山写さんとfinetrackさんの山岳写真セミナーin神戸に参加しました!

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神戸で開催された山岳写真セミナー 神戸 山写さんとfinetrack共同開催

神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。4月8日に神戸でFintrackと山写さんによる「山岳写真セミナー」が開催されました。わたしも参加させてもらったのでイベントの様子をお伝えします!

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神戸で山岳写真セミナー開催!

「山岳写真を撮るための山の登り方と撮影技術講習会 in 神戸」が2019年4月8日にfinetrackの神戸特設会場にて開催されました。山岳写真における安全確保と撮影技術についてレクチャーするという内容。講師はネイチャーフォトグラファーの山写さんと、finetrackの平川陽一郎さんです。人気のセミナーで、告知されるやすぐに定員20名の枠が埋まりました。

参考:【4/8(月)】山岳写真を撮るための山の登り方と撮影技術講習会 in 神戸 | 国産アウトドアブランドのファイントラック

finetrackは神戸を代表するアウトドア用品メーカー

今回のイベントの主催であるfinetrack(ファイントラック)はアウトドア用品メーカーです。2004年に神戸で創立。もともと総合アウトドアメーカーのモンベル(mont-bell)で働いていた人が独立して立ち上げたメーカーです(参考:会社概要 | 国産アウトドアブランドのファイントラック)。

大手モンベルが手頃な価格の商品を広く提供しているのに対して、ファイントラックはより高度なニーズも満たせるような高品質路線の商品展開をしているのが特徴です。なので登山経験が豊富な中級者や上級者から特に支持されています(参考:仕事で登山する私がfinetrack製品に切り替え始める理由 | 登山と写真で仕事をしている人。)。

2017年10月には東京の表参道に直営店の「finetrack TOKYO BASE」がオープン。こちらでは商品を実際に見て触れるのはもちろん、ユーザーと社員が話せたり、イベントも開催されるようになっています。本社が神戸にあるものの関西に直営店はありません。神戸で今回のようなファイントラック主催のイベントが行われるのはとても貴重な機会でした。

参考:finetrackの軌跡 | 国産アウトドアブランドのファイントラック

山写さんって何者?

今回のメイン講師を務めたのは山写(やましゃ)さん。山岳写真を専門とするネイチャーフォトグラファーです。主に海外で活動されているのですが、現在は日本で生活しながら日本の山岳写真を海外に発信する仕事をされています。CSR・ボランティアとして山岳写真や地域振興に関わる取り組みもされていて、精力的に山岳写真の安全啓蒙活動や撮影技術の発信をされています。

WEBメディア「登山と写真で仕事をしている人。」を運営。ブログやツイッターでも多くの人から注目を集めている人気者です。

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安全に登山して写真を撮るために

セミナーは約2時間。前半の1時間は山岳写真の安全面の話を山写さんが進めつつ、適宜fintrackの平川さんからもコメントをもらうかたちで行われました。

登山は危険、山岳写真はもっと危険

まず登山はとても危険を伴う行為であるという話。警察庁生活安全局地域課の資料によると平成29年は遭難者3111人(前年対比+182人)、うち死者・行方不明者354人(前年対比+35人)います。しかも残念なことに山で遭難したり命を落とす人の数は過去と比べて増えていて、平成20年と比較すると遭難者+1178人 (+60.9%)死者・行方不明者+73人(+26.0%)と改善が見られません。

ただでさえ山に入るということは危険ですが、山岳写真を行うとなると撮影機材のために荷物が増え体への負担が大きくなります。さらに撮影のために山の中で立ち止まるので汗で体が冷えて一層リスクが増します。単に登山の経験があったり、カメラの経験があるだけでは山岳写真に取り組むことはできないので、様々な危険に対する知識を備えて対策を講じなければなりません。

筋トレと食事と適切な登山着が大切!

山岳写真においてどのようなリスクがあるのか、それを避けるにはどうしなければならないのか。山写さんと平川さんが丁寧に解説してくれました。きちんとタイムスケジュール通りに行程をこなせるように体を作らなければなりません。なので筋トレは必須。1年や2年かけて山に登るためのトレーニングをしなければならないことや、どのようなトレーニングをすれば良いのか話してくれました。

またエネルギーを確保するにはこまめに食事をとらなければならないこと。山で低体温症や凍傷を避けるには肌を晒さず適切な体温コントロールのできるウェアが大切であることなど、様々な話を聞くことができました。

今回のセミナーでは、finetrackの新商品「エバーブレスフォトジャケット」の展示もありました。ジャケットの開発には山写さんも協力していて、山岳写真を安全・快適に行えるよう様々な工夫が施されています。

finetrackのエバーブレスフォトジャケット 山岳写真のために開発

finetrackのエバーブレスフォトジャケット

ベースとなっているのは同社のエバーブレスグライドというアウターシェルで、伸縮性のある素材でできています。デザインは全面的に山岳写真向けに一新されていて、一眼カメラ用の交換レンズを入れられるように大きなポケットを備えています。写真家の方の意見も聴きながら開発を重ねていて、今回の展示品がほぼ完成形とのこと。

finetrackのエバーブレスフォトジャケット

ザックを背負った状態でもポケットが使えるようにウエストベルトをジャケットの中に通せるようになっています。

ポケットにはレンズだけでなく角形フィルターも入るよう口が広くなっています。またグローブをつけたままでも簡単にポケットを開け閉めできるようマグネットが入っていたり、カメラ用品を傷つけないようジャケットのパーツには極力金具を使わないよう配慮されています。

finetrackのエバーブレスフォトジャケット アウターグローブ

そでにはアウターグローブをかけておける仕組み

finetrackのエバーブレスフォトジャケット アウターグローブ

エバーブレスフォトジャケットに興味津々なセミナー参加者のみなさん

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色彩学を応用した写真撮影アプローチ

前半の山岳写真のリスクと安全に関する話のあとは休憩を挟んで写真撮影の講座へ。休憩の間も参加者から多くの質問が積極的に出ていて、山写さんはそれにも丁寧に対応されていました。

豊富なテキストと理論的アプローチ

セミナーの後半では山写さんが自身の経験のなかで培った色彩学を応用した撮影のアプローチを講義してくれました。カメラの技術を学ぶ場合は、露出や焦点距離、被写界深度、シャッタースピード、構図などの話がよく出ますが、色の話にまで到達する人は少ないように思います。RAW現像やカラーグレーディングなどに興味のある人ならよく耳にする話題かもしれません。

わたしは最近は「色彩デザイン学」を読みながら勉強しているところですがこれがなかなか難しい。山写さんのセミナーでは実際の山岳写真撮影の現場での具体例をもとに解説してくれるので非常にわかりやすかったです。今回のセミナーで配られたテキストには解説の作例写真も豊富に掲載されています。

山写さんの山岳写真セミナーのテキスト

会場の椅子の上には今回のセミナー用に作られたテキストが。

色彩学に関する参考書籍

動画をやっている人ならカラーコレクションハンドブックはマストバイ。

フィルターや広色域モニターの重要性

今回のセミナーではフィルターを使った作例写真も紹介されました。NISIの角形フィルターも会場に展示されていました。

角形フィルターをつけたニコンの一眼レフカメラ

角形フィルターをつけたニコンの一眼レフカメラ

またレタッチのためにはAdobeRGB対応の広色域モニターが大事という話も。sRGBとAdobeRGBではシアンや緑のあたりの出せる色に大きな差があるのでモニターによって見え方が大きく異なります。セミナーではBenQのカラーマネジメントディスプレイSW271が紹介されました。わたしも以前BenQさんからお借りして使わせてもらったことがあります(参考:本格的に写真に取り組むならこのディスプレイ BenQ SW271レビュー|4Kカラーマネジメントモニター)。

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わたしも登山したい!

とても濃密な内容で、参加させてもらって大満足の内容でした。わたしも神戸で暮らしていて山は身近な存在なのでまた山に登ってみたいと思いました。しっかり体力づくりをして、安全に山岳写真に取り組めるよう頑張りたいです。山写さん、finetrackの皆さん、ありがとうございました!

神戸の山の中をハイキング中の風景

神戸の山の中をハイキングしていたときに撮影した1枚

京都の大文字山からの展望

つい最近京都の大文字山を登ったときの写真。気持ちの良い景色でした。

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