人気卓上三脚のマンフロット(Manfrotto)PIXIとPIXI EVOを比較レビューします。PIXIはカメラ好きの人なら一度は見たことがあるであろう大ヒット商品です。そしてPIXI EVOはその発展版として新しく発売されました。これら両機種のメリット・デメリットを見ながらどちらがおすすめかをお伝えします。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。三脚が大好きなAki(@Aki_for_fun)です。三脚は撮影に必要でよく使うのですが荷物になるのがネックなんですよね。なのでできるだけ持ち運びが楽なミニ三脚も愛用しています。
ミニ三脚を色々と試してきたわたしが、今回は特にお気に入りのマンフロットのミニ三脚PIXIシリーズをご紹介します!
ミニ三脚はどういうときに活躍するのか
わたしはミニ三脚も基本的にふつうの三脚と同じようなシーンで使っています。詳しくは「三脚を使えば写真がもっと面白くなる!カメラマンに三脚が必要な2つの理由」で書きましたが、具体的には次のような撮影です。
- マクロ撮影
- 長時間露光撮影
- 夜景撮影
- タイムラプス
- 動画撮影
ミニ三脚のメリットは小型・軽量で持ち運びに便利ということでしょう。通常の三脚は重たく、かさばります。ミニ三脚ならビジネスバッグに忍ばせておくことも可能です。とりあえずカバンに入れておけるので、想定外の撮影シーンでも活躍します。
例えば次のタイムラプス動画はたまたま見つけた水たまりのリフレクションがきれいだったので持ち歩いていたミニ三脚PIXI EVOを使って撮影しました。
水たまりに神戸の港の風景が映り込んでいて、しかも雲の流れがあるという場面でした。こんなシーンに遭遇したのはまったくの想定外でしたがミニ三脚を日頃から持ち歩いていたおかげでカメラを水に濡らさずタイムラプス動画を撮ることができました。
→ iPhone Xで4Kタイムラプス動画を撮る!おすすめのアプリとミニ三脚
マンフロットの大ヒット商品PIXIシリーズ
PIXI
これがPIXI。イタリアのブランド「マンフロット」(Manfrotto)のミニ三脚です。日本のメーカーにはなかなかない魅力的なデザイン。わたしが持っているのはレッドカラーですが、ほかにブラックやホワイト、ピンクなどのカラーバリエーションがあります。
かわいい見た目でありながら頑丈で耐荷重が1kgもあるので、レンズ交換式のカメラもしっかり支えます。
スマホホルダーをつければスマホをセットすることもできます。
カメラをセットして脚を広げるだけのシンプルな構造なので使いやすいです。三脚の高さは13.5cmで固定。脚をたたんだときの長さは18.5cm、重さは190gです。
しかしさすがに大型レンズなど重量機材は支えられません。
小さい子に無理をさせてはいけませんね。メーカーの記載する最大耐荷重は1kgです。
追記補足(2019年9月26日):三脚座を用いて重心を移動すればこれらのカメラとレンズでも地面に対して水平にセットすることは可能です。しかし、雲台が支えられる重量をオーバーしているので、ストッパーをかけていても雲台が簡単に動いてしまいます。なので三脚座を使ったとしてもPIXIで重量機材の運用はおすすめしません。
PIXI EVO
こちらはPIXI EVO。PIXIの進化版として開発・販売されました。より重たい機材を支え、より多用途に使える三脚です。
耐荷重はメーカー公称値で最大2.5kgです。
PIXIでは支えられなかった望遠レンズも余裕です。
このカメラとレンズの組み合わせで約1.2kg。
さらにストロボも載せてみました。
ばっちり支えますね。かっこいい!
この機材の組み合わせで約1.7kgでした。普通に使っているとなかなか2.5kgを超えることはないと思います。
PIXIは三脚の高さが決まっていましたが、PIXI EVOは高さの調節が可能です。
上の写真が通常の状態。高さ15cm。
PIXI EVOは脚が伸びるのでこのようにハイポジションの撮影も可能です。高さ19.5cm。脚の長さはそれぞれ微調整が可能なので多少でこぼこした場所でもセットできます。
さらに脚が開くのでローポジションの撮影もできます。
柔軟体操してるみたい。高さは10.5cm。
これだけではありません。PIXI EVOは縦構図もいけます。
このようにボール雲台に一箇所溝があって縦構図が可能になっています。縦構図の時は脚を伸ばして使ってください。
比較
PIXI EVOのほうが大きいです。
このままだと縮尺がわからないのでコーベアーも並んでみました。
「コーベアーの身長を知らん」という声が聞こえた気がしたので500mlペットボトルを並べてみました。
みっくちゅじゅーちゅ。
基本サイズはPIXI EVOの方が大きいのですが脚を広げることで低い位置からの撮影も可能になります。
雲台の構造も違います。PIXIは雲台を動かす部分がボタン式ロックです。
独特の構造でおもしろいですね。
PIXI EVOはネジ式で回すようになっているので、こちらのほうが固定力は大きいです。
PIXI EVOはカメラ固定用のネジを回すダイヤルが付いています。
PIXI EVOはこのダイヤルを回してカメラを固定できます。一方PIXIのほうにはこれがないので固定する時はカメラか三脚全体をくるくる回さないといけません。
PIXIもPIXI EVOもネジのサイズは1/4インチサイズ(いわゆる小ネジ)。一般的なカメラの三脚穴のサイズなのでほぼすべてのカメラと互換性があります。
参考:カメラ初心者が知ってると役立つ三脚・雲台の基礎知識!ネジのサイズって知ってる?
あるいは「クランプ」と呼ばれるパーツを取り付けることでもっとスムーズにカメラの取り付けが可能です。
脚をたたんだときの長さはPIXIが18.5cm、PIXI EVOが23cmです。
PIXIとPIXI EVOの仕様比較表
PIXI | PIXI EVO | |
---|---|---|
全伸高 | 13.5cm | 20cm |
最低高 | 13.5cm | 10.5cm |
高さの調整 | × | ○ |
格納高 | 18.5cm | 23cm |
質量 | 190g | 250g |
最大耐荷重 | 1kg | 2.5kg |
縦構図 | 不可 | 可能 |
カラー | 黒・白・赤・ピンク | 黒・白・赤 |
どちらがおすすめ?
マンフロットの「PIXI」はシンプルなミニ三脚です。高さの調節や縦構図にすることはできませんが、より小さく軽いので持ち運びに便利です。値段が安いことも魅力。
マンフロットの「PIXI EVO」はミニ三脚でありながら重量機材にも対応できて多機能です。一眼カメラなど大きめの機材を使う機会があるならこちらの方がおすすめ。
ミニ三脚と一緒に使うと便利なもの
リモコン・レリーズ
PIXIもPIXI EVOも雲台の固定力はあまり強くありません。耐荷重内の機材を支えることができても、重たいカメラのときは構図の微調整がやりにくいです。またマクロ撮影や長時間露光撮影などでわずかな揺れも起こしたくないときはリモコンやレリーズの使用をおすすめします。
わたしの使っているリモコンはこちら。
- キヤノン ワイヤレスリモートコントローラー BR-E1
- ロワジャパン キヤノン用レリーズ RS-60E3
「BR-E1」はBluetoothで制御するキヤノンの一眼カメラ向けリモートコントローラーです。反応がよくて愛用しています。
キヤノン公式のレリーズは値段が高めですが、ロワジャパンのレリーズ「RS-60E3」はお手頃価格です。電源ボタンがないのがデメリットですが、インターバル撮影の設定ができます。
スマホホルダー
スマホを固定するにはホルダーを取り付ける必要があります。100均でも売ってますね。わたしはアルカスイス互換の金属製スマホホルダーを愛用しています。
PIXIはおしゃれで可愛くて便利なミニ三脚
以上マンフロットのミニ三脚PIXIとPIXI EVOの比較レビューでした。どちらもおしゃれなデザインで、かつ機能的なので便利です。PIXI EVOのほうが値段は高くなりますが、サイズの調整や縦構図が可能なのでおすすめです。
お買い物・価格確認リンク表
製品名/ショッピングサイト | Amazon | 楽天市場 | Yahoo! | カメラのキタムラ |
---|---|---|---|---|
PIXI レッド | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ |
PIXI ブラック | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ |
PIXI ホワイト | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ |
PIXI EVO レッド | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ |
PIXI EVO ブラック | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ |
PIXI EVO ホワイト | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ |
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参考ウェブサイト:
- PIXIシリーズ | マンフロット(Manfrotto)公式サイト
- PIXI EVOシリーズ | マンフロット(Manfrotto)公式サイト
- PIXI ミニ三脚 製品概要
- PIXI EVO 5段階調節ミニ三脚 製品概要
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