質量約1kgのコンパクトなノートパソコン「DAIV-NG4300」が2019年6月24日に新発売となりました。実機を使わせてもらうことができたのでDAIV-NG4300の特徴と第一印象の感想をレビューとしてお伝えします。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。マウスコンピューターから発売されたばかりのDAIV-NG4300。先日東京のマウスコンピューター本社まで取材にうかがわせてもらった時に発売に先がけてDAIV-NG4300を使わせてもらうことができました。
公式ウェブサイト:DAIV-NG4300シリーズ 軽量/薄型/コンパクトなクリエイティブノートパソコン(PC)|DAIV マウスコンピューターのクリエイター・エンジニア向けPCブランド【公式】
DAIV-NG4300の主なスペック
CPUはインテルCore i7-8565Uプロセッサー、グラフィックスはNVIDIA GeForce MX250を搭載。メモリは8~16GB、ストレージはSSDを最大1TBまで搭載可能です。
ノートPCとしては比較的性能の高いCPUを搭載して、グラフィックスボードも載っています。マウスコンピューターのクリエイター向けPCブランドであるDAIVの製品です。つまり画像やイラストの制作、写真・動画編集などの重たい作業をすることも想定されて設計されたクリエイター用パソコン。ただし、非常に高度でプロフェッショナルな作業用というよりは、持ち運びのしやすさをより重視して、軽快に編集作業を行いたい人向けのPCです。
DAIV-NG4300の特徴
薄型・ナローベゼルでコンパクトなサイズを実現
こちらがDAIV-NG4300。サイズは幅320.2mm×奥行214.5mm×高さ17.5mmです。本体重量約 1.13kg。
筐体にはマグネシウム合金が用いられており、堅牢かつ軽量なボディを実現しました。他社からも似たようなサイズのパソコンは出ているのですが、その多くが安いアルミニウム素材のために重たくなってしまっています。その点マウスコンピューターのDAIV-NG4300はマグネシウム合金なので丈夫で軽いです。触った質感も心地よく良い素材を用いていることがわかります。
PCを開くと蓋の部分のほぼ全面がディスプレイになっています。このようなナローベゼルのデザインにすることで、ディスプレイの表示面積は大きくしながらもパソコンのサイズを小型化できています。ディスプレイは14インチ相当でありながらパソコンのサイズは一般的な13インチのパソコン並みに小さいです。
DAIVシリーズはクリエイター向けなので一般的なノートPCよりも広い色域で見やすいディスプレイを搭載しています。
MacBook Pro2016(15インチモデル)と重ねてサイズを比較してみました。
MacBook Proはクリエイター向けのPCとしては非常に薄型なパソコンで有名ですが、それと比べてもコンパクトさは遜色ないですね。
バッテリー持ちは約14.7時間
マウスコンピューターの公式ウェブサイトに記載されている仕様によるとDAIV-NG4300のバッテリー持続時間は約14.7時間です。現在のDAIVシリーズのなかで最も長い時間バッテリーが持ちます。実際に画像編集や動画編集などの重たい作業をするとなるとおそらくこのバッテリー持続時間はもう少し短くなるはずですが、それでもポテンシャルとして半日以上使えるバッテリー持続時間は非常に魅力的です。
DAIV-NG4300は電源アダプターも小型です。
クリエイター向けPCのDAIVは高性能なあまり電源消費が大きく電源アダプターも大型でお弁当のようなものが多かったのですが、DAIV-NG4300は非常に小型です。面積的にはスマホと同じくらい。スマホよりは分厚さがあるので、モバイルバッテリーやコンデジくらいの感覚です。
キーボードが打ちやすい
キーボードは10キーが非搭載で、そのぶんキーの間隔がゆったりとしています。コンパクトなパソコンにありがちなのがキーがぎゅっと詰まっていて打ちづらさがあるという問題。DAIV-NG4300はあえて10キーを省くことでキーピッチを広くとっています。
実際にしばらくタイピングさせてもらったのですが、キーの配列に特に変なクセもなく打ちやすかったです。またキーがしっかりと沈む感触が得られるのもDAIV-NG4300の特徴でしょう。MacBookなどの薄型PCにありがちなのがまるで板をたたいているような浅いキーです。これが好みの分かれるところでなかには苦手な人もいますが、DAIV-NG4300はしっかりとキーを打っている感触です。
※DAIV-NG4300はキーストロークが約1.4mm、キーピッチが約18mm。
インターフェイスは平均以下かも
右側面には電源端子のほか、HDMI端子、USB Type A端子(USB3.0)、USB Type C端子(USB3.0)があります。
左側面にはインターネット接続に使えるLAN端子、USB Type A端子がふたつ(USB2.0と3.0)そしてヘッドフォン用の音声出力端子があります。
個人的に気になったのがSDカードスロットがないことです。クリエイター向けのパソコンでありながらSDカードの挿し口がないのはとても残念でした。
外付けのカードリーダーを別に持ち運ばなければならないのはすこし面倒に感じます。ただ外付けのリーダーならUHS-Ⅱ対応の高速リーダーを使えるのでそれはそれで良いかもしれません。
参考:UHS-II対応のSDカードリーダー(USB-C接続)を購入したのでレビュー
また外部への映像出力はHDMIがひとつだけです。HDMIがあれば多くのディスプレイに対応できますが、人によってはもうひとつくらいDisplayポートやMini Displayポートがほしいと感じるかもしれません。
DAIV-NG4300の販売ラインナップ
表:DAIV-N4300のラインナップ(2019年6月24日時点)
モデル名 | 価格(税別) | メモリ | SSD |
---|---|---|---|
DAIV-NG4300E1-S2 | 129,800円 | 8GB | 256GB |
DAIV-NG4300S1-S5 | 139,800円 | 8GB | 512GB |
DAIV-NG4300H1-M2S5 | 149,800円 | 16GB | 512GB NVMe対応 |
DAIV-NG4300U1-M2S10 | 159,800円 | 16GB | 1TB Samsung PM981a NVMe対応 |
※CPUはインテルCore i7-8565U、グラフィックスはGeForce MX250で共通。
※このほかDAIV-NG4300H1-M2S5と同じスペックで、Microsoft Officeがセットでお得なモデルのDAIV-NG4300H1-M2S5-Bがあります。
個人的には「DAIV-NG4300H1-M2S5」が特にバランスが優れていて良いと思いました。写真や動画を編集するならメモリは16GBあったほうが良いと思います。
参考:RAW現像・写真編集用のパソコンのおすすめスペック!CPU・グラフィックス・メモリはなにが必要?
DAIVの上位機種と比べると拡張性に乏しいです。メモリが32GB以上ほしかったり、ストレージを2基以上使いたい人はより大型で上位のパソコンを選んだほうが良いかもしれません。例えばDAIV-NG5520、DAIV-NG5810などがあります。
ちなみにDAIV-NG4300は基本的なデザインが「m-Book X400」シリーズと同じです。「m-Book X400」はマウスコンピューターから1000台限定で販売されていますが、DAIV-NG4300はこれの上位スペックにあたるモデルです。DAIVのほうがCPU、グラフィックスがハイグレードのものを搭載していていかつディスプレイもより良いものを積んでいます。一般的には安い「m-Book X400」が注目されているようなのですが、個人的にはより性能の良いDAIV-NG4300もこれから人気が出るのではないかと予想しています。
DAIV-NG4300に対する個人的な感想・レビュー
DAIV-NG4300は写真や動画編集などちょっと重たい作業をしたくて、かつできるだけ持ち運びが楽なパソコンが良いという人にぴったりのノートPCです。
わたしは実際にDAIVのデスクトップPCを使っているDAIVのファンなのですが、DAIVのノートPCは大型で重量級のものが多くて個人の好みとしては「買いたい」とまで思えるものがありませんでした。ですが今回のDAIV-NG4300はつい買ってしまいそうになる性能に仕上がっています。
スペック的には今使っているMacBook Proとだいたい同じくらいなので出先で写真や動画編集をしたりブログを書くぶんには特に困りません。そしてよりコンパクトにできて長時間使えるようになるのはとても魅力的です。またインターフェイスもMacBook Proより使いやすく多機能。そしてMacを買うよりずっと安い。ほしい…
DAIV-NG4300の良いところ
- CPUがそこそこ高性能(Core i7-8565U)
- グラフィックスカード搭載(GeForce MX250)
- 14型のそこそこ大きいディスプレイ
- スリムでコンパクト、軽い
- バッテリー持続時間が長い
DAIV-NG4300の残念なところ
- SDカードリーダー非搭載
- 外部への映像出力がHDMIのみ
- ※液晶ディスプレイの色域が?(仕様書ではNTSC比 約72%でsRGB比 約102%に相当とのこと。カバー率の記載はないがsRGBカバー率はおよそ約90%と見込まれる。MacBook Proよりは狭いはず。色域は実測したわけではないので今後わかりしだい情報を更新します)
またマウスコンピューターは国内生産で、サポート24時間体制の安心のBTOパソコンメーカーです。マウスの手厚いサポートは頼りになります(参考:マウスコンピューターは日本の会社って知ってた?どんな企業なのか詳しく解説します)。わたし自身マウスコンピューターのDAIVを購入して実際に使っています(機種はデスクトップのDAIV-DGZ530S2-KBFD)。性能ももちろん大事ですが安心して使うことができるのが特に購入の決め手でした。
DAIV-NG4300シリーズ詳細を確認 マウスコンピューター公式ウェブサイト
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