映像が好きでもう何年も愛用しています。
良いところどり?EOS Kiss X10はまるで電池が長持ちするミラーレス一眼カメラ
EOS Kiss X10は今の時代らしいハイブリッド一眼レフカメラです。良い意味で一眼レフであることにこだわらずライブビュー撮影(液晶モニターの映像を見ながら撮る)の機能が充実しています。
EOS Kiss X10は顔認識や瞳AFが使えたり4K動画が撮れたりできるように、ライブビュー撮影の場合ほとんどミラーレス一眼カメラと変わりません。ミラーレス一眼人気機種のEOS Kiss Mと同等の機能を備えています。むしろ瞳AFのサーボAF(つまり動く被写体にも自動でピントを合わせてくれる機能)にも対応してるぶん、EOS Kiss Mよりも性能は上と言えるかもしれません。
しかも一眼レフカメラということで大きめのバッテリーを搭載できて、電池が長持ちします。光学ファインダーのおかげで実際の景色を見ながら撮影することもできます。EOS Kiss X10は一眼レフカメラの良さとミラーレス一眼カメラの機能を備えた魅力的なカメラです。
EOS Kiss X10は、これから一眼カメラを始める初心者や昔のEOSシリーズの一眼レフカメラを使っている人が買い換えるのにちょうど良い機種と言えるのではないでしょうか。ミラーレス一眼カメラが人気の時代ですが、光学ファインダーや持ちやすいグリップ、長持ちするバッテリーなどは大きな魅力です。また4K動画や瞳AFなど最近のミラーレスカメラが搭載している機能もあるので安心です。
EOS Kiss Mのようなミラーレス一眼も気になると言う人は、サイズとバッテリーの持ちで比較してみましょう。携帯性でいえばミラーレスのほうが優れています。EOS Kiss X10は一眼レフカメラとしてはとても小型で軽量ですが、EOS Mシリーズのようなミラーレス一眼カメラほどは小さくありません。そんなにたくさん撮影しないのであれば、バッテリーの持ちも気にならないでしょう。またEOS Kiss Mなどのミラーレスはサイレントシャッターに対応しているという魅力もあります(EOS Kiss X10などの一眼レフカメラはサイレントシャッターに非対応)。
カメラ選びの参考になれば幸いです。わたしはEOS Kiss MやEOS Kiss X9などのカメラを現在持っているので、なにか質問や相談があればコメントやツイッターなどのSNS、LINE@でおしらせください。
EOS Kiss X10 価格確認リンク表
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