
キヤノンの新製品「PowerShot V1」を使わせてもらいました。レビュー用にお借りしてPRONEWSにてレビュー記事を書いたのですが、こちらはカメラに詳しい人向けのメディアだったので、このブログではもう少し初心者の方向けにかみくだいた内容でレビューしたいと思います。
PowerShot V1の基本スペックと特徴
キヤノン PowerShot V1はレンズ一体型のコンデジ「PowerShot V」シリーズの最上位に位置するモデル。「PowerShot V10」というカメラがあるのですが、そのカメラのお兄さんのような立ち位置のカメラがこの「PowerShot V1」です。手軽なコンパクトサイズのボディに、本格的な性能が詰め込まれています。

表:Canon PowerShot V1の主なスペック
イメージセンサー | 1.4型 約2230万画素CMOSセンサー |
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レンズ | 16-50mm(フルサイズ換算、動画時17-52mm)F2.8-4.5 |
動画性能 | 4K30P(5.7Kオーバーサンプリング)、4K60P(クロップ) |
手ブレ補正 | 光学+電子式(標準/強) |
冷却ファン搭載 | 制限なしの長時間撮影対応 |
質量 | 426g(バッテリー・カード込み) |
サイズ | 118.3(幅)×68(高さ)×52.5(奥行)mm |
発売日 | 2025年4月25日 |
参考価格 | 148,500円(税込) |




どんな人におすすめのカメラ?
詳しい性能の話の前に、どんな人に向いているカメラなのかを簡単にお伝えしましょう。次のいずれかに当てはまる人におすすめです!
- これまでカメラを使ったことがない初心者だけど、スマホより高画質で使いやすいカメラがほしい
- 専門的なカメラがほしいがコンパクトにまとめて予算を抑えたい
- Vlogスタイルの日常の記録・お出かけ動画を撮りたい
- 商品紹介やレビュー動画を撮りたい
- 手軽にオシャレな雰囲気の動画を撮りたい
- 動画だけでなく写真もバランスよく楽しみたい
- 広く撮れるカメラがほしい
逆に、以下のタイプの人にはこのカメラはおすすめしません。
- 動画よりも写真重視な人(ダメじゃないけど他にもっと良いカメラがあるかも)
- ズボンのポケットに入るくらいスリムなカメラがほしい人(コンデジにしてはぶ厚め)
- レンズ交換したい人(コンデジなのでムリ)
- カメラの操作性を細かくカスタマイズして撮影したい上級者(一眼のほうが向いてる)
【動画】手軽なのに4Kでピントが迷わない!超広角も魅力
キヤノン PowerShot V1の魅力は第一に動画性能です。4K30Pの高画質な動画を撮れます。5.7Kオーバーサンプリングという手法で記録するので、非常に美しい映像です。スマホもきれいだけど、もっときれいな動画が撮りたいという人におすすめです。
さらに高画質なだけでなく、「操作性」や「使いやすさ」という観点でも優れています。例えばオートフォーカス性能が非常に良いです。キヤノンの最新の一眼カメラにも搭載されている「デュアルピクセル CMOS AF II 」という技術のおかげで、非常にスムーズに被写体にピントを合わせてくれます。カメラが自動で人や犬、猫などの被写体を検出して、そこにピントを合わせてくれるので、初心者でも安心です。
搭載されているレンズが超広角の16mm(動画では17mm)に対応しています。このおかげで風景を広く撮ったり、手持ちで自撮りするときも余裕があって撮りやすいです。Vlogスタイルにぴったりのズームレンジで非常に使いやすい高性能レンズです。
また「レビュー用動画モード」を搭載していて、商品紹介をするような動画のときにもピントが迷子になりにくくて快適に撮影できます。これまで自分の思ったところにピントが来てくれなくて困った経験のある方も「PowerShot V1」なら安心です。わたしも実際に「レビュー用動画モード」で撮影してみましたが、すぐに商品にピントを合わせてくれて快適でした。
そのほかにもたくさんの機能・特徴があります。まとめると以下の通り。
- 冷却ファン搭載で長時間の撮影も安心。わたしも実際に撮影を試してみましたが、4時間以上録画を続けても問題なく収録できました。
※長時間撮影の際はバッテリーが1時間ほどしか持たないのでUSB充電を推奨 - 配信用のカメラとしても利用可能!USBケーブルでパソコンとつなぐだけでWEBカメラとして使えます。キャプチャーデバイスなどの専門的な配信機材がなくても使えるのでお手軽。
- 高性能マイク搭載でノイズを低減してくれる!雑音を抑える機能があるので、外部マイクがなくてもきれいな音で録れます。ウインドスクリーンというモフモフした付属品があって、これのおかげで外でも風に邪魔されずクリアに収録可能です。
- 強力な手ブレ補正搭載なので手持ち撮影も安心!実際に手持ち撮影で外を歩きながらVlogを撮ってみましたが安定した映像が撮れました。
- 「カラーフィルター」機能搭載で、簡単に映画みたいなかっこいい色味の映像が撮れる!



PowerShot V1で撮影した動画
実際にPowerShot V1で撮った動画を紹介します。
もっと映像を見たい方はこちらの記事もどうぞ。
【写真】一眼並みの高画質!ワンタッチで切り替え撮影
キヤノン PowerShot V1は動画用にデザインされているカメラですが、写真もきれいに撮れます!1.4型という大きいイメージセンサーのおかげで一眼カメラに匹敵する高画質です。

「写真/動画切替スイッチ」があるので、ワンタッチですぐに写真撮影モードに入れます。動画も写真もひとつのカメラで撮りたいという人に、PowerShot V1はすごくおすすめです。

被写体に近づいての撮影もできるので、マクロ撮影のようなことも可能です。

高速の連続撮影ができるので、素早く動く被写体も安心して撮影可能。スポーツや動物など動く被写体も安心です。
- 最高約15コマ/秒(メカシャッター)
- 最高約30コマ/秒(電子シャッター)
- シャッタースピードは最高1/16000秒(電子シャッターの場合。メカシャッターは最高1/2000秒)
【サイズ・デザイン】ちょっとぶ厚めだけどコンパクトで持ちやすい!

キヤノンPowerShot V1は、ビューファインダー(EVF)が非搭載なので、でっぱりの少ない四角いデザインです。
本体サイズは118.3(幅)×68(高さ)×52.5(奥行)mm。
重量は、約426g(バッテリーおよびメモリーカード含む)/ 約379g(本体のみ)。
ポケットサイズの小さなカメラですが、コンデジとしてはやや分厚い大きさです。比較としてわたしの愛用しているコンデジのRICOH GR IIIと並べてみたのが次の画像です。

正直このぶ厚いサイズが懸念だったのですが、実際に手にしてみると非常に持ちやすくて軽く感じました。グリップ部分の素材や形が絶妙で安定してカメラを構えることができました。



電源ボタンを押して、起動から撮影までもすぐでスムーズ。速写できるのでシャッターチャンスを逃しません。

背面モニターは3型タッチ液晶(約104万ドット)を搭載。記録メディアは、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I、UHS-II対応)を採用。
インターフェイスとして、USB Type-C(USB 2.0)×1、HDMI×1、外部マイク入力(3.5mmステレオミニ)×1、ヘッドホン×1(3.5mmステレオミニ)に対応。

同梱品とおすすめアクセサリー
カメラを買ったときの内容は以下の通りです。
- カメラ本体
- ウィンドスクリーン
- バッテリーパック LP-E17
- リストストラップ WS-DC12
- シューカバー ER-SC2
注意点としては充電器が別売りです。記録メディアやUSBケーブルも付属しません。
カメラを買う人は必ず記録メディアと、なにか充電器を用意してください。これらがないと使用できません。
おすすめのSDカード
SDカードは容量や性能によって様々な価格のものが市販されています。PowerShot V1用のおすすめは、容量128GB以上、UHS-II対応のSDカードです。
記録メディアは容量が128GBあれば、4K30P(IPB標準)の動画が2時間21分、4K30P(IPB軽量)の動画が4時間43分記録可能です。
これくらい撮れれば、そうすぐにはカードがいっぱいにならないので余裕をもって撮影ができます。容量がいっぱいになるとデータの整理で苦労するので、128GB以上をおすすめします。
また、PowerShot V1は記録メディアのUHS-IIに対応しています。UHS-IIというのは簡単に言うと高速でデータのコピーができる優秀なSDカードのことです。もちろん高画質な写真や動画を安定して記録できます。動画データのコピーが遅いとストレスになるので、わたしは必ずUHS-II対応のSDカードを使うようにしています。
個人的に愛用しているSDカードの中から、コスパの良いものをふたつ下に載せておきます。
おすすめの充電器・予備バッテリー
バッテリーと充電器は基本的にメーカー純正品をおすすめします。サードパーティー製のものはわたしもこれまでいくつか試してきたのですが、劣化が早いです。劣化したバッテリーは適切な回収業者にもっていかなければならず、放っておくと危険です。多少値段が高くてもキヤノン製のバッテリーと充電器をおすすめします。
バッテリーはひとつカメラに付属しますが、予備バッテリーがひとつあるとバッテリーが切れたときにすぐ撮影できて安心です。旅行など長時間の撮影になるときに役立ちます。
充電器は付属しません。充電には専用の充電器かUSB充電が必須です。専用の充電器はこちら↓
いまどきはUSB-C充電が便利です。USB-Cケーブルをカメラに接続すれば充電できます。
わたしの愛用しているUSB-Cケーブルと高速充電器を下に紹介します。
モバイルバッテリーもおすすめです。モバイルバッテリーなら出先でも手軽に充電できて安心です。わたしがカメラやスマホ用に利用しているのはこちら↓
トライポッドグリップ&リモコン
キヤノン純正のミニ三脚とリモコンもおすすめです。「HG-100TBR」はミニ三脚としても使えるほか、外付けのグリップとして使うことも可能。さらにBluetooth接続のワイヤレスリモコンが付属します。PowerShot V1に対応していて相性ばっちりです。



まとめ:いま一番おすすめの高性能コンデジ
キヤノンPowerShot V1は、動画と写真のどちらにおいても高性能なコンパクトデジタルカメラです。特にこれから動画撮影を本格的に始めてYouTubeやSNSに投稿したり、配信を始めたい人におすすめ。最新のカメラらしく今どきのニーズをおさえていて、とても快適に撮影できます。
✅PowerShot V1の主な魅力
- スマホより画質の良いカメラで初心者にも使いやすい!
- 動画はもちろん写真もきれいに撮れる!
- 超広角に対応のコンデジ
このカメラはこんな人におすすめ
✔ 初心者だけどスマホ以上の画質で動画や写真を撮りたい人
✔ YouTubeやSNSに動画をアップしたい人
✔ 写真と動画を1台で気軽にこなしたい人
✔ 軽くて広角レンズ付きのコンデジを探している人
こんな人は別のカメラも検討してみて
✘ レンズ交換や細かいマニュアル設定がしたい上級者
✘ 超小型・ポケットサイズのカメラがほしい人
✘ 写真撮影がメインでファインダーなど操作性にこだわりたい人

わたしが今からYouTube始めるならこのPowerShot V1を選びます!
作例写真や動画をもっと見たい方はこちら
より専門的なレビューを「PRONEWS」に書きました。興味のある方はこちらもご覧ください。
→ キヤノン「PowerShot V1」レビュー!一眼でもスマホでもない、ちょうどいい「手軽高画質」のVlogカメラ [OnGoing Re:View] – PRONEWS : 動画制作のあらゆる情報が集まるトータルガイド
YouTubeでも解説しています!
公式参考URL: