商品撮影におすすめのカメラ用交換レンズを紹介します。ネット通販やホームページに掲載するために商品の撮影をすることがありますよね。せっかくなら一眼カメラでより高画質で、より魅力的な写真を撮りたいところ。物撮りにぴったりで、手頃な価格のレンズをまとめました。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。読者様から商品撮影に向いているおすすめのレンズを尋ねられたのでその回答も兼ねてこちらの記事を書かせていただきました。
ご質問者さまがキヤノンのEOS Kiss X9を購入されるとのことなので、それに合うようなキヤノンのレンズを中心に選びました。参考までにニコンやソニーの一眼カメラ向けのお手頃価格のレンズも選んでいます。
標準ズームレンズ(キットレンズ)
標準ズームレンズは、ズームできるので商品の全体を撮ったり、クロースアップを撮ったりと便利です。例えばキヤノンの一眼レフカメラでいうと「EF-S18-55mm F4.0-5.6 IS STM」(キヤノン公式ページ)ですね。
カメラと一緒に買える安いレンズなので甘く見られることもあるキットレンズですが、このレンズひとつでだいたいの撮影は可能です。わたしも様々なレビュー記事で商品の撮影を行いますが、一番出番が多いのはごく普通の標準ズームレンズです。
個別で新品を買うと高くなるので、できればカメラを買うときにレンズがセットになっているレンズキットを選びましょう。
EOS Kiss X9 EF-S18-55 IS STM レンズキット(ブラック) |
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個別に買うと2万円くらいするレンズが、カメラのレンズキットだと1万円もしません。安い! |
楽天市場 |
既にカメラは持っていて標準ズームレンズを持ってるいないのであれば、中古で探してみると良いかもしれません。
→ カメラのキタムラで中古の「EF-S18-55mm F4.0-5.6 IS STM」を探す
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
キットレンズ以外ならシグマの「17-50mm F2.8 EX DC OS HSM」をおすすめします。F2.8と明るいのが魅力。値段もそのわりに高くありません。キヤノン用以外にもニコンやペンタックスなど様々なマウント向けのものがあります。
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMは人気の高い有名レンズです。
単焦点レンズ
商品撮影は室内で行う人が多いかもしれません。あまり大げさな機材を用意せずに自室でできるだけ気軽に撮影したいという人もいらっしゃることでしょう。そういった場合におすすめなのが単焦点レンズです。
単焦点レンズはズームできないというデメリットがあります。しかし、そのかわり暗い室内でもより高画質に撮りやすいというメリットや、背景をボカした写真を撮りやすいというメリットがあります。
室内は外と比べると暗くなりがちです。暗い場所ではレンズの絞りを開いて撮影したほうがより高画質で撮影することができます。絞りを開くというのはカメラの設定で言い換えると「F 値を小さくする」ということです。
F値の最小値はレンズによって決まっています。最初に紹介したキットレンズだとF値は4や5.6くらいまでしか小さくできませんが、単焦点レンズは2.8や1.8くらいまで小さくできるものが多いです。
また、単焦点レンズは背景をボカした写真が撮りやすいという特徴もあります。これもF値を小さくしたほうがよくボケます。
単焦点レンズで小物撮影
EOS Kiss X9とEF-S24mm F2.8 STMで撮影
撮影風景
こんな感じで薄暗い部屋のなかで撮影しました。気軽にパシャっと撮ってもいい感じに背景がボケて雰囲気よく撮れます。わたしがカフェやレストランで料理の写真を撮るときもよくこのレンズを使っています。
レンズを選ぶ際は、焦点距離が24〜60mmくらいのレンズが使いやすいでしょう(APS-Cサイズカメラの場合)。以下おすすめレンズです。
キヤノン EF-S24mm F2.8 STM
私が室内でちょっと良い雰囲気に撮りたいときに重宝しているレンズです。被写体の近くに寄って撮ることができるので扱いやすいです。値段がとても安いことも魅力。EOS Kiss X9などキヤノンAPS-Cサイズの一眼レフカメラ用のレンズです。
ニコン AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
ニコンで単焦点レンズといれば「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」。定番中の定番レンズです。DXフォーマット(APS-Cサイズ)専用。
ソニー E 50mm F1.8 OSS (SEL50F18)
α6000、a6400などソニーのミラーレス一眼カメラ用の単焦点レンズです。APS-C専用。
ソニー E 50mm F1.8 (SEL50F18F)
フルサイズ対応の単焦点レンズ。ソニーはAPS-C用とフルサイズ用の価格差が小さいのでAPS-Cユーザーも最初からフルサイズ用を買っておいて良いかもしれません。
マクロレンズ
商品の細部や、ジュエリーなど非常に小さな商品を撮影するときにはマクロレンズが便利です。
先ほど紹介した単焦点レンズ「EF-S24mm F2.8 STM」はどちらかというと物を大きく撮れるレンズなのですが、腕時計くらいのサイズのものがちょうど良いです。
しかし、イヤリングや指輪のようにより小さなものを撮るにはすこし物足りません。
大きく撮ろうと思ってもこれが限界です。
撮影の距離感としてはこれくらいです。これより近づいて撮影しようとするとピントが合わなくなります。
もちろん撮影した写真をあとからトリミングすることは可能です。
トリミング後の写真
ついでに自分好みに写真をすこし加工してやっても良いかもしれません。
しかし、これだと商品を加工する手間がかかります。最初からより大きく撮るのであればマクロレンズが便利です。
マクロレンズで撮影した写真
マクロレンズを使えば加工なしでこれくらい大きく商品を写すことができます。
もし本格的に商品撮影に取り組むのであればマクロレンズをぜひおすすめします。商品のディテールを紹介するのにとても便利で活躍してくれます。わたしもちょっとこだわった物撮りがしたいときはマクロレンズを使っています。以下具体的なおすすめレンズの紹介です。
キヤノン EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM
イチオシはこのマクロレンズです。このレンズの特徴はレンズの前面にライトがついているところ。被写体をライトで照らすことができます。ジュエリーなど光沢のあるものだと、このライトによってキラッと写すことができて特に相性が良いです。
→ 新発売のEF-S 35mm F2.8 マクロ IS STMレンズを試写してきた!性能・操作性をレビュー
ニコン AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
ソニー E 30mm F3.5 Macro(SEL30M35)
まとめ 適切なレンズを選んでクオリティの高い商品撮影をしよう
一眼カメラを買うよくある理由のひとつが商品撮影など仕事のためというものです。しかし初めての一眼カメラだとレンズをどうすればよいかわかりませんよね。どんな物撮りをするかにもよりますが、たいていの場合はカメラと一緒に買える標準ズームレンズで大丈夫です。本格的な撮影を考えだすと、マクロレンズなどの追加購入もおすすめです。
今回はレンズだけを紹介しましたが、商品撮影する際は三脚や照明機材もあると便利です。あとは背景紙や小道具などもそろえていくとクオリティがあがりますね。将来的にはそのあたりもこだわっていくと良いかもしれません。
わたしの愛用カメラ機材紹介!【ライティング・物撮りグッズ編】2017〜2018年版
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