Insta360のカメラ6機種を暗い場所で撮り比べ!用途別の選び方解説

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Insta360のカメラ6機種を暗い場所で撮り比べ!用途別の選び方解説

夜の街、飲食店の中、夕方の散歩道。カメラを持ち出したときに「思ったより暗く写るな」、「なんだか画質が悪い気がする」と感じたことはないでしょうか。あれはカメラの暗所性能の差です。

今回はInsta360のカメラ6機種を同じ条件で撮り比べ、さらに明るさを変えた比較も行いました。比較テストでわかったそれぞれのカメラの暗所での性能を詳しく解説します!

この記事で分かること

  • 暗い場所に強いInsta360カメラはどれか
  • なぜその差が生まれるのか
  • 暗所が得意でない機種にも、別の魅力があること
  • カメラの特徴と選び方
Aki
Aki

わたしが所有しているInsta360のカメラをぜんぶ使って撮影比較をしました。いろいろな発見があって面白かったです!

※カメラは過去にレビュー・および商品紹介用にInsta360より製品提供を受けたものです。今回の比較レビューは提供と関係なく筆者が自主的に行ったものであり、メーカーの監修は入っていません。

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まず結論:暗所に強いのはこの3機種

  • とにかく暗い場所で撮るなら → Luna Ultra(119,800円)
  • 360度で撮りたくて、暗所も妥協したくないなら → X6(118,000円)
  • 価格と性能のバランスなら → Ace Pro 2(58,300円)

撮影比較テストをした結果、上記の3機種が優れていることがわかりました。

ただし、暗所性能だけで選ぶのはおすすめしません。GO UltraとGO 3Sは暗所こそ上位ではありませんが、上位機には真似できない小ささがあります。ここは記事の後半でしっかり書きます。

同じ11万円台のLuna UltraとX6も、性格がはっきり違います。Luna Ultraは画質とブレ補正が頭ひとつ抜けていて、望遠も撮れる「映像を作り込みたい人」向け。X6は360度・InstaFrame 2.0・見やすい画面と、できることの幅で選ぶ「1台で全部やりたい人」向けです。

まずは全体像を一覧にしました。

機種タイプ暗所性能価格重さこんな人に
Luna Ultraジンバル★★★★★119,800円233g暗所の画質を最優先/望遠でも撮りたい
X6360度★★★★☆118,000円196g1台で全部撮りたい/最新機の使い勝手
X5360度★★★☆☆84,800円200g360度を手頃に始めたい
Ace Pro 2アクション★★★★☆58,300円182g暗所性能で見るとコスパ最高
GO Ultraウェアラブル★★★☆☆64,800円52.9g(カメラ部)身につけて撮りたい
GO 3Sウェアラブル★★☆☆☆48,900円39.1g(カメラ部)とにかく小さく、安く

※価格はInsta360公式ストアの税込価格(2026年8月時点)

比較した6機種と、いまの価格

6機種といっても、実は形も撮り方も違う4種類のカメラが混ざっています。

  • ジンバルカメラ:Luna Ultra
  • 360度カメラ:X6、X5
  • アクションカメラ:Ace Pro 2
  • ウェアラブルカメラ:GO Ultra、GO 3S

なお、360度カメラも超小型のウェアラブルカメラも、広い意味ではすべて「アクションカメラ」の仲間です。ここでは分かりやすさを優先して、Ace Pro 2のようなオーソドックスな箱型のものを「アクションカメラ」と呼んで区別しています。

価格は発売時から動いている機種もあるので、両方を並べておきます。

機種発売日発売時価格現在価格
Luna Ultra2026年6月119,800円119,800円
X62026年8月118,000円118,000円
X52025年4月84,800円84,800円
Ace Pro 22024年10月64,800円58,300円
GO Ultra2025年8月64,800円64,800円
GO 3S2024年6月61,800円48,900円

※Insta360公式ストアの税込価格(2026年8月時点)

見ていただくと分かるとおり、値下がりしているのはAce Pro 2とGO 3Sの2機種だけです。GO 3Sは後継のGO Ultraが2025年8月に出たこと、Ace Pro 2は発売から約2年が経っていること、などの理由で値段が下がっています。

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実写比較|6台を同じ条件で撮り比べた

撮影したのは、街灯が少しあるだけの、かなり暗い場所です。肉眼では問題なく歩けますが、細かいものははっきり見えないくらいの暗さでした。

低照度の環境に適したPureVideoモードで4K30fpsに設定して撮影しています。
※X6およびX5は8Kの360度動画で記録して4Kに書き出し。
※GO 3SはPureVideoモードがないので通常の動画モード。

ノイズ除去や色補正、ブレ補正などの編集は加えていません。カメラで撮れた映像をそのまま比べています。

画像:6機種を画角そのままで並べた比較

Insta360の6機種で海辺の夜景を同じ条件で撮り比べた暗所画質の比較画像
海辺の夜景で画質比較。明るさも精細さもそれぞれ異なります。
Insta360の6機種で日没後に人物を撮り比べた比較画像。機種ごとに顔の明るさが大きく異なる
完全に日が沈んだ時間帯に同じ場所で撮影していますが顔の明るさが全く異なります。GO 3Sのみミラー表示になっており左右が反転しています。

画像:Luna UltraとX6を、画角を揃えて切り出した比較

Insta360 Luna UltraとX6を同じ画角に切り出して並べた暗所画質の比較画像
暗所での画質に優れた2機種の比較。X6が360度カメラでより広く撮れるのでそこから切り出して画角をLuna Ultraに近づけて並べました。
Insta360 Luna UltraとX6の暗所比較。Luna Ultraは背景がボケて人物が際立つ描写になる
こう比べるとLuna Ultraの画質の良さがわかりやすい。またLuna Ultraは背景がボケてピントの合っている人物が際立つような描写になります。
Aki
Aki

いずれの撮影地もカメラを持って立っている場所はすごく暗くて、なにかスマホライトなどをつけないと手元が見えず荷物の出し入れにも不自由するくらいの環境でした。
今回の撮影のなかだと、肉眼で見た暗さに一番近いのはGO Ultraの映像だと思います。

見てほしいポイントはこの3つ

比較画像を見るとき、細かく見ようとすると逆に分からなくなります。次の3点だけに絞って見てください。

1. ザラつき … 砂のような粒々が浮いていないか

2. 暗い部分が真っ黒に潰れていないか … 影の中に何かあるのが分かるか

3. 明るさや色が正しく出ているか … 十分な明るさが出て色褪せていないか

暗い場所では、カメラは映像を補正して明るくしようとします。そのときに出るのがザラつきや色の変化です。逆にザラつきを抑えようとすると、暗い部分が真っ黒に潰れたり精細さが失われてのっぺりとした見た目になります。

低照度での記録性能が優れたカメラは、無理な補正をしなくても十分な明るさを確保できます。また補正によって明るさを確保する場合でも、ザラつきを抑えつつ、映像のディティールを失わないように記録してくれます。

結果を一言でいうと、Luna Ultraだけが明らかに別格でした。ザラつきが少なく、暗い部分にもきちんと情報が残っています。

それに続くのがX6とAce Pro 2。この2台はかなり近い印象です。X5とGO Ultraがその次で、GO 3Sは、そもそも暗所モードがないぶん、ここでは苦しくなりました

暗さの程度で差の出方が変わる

6台の一斉比較は「かなり暗い場所」で行いましたが、それとは別に、2〜4台ずつの比較を明るさの違う場所でも行っています。暗さが変わると、同じカメラ同士でも印象がまるで変わります

例えば、夕暮れどきの花火を撮影した映像をご覧ください。

夕暮れどきの花火をInsta360の各機種で撮影した比較画像。薄暗い程度では画質差が小さい
薄暗い程度であればカメラの性能差はそこまで気になりません。

暗い環境ではあるものの、この程度の暗さであれば画質の差はそこまで大きくありません。最初の比較画像では性能が低く見えたGO Ultraも十分にきれいな映像を記録できました。

しかし、最初に比べたようなより暗い環境では、カメラの性能差がはっきり出ます。

より暗い環境でInsta360の各機種を撮り比べた比較画像。GO Ultraは明るさと精細さで見劣りする
より暗くなると画質の差がしっかり出て、カメラの違いがより明らかになります。この比較だとGO Ultraはだいぶ見劣ります。

360度カメラのX6とX5でも比べてみましょう。約3万円の価格差のあるモデルなのでどちらのカメラを選ぶべきか迷っている人も多いと思います。

Insta360 X6とX5を薄暗い場所で撮り比べた比較画像。両者の画質差はほとんどない
薄暗い程度の環境であれば、X6とX5の画質差はほとんどありません。

街灯の多い夜の街くらいの明るさなら、どちらもきれいに撮れます。並べて見比べても、はっきりした差は感じにくいと思います。この明るさで撮るだけなら、3万円の差は正直あまり実感できません

ところが同じ2台でも、暗い場所で比べるとはっきり差が出ます。X6のほうが明るさも色も十分に出て高画質です。

Insta360 X6とX5を日没後の暗い場所で撮り比べた比較画像。X5は明るさが不足し発色も薄い
日没後の夜間の撮影。X5は明るさが足りておらず、色もはっきりせず薄くなってしまいました。一方でX6はしっかり明るさが出て発色も豊かできれいに撮れています。

明るい場所しか撮らないなら、X5で十分です。でも暗い場所で撮ることが多いなら、差額を払ってもX6を選ぶ価値があります。

比べる相手が変わると、評価も変わる

もうひとつ、撮っていて気づいたことがあります。同じカメラでも、比べる相手によって評価が変わるということです。例えば、GO Ultraは、GO 3Sと並べればはっきり優秀に見えます。でもLuna Ultraと並べると、かなり見劣りします。同じ映像なのに、です。

あるいはX6とX5を比べていると、X6の優秀さがよくわかりますが、もしここに「X4 Air」が加わればどうでしょうか。わたしは所有していないので今回の比較にはありませんが、X4 Airには暗所用のPureVideoモードが入っていないので、これと比べるとX5のほうが暗所性能が優れているはずです。

レビューを見るときに「何と比べているか」を意識すると、見え方がだいぶ変わると思います。新型と旧型を比べることもあれば、同じ価格帯のカメラを比べることもあることでしょう。レビューには様々な意図があって制作されています。

Aki
Aki

価格も種類も異なるカメラが比較されることは少ないので、今回のように6つのカメラで比較を行うのはいろいろな発見があって面白かったです!

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暗所性能ランキングと、その理由

今回のテスト結果をまとめると、こうなりました。

順位機種タイプ
1位Luna Ultraジンバル
2位タイX6360度
2位タイAce Pro 2アクション
4位タイX5360度
4位タイGO Ultraウェアラブル
6位GO 3Sウェアラブル

カメラによって画角が異なるので、厳密な比較は難しいのですが、比較した映像をもとに筆者が画質の判定を行い順位をつけました。

なぜ差が出るのか

暗所性能を決めているのは、カメラのスペックにおいて主に3つあります。イメージセンサーの大きさ、レンズのF値、そして画像処理チップです。

  • イメージセンサー:レンズから入ってきた光を受け止めて、映像のデータに変換する板状の部品です。カメラが「光を受け取る面」にあたります。面積が大きいほど、一度に受け取れる光の量が増えます。
  • レンズのF値:そのレンズがどれだけ光を通せるかを表す数字です。レンズの内部には光の通り道の広さを調整する仕組みがあり、その広さを数値にしたものです。数字が小さいほど、たくさんの光を通せます(F1.8はF2.8より明るいレンズ)。
  • 画像処理チップ:センサーが受け取ったデータを、私たちが見られる映像に仕上げる小さなコンピューターです。暗い場所ではノイズを消したり暗い部分を持ち上げたりするので、明るい場所より処理の負担が一気に増えます。

これらをかみ砕いて説明すると以下のようになります。

用語たとえるとひとこと
センサーの大きさ雨を受けるバケツの口の大きさ大きいほど光をたくさん集められる
F値(レンズの明るさ)窓の大きさ。数字が小さいほど大きい窓Luna UltraのF1.8が最も明るい
画像処理チップ暗い映像をきれいにする作業に、専任の担当者がいるか、1人で全部こなすか主にPureVideoモードの性能に影響

この3つと、実際の結果を並べてみます。

機種センサーF値チップの数うち画像処理専任暗所モード結果
Luna Ultra1型(最大)F1.83基2基あり1位
X61/1.1型×2F2.03基2基あり2位タイ
X51/1.28型×2F2.03基2基あり4位タイ
Ace Pro 21/1.3型F2.62基1基あり2位タイ
GO Ultra1/1.28型F2.851基なし(1基が兼任)あり4位タイ
GO 3S1/2.3型(最小)F2.81基なし(1基が兼任)なし6位

イメージセンサーは大きいほど、レンズのF値は小さいほど暗所での画質が向上します。Luna Ultraはこの6機種のなかで最大の1型センサーを搭載するほか、最も明るいF1.8のレンズを備えています。

画像処理チップは、基本的に新しい世代のものが優秀なほか、Insta360製品の場合は、暗い映像の処理に専念する担当が別にいるかどうかの差があります。上位機は「専任スタッフが2人いる」、Ace Pro 2は「1人いる」、GO Ultraは「1人で全部こなしている」というイメージです。

そしてGO 3Sだけは、1基であることに加えて、そもそも暗所用のPureVideoモードがありません。ここが決定的な差になっています。

Luna Ultraが1位だった理由

Luna Ultraは、一番大きいセンサー、一番明るいレンズ、そして専任チップ2基という「全部入り」です。順当な結果と言えます。

加えて、ジンバルカメラであることも効いています。暗い場所ではカメラがシャッターをゆっくり開くので、そのぶん手ブレしやすくなります。Luna Ultraはカメラ本体を機械で支えてブレを抑えるので、暗所でいちばん問題になる手ブレを構造的に防げるわけです。

画質だけでなくブレ補正でも頭ひとつ抜けている、というのが実際に撮った印象でした。

暗所性能は総合的に決まる

GO Ultra(センサー1/1.28型・レンズF2.85・64,800円)とAce Pro 2(センサー1/1.3型・レンズF2.6・58,300円)を比べてください。

センサーはGO Ultraのほうが大きく、値段も6,500円高い。それなのに、暗所ではAce Pro 2のほうが上でした。どちらも暗所モードを持っていますが、Ace Pro 2には画像処理を専任するチップが1基あるという違いがあります。また、レンズの絞りがF2.6とより明るいです。

360度カメラは不利。それでもX6が並んだ

もうひとつ気になるのが、専任チップを2基積んでいるX5が、1基で全部こなすGO Ultraと同じくらいだったことです。これは360度カメラの構造によるものだと考えられます。

360度カメラは1台で全方向を撮るため、画像処理チップの負担が大きいです。つまり360度カメラは、暗所比較においてハンデを背負っています。

そう考えると、X6の健闘ぶりが際立ちます。ハンデを背負ったうえで、単眼のアクションカメラであるAce Pro 2に並んだわけです。センサーを大きくして不利を跳ね返している、と言えます。「360度が撮れて、優れた暗所性能」。X6の118,000円という価格の意味は、ここにあります。

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暗所性能だけで選ばないでほしい理由

ここまで暗所性能の話をしてきましたが、これは選ぶ基準のひとつでしかありません。

4つのタイプと、それぞれの得意分野

タイプ機種どんなカメラか得意なこと
ジンバルLuna Ultraカメラを機械で支えてブレを抑える歩きながらでも滑らかな映像。暗所の画質も最高
360度X6・X5全方向を丸ごと記録し、あとから見る向きを決められる撮り逃しがない。1台で何役もこなす
アクションAce Pro 2いちばんイメージしやすい、箱型のアクションカメラシンプルで扱いやすい。画質と価格のバランス
ウェアラブルGO Ultra・GO 3S服やヘルメットに付けて撮る超小型カメラカメラを持たずに撮れる。両手が空く

種類が違えば、そもそも用途が違います。 暗所性能で並べたところで、そこは比べられません。

なお、この4つの呼び分けはこの記事の中での整理です。実際には360度カメラもウェアラブルカメラも、広い意味では「アクションカメラ」に含まれます。ここではAce Pro 2のようなオーソドックスな箱型のものを「アクションカメラ」と呼んで区別しています。

暗所性能と「身につけやすさ」は、きれいに逆になる

今回比べたInsta360の6つの機種はいずれも小型のカメラです。手持ちはもちろん、カメラを衣服や帽子、カバンなどに固定して撮影することもできます。そういった装着のしやすさは、GO UltraやGO 3Sなどのカメラのほうが扱いやすいです。

機種暗所性能カメラ部の重さ身につけやすさ
Luna Ultra★★★★★233g△(装着はできるが、形状的にやや不便)
X6★★★★☆196g○(小型化して装着しやすくなった)
X5★★★☆☆200g△(装着はできるが、形状的にやや不便)
Ace Pro 2★★★★☆182g○(マウントで装着)
GO Ultra★★★☆☆52.9g◎(マグネットで服に直接)
GO 3S★★☆☆☆39.1g◎(6機種で最小・最軽量)

暗所に強い機種ほど大きく高級で、小さい機種ほど暗所は苦手になります。これは優劣というより、設計の方向性の違いです。

念のため書いておくと、6機種はどれも身につけて撮ることができます。違うのは、その気軽さです。GO 3Sは39.1g。服に付けていることを忘れるくらいの軽さです。この気軽さだけは、上位機がどう頑張っても届きません。

たとえば、こんな撮り方をしたい人には、暗所性能の順位はほとんど関係ありません。

  • 料理をしながら手元を撮る
  • 自転車のヘルメットに付けて走る
  • 子どもと遊びながら、カメラを意識せずに記録する
  • ペットの目線で撮る
Aki
Aki

個人的にこれまで一番長くつかっているのはGO Ultraです!よく胸につけて記録撮影につかっています。

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機種別|特徴と向いている人

ここからは6機種を1台ずつ見ていきます。

Insta360 Luna Ultra|119,800円

暗所画質は文句なしの1位。 1型センサーとF1.8という、6機種で最も明るい組み合わせを積んでいます。ジンバルカメラなので歩きながら撮っても映像が滑らかで、ブレ補正も頭ひとつ抜けています

もうひとつ見逃せないのが、6機種で唯一、望遠が撮れることです。広角20mm相当に加えて60mm相当の望遠を持っているので、離れた被写体に寄れます。他の5機種はどれも広角のみなので、ここは決定的な違いです。

向いている人:夜景や夜の街歩きを、映像作品として撮りたい人。画質を最優先する人。離れた被写体を撮りたい人。

注意点:360度は撮れません。233gと6機種で最も重く、身につけて撮るには形状的にやや不便です。用途がはっきりしている人向けの1台です。

Luna Ultraはキットの種類が多いので、どれを選ぶべきかはInsta360 Luna Ultraのキット比較記事にまとめています。

Insta360 X6|118,000円

今回いちばん「よくできている」と感じた1台です。 360度カメラは構造的に暗所で不利なのに、単眼のAce Pro 2に並ぶ画質を出しています。

魅力はそれだけではありません。OLEDスクリーンを採用していて、撮影中も画面が見やすい。暗い場所での撮影は画面確認がストレスになりがちなので、これは地味に効きます。

さらにInstaFrame 2.0の画質が暗所でも良好でした。360度の映像と、そのまま投稿できる横長動画を同時に記録できる機能です。撮影しながら編集を済ませているようなもので、360度カメラの弱点だった「撮ったあとが大変」を大きく減らしてくれます。

小型化されたので、身につけて撮るのもしやすくなりました。最新モデルらしい魅力が、あらゆる面で際立っています。

向いている人:旅行や日常の記録を撮り逃したくない人。1台で何役もこなしたい人。最新機の使い勝手を求める人。

注意点:価格は118,000円と、Luna Ultraに次いで高い部類に入ります。また360度である以上、撮ったあとに見る向きを決める作業は必要になります。

なお、X6には通常版とエッセンシャルキットがあります。どちらがお得かはInsta360 X6のエッセンシャルキット検証記事で単品価格を全部足して計算しているので、あわせてどうぞ。

Insta360 X5|84,800円

360度カメラを手頃に始められる1台です。 X6との差は33,200円。明るい場所での画質なら、X6と並べても大きな差は感じませんでした。

暗所ではX6に一段譲ります。専任チップを2基積んではいるものの、360度カメラのハンデもあって、今回はGO Ultraと同程度という結果でした。

向いている人:360度カメラを試してみたい人。明るい場所での撮影が中心の人。予算を抑えたい人。

注意点:暗い場所で撮ることが多いなら、X6まで頑張る価値は十分にあります。33,200円の差が、そのまま暗所性能の差として出てきます。

Insta360 Ace Pro 2|58,300円

暗所性能を重視する場合、コストパフォーマンスが際立つ機種です。

暗所性能は2位タイ。それが58,300円です。1位のLuna Ultraの半額以下、同じ2位タイのX6の半額。今回の6機種で、価格と性能のバランスは頭ひとつ抜けています。

360度でもジンバルでもない、標準的な形のアクションカメラなので、シンプルで扱いやすいです。Insta360製品のなかで「暗い場所でもちゃんと撮れるカメラが欲しい」という人が、最初に検討すべき1台です。

向いている人:夜も撮るけれど予算は抑えたい人。素直に扱えるカメラが欲しい人。迷っている人。

注意点:発売から約2年が経っています。値下がりしているのはそのためで、性能が落ちたわけではありませんが、後継機が出る可能性は頭に入れておいてもいいかもしれません。

Insta360 GO Ultra|64,800円

カメラ部52.9g。マグネットで服に付けて、カメラを持たずに撮れます。 この体験は、上位機では味わえません。

暗所性能は4位タイ。上位ではありませんが、暗所モードもきちんと備えていて、4K60pまで撮れます。GO 3Sから見れば大きく進化しており、「小さいカメラだから画質は諦める」という時代ではなくなりました。

向いている人:両手を空けて撮りたい人。日常のVlog、作業目線の撮影をしたい人。

注意点:暗所ではAce Pro 2に届きません。しかもAce Pro 2より6,500円高いので、小ささが必要ないなら素直にAce Pro 2を選んだほうがいいと思います。逆に言えば、この小ささに6,500円を払う価値があるかどうかが判断基準です。もうひとつ、GO Ultraは内蔵メモリーを搭載していないので、microSDカードを別に用意する必要があります。

Insta360 GO 3S|48,900円

カメラ部39.1g。6機種で最小・最軽量、そして最も安い1台です。

正直に書くと、暗所性能では最下位でした。暗所モードそのものが搭載されていないので、暗い場所では他の5機種と差が出ます。センサーも1/2.3型と最も小さく、ISO感度の上限も他機の半分です。

ただ、それはこのカメラが目指しているものが違うというだけの話です。39.1gという軽さは、上位機種がどう頑張っても届かない領域にあります。暗所性能を諦めるかわりに、「カメラを持ち歩いている感覚がない」という体験が手に入ります。

内蔵ストレージを搭載しているので、カードを用意しなくてもすぐ使い始められます。発売時61,800円から48,900円まで下がっているのも魅力です。

向いている人:とにかく小さく、安く始めたい人。明るい場所での撮影が中心の人。

注意点:暗い場所での撮影がメインなら、この機種は避けたほうがいいです。そこはGO Ultra以上を検討してください。

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目的別|あなたはどれを選ぶべきか

最後に、やりたいことから逆に選べるようにまとめます。

やりたいことおすすめ理由
夜景や暗い室内を、きれいな映像で撮りたいLuna Ultra暗所画質とブレ補正が別格
離れた被写体に寄って撮りたいLuna Ultra6機種で唯一の望遠(60mm相当)
旅行や日常を1台で撮り逃さず記録したいX6全方向を記録。暗所もトップクラス
360度カメラを手頃に始めたいX584,800円。明るい場所なら十分
夜も撮るけれど、予算は抑えたいAce Pro 2暗所2位タイで58,300円
両手を空けて、身につけて撮りたいGO Ultra52.9g。暗所モードもある
とにかく小さく安く始めたいGO 3S39.1g・48,900円。6機種で最小

要点まとめ

  • 暗所に強いのは Luna Ultra > X6・Ace Pro 2 > X5・GO Ultra > GO 3S
  • 明るめの場所なら差は小さく、暗くなるほど広がる。自分が撮る場所の暗さで必要な性能が変わる
  • センサーの大きさだけでなく、暗い映像の処理を専任するチップがあるかが効く(GO Ultra vs Ace Pro 2)
  • 360度カメラは構造的に不利。それでも並んだX6はかなり優秀
  • 暗所性能は選ぶ基準のひとつ。GO Ultra・GO 3Sの小ささは、上位機には代えられない価値
  • コストパフォーマンスなら Ace Pro 2(58,300円) が最有力

暗い場所での撮影は、カメラ選びで差が出やすいところです。この記事が、その判断の役に立てばうれしいです。

※価格はすべてInsta360公式ストアの税込価格(2026年8月時点)です。セールなどで変動する場合があるので、購入前に最新の価格をご確認ください。

YouTubeでもレビューしました!比較映像を豊富に載せているのでぜひ参考にしてください。

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【参考】詳細スペック比較表

ここからは、本文では省いた細かいスペックをまとめています。数字で確認したい方向けの資料としてお使いください。

並びは本文と同じく Luna Ultra → X6 → X5 → Ace Pro 2 → GO Ultra → GO 3S の順です。

※表が画面からはみ出す場合は、表を横にスクロールしてご覧ください。

表:基本スペック

項目Luna UltraX6X5Ace Pro 2GO UltraGO 3S
カテゴリジンバル360度360度アクション(箱型)ウェアラブルウェアラブル
発売日(日本)2026年6月15日2026年8月12日2025年4月22日2024年10月22日2025年8月21日2024年6月13日
現在価格(公式ストア)119,800円118,000円84,800円58,300円64,800円48,900円(64GB)
発売時価格119,800円118,000円84,800円64,800円64,800円61,800円(64GB)
上位キットクリエイターキット 159,800円エッセンシャルキット 135,000円エッセンシャルキット 101,800円デュアルバッテリー 61,000円52,900円(128GB)
センサーサイズ広角:1型/望遠:1/1.3型1/1.1型 ×21/1.28型 ×21/1.3型1/1.28型1/2.3型
レンズF値広角:F1.8/望遠:F2.0F2.0F2.0F2.6F2.85F2.8
35mm換算焦点距離広角:20mm/望遠:60mm7.78mm6mm13mm14.27mm16mm
最短撮影距離広角9cm/望遠15cm37cm30cm
ISO感度100〜6400100〜6400100〜6400100〜6400100〜6400100〜3200
静止画 最大120MP(15520×7760)72MP(11904×5952)50MP(8192×6144)8192×61444000×3000
本体重量約233g約196g約200g約182g(新版184g)カメラ52.9g+Pod 108.5gカメラ39.1g+Pod 96.3g

※価格はInsta360公式ストアの税込価格(2026年8月時点)

表:画像処理エンジン(AIチップ構成)

項目Luna UltraX6X5Ace Pro 2GO UltraGO 3S
呼称トリプルAIチップトリプルAIチップトリプルAIチップデュアルAIチップ5nm AIチップ従来型チップ
チップ数3基3基3基2基1基1基
内訳4nm AIチップ×1+専用イメージングチップ×28コア3.3GHz 4nm AIチップ×1+専用イメージングチップ×25nm AIチップ×1+Proイメージングチップ×25nm AIチップ×1+Proイメージングチップ×15nm AIチップ×1前世代比CPU+50%の汎用チップ
メーカーの性能説明ノイズリダクションとDeep Track 5.0を駆動、4K60のPureVideoに対応X5比で演算性能500%増、クロック106%高速、消費電力35%減X4比で処理性能140%増Ace Pro比で演算性能100%増(イメージングチップ追加分)GO 3Sのチップ比で約50倍の処理性能、消費電力30%減

チップの役割分担(Insta360の説明より)

  • イメージングチップ:センサーから出た生データの段階で、ノイズ除去や暗部の持ち上げを担当します。暗所画質に直結する部分です。
  • AIチップ:ディープラーニングでディテール・質感・色を復元し、あわせて手ブレ補正やトラッキングなど全体の処理も担当します。

なお、専用のイメージングチップを持たないGO UltraとGO 3Sも、AIチップが同じ処理を兼任しています。「暗所の処理をしていない」という意味ではありません。

表:暗所モード(PureVideo)の記録解像度

機種PureVideoの記録解像度/フレームレート
Luna Ultra4K 3840×2160@60/50/48/30/25/24 〜 1080p(各アスペクト比)
X6360度:8K 7680×3840@30/25/24 / 6K 5760×2880@30/25/24 / 4K 3840×1920@30/25/24(シングルレンズ時は4K・2.7Kで最大60fps)
X5360度:8K 7680×3840@30/25/24 / 5.7K 5760×2880@30/25/24 / 4K 3840×1920@30/25/24
Ace Pro 24K 3840×2160@60/50/48/30/25/24(16:9)/ 4K 3840×2880@30/25/24(4:3)/ 2.7K・1080p
GO Ultra4K 3840×2160@30/25/24 / 2.7K / 1080p
GO 3S非対応(PureVideoなし)

暗所で60fpsを選べるのはLuna UltraとAce Pro 2だけです(X6はシングルレンズ撮影時のみ)。動きのある夜のシーンでは、ここが実用的な差になります。

表:通常モードの最高記録設定

機種最高記録
Luna Ultra8K 7680×4320@30/25/24(16:9)/ 4K@240のスローモーションあり
X6360度:8K 7680×3840@50/48/30/25/24 / 6K@60 / 4K@100
X5360度:8K 7680×3840@30/25/24 / 5.7K@60 / 4K@120
Ace Pro 28K 7680×4320@30/25/24(16:9)/ 4K@120
GO Ultra4K 3840×2160@60/50/48/30/25/24
GO 3S4K 3840×2160@30/25/24

※スペックの出典はInsta360公式オンラインマニュアルの各機種スペックページです。チップの情報は公式発表および各種報道をもとにしています。公式スペックにFOV(画角の度数)の記載はなく、35mm換算焦点距離のみが公開されています。

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