神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。キヤノン一眼レフユーザーで最近他社のミラーレスカメラも気になるAki(@Aki_for_fun)です。
今回はカメラ用品メーカーの「K&F Concept」様より「マウントアダプター Canon EOSレンズ-Fuji Xボディ」(品番: KF06.061)を提供していただいてのレビューとなります。レビュー内容は筆者の率直な感想・意見を記しています。
キヤノンのEFレンズを富士フイルムのXマウントのカメラで使えるようにするマウント変換アダプターです。詳しく解説します!
アダプターの使い方
こちらが今回紹介する「マウントアダプター Canon EOSレンズ-Fuji Xボディ」です。まず使い方を説明します。
装着方法
レンズを装着するときと同じように赤い印に合わせてアダプターをカメラに取り付けます。カチッと音がするまで回します。
次にレンズをやはり赤い目印を参考にアダプターに取り付けます。一部EF-Sレンズは赤印がないのでご注意ください。
レンズがきちんと固定されているか確認しましょう。
上の写真ではきちんと固定できていません。下の写真のように銀色のツメの部分がしっかりかかっていれば正しく固定されています。
カメラの設定
レンズアダプターを使用する際は、必ずカメラ側の設定で「レンズ無しレリーズ」をONにします。
Fujifilm X-T20のメニューを例に設定方法を説明します。まずメニューを開きスパナマークを選択。そこから「操作ボタン・ダイヤル設定」を選びます。
「操作ボタン・ダイヤル設定」を開いたら、その中に「レンズなしレリーズ」という項目があります。これを「ON」に設定しましょう。
これでマニュアル撮影できます。この設定をOFFにしているとシャッターを切ることができません。
またこのレンズアダプターには電子接点がないので自動で露出は決められません。シャッター速度やISO、フォーカスなどをマニュアルで調整しなければなりません。オートフォーカス(AF)不可です。絞りは電磁絞りの場合、調整することができません。つまり多くのキヤノンEFレンズは絞り開放(レンズの最小F値)で使用することになります。
マニュアルで絞りを調整するタイプのレンズであれば、絞りもマニュアルで変更できます。
以上の設定をすれば準備オーケー!これでキヤノンの一眼レフカメラ用EFレンズを富士フイルムのXマウントのミラーレスカメラで使うことができるようになります。
富士フイルムのカメラにキヤノンを代表するLレンズを付けて撮影することもできちゃいます。
良いところ
次に使ってみて良かったところをまとめます。
作りがしっかりしている
アダプターは金属製。見た目に安っぽさがなく、しっかりしています。「K&F Concept」のロゴが上側に見えるように刻印。
レンズを装着した状態では、ガタつきがなくしっかり固定されています。これがこの商品の基本の機能ではありますが、だからこそ最も大事な部分です。
マウントアダプターで最もよくある問題がこの装着に関する不具合です。低品質の製品を買うと装着してもガタつきがあったり、レンズやアダプターが外せなくなってしまうようです。私が試した限りこの「K&F Concept」のアダプターにそのような心配はありませんでした。
EFマウントならタムロンなどサードパーティーのレンズももちろん使えます。
簡易的ではありますが商品にはアダプターを入れる箱が付属します。キャップは特に付属しないようです。
安い
記事を執筆している2017年10月30日時点で、この「K&F Concept」マウントアダプターの公式サイト価格は2,772円(税込み)です。
マニュアル撮影とはいえ、高価なレンズ資産を活用できるようになることを考えると、この価格はリーズナブルで手の出しやすい値段です。
購入に際して注意したいポイント
この商品を買う前に理解しておきたいポイントをまとめます。製品の特徴を理解したうえでの購入をおすすめします。
アダプターに電子接点がない
すでに説明しましたが、このアダプターには電子接点がありません。そのためシャッタースピードやISOなど露出に関わる設定は全てマニュアルです。またEFレンズのほとんどは電子絞りなので、絞りを調整することができず開放での撮影になります。
さらに注意が必要なのが、一部のEFレンズは電子接点がないとオートフォーカスはもちろんのこと、マニュアルフォーカスさえできないものがあります。私が確認した限り、下記のレンズはマニュアルフォーカスできずピントを合わせられませんでした。
また商品ページのレビュー欄を見ると、Kissシリーズなどのキットレンズに設定されている18-55mmの標準ズームレンズや、55-250mmの望遠レンズも同様の問題が起きると報告されています。
以上のことから、おそらくキヤノンのレンズのうちSTMの機構を持つレンズがこれに該当すると考えられます。これらのレンズはこのアダプターや類似商品を用いても使用することができないおそれがあるのでご注意ください。
説明書がない
商品には説明書が付属しません。シンプルな商品なので、特に使い方に迷うことはないと思いますが、アダプターがどういうものか分かっていないと、戸惑うかもしれません。
付属するのは箱と、問い合わせ先が複数言語で記されたカード。
最初はプチプチの緩衝材でアダプターが包まれています。
付属品はこれだけ。なので取り扱いについては公式サイトや当記事を参考にしていただければと思います。
まとめ
「K&F Concept」の「マウントアダプター Canon EOSレンズ-Fuji Xボディ」(品番: KF06.061)のご紹介でした。マニュアル撮影が前提となりますが、EFレンズを活用して富士フイルムのカメラで撮影を楽しみたい人におすすめです。作りがしっかりしていて価格も手ごろであることが嬉しいですね。
このようなマウントアダプターは、どちらかというと、オールドレンズを使っている人や、サムヤンのような最近のマニュアルレンズを持っている人に特におすすめです。キヤノンと富士フイルムのカメラを使っている人はこのアダプターを使うことで有効にレンズ資産を活かせます。
追記(2018年8月6日):電子接点付きのマウントアダプター FR-FX1も発売されました。少し高級ですがオートフォーカスが使えて、絞りの調節も可能な高性能マウントアダプターです。
「K&F Concept」では、この他にも様々なマウント向けのアダプターを販売しています。品質はおそらくこのアダプターと同等だと思うので他のアダプターも信頼して使えそうです。特にオールドレンズファンの方はEFマウント以外に気になるマウントがあるのではないでしょうか。
Amazonや楽天市場などで購入できます。
関連記事
当サイトをご覧いただきありがとうございます!
「神戸ファインダー」は豊富な写真と動画で神戸の魅力を発信するブログ型情報ウェブサイトです。サイト運営者Akiが気になるカメラや関連機材についても国内外から情報を集め記事にしています。
記事を気に入っていただけましたらSNSでシェアをよろしくお願いします。
Facebook、Twitter、YouTube、Instagramなどでも情報発信していますのでフォローよろしくお願いいたします。シェアとフォローは下のボタンからご利用いただけます。