フランク・ロイド・ライトが設計した芦屋の名建築「ヨドコウ迎賓館」に行ってきたので、その様子や見どころを写真とともにお伝えします。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。建築好き（基本眺めるだけ）のAki（@Aki_for_fun）です。いつか訪れたいと思っていたヨドコウ迎賓館に行くことができました。とても素敵な建築で写真もたくさん撮ったのでブログでご紹介します！
芦屋で眺望の良い名建築「ヨドコウ迎賓館」
「ヨドコウ迎賓館」は芦屋の山肌にそって建てられています。芦屋川から北に目を向けるとその白い建物の外観が見えます。後ほど紹介しますが、ヨドコウ迎賓館の4階バルコニーからは開けた眺望を楽しむことができます。
住所：〒659-0096 兵庫県芦屋市山手町3-10
アクセス：
阪急神戸本線「芦屋川駅」より北へ徒歩約8分
JR神戸線「芦屋駅」より北西へ徒歩15分
阪神本線「芦屋駅」より北へ徒歩20分
開館日：
水・土・日曜日と祝日
開館時間：
10：00～16：00（入館は15:30まで）
| 料金 | |
|---|---|
| 大人 | 500円 |
| 小・中・高校生 | 200円 |
| シニア（65歳以上） | 400円 |
| 障がい者手帳をお持ちの方 | 300円 付添いの方1名様に限り入館料300円 |
ウェブサイト：ヨドコウ迎賓館
ヨドコウ迎賓館の見どころ
フランク・ロイド・ライト設計で日本に現存する貴重な建築
ヨドコウ迎賓館は、もともと灘の酒造家・八代目 山邑（やまむら）太左衛門の別邸として1918年（大正7年）に設計されました。設計を手がけたのは世界的に有名なアメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト。そして彼の弟子である遠藤新と南信がその仕事の仕上げに携わり、1924年に竣工しました。
1947年に株式会社淀川製鋼所が社長邸として建物を購入し、1989年より「ヨドコウ迎賓館」として一般公開されるようになりました。その後は阪神・淡路大震災で一部が破損したり老朽化が進むなどしながらも、保全修理工事を行い、現在も一般向けに公開されています。建築当初の姿をほぼ完全に残すフランク・ロイド・ライトの住宅建築は、日本ではこのヨドコウ迎賓館のみだそうです。
フランク・ロイド・ライトは建築において機能性だけでなく、周辺の自然環境との融和を目指したらしく、建物の設計や装飾にその思想を垣間見ることができます。山肌に沿うように建てられているのもライトの建築思想の現れかもしれません。
「ヨドコウ迎賓館」建築概要
敷地面積：約5,200㎡
建物面積：約359.1㎡
延床面積：約542.42㎡
構 造：鉄筋コンクリート4階建
設 計：フランク・ロイド・ライト
実施設計・施工監理：遠藤 新、南 信
施 工：女良工務店
竣 工 年：1924年（大正13年）
随所に装飾の施された建物内観
ヨドコウ迎賓館の内観は、随所に装飾が施されており、とても独特で美しいインテリアになっています。
館内には至る所に作り付けの家具があり、そこの木材にはマホガニーが採用されています。木目が目立たない木材を選ぶことで自身の施した木組み装飾の魅力を最大限に活かせるように意図したようです。
欄間や窓に使用されている飾り銅板は植物の葉がモチーフとなっており、銅の緑青（サビ）をあえて発生させることで色をグリーンに近づけています。
葉をモチーフとした飾り銅板には透かしを入れることで、窓からの採光がまるで葉の隙間から木漏れ日が差し込むかのように演出しています。
ヨドコウ迎賓館のなかでも特に装飾性の強い食堂です。
屋上バルコニーからの眺望が美しい
ヨドコウ迎賓館は小高い丘の上に建てられており、その屋上のバルコニーからは六甲の山並み、芦屋の市街地、さらには大阪湾まで眺望することができます。
バルコニーから建物を眺めると幾何学的な彫刻が施された大谷石（おおやいし）が印象的です。
参考：大谷石について – ヨドコウ迎賓館
追記：芦屋のふるさと納税利用してみました
ヨドコウ迎賓館がとてもよかったので今年のふるさと納税は芦屋市にしてみました。アンリ・シャルパンティエさんの焼き菓子が返礼品でもらえるので楽しみにしています。
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