プロが教える花としずくフォトの撮り方!水滴に映る美しい世界を撮ろう

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水滴の中に花が映りこんだ写真。どうやって撮影しているのか気になりませんか。実はカメラが趣味の人がよく持っている基本的な機材で撮影できちゃうんです。しずくフォトに必要な道具やカメラの設定、水滴や花のセッティング方法をご紹介します。

神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。マクロ撮影が大好きなAki(@Aki_for_fun)です。

花びらにのった水滴。その小さなしずくを覗くとかわいらしい花がもうひとつ。

しずくフォト 水滴の中に花が見える

こんな写真を見たことがないでしょうか。どこか幻想的な雰囲気でとてもステキです。

どうやったらきれいに撮れるんだろうと試行錯誤していたのですがなかなか難しい…そこでその撮影方法を教えてくれるというワークショップに参加してきました!しずくフォト第一人者の浅井美紀さんの撮影テクニックを学んできたのでご紹介します。

※上の写真はわたしが実際に撮影したものです。

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キヤノン主催「マクロレンズ体験!花としずくフォト」

キヤノンがショールームで開催している「浅井美紀氏監修~マクロレンズ体験!花としずくフォト~」。このワークショップでは、花としずくフォトの撮影方法を教わり、実際に撮影、撮った写真のプリントアウトまでできます。カメラや花など必要な道具をすべて貸してもらえて、カメラの基本操作から教えてもらえるので初心者でも安心です。しかも参加無料という超太っ腹の撮影講習。

このワークショップを監修した浅井美紀さんは水滴を用いた写真で活躍されているフォトグラファーです。500pxというサイトに多くの写真を投稿し、しだいに様々なメディアでとりあげられ有名になられました。写真集も販売していて、しずくフォトの代表的な存在の方です。このワークショップではそんな浅井さんの撮影テクニックの一端を学ぶことができます。

参考:

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花としずくフォトの撮影方法

それでは具体的な撮影方法をチェックしていきましょう!

しずくフォトに必要な物

まず撮影に必要なものやあると便利な道具を確認します。

  • カメラ(一眼レフやミラーレスカメラなど)
  • マクロレンズ
  • 三脚
  • お花
  • 花瓶
  • セロテープ
  • スポイト
  • ティッシュ
  • その他、スタンドライト、トレーシングペーパー、テーブル、太陽光、レフ板など

カメラは一眼レフやミラーレスカメラなどレンズ交換式のものが好ましいです。これにマクロレンズを合わせることで水滴を大きく写すことができます。

水滴が乗りやすい花ガーベラスプレーマムマーガレットなどがおすすめ。表面張力の強いもののほうがきれいな水滴になります。

スポイトは百均で買えます。ワークショップで紹介してもらったのはダイソー商品で先がステンレス製の細いもの。先端が細い方が微妙な水滴の位置調整をしやすいです。ダイソーの化粧品詰め替え用品のところに売っています。

ダイソーの100円スポイト

ダイソーの100円スポイト

水滴がきれいに乗らなかったり、場所が気に入らなかったときはティッシュをそっとあててぬぐってやります。こうすると花びらやまわりのものがべちゃっとならずに済みます。

この他、記事の最後におすすめのカメラやマクロレンズ、三脚などのリンクをまとめているので参考にしてください。

撮影場所のセッティング

撮影するのはできれば窓の近くで太陽光がたっぷり差し込む場所を選びましょう。写真をきれいに撮影するには太陽の光がいちばんです。これは水滴写真に限らないですね。写真を撮っていると太陽の偉大さがよくわかります。

そういった場所の確保が難しい場合はスタンドライトを使用します。ワークショップでもスタンドライトを用いて撮影しました。お好みでライトにトレーシングペーパーをかぶせてください。光がやわらかくなります。

水滴をのせる花と映り込み用の花をそれぞれべつの花瓶に生けます。撮影中に花が動かないようセロテープで花瓶に固定。この際、水滴をのせる花は、花びらのどこに水滴をのせるときれいに撮れるかを考えます。少し高い位置になっている花びらを選ぶと映り込みをきれいに撮りやすいです。

三脚にカメラをセットします。カメラにはマクロレンズを装着しましょう。

このときそれぞれの位置関係は、カメラと水滴、映り込み用の花がすべて水平になるよう配置することがコツです。

花としずくフォトのセッティング

カメラの設定

Avモードで撮影します。F値は6.3~11くらいを目安にセットしましょう。

正解があるわけではないのですが、F値を小さくしすぎるとピントの合う範囲が狭くなり水滴に映りこんだ花がぼやけてしまいがちです。逆にF値を大きくしすぎると背景のものがしっかり見えてうるさい印象になってしまいます。カメラには絞りプレビューボタンがあるのでうまく活用すると撮影しやすいです。

フォーカスモードはマニュアル(MF)がおすすめ。オートフォーカス(AF)だと水滴の外側の部分にピントがあってしまいがちです。マニュアルフォーカスで映りこんだ花にピントを合わせましょう。

マクロ撮影の際はライブビューモードが撮影しやすいです。モニターに大きく映してピント位置を調整します。

もしピントが合わない場合はカメラと被写体が近すぎる可能性があるので距離をとります。この微妙な距離を調整するときはマクロ撮影用のスライダーがあると便利です。

構図を決めて、ピントを合わせたらそっとシャッターボタンを押します。ちょっとした振動で花びらや水滴が揺れてしまうので気をつけてください。シャッターを切る際にリモコンを使ったり、ボタンを押してから数秒後にシャッターがおりるタイマー撮影を使うと効果的にぶれを抑えることができます。

応用の撮影テクニックとして、ホワイトバランス(WB)や、露出(明るさ)を調整することで雰囲気を決めます。WBを調整することで青っぽい色味でクールな雰囲気に仕上げたり、オレンジ気味の温かい雰囲気にすることができます。

露出を下げると落ち着いた大人っぽいイメージに、露出を上げると明るくさわやかな印象になります。必要に応じてレフ板をつかって被写体が明るく写るよう調整しても良いです。

しずくフォトを撮影してみた!

複数の水滴をつけてみたり、映りこませるものを変えてみたりとアイデアしだいで様々な表現が可能です。

dew-flickr01

花としずくフォト

花としずくフォト 水滴たくさん

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おまけ

ここまでご紹介した撮影方法は基本的に家で被写体をセッティングするというものでした。いわゆるテーブルフォトのジャンルと言ってよいでしょう。このような撮影以外にも、外に出かけて雨露を撮影するネイチャーフォトのような写真も面白いです。

特に誰かに教わったわけでもないですが、私が試行錯誤しながら撮影した「自然の中のしずくフォト」をいくつかご紹介します。

自然の中のしずくフォト

自然の中のしずくフォト

自然の中のしずくフォト

自然の中のしずくフォト

雨のなかでの撮影はちょっと大変ですけど楽しくて夢中になってしまいます。面白い写真が撮れるのでおすすめです。

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ワークショップ「花としずくフォト」の参加方法

ワークショップは、キヤノンのショールームにて開催しています。ショールームは品川、銀座、名古屋、大阪にあります。

参考:マクロレンズ体験 「花としずくフォト!」- キヤノン

ワークショップは丁寧に撮影方法を教えてもらえるので超初心者でも安心です。ショールームのスタッフの方が丁寧に教えてくれますよ。撮影データを持ち帰られるようSDカードを持ってきてください。参加には予約が必要です。すぐ定員が埋まってしまうので気になる方は早めの予約をおすすめします。

ファインダーの視度調整や、ライブビューモードの使い方、ホワイトバランス、最短撮影距離などの解説もあり、とても丁寧な内容でした。少人数制のワークショップなので、ひとりひとりしっかりフォローしてもらえます。最後はプリンターで自分の作品を印刷してもらえるのも嬉しいですね。

しずくフォトを印刷

参加者の作例写真

浅井さんの写真集はこちら。美しい写真の数々でほれぼれします。

参考リンク:

Miki Asai (mikichobi) の写真 – 500px

花としずくフォト撮影教室~講師 浅井美紀~【キヤノン公式】 – YouTube

【「幸せのしずく」はどうやって撮影しているの?】キヤノン マーケティング ジャパン(Canon Marketing Japan) – Facebook

キヤノンデジタルハウス大阪

キヤノンのショールームでは様々なワークショップを行っており、私は以前レンズを自作するワークショップにも参加してきました。

虫眼鏡とポテチの筒でカメラ用レンズを手作り!嘘みたいにきれいに撮れてびっくり
カメラ用のレンズを手作りしました!材料はなんとポテトチップスの筒と虫メガネ。簡単に作れて意外としっかりと撮影できるレンズです。どうやって作ったのか、レンズの構造やこのレンズを使った写真の作例をご紹介します。

ショールームでは、レンズの試用ができたり、発売前の新商品先行展示などもされていておすすめです。

参考:キヤノン パーソナル向けショールーム ワークショップ・イベント一覧

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花としずくフォト 撮影機材参考リンク

ワークショップの撮影に用いたのはEOS Kiss X7。

2013年発売と少し古い機種ですがご覧になられたようにきれいな写真が撮れるので根強い人気があります。最近生産終了になってしまったので今後買うならEOS Kiss X9のようなカメラのほうが良いかもしれません。

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ワークショップの撮影に用いたマクロレンズはEF-S60mm F2.8マクロ USM。

私が普段使っているマクロレンズはTAMRON SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD F004E。通称「タムキュー」です。

私がこのレンズで撮影した作例写真をFlickrのアルバムにまとめています。

TAMRON 90mm F2.8 MACRO

マクロレンズの選び方やそのほかのおすすめレンズについては次の記事に詳しく書いています。

マクロレンズの選び方とキヤノン一眼レフカメラ用おすすめレンズ紹介
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ミラーレスカメラでもこういった撮影はできます。

この撮影にぴったりの三脚はこちらのミニ三脚。なんと三脚のほかにマクロ撮影用のスライダーやレフ板がついてお得なセット。全体的にけっこうしっかりした作りで良い製品です。別々で買うとけっこう高くなってしまうのでこのセットがおすすめ。

三脚があると写真の表現の可能性がぐっと広がるのでまだ持っていない人はぜひ使ってみてください。

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まとめ しずくフォトは意外と簡単

花としずくフォトの撮影方法、そしてその撮影を体験できるキヤノンのワークショップのご紹介でした。ショールームに行ける方はぜひワークショップに参加してみてください。また本記事を参考にしていただければご自宅でも同じような写真が撮れるのでぜひ挑戦してみてください。何か質問があればコメントやSNSにてお気軽にお知らせください。

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