
夜の街、飲食店の中、夕方の散歩道。カメラを持ち出したときに「思ったより暗く写るな」、「なんだか画質が悪い気がする」と感じたことはないでしょうか。あれはカメラの暗所性能の差です。
今回はInsta360のカメラ6機種を同じ条件で撮り比べ、さらに明るさを変えた比較も行いました。比較テストでわかったそれぞれのカメラの暗所での性能を詳しく解説します!
この記事で分かること
- 暗い場所に強いInsta360カメラはどれか
- なぜその差が生まれるのか
- 暗所が得意でない機種にも、別の魅力があること
- カメラの特徴と選び方

わたしが所有しているInsta360のカメラをぜんぶ使って撮影比較をしました。いろいろな発見があって面白かったです!
※カメラは過去にレビュー・および商品紹介用にInsta360より製品提供を受けたものです。今回の比較レビューは提供と関係なく筆者が自主的に行ったものであり、メーカーの監修は入っていません。
最大40%オフ Insta360セール中!
Smile Sale 2026年8月28日~9月6日
Insta360公式ストア キャンペーンページ
Insta360 X6発売記念!アクセサリーを無料プレゼント
X6を購入する方に特典があります!
当サイトのリンクからInsta360公式ストアにアクセスしてInsta360 X6を購入。
「Insta360 X6 レンズ交換セット」が無料でもらえます。
※数量限定なので規定数に達し次第キャンペーンは終了します。
まず結論:暗所に強いのはこの3機種
- とにかく暗い場所で撮るなら → Luna Ultra(119,800円)
- 360度で撮りたくて、暗所も妥協したくないなら → X6(118,000円)
- 価格と性能のバランスなら → Ace Pro 2(58,300円)
撮影比較テストをした結果、上記の3機種が優れていることがわかりました。
ただし、暗所性能だけで選ぶのはおすすめしません。GO UltraとGO 3Sは暗所こそ上位ではありませんが、上位機には真似できない小ささがあります。ここは記事の後半でしっかり書きます。
同じ11万円台のLuna UltraとX6も、性格がはっきり違います。Luna Ultraは画質とブレ補正が頭ひとつ抜けていて、望遠も撮れる「映像を作り込みたい人」向け。X6は360度・InstaFrame 2.0・見やすい画面と、できることの幅で選ぶ「1台で全部やりたい人」向けです。
まずは全体像を一覧にしました。
| 機種 | タイプ | 暗所性能 | 価格 | 重さ | こんな人に |
|---|---|---|---|---|---|
| Luna Ultra | ジンバル | ★★★★★ | 119,800円 | 233g | 暗所の画質を最優先/望遠でも撮りたい |
| X6 | 360度 | ★★★★☆ | 118,000円 | 196g | 1台で全部撮りたい/最新機の使い勝手 |
| X5 | 360度 | ★★★☆☆ | 84,800円 | 200g | 360度を手頃に始めたい |
| Ace Pro 2 | アクション | ★★★★☆ | 58,300円 | 182g | 暗所性能で見るとコスパ最高 |
| GO Ultra | ウェアラブル | ★★★☆☆ | 64,800円 | 52.9g(カメラ部) | 身につけて撮りたい |
| GO 3S | ウェアラブル | ★★☆☆☆ | 48,900円 | 39.1g(カメラ部) | とにかく小さく、安く |
※価格はInsta360公式ストアの税込価格(2026年8月時点)
比較した6機種と、いまの価格
6機種といっても、実は形も撮り方も違う4種類のカメラが混ざっています。
- ジンバルカメラ:Luna Ultra
- 360度カメラ:X6、X5
- アクションカメラ:Ace Pro 2
- ウェアラブルカメラ:GO Ultra、GO 3S
なお、360度カメラも超小型のウェアラブルカメラも、広い意味ではすべて「アクションカメラ」の仲間です。ここでは分かりやすさを優先して、Ace Pro 2のようなオーソドックスな箱型のものを「アクションカメラ」と呼んで区別しています。
価格は発売時から動いている機種もあるので、両方を並べておきます。
| 機種 | 発売日 | 発売時価格 | 現在価格 |
|---|---|---|---|
| Luna Ultra | 2026年6月 | 119,800円 | 119,800円 |
| X6 | 2026年8月 | 118,000円 | 118,000円 |
| X5 | 2025年4月 | 84,800円 | 84,800円 |
| Ace Pro 2 | 2024年10月 | 64,800円 | 58,300円 |
| GO Ultra | 2025年8月 | 64,800円 | 64,800円 |
| GO 3S | 2024年6月 | 61,800円 | 48,900円 |
※Insta360公式ストアの税込価格(2026年8月時点)
見ていただくと分かるとおり、値下がりしているのはAce Pro 2とGO 3Sの2機種だけです。GO 3Sは後継のGO Ultraが2025年8月に出たこと、Ace Pro 2は発売から約2年が経っていること、などの理由で値段が下がっています。
実写比較|6台を同じ条件で撮り比べた
撮影したのは、街灯が少しあるだけの、かなり暗い場所です。肉眼では問題なく歩けますが、細かいものははっきり見えないくらいの暗さでした。
低照度の環境に適したPureVideoモードで4K30fpsに設定して撮影しています。
※X6およびX5は8Kの360度動画で記録して4Kに書き出し。
※GO 3SはPureVideoモードがないので通常の動画モード。
ノイズ除去や色補正、ブレ補正などの編集は加えていません。カメラで撮れた映像をそのまま比べています。
画像:6機種を画角そのままで並べた比較


画像:Luna UltraとX6を、画角を揃えて切り出した比較



いずれの撮影地もカメラを持って立っている場所はすごく暗くて、なにかスマホライトなどをつけないと手元が見えず荷物の出し入れにも不自由するくらいの環境でした。
今回の撮影のなかだと、肉眼で見た暗さに一番近いのはGO Ultraの映像だと思います。
見てほしいポイントはこの3つ
比較画像を見るとき、細かく見ようとすると逆に分からなくなります。次の3点だけに絞って見てください。
1. ザラつき … 砂のような粒々が浮いていないか
2. 暗い部分が真っ黒に潰れていないか … 影の中に何かあるのが分かるか
3. 明るさや色が正しく出ているか … 十分な明るさが出て色褪せていないか
暗い場所では、カメラは映像を補正して明るくしようとします。そのときに出るのがザラつきや色の変化です。逆にザラつきを抑えようとすると、暗い部分が真っ黒に潰れたり精細さが失われてのっぺりとした見た目になります。
低照度での記録性能が優れたカメラは、無理な補正をしなくても十分な明るさを確保できます。また補正によって明るさを確保する場合でも、ザラつきを抑えつつ、映像のディティールを失わないように記録してくれます。
結果を一言でいうと、Luna Ultraだけが明らかに別格でした。ザラつきが少なく、暗い部分にもきちんと情報が残っています。
それに続くのがX6とAce Pro 2。この2台はかなり近い印象です。X5とGO Ultraがその次で、GO 3Sは、そもそも暗所モードがないぶん、ここでは苦しくなりました。
暗さの程度で差の出方が変わる
6台の一斉比較は「かなり暗い場所」で行いましたが、それとは別に、2〜4台ずつの比較を明るさの違う場所でも行っています。暗さが変わると、同じカメラ同士でも印象がまるで変わります。
例えば、夕暮れどきの花火を撮影した映像をご覧ください。

暗い環境ではあるものの、この程度の暗さであれば画質の差はそこまで大きくありません。最初の比較画像では性能が低く見えたGO Ultraも十分にきれいな映像を記録できました。
しかし、最初に比べたようなより暗い環境では、カメラの性能差がはっきり出ます。

360度カメラのX6とX5でも比べてみましょう。約3万円の価格差のあるモデルなのでどちらのカメラを選ぶべきか迷っている人も多いと思います。

街灯の多い夜の街くらいの明るさなら、どちらもきれいに撮れます。並べて見比べても、はっきりした差は感じにくいと思います。この明るさで撮るだけなら、3万円の差は正直あまり実感できません。
ところが同じ2台でも、暗い場所で比べるとはっきり差が出ます。X6のほうが明るさも色も十分に出て高画質です。

明るい場所しか撮らないなら、X5で十分です。でも暗い場所で撮ることが多いなら、差額を払ってもX6を選ぶ価値があります。
比べる相手が変わると、評価も変わる
もうひとつ、撮っていて気づいたことがあります。同じカメラでも、比べる相手によって評価が変わるということです。例えば、GO Ultraは、GO 3Sと並べればはっきり優秀に見えます。でもLuna Ultraと並べると、かなり見劣りします。同じ映像なのに、です。
あるいはX6とX5を比べていると、X6の優秀さがよくわかりますが、もしここに「X4 Air」が加わればどうでしょうか。わたしは所有していないので今回の比較にはありませんが、X4 Airには暗所用のPureVideoモードが入っていないので、これと比べるとX5のほうが暗所性能が優れているはずです。
レビューを見るときに「何と比べているか」を意識すると、見え方がだいぶ変わると思います。新型と旧型を比べることもあれば、同じ価格帯のカメラを比べることもあることでしょう。レビューには様々な意図があって制作されています。

価格も種類も異なるカメラが比較されることは少ないので、今回のように6つのカメラで比較を行うのはいろいろな発見があって面白かったです!
暗所性能ランキングと、その理由
今回のテスト結果をまとめると、こうなりました。
カメラによって画角が異なるので、厳密な比較は難しいのですが、比較した映像をもとに筆者が画質の判定を行い順位をつけました。
なぜ差が出るのか
暗所性能を決めているのは、カメラのスペックにおいて主に3つあります。イメージセンサーの大きさ、レンズのF値、そして画像処理チップです。
- イメージセンサー:レンズから入ってきた光を受け止めて、映像のデータに変換する板状の部品です。カメラが「光を受け取る面」にあたります。面積が大きいほど、一度に受け取れる光の量が増えます。
- レンズのF値:そのレンズがどれだけ光を通せるかを表す数字です。レンズの内部には光の通り道の広さを調整する仕組みがあり、その広さを数値にしたものです。数字が小さいほど、たくさんの光を通せます(F1.8はF2.8より明るいレンズ)。
- 画像処理チップ:センサーが受け取ったデータを、私たちが見られる映像に仕上げる小さなコンピューターです。暗い場所ではノイズを消したり暗い部分を持ち上げたりするので、明るい場所より処理の負担が一気に増えます。
これらをかみ砕いて説明すると以下のようになります。
| 用語 | たとえると | ひとこと |
|---|---|---|
| センサーの大きさ | 雨を受けるバケツの口の大きさ | 大きいほど光をたくさん集められる |
| F値(レンズの明るさ) | 窓の大きさ。数字が小さいほど大きい窓 | Luna UltraのF1.8が最も明るい |
| 画像処理チップ | 暗い映像をきれいにする作業に、専任の担当者がいるか、1人で全部こなすか | 主にPureVideoモードの性能に影響 |
この3つと、実際の結果を並べてみます。
| 機種 | センサー | F値 | チップの数 | うち画像処理専任 | 暗所モード | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Luna Ultra | 1型(最大) | F1.8 | 3基 | 2基 | あり | 1位 |
| X6 | 1/1.1型×2 | F2.0 | 3基 | 2基 | あり | 2位タイ |
| X5 | 1/1.28型×2 | F2.0 | 3基 | 2基 | あり | 4位タイ |
| Ace Pro 2 | 1/1.3型 | F2.6 | 2基 | 1基 | あり | 2位タイ |
| GO Ultra | 1/1.28型 | F2.85 | 1基 | なし(1基が兼任) | あり | 4位タイ |
| GO 3S | 1/2.3型(最小) | F2.8 | 1基 | なし(1基が兼任) | なし | 6位 |
イメージセンサーは大きいほど、レンズのF値は小さいほど暗所での画質が向上します。Luna Ultraはこの6機種のなかで最大の1型センサーを搭載するほか、最も明るいF1.8のレンズを備えています。
画像処理チップは、基本的に新しい世代のものが優秀なほか、Insta360製品の場合は、暗い映像の処理に専念する担当が別にいるかどうかの差があります。上位機は「専任スタッフが2人いる」、Ace Pro 2は「1人いる」、GO Ultraは「1人で全部こなしている」というイメージです。
そしてGO 3Sだけは、1基であることに加えて、そもそも暗所用のPureVideoモードがありません。ここが決定的な差になっています。
Luna Ultraが1位だった理由
Luna Ultraは、一番大きいセンサー、一番明るいレンズ、そして専任チップ2基という「全部入り」です。順当な結果と言えます。
加えて、ジンバルカメラであることも効いています。暗い場所ではカメラがシャッターをゆっくり開くので、そのぶん手ブレしやすくなります。Luna Ultraはカメラ本体を機械で支えてブレを抑えるので、暗所でいちばん問題になる手ブレを構造的に防げるわけです。
画質だけでなくブレ補正でも頭ひとつ抜けている、というのが実際に撮った印象でした。
暗所性能は総合的に決まる
GO Ultra(センサー1/1.28型・レンズF2.85・64,800円)とAce Pro 2(センサー1/1.3型・レンズF2.6・58,300円)を比べてください。
センサーはGO Ultraのほうが大きく、値段も6,500円高い。それなのに、暗所ではAce Pro 2のほうが上でした。どちらも暗所モードを持っていますが、Ace Pro 2には画像処理を専任するチップが1基あるという違いがあります。また、レンズの絞りがF2.6とより明るいです。
360度カメラは不利。それでもX6が並んだ
もうひとつ気になるのが、専任チップを2基積んでいるX5が、1基で全部こなすGO Ultraと同じくらいだったことです。これは360度カメラの構造によるものだと考えられます。
360度カメラは1台で全方向を撮るため、画像処理チップの負担が大きいです。つまり360度カメラは、暗所比較においてハンデを背負っています。
そう考えると、X6の健闘ぶりが際立ちます。ハンデを背負ったうえで、単眼のアクションカメラであるAce Pro 2に並んだわけです。センサーを大きくして不利を跳ね返している、と言えます。「360度が撮れて、優れた暗所性能」。X6の118,000円という価格の意味は、ここにあります。
暗所性能だけで選ばないでほしい理由
ここまで暗所性能の話をしてきましたが、これは選ぶ基準のひとつでしかありません。
4つのタイプと、それぞれの得意分野
| タイプ | 機種 | どんなカメラか | 得意なこと |
|---|---|---|---|
| ジンバル | Luna Ultra | カメラを機械で支えてブレを抑える | 歩きながらでも滑らかな映像。暗所の画質も最高 |
| 360度 | X6・X5 | 全方向を丸ごと記録し、あとから見る向きを決められる | 撮り逃しがない。1台で何役もこなす |
| アクション | Ace Pro 2 | いちばんイメージしやすい、箱型のアクションカメラ | シンプルで扱いやすい。画質と価格のバランス |
| ウェアラブル | GO Ultra・GO 3S | 服やヘルメットに付けて撮る超小型カメラ | カメラを持たずに撮れる。両手が空く |
種類が違えば、そもそも用途が違います。 暗所性能で並べたところで、そこは比べられません。
なお、この4つの呼び分けはこの記事の中での整理です。実際には360度カメラもウェアラブルカメラも、広い意味では「アクションカメラ」に含まれます。ここではAce Pro 2のようなオーソドックスな箱型のものを「アクションカメラ」と呼んで区別しています。
暗所性能と「身につけやすさ」は、きれいに逆になる
今回比べたInsta360の6つの機種はいずれも小型のカメラです。手持ちはもちろん、カメラを衣服や帽子、カバンなどに固定して撮影することもできます。そういった装着のしやすさは、GO UltraやGO 3Sなどのカメラのほうが扱いやすいです。
| 機種 | 暗所性能 | カメラ部の重さ | 身につけやすさ |
|---|---|---|---|
| Luna Ultra | ★★★★★ | 233g | △(装着はできるが、形状的にやや不便) |
| X6 | ★★★★☆ | 196g | ○(小型化して装着しやすくなった) |
| X5 | ★★★☆☆ | 200g | △(装着はできるが、形状的にやや不便) |
| Ace Pro 2 | ★★★★☆ | 182g | ○(マウントで装着) |
| GO Ultra | ★★★☆☆ | 52.9g | ◎(マグネットで服に直接) |
| GO 3S | ★★☆☆☆ | 39.1g | ◎(6機種で最小・最軽量) |
暗所に強い機種ほど大きく高級で、小さい機種ほど暗所は苦手になります。これは優劣というより、設計の方向性の違いです。


念のため書いておくと、6機種はどれも身につけて撮ることができます。違うのは、その気軽さです。GO 3Sは39.1g。服に付けていることを忘れるくらいの軽さです。この気軽さだけは、上位機がどう頑張っても届きません。
たとえば、こんな撮り方をしたい人には、暗所性能の順位はほとんど関係ありません。
- 料理をしながら手元を撮る
- 自転車のヘルメットに付けて走る
- 子どもと遊びながら、カメラを意識せずに記録する
- ペットの目線で撮る

個人的にこれまで一番長くつかっているのはGO Ultraです!よく胸につけて記録撮影につかっています。
機種別|特徴と向いている人
ここからは6機種を1台ずつ見ていきます。
Insta360 Luna Ultra|119,800円
暗所画質は文句なしの1位。 1型センサーとF1.8という、6機種で最も明るい組み合わせを積んでいます。ジンバルカメラなので歩きながら撮っても映像が滑らかで、ブレ補正も頭ひとつ抜けています。
もうひとつ見逃せないのが、6機種で唯一、望遠が撮れることです。広角20mm相当に加えて60mm相当の望遠を持っているので、離れた被写体に寄れます。他の5機種はどれも広角のみなので、ここは決定的な違いです。
向いている人:夜景や夜の街歩きを、映像作品として撮りたい人。画質を最優先する人。離れた被写体を撮りたい人。
注意点:360度は撮れません。233gと6機種で最も重く、身につけて撮るには形状的にやや不便です。用途がはっきりしている人向けの1台です。
Luna Ultraはキットの種類が多いので、どれを選ぶべきかはInsta360 Luna Ultraのキット比較記事にまとめています。
Insta360 X6|118,000円
今回いちばん「よくできている」と感じた1台です。 360度カメラは構造的に暗所で不利なのに、単眼のAce Pro 2に並ぶ画質を出しています。
魅力はそれだけではありません。OLEDスクリーンを採用していて、撮影中も画面が見やすい。暗い場所での撮影は画面確認がストレスになりがちなので、これは地味に効きます。
さらにInstaFrame 2.0の画質が暗所でも良好でした。360度の映像と、そのまま投稿できる横長動画を同時に記録できる機能です。撮影しながら編集を済ませているようなもので、360度カメラの弱点だった「撮ったあとが大変」を大きく減らしてくれます。
小型化されたので、身につけて撮るのもしやすくなりました。最新モデルらしい魅力が、あらゆる面で際立っています。
向いている人:旅行や日常の記録を撮り逃したくない人。1台で何役もこなしたい人。最新機の使い勝手を求める人。
注意点:価格は118,000円と、Luna Ultraに次いで高い部類に入ります。また360度である以上、撮ったあとに見る向きを決める作業は必要になります。
なお、X6には通常版とエッセンシャルキットがあります。どちらがお得かはInsta360 X6のエッセンシャルキット検証記事で単品価格を全部足して計算しているので、あわせてどうぞ。
Insta360 X5|84,800円
360度カメラを手頃に始められる1台です。 X6との差は33,200円。明るい場所での画質なら、X6と並べても大きな差は感じませんでした。
暗所ではX6に一段譲ります。専任チップを2基積んではいるものの、360度カメラのハンデもあって、今回はGO Ultraと同程度という結果でした。
向いている人:360度カメラを試してみたい人。明るい場所での撮影が中心の人。予算を抑えたい人。
注意点:暗い場所で撮ることが多いなら、X6まで頑張る価値は十分にあります。33,200円の差が、そのまま暗所性能の差として出てきます。
Insta360 Ace Pro 2|58,300円
暗所性能を重視する場合、コストパフォーマンスが際立つ機種です。
暗所性能は2位タイ。それが58,300円です。1位のLuna Ultraの半額以下、同じ2位タイのX6の半額。今回の6機種で、価格と性能のバランスは頭ひとつ抜けています。
360度でもジンバルでもない、標準的な形のアクションカメラなので、シンプルで扱いやすいです。Insta360製品のなかで「暗い場所でもちゃんと撮れるカメラが欲しい」という人が、最初に検討すべき1台です。
向いている人:夜も撮るけれど予算は抑えたい人。素直に扱えるカメラが欲しい人。迷っている人。
注意点:発売から約2年が経っています。値下がりしているのはそのためで、性能が落ちたわけではありませんが、後継機が出る可能性は頭に入れておいてもいいかもしれません。
Insta360 GO Ultra|64,800円
カメラ部52.9g。マグネットで服に付けて、カメラを持たずに撮れます。 この体験は、上位機では味わえません。
暗所性能は4位タイ。上位ではありませんが、暗所モードもきちんと備えていて、4K60pまで撮れます。GO 3Sから見れば大きく進化しており、「小さいカメラだから画質は諦める」という時代ではなくなりました。
向いている人:両手を空けて撮りたい人。日常のVlog、作業目線の撮影をしたい人。
注意点:暗所ではAce Pro 2に届きません。しかもAce Pro 2より6,500円高いので、小ささが必要ないなら素直にAce Pro 2を選んだほうがいいと思います。逆に言えば、この小ささに6,500円を払う価値があるかどうかが判断基準です。もうひとつ、GO Ultraは内蔵メモリーを搭載していないので、microSDカードを別に用意する必要があります。
Insta360 GO 3S|48,900円
カメラ部39.1g。6機種で最小・最軽量、そして最も安い1台です。
正直に書くと、暗所性能では最下位でした。暗所モードそのものが搭載されていないので、暗い場所では他の5機種と差が出ます。センサーも1/2.3型と最も小さく、ISO感度の上限も他機の半分です。
ただ、それはこのカメラが目指しているものが違うというだけの話です。39.1gという軽さは、上位機種がどう頑張っても届かない領域にあります。暗所性能を諦めるかわりに、「カメラを持ち歩いている感覚がない」という体験が手に入ります。
内蔵ストレージを搭載しているので、カードを用意しなくてもすぐ使い始められます。発売時61,800円から48,900円まで下がっているのも魅力です。
向いている人:とにかく小さく、安く始めたい人。明るい場所での撮影が中心の人。
注意点:暗い場所での撮影がメインなら、この機種は避けたほうがいいです。そこはGO Ultra以上を検討してください。
目的別|あなたはどれを選ぶべきか
最後に、やりたいことから逆に選べるようにまとめます。
| やりたいこと | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 夜景や暗い室内を、きれいな映像で撮りたい | Luna Ultra | 暗所画質とブレ補正が別格 |
| 離れた被写体に寄って撮りたい | Luna Ultra | 6機種で唯一の望遠(60mm相当) |
| 旅行や日常を1台で撮り逃さず記録したい | X6 | 全方向を記録。暗所もトップクラス |
| 360度カメラを手頃に始めたい | X5 | 84,800円。明るい場所なら十分 |
| 夜も撮るけれど、予算は抑えたい | Ace Pro 2 | 暗所2位タイで58,300円 |
| 両手を空けて、身につけて撮りたい | GO Ultra | 52.9g。暗所モードもある |
| とにかく小さく安く始めたい | GO 3S | 39.1g・48,900円。6機種で最小 |
要点まとめ
- 暗所に強いのは Luna Ultra > X6・Ace Pro 2 > X5・GO Ultra > GO 3S
- 明るめの場所なら差は小さく、暗くなるほど広がる。自分が撮る場所の暗さで必要な性能が変わる
- センサーの大きさだけでなく、暗い映像の処理を専任するチップがあるかが効く(GO Ultra vs Ace Pro 2)
- 360度カメラは構造的に不利。それでも並んだX6はかなり優秀
- 暗所性能は選ぶ基準のひとつ。GO Ultra・GO 3Sの小ささは、上位機には代えられない価値
- コストパフォーマンスなら Ace Pro 2(58,300円) が最有力
暗い場所での撮影は、カメラ選びで差が出やすいところです。この記事が、その判断の役に立てばうれしいです。
※価格はすべてInsta360公式ストアの税込価格(2026年8月時点)です。セールなどで変動する場合があるので、購入前に最新の価格をご確認ください。
YouTubeでもレビューしました!比較映像を豊富に載せているのでぜひ参考にしてください。
【参考】詳細スペック比較表
ここからは、本文では省いた細かいスペックをまとめています。数字で確認したい方向けの資料としてお使いください。
並びは本文と同じく Luna Ultra → X6 → X5 → Ace Pro 2 → GO Ultra → GO 3S の順です。
※表が画面からはみ出す場合は、表を横にスクロールしてご覧ください。
表:基本スペック
| 項目 | Luna Ultra | X6 | X5 | Ace Pro 2 | GO Ultra | GO 3S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| カテゴリ | ジンバル | 360度 | 360度 | アクション(箱型) | ウェアラブル | ウェアラブル |
| 発売日(日本) | 2026年6月15日 | 2026年8月12日 | 2025年4月22日 | 2024年10月22日 | 2025年8月21日 | 2024年6月13日 |
| 現在価格(公式ストア) | 119,800円 | 118,000円 | 84,800円 | 58,300円 | 64,800円 | 48,900円(64GB) |
| 発売時価格 | 119,800円 | 118,000円 | 84,800円 | 64,800円 | 64,800円 | 61,800円(64GB) |
| 上位キット | クリエイターキット 159,800円 | エッセンシャルキット 135,000円 | エッセンシャルキット 101,800円 | デュアルバッテリー 61,000円 | - | 52,900円(128GB) |
| センサーサイズ | 広角:1型/望遠:1/1.3型 | 1/1.1型 ×2 | 1/1.28型 ×2 | 1/1.3型 | 1/1.28型 | 1/2.3型 |
| レンズF値 | 広角:F1.8/望遠:F2.0 | F2.0 | F2.0 | F2.6 | F2.85 | F2.8 |
| 35mm換算焦点距離 | 広角:20mm/望遠:60mm | 7.78mm | 6mm | 13mm | 14.27mm | 16mm |
| 最短撮影距離 | 広角9cm/望遠15cm | - | - | 37cm | 30cm | - |
| ISO感度 | 100〜6400 | 100〜6400 | 100〜6400 | 100〜6400 | 100〜6400 | 100〜3200 |
| 静止画 最大 | - | 120MP(15520×7760) | 72MP(11904×5952) | 50MP(8192×6144) | 8192×6144 | 4000×3000 |
| 本体重量 | 約233g | 約196g | 約200g | 約182g(新版184g) | カメラ52.9g+Pod 108.5g | カメラ39.1g+Pod 96.3g |
※価格はInsta360公式ストアの税込価格(2026年8月時点)
表:画像処理エンジン(AIチップ構成)
| 項目 | Luna Ultra | X6 | X5 | Ace Pro 2 | GO Ultra | GO 3S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 呼称 | トリプルAIチップ | トリプルAIチップ | トリプルAIチップ | デュアルAIチップ | 5nm AIチップ | 従来型チップ |
| チップ数 | 3基 | 3基 | 3基 | 2基 | 1基 | 1基 |
| 内訳 | 4nm AIチップ×1+専用イメージングチップ×2 | 8コア3.3GHz 4nm AIチップ×1+専用イメージングチップ×2 | 5nm AIチップ×1+Proイメージングチップ×2 | 5nm AIチップ×1+Proイメージングチップ×1 | 5nm AIチップ×1 | 前世代比CPU+50%の汎用チップ |
| メーカーの性能説明 | ノイズリダクションとDeep Track 5.0を駆動、4K60のPureVideoに対応 | X5比で演算性能500%増、クロック106%高速、消費電力35%減 | X4比で処理性能140%増 | Ace Pro比で演算性能100%増(イメージングチップ追加分) | GO 3Sのチップ比で約50倍の処理性能、消費電力30%減 | - |
チップの役割分担(Insta360の説明より)
- イメージングチップ:センサーから出た生データの段階で、ノイズ除去や暗部の持ち上げを担当します。暗所画質に直結する部分です。
- AIチップ:ディープラーニングでディテール・質感・色を復元し、あわせて手ブレ補正やトラッキングなど全体の処理も担当します。
なお、専用のイメージングチップを持たないGO UltraとGO 3Sも、AIチップが同じ処理を兼任しています。「暗所の処理をしていない」という意味ではありません。
表:暗所モード(PureVideo)の記録解像度
| 機種 | PureVideoの記録解像度/フレームレート |
|---|---|
| Luna Ultra | 4K 3840×2160@60/50/48/30/25/24 〜 1080p(各アスペクト比) |
| X6 | 360度:8K 7680×3840@30/25/24 / 6K 5760×2880@30/25/24 / 4K 3840×1920@30/25/24(シングルレンズ時は4K・2.7Kで最大60fps) |
| X5 | 360度:8K 7680×3840@30/25/24 / 5.7K 5760×2880@30/25/24 / 4K 3840×1920@30/25/24 |
| Ace Pro 2 | 4K 3840×2160@60/50/48/30/25/24(16:9)/ 4K 3840×2880@30/25/24(4:3)/ 2.7K・1080p |
| GO Ultra | 4K 3840×2160@30/25/24 / 2.7K / 1080p |
| GO 3S | 非対応(PureVideoなし) |
暗所で60fpsを選べるのはLuna UltraとAce Pro 2だけです(X6はシングルレンズ撮影時のみ)。動きのある夜のシーンでは、ここが実用的な差になります。
表:通常モードの最高記録設定
| 機種 | 最高記録 |
|---|---|
| Luna Ultra | 8K 7680×4320@30/25/24(16:9)/ 4K@240のスローモーションあり |
| X6 | 360度:8K 7680×3840@50/48/30/25/24 / 6K@60 / 4K@100 |
| X5 | 360度:8K 7680×3840@30/25/24 / 5.7K@60 / 4K@120 |
| Ace Pro 2 | 8K 7680×4320@30/25/24(16:9)/ 4K@120 |
| GO Ultra | 4K 3840×2160@60/50/48/30/25/24 |
| GO 3S | 4K 3840×2160@30/25/24 |
※スペックの出典はInsta360公式オンラインマニュアルの各機種スペックページです。チップの情報は公式発表および各種報道をもとにしています。公式スペックにFOV(画角の度数)の記載はなく、35mm換算焦点距離のみが公開されています。


