神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。 最近よく岡本梅林公園(兵庫県神戸市東灘区)にお散歩で訪れています。手ぶらでコートのポケットにスマホとコンデジをつっこんで出かけるお気楽スタイルです。
そんなカジュアルなかたちでもたのしめる野鳥撮影がメジロ。特に春は梅とメジロの組み合わせは非常に美しい絵になるので定番の被写体です。カメラ初心者でも挑戦しやすいのでおすすめ。ソニーのコンパクトデジタルカメラ「RX100Ⅶ (DSC-RX100M7)」を例に撮影のコツを解説します。
あわてずメジロを撮れる場所を探そう
梅の木がたくさんあるところにはメジロがよくやってきます。今回は岡本梅林公園で撮影です。
まずは花見を楽しみながら鳥の気配をさぐります。
梅はきれいですね。特に香りが豊かなお花なのでぜひお出かけして近くで鑑賞してほしいお花です。
野鳥を撮りたいときは、鳥のさえずりに耳をそばだてて、枝や茂みで動きがないかよく観察します。メジロは2、3羽などの複数で行動してることが多いので見つけやすいです。枝が動いたり花びらが散っていたら近くに鳥がいるかもしれません。
メジロを見つけてもあわてないこと。まずはゆっくりと撮影しやすいポジションを見つけましょう。撮りやすさだけでなく、まわりの迷惑にならないようにも気をつけたいですね。
メジロは人に慣れているものが多いので意外と近くまで行っても大丈夫です。あまり刺激しないように静かにゆっくり近づけばふつうに写真や動画を撮らせてもらえます。
野生動物相手なので、こちらが意図したようにはなかなか動いてくれません。うまく撮れないのはふつうです。失敗して当たり前くらいの気持ちでシャッターを切ります。
どうしてもピントが合わないこともあると思います。カメラまかせのオートフォーカスで撮れるときもありますが、梅の花や枝にピントが合ってしまうことも多いです。
今回はカメラがソニーRX100M7なので画面を見てメジロのところをタップしてフォーカスポイントを合わせたり、ファインダーをのぞきながらモニターを指でドラッグしてフォーカスポイントを移動させて撮りました。直感的にピントを合わせやすくて良いですね。
メジロの位置によってはどうがんばってもフォーカスを合わせられないので、撮る角度を考えたり、メジロが撮りやすい位置に来てくれるのを待ちます。邪魔になる枝が少ない構図を狙いましょう。
枝のすきまからメジロの姿を狙うと、梅の花の中にかわいい小鳥が写る素敵な「ウメジロー」写真になります。
鳥や梅の華やかさを表現するなら明るく補正
ここまでの写真はほぼ同じ場所で撮っているのですが、どうしても背景が明るい空になってしまい逆光の状態での撮影になっていました。なのでここでふつうに撮るとメジロや梅が暗く写ってしまいがちです。次の写真をご覧ください。
カメラまかせでふつうに撮るとこれくらいの明るさで写ってしまいます。これだと暗すぎてメジロがどこにいるのか分かりませんし、梅の華やかな色の魅力も伝わりません。なので露出補正をオーバーに設定して明るく撮るようにしました。
同じ写真でも明るくしてやるだけで大きく印象が変わります。暗い渋い雰囲気の写真もダメではありませんが、春らしい華やかさを表現したいのであれば明るめに仕上げることをおすすめします。場合によっては空が完全に白飛びするくらい露出オーバーでも良いと思います。
大事なのはなにを表現したいか、そのために限られたダイナミックレンジのおいしい部分をどこに割り当てるかです。要はメジロと梅の花が見せたいなら背景の空のディティールにこだわるよりもメインの被写体の見映えを優先しましょう。
RX100M7の場合、露出補正ボタンは十字キーの「↓ボタン」に割り当てられています。だいたいどんなカメラでも「+と-の記号が書かれたマーク」があって、それが写真の明るさを調節する「露出補正」の機能です。プラス側(右側)に補正すれば撮影する写真が明るくなり、マイナス側に補正すれば写真が暗くなります。
さらにトリミングしてメジロの部分を拡大してみましょう。
最近のカメラは優秀なのでトリミングして切り出しても鮮明に記録されていますね。
RX100M7は焦点距離200mm相当の撮影が可能。遠くのものを大きく撮れる望遠に強いカメラです。それでも野鳥撮影となると場合によってはさらにクロップして拡大しても良いと思います。有効画素数が約2010万もあるので、画素数の面から言ってもじゅうぶんなクロップ耐性があります。
ウメジロー写真は色彩豊かでたのしい
メジロは緑の体毛なので木々の葉の中では保護色になって隠れますが、白や赤の梅の花と一緒になると美しいコントラストが映えます。
かわいいメジロときれいな梅の花の組み合わせは最高です。
ただし撮影に夢中になってまわりが見えなくならないように気をつけましょう。梅のきれいなところにはほかにも人が訪れています。道をふさいでしまっていないか、荷物を梅の木や人にぶつけてしまわないか、配慮しながら撮影をたのしめると良いですね。
コンデジでもきれいに撮れる野鳥撮影
今回はカバンも持たずに手ぶらのお散歩で撮影しました。ポケットサイズのカメラでもこれだけの撮影が楽しめます。
RX100M7はお借りしているカメラなのでわたしはまだ操作が不慣れなのですが、機能が充実していてメジロのような野鳥撮影は快適に行えました。優れたオートフォーカス、コンパクトながらも焦点距離200mm相当(フルサイズ換算)の望遠画角が役立ちました。