iPhone 13 Pro の超広角カメラレビュー!超広角レンズの魅力と撮影のコツについて

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iPhone 13 Pro の超広角カメラレビュー!超広角レンズの魅力と撮影のコツについて

iPhone 13 Proの超広角カメラがとてもたのしいのでその性能についてレビューしながら活用方法について紹介します。iPhoneの広角レンズをつかって上手に撮影するコツや、ありがちな失敗を避ける方法、注意点についてお伝えします。

神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。

最近買ったiPhone 13 Proのカメラをつかって撮影をたのしんでいます。カメラの特徴がすこしわかってきたので、iPhoneのカメラで撮影するコツ、特に超広角カメラの活用方法についてお伝えします。

※この記事に掲載している写真はすべてiPhoneに標準でインストールされているカメラアプリで撮影しています。一部RAW撮影して後編集していますが特に注釈がない画像は一切の編集をしていません。

iPhoneの超広角カメラの概要

焦点距離:13mm
※フルサイズ換算(実際の焦点距離は1.57mm)
参考:センサーサイズと焦点距離・画角の関係性について

絞り:f/1.8

iPhoneで超広角カメラをつかう方法

iPhoneのカメラを起動して、シャッターボタンの上に数字があるので、「0.5×」を選べば超広角カメラになる。

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iPhoneの超広角カメラが活躍する撮影シーン

超広角カメラがうまくハマるシーンを作例写真をお見せしながら紹介します。

大きな建物の全景を入れられる

でっかい建物をその近くから撮影しても建物全体をいれることができます。

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神戸ポートタワー(DxO PhotoLab でRAW現像した写真)

お店だったり、観光施設だったり、訪れた場所の外観を撮ることってよくありますよね。距離が近すぎて建物がうまく撮れないなんていうこともありますが、iPhoneの超広角カメラをつかえばきっちりおさめることができます。

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阪急三宮駅 EKIZO

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神戸ハーバーランド前に停まる練習帆船「海王丸」

大きな帆船も超広角カメラのおかげで全容を写真におさめることができました。

建物やインテリアの撮影に活躍

超広角なら部屋を広々と撮れます。室内だと撮影できる場所に制限があってなかなか部屋の中の様子の記録に苦労することがありますが、iPhoneの超広角カメラをつかえばその悩みから解放されます。お店や観光施設、あるいは旅行で訪れたホテルの部屋を撮るときなどに活躍してくれそうです。

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異人館 旧ハッサム住宅 相楽園にて

窓の外の景色まで白飛びせずにちゃんと発色しているのがiPhoneのカメラのすごいところですね。こういう室内と室外のように明暗差の大きいシーンではどちらかかたほうの明るさが犠牲になってしまうのですが、うまく自動でバランスをとってくれています。

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神戸駅前 DUO KOBE

iPhoneのカメラは明暗差のバランスをとりつつ、かといってコントラストも損なわないように仕上げてくれるので、影の形も印象的に記録してくれます。こういう写真がスマホで後編集なしでお手軽に撮れるのがうれしいですね。

遠近感が強調されておもしろい

超広角カメラの特徴に遠近感(パースペクティブ)の強調があります。近いものはより大きく、遠いものはより小さく描写されます。これを利用した写真表現もたのしいです。

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神戸大橋

被写体に寄って撮ることで近くにあるものの大きさがより強調されます。

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BE KOBEモニュメント(この画像はRAW撮影で色の編集あり)

手前から奥にすぼまっていく形になっていて楽しいです。ちなみに上の画像のモニュメントを正面から見るとこんな感じです↓

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記念撮影・自撮りにも使える

その場の様子をいろいろと記録したいときに超広角の画角は便利です。

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神戸ポートターミナルにて客船 飛鳥Ⅱ

客船が港にやってきたときの記録写真。片手に旗を持ちながら撮影。超広角のおかげで大きな客船の雄大な姿と、自分が手に持つ旗とを一緒に写真におさめることができました。

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神戸ポートタワー

神戸ポートタワーと近くの建物の窓の映り込みを一枚の写真におさめました。これも超広角カメラだからこそできた大胆な構図です。

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ポーアイ北公園および神戸大橋

赤くて大きな神戸大橋、右奥には停泊する客船「飛鳥Ⅱ」。雄大な空と夕日も見えます。手前には撮影者が立つ突堤の様子まで見えます。たくさんの情報がつまっていて一枚の写真を見るだけでその場所の様子やなにがあったかを知ることができます。思い出の記録に超広角カメラは非常に便利です。

空をたくさん入れられるので、雲の形がおもしろいときにも超広角カメラは相性が良いですね。

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神戸ハーバーランドから見た朝日

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ほかにも自撮りをするようなシーンでも、インカメラで画角が足りないとなった場合はアウトカメラの超広角をつかって撮るという選択肢もあります。ディスプレイが見えなくなるのでやや不便ではありますが、自分と風景を広く入れたいとき、特に動画で自撮りをするときは超広角が役立つシーンもありますよ。

マクロ撮影も超広角カメラの機能

iPhone 13 Proではマクロ撮影ができるようになりました。このマクロ機能も超広角カメラを利用した機能です。被写体のすぐそばまで近づいてもちゃんとピントが合います。

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しかし、実際に運用するとなると超広角ではマクロには広すぎるのでふつうの広角カメラで寄って撮ることが多いと思います。この場合、内部の処理としては超広角カメラのデジタルズームとして機能しているようです。

原則としてはデジタルズームは画質の劣化をまねくためあまり使わないほうが良いですが、マクロ撮影に関してはあまり気にしなくて良いと思います。上の画像を見てもらうとわかりやすいのですが、端のほうはボケていて解像感が低いです。マクロ撮影は原理的にピントの合う範囲が狭いので広く撮るメリットはあまりないです。ふつうの広角カメラくらいがちょうど良いと思います。

動画撮影

超広角で動画を撮ると、パースペクティブの強調もあって近景の動きが大きく、一方で遠景はあまり動かないのでその対比がおもしろい映像になります。iPhoneで本格的な映像制作をする人は限定的だと思いますが、個人的には一般の人が観光や散歩で出歩きながら撮るのに特に役立つのではないかと思います。簡単にダイナミックな映像になってたのしいです。

iPhoneを手持ちしながら動画撮影テストしました。iPhone 13 Proの動画機能については改めて記事を公開予定ですが、超広角カメラでの参考映像をこの記事にも掲載しておきます。

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エスカレーターに乗りながらiPhoneの手振れ補正について話しています↓

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大きな橋の下を通り抜けるように歩きながら手持ち撮影しました↓

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iPhoneで超広角カメラを使うときの注意点

広すぎて余計なものが映ることも多い

よくあるのが撮影するときに自分の指が映り込んでしまうというミスです。できるだけレンズの近くには手がこないように意識しましょう。これはレンズを汚さないという意味でも大事なことです。レンズがちょっと汚れるとそれだけで画質がだいぶ落ちてしまうことがあるので、レンズをさわってしまった後もできるだけきれいな布でふいてレンズをきれいに保つことをおすすめします。

ほかにも写真のなかで自分が見せたいものだけでなく、すこし散らかったあまりきれいじゃないものまで写真や動画に入ってしまうこともあります。超広角はたくさんの情報を詰め込める反面、そこに余計なものを入れないように気をつけることもだいじです。

余白をつくりすぎない

広く撮ったは良いものの、実際に撮った写真を見てみるとスカスカで無駄なスペースが多い、なんていうこともありがちです。

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神戸メリケンパークの噴水と夜景の写真です。きれいなのですが上と下のスペースが特になにも被写体がなくてさみしい印象になっています。こういうときはふつうの広角カメラに切り替えたほうが良い写真になるかもしれません。

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こうすると空白のスペースが減って被写体がより大きい面積で写ります。左奥に見えていた建物の夜景は見えなくなってしまっていますが、写真をパッと見たときのインパクトは後者のほうが良くなっているはずです。

人はきれいな風景、新鮮な光景を目の当たりにしたときにそれをぜんぶ映したくて広角で撮ろうとしてしまいます。それも悪くないのですが、写真の質というものを考えるとすこし情報を整理したほうが見やすくて良いです。いろいろ写っているとどれに注目すればいいのかわからず主題が不明瞭で落ち着かない写真になってしまいます。

超広角カメラは説明的で記録的な写真になりやすいです。あるいはそういう写真を撮るのに向いています。その場所にどんなものがあったのか全景を記録することができますが、なんでもかんでも写ってしまうので情報が多すぎてどれが特に重要なのかわかりづらくもあります。余計な被写体や、無駄な空間をあまり作らないように心がけたいですね。

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開業間近の神戸ポートミュージアム atoa

例えば上の画像だと手前の道路を入れる意味はあまりないかもしれません。遠近感が強調されておもしろいですが、一般的にいって道路はそこまで見ていて楽しい被写体ではないのでカットしてしまってよいでしょう。

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ふつうの広角で撮ったほうが被写体が明確になりますね。

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神戸ハーバーランドの夜景 アスペクト比 4:3

上の写真は神戸ハーバーランド・モザイクから撮った夜景です。様々な建物のイルミネーションが記録されるのできれいですが、いろいろなものが写るかわりにその建物ひとつひとつは小さくなってしまいます。また写真のうえのほうの暗い空の面積が大きくてここは無駄なスペースです。

より良い写真を目指すうえでできることはいくつかあって、ひとつは写真の切り抜き。アスペクト比(横と縦の長さの比率)を3:2や16:9などより横長に変えるという方法です。iPhoneのカメラの写真のアスペクト比は標準だと4:3でやや縦に広めなのでこれを横長になるように切り抜くとよりスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。

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アスペクト比 3:2

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アスペクト比 16:9

横長に切り抜くのはiPhoneで簡単にできます。

iPhoneの写真編集 切り抜きクロップでアスペクト比変更

iPhoneの編集の切り抜きクロップで簡単にアスペクト比を変更できる

あるいは撮影の時点でより狭い画角で撮ってしまうという方法も試してみましょう。

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iPhoneの望遠カメラで撮影

望遠カメラに切り替えて思い切って景色を限定したほうが、写真の主題が明確になります。同じ場所でも超広角をつかうか望遠をつかうかでだいぶ印象が変わります。どちらのほうが良いかどうかはそのときの撮影の目的や見る人の好みによって変わりますが、どちらかというとつい広角で漠然と撮りがちなので望遠のすこし狭い画角で撮るという選択肢をあたまの片隅に置いておく価値はあると思います。

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上の写真も超広角がたのしくてなんとなく撮った一枚ですが無駄なスペースが多い気もします。手前に入れた街灯は余計だったかもしれません。

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同じ位置からふつうの広角で撮影。こちらのほうがすっきりしていて良いですね。さらに言えばもうすこし右の位置から撮ったほうがたぶんよりバランスの良い構図になった気がします。

広く撮りたいならカメラのモードから「パノラマ」も選んでみても良いかもしれません。カメラを横に動かしながら撮影するモードです。ちょっと独特な横長の写真なので使いどころが難しいですが広い景色を写真に撮るときに超広角カメラ以外の選択肢も考えてみましょう。

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iPhoneカメラのパノラマ(ポーアイ北公園にて)

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超広角カメラ(同じくポーアイ北公園にて)

遠近感が強調されて被写体が小さくなったり歪みが気になるかも

超広角の魅力のひとつに「遠近感が強調される」ことを挙げましたが、それは遠くの被写体は小さくしか映らないということです。なんとなくで超広角カメラをつかっていると撮りたいものが小さいサイズでしか写っていなくてあとで見て残念な気持ちになるかもしれません。基本的にはふつうの広角カメラをベースに考えて、それでは画角が狭すぎると思ったときに超広角カメラをつかうようにすることをおすすめします。

また遠近感の強調による歪みが気になることがあるかもしれません。

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下からあおいで撮ることになるので建物は上にすぼむような形になります。超広角カメラは近いところからでも全景を撮れるメリットはありますが、被写体の形があまりきれいに出ないことも多いです。形がゆがんだらダメというわけでもありませんが、その特徴は理解しておくとよいでしょう。

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兵庫県公館の入り口

なおパースペクティブの補正は画像編集ソフトやRAW現像ソフトによくある機能のひとつです。ソフトを使えば広角で撮影した写真の遠近感を補正することは可能です。

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編集ソフト DxO PhotoLab でパースペクティブ補正をした写真

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補正するまえのオリジナルの画像

ちなみに広角レンズには歪曲収差という歪みが出ることが多いのですが、その点についてはおそらくデジタル的に処理されているようでその歪みが気になることはありません。歪曲収差は本来は直線のところが曲線に見えてしまう気持ち悪い現象(遠近感が原因の歪みとは別物)なのですが、iPhoneカメラではそういうことがないように補正されています。ただし、おそらくその補正の代償として次の段落で説明するようなデメリットがあります。

周辺画質はイマイチ

iPhoneの超広角カメラは標準の広角カメラと比べると画質がすこし落ちます。特に端のほうの画質の劣化は顕著なのであまり端っこにメインの被写体を置かないほうがよいです。

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相楽園にて

木の葉っぱなど細かいものが端のほうにあると特に画質の劣化が目立ちます。外側に流れてしまってるような見え方で、なんともすっきりしないボヤっとした画質になってしまいます。

周辺部の画質が落ちてしまう理由はおもにふたつ。一つ目の理由は光学的な問題です。超広角レンズの設計において限界があって周辺部の解像度や光量が落ちてしまう傾向があります。二つ目の理由はデジタル補正の代償です。先ほどの段落で言及した歪曲収差を補正編集すると周辺の解像度が落ちます。

端のほうがすこしぼやけてしまうのは広角カメラのよくあるデメリットなので、あまり気にしすぎても仕方ないですが、その特徴を知っておいて損はないと思います。空の雲などは端のほうにあってもこの画質の劣化はあまり気にならないので被写体や構図の相性がありますね。

 

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YouTubeのレビュー動画

YouTubeでもiPhoneのカメラについてレビューしました↓

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