カメラ用のレンズを手作りしました!材料はなんとポテトチップスの筒と虫メガネ。簡単に作れて意外としっかりと撮影できるレンズです。どうやって作ったのか、レンズの構造やこのレンズを使った写真の作例をご紹介します。
キヤノンのワークショップ
今回はキヤノンデジタルハウス梅田にて開催されているワークショップ「大人の工作教室~カメラのレンズを作ってみよう~」に参加しました。無料で参加できて、材料もすべて用意してもらえます。その場でカメラも貸してもらえるのでカメラを持ってない人でもその場で工作したレンズを使って撮影できます。
材料
主な材料はポテトチップスの空き筒、厚紙、虫メガネ、黒い画用紙、両面テープ、そしてキヤノンカメラのボディキャップに丸い穴が開けられたものです。
工作
鏡筒はポテトチップスの筒を半分に切ったものと、丸めた厚紙です。
虫眼鏡は柄を折りレンズの部分だけ使います。また黒い画用紙を丸く切り、中央部分も小さく円形に切り抜きました。この小さな円がレンズの絞りになります。
レンズを取り付けるのはポテチの筒の蓋。なので蓋も丸く切り抜きます。切り抜く円のサイズはレンズを覆わない程度のざっくりとしたサイズで大丈夫。その蓋にレンズをテープで接着し、そのレンズを挟むように2枚の画用紙を貼り付けます。
後は出来上がった蓋と、丸めておいた厚紙をテープで接着。これで半分が完成です。
もう半分はポテチの筒にマウント部分のプラスチックをテープで接着します。これでもう半分が完成。
最後は、マウント側の筒にレンズが付いた筒をかぶせれば完成です!
これがマウント側。
レンズ側はこんな感じ。
構造
レンズが一枚でシンプルな構造なのでもちろんこれは単焦点レンズです。ズームはできません。ピント合わせは筒を前後に動かすことで調整します。つまりマニュアルフォーカスのレンズになります。
カメラに取り付けてみましょう。
ものすごい存在感。トイカメラみたい。
実写!
さっそくその場でお借りしたEOS Kiss X7と手作りレンズで撮影です。
けっこうちゃんと映りますね!
焦点距離はだいたい140mmくらい。望遠でマニュアルフォーカス、もちろん手振れ補正もないので、手持ちだとピントを合わせつつ構図をつくるのがけっこう難しいです。最短撮影距離は60cmくらいかな。
ワークショップではその場で撮影した写真からお気に入りの一枚をプリントアウトしてもらえます。
工作から撮影、プリントアウトの全工程で1時間半。工作自体は1時間程度でした。この日は参加者4名で講師のかたに丁寧に教えてもらいながらスムーズにレンズを作ることができました。特に難しい作業もなく楽しかったです。ありがとうございました。
家に持ち帰って三脚を使いながらもう少し撮影してみました。
神戸・乙仲通りにある雑貨屋さん「PoLeToKo」よりぽれぽれ動物たち
レンズの性能としては、意外としっかり解像してくれると思いました。ピントさえしっかり合わせられればそれなりにシャープに映ってくれます。さすがに色乗りが悪く全体的に白っぽい色になります。また色収差も見られます。
ちなみにEFマウントでフルサイズのカメラでも使えるらしいです。
まとめ
シンプルな材料で簡単に作れるわりには、なかなかの映りのレンズではないでしょうか。総合的には想像以上の性能でした。仕組みもシンプルなので子どもの自由研究の題材にも使えそうですね。
今回参加したワークショップ「大人の工作教室~カメラのレンズを作ってみよう~」はキヤノンのパーソナル向けショールーム(品川・銀座・名古屋・大阪)で開催されています。参加には基本的に予約が必要です。今回の講座は大人向けということで小学生以下のお子様は参加できません。
キヤノンのワークショップはこれ以外にもたくさんあります。キヤノンのカメラを持ってない人でも参加できるので、これからカメラを買いたい人にもちょうどよくおすすめです。
参考:キヤノン パーソナル向けショールーム ワークショップ・イベント一覧
ワークショップ以外にもショールームではキヤノン製品を試用させてもらったり、新製品の先行展示もあって面白いです。おすすめですよ。つい最近も未発売の新製品を使わせてもらいました。
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