神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。ピークデザインのスライドライト(Peak Design “Slide Lite Black”, SLL-BK-3)を購入しました。
スライド(Slide)シリーズはピークデザインの代表的商品のカメラストラップです。これまで少しづつ改良が加えられており、スライドは2017年12月に3世代目のモデルにリニューアルされました。現状その最新モデルとひとつ前のモデルの在庫がどちらも売られている状況です。
追記:2019年4月現在、ほぼほぼ新型のみが流通している状態です。
私は新旧のスライドを両方持っているので、それらを比較しながら買い物の参考になる情報をまとめました。また大型カメラ向けの「スライド」と小型カメラ向けの「スライドライト」がどのように違うのかもお伝えします。
「スライド」シリーズ 製品概要
ピークデザインのスライドはすぐにカメラを構えられるような工夫がされてあり急なシャッターチャンスを逃しません。ストラップの伸縮もスムーズに行えます。いわゆる速写ストラップというジャンルの製品です。
ストラップの片面には滑り止めのグリップ加工が施されています。移動の際にカメラをぶらぶらさせたくない時はストラップの表裏を返すことで固定できます。
スライドの滑り止めグリップ
ピークデザインのカメラストラップシステムを大きく特徴づけるのがカメラ底面のプレート。ストラップの留め具のひとつをカメラ底のプレートに取り付けることで、カメラが体に沿うよう下を向きます。
カメラ底の三脚穴にプレートをセット
ピークデザイン スライドを身につけた様子
画像引用:Slide Camera Sling Strap | Peak Design
カメラが横を向かないおかげで誤ってどこかにぶつけるリスクが減ります。カメラをかまえるときもスムーズにストラップが動いて邪魔になりません。
またアンカーリンクスというピークデザイン独自の機構をもつことも特徴。ストラップのカメラの着脱が非常にやりやすくなっています。
まずストラップのヒモをカメラに取り付けます。
そこにストラップの本体を
カチッと取り付けます。
このアンカーリンクスのおかげでストラップをカメラに付けたり外したりが簡単です。
「スライド」と「スライドライト」の違い
「スライド」(Slide)と「スライドライト」(Slide Lite)の主な違いはパッドの有無やストラップの幅です。「スライド」の方が幅広で、肩や胸の当たる部分にパッドが入っています。「スライドライト」にはそれがありません。
画像引用:Slide Pro Camera Strap | Peak Design
「スライド」と「スライドライト」の着け心地には差があります。個人的には幅広でパッドが入っている「スライド」のほうが体への当たりが優しいので好きです。良い品物を使っている実感があります。
そのかわり「スライド」は収納するときにパッドの関係であまり小さくたためません。「スライドライト」はクルクルと巻いて小さく収納できます。
スライド(写真上)とスライドライト(写真下)の収納比較
※私が持っているのは第2世代のスライド・サミットエディションラッセン(SL-L-2)と今回新しく買った第3世代のスライドライト・ブラック(SLL-BK-3)です。
より体への負担を軽減できるのが「スライド」で、よりコンパクトに扱えるのが「スライドライト」です。基本的に「スライド」はフルサイズのカメラなど大型機材を使う人向けで、「スライドライト」はミラーレスやコンデジなど小型カメラを使う人向けの商品となっています。
「スライド」シリーズ第3世代の特徴
スライドシリーズはピークデザインの人気製品で改良を繰り返しています。2017年12月よりリニューアルされた新しいスライド(Slide)と、スライドライト(Slide Lite)が販売開始されました。これで3世代目。製品の型番にも3の数字が入っています(例:SL-BK-3、SLL-AS-3)。
どこが新しくなったのか具体的に見てみましょう。
生地・縫製がリニューアル
ストラップの素材はより高品質なナイロンになっています。ブラックの色合いは少しマットに。縫製も変わってより丈夫になりました。
滑り止めの素材も新しくなり、劣化しにくくなりました。
伸縮調整部やコネクションの部分がコンパクトになりました。全体的に製品のスリム化を図ったようです。
画像引用:All-New Slide and Slide Lite – Instructions & Tips – YouTube
アンカーストラップが進化
ピークデザインの代表的な機構であるアンカーリンクス。このアンカー部分も新しくなりました。
アンカー新旧比較(左が旧型、右が新型)
新型は耐久性を維持しつつヒモが細くなりました。また指で押す部分に傾斜がついて、よりスムーズな脱着が可能になっています。
追記:アンカーがV4にリニューアルされました。
→ ピークデザインのアンカーが切れる?新製品取り替えのお知らせを日本語に翻訳します
ちなみにこのアンカーは4つ付いてきます。カメラの両サイドと底に計3つ使うのでひとつ予備として余ります。
小型アンカーマウント
カメラ底につけるアンカープレートの種類が変わりました。以前のスライドには「スタンダードプレート」というアルカスイス互換のプレートがセットでした。それが新しいスライドでは、「アンカーマウント」という非常に小型のプレートになりました。
プレートが小さくなったおかげでミラーレスカメラやコンパクトカメラで干渉しがちだったバッテリーやSDカードの蓋に被らなくなりました。
ただし後ほど説明しますが旧型のプレートの方が三脚やキャプチャーなど他の製品との相性が良いです。個人的にはこの新しいアンカーマウントについては別のプレートに替えることを推奨しています。
カラーバリエーション
新しいスライドは現在ブラックとアッシュのふたつのバージョンがあります。特にアッシュは以前のスライドが発売された時にはなかったカラーリングです。
画像引用:Slide Pro Camera Strap | Peak Design
旧スライドを選ぶ理由
進化してより使いやすくなった新しいスライド・スライドライトですが、以前のスライドのほうが良いと感じる点も少しあります。
旧スライドのプレートの方が多機能
新型のスライドは付属するプレートが小さなアンカーマウントです。小型で邪魔になりにくいのは良いですが、三脚のプレートにはなりません。またピークデザインのキャプチャーと組み合わせることもできません。
旧型のスライドには、スタンダードプレートが付属しました。これはアルカスイス互換のプレートなのでそのまま三脚にセットできます。
またピークデザインのキャプチャーに取り付けることも可能です。
新しいスライド、およびスライドライトを買った場合は、別売りのスタンダードプレートやデュアルプレートの購入をおすすめします。
こちらはアルカスイス互換の三脚(雲台)にセットできます。もちろんアンカーを通すこともできる構造です。
デュアルプレートはアルカスイス互換でありながらマンフロットのRC2規格の雲台にも使えます。
よりおすすめなのはスライドと一緒にピークデザインのキャプチャーをプレート付きで購入することです。
キャプチャーはカバンやズボンのベルトにカメラを固定できる便利グッズ。これもカメラの底にプレートを付けて機能させる製品です。キャプチャーにはスタンダードプレートが付属します。
サミットエディション
旧スライドには「サミットエディション」と呼ばれる特別カラーバージョンがあります。ラッセンという赤色とタラックという青色のストラップです。このカラーリングが非常に美しく人気があります。私もラッセンを持っていて、品の良い赤色が気に入っています。
残念ながら新型のスライドにはこれらラッセンとタラックのバージョンはありません。新型スライドは現状ブラックかアッシュです。ラッセンやタラックが欲しい場合は旧型のスライドが在庫のあるうちに買わなければなりません。
※今後新型スライドにサミットエディションが登場するかは不明
新スライドを選ぶ理由
素材が新しくなっているので新しいスライドを選ぶのももちろんありです。特に滑り止めの素材が劣化しにくくなったのは良い進化でしょう。旧スライドの滑り止めグリップは使っているうちに折り目がついてしまい見た目を損ねます。
プレートについては、雲台に互換させたいのであれば新型でも特に問題ありません。お手持ちのプレートのネジの部分にアンカーを挟めば普通に使えます。
まとめ カメラストラップでより快適な撮影を
ピークデザインの新しくなったカメラストラップ「スライド」シリーズ。製品の改良を続けるピークデザインの姿勢は素晴らしく、新型の品質は向上しました。一方で旧型の方が少し値段が安く独自のカラーもあるので、あえて古い方を買うのも良いかもしれません。
スライドとスライドライトの違いは、前者がフルサイズ一眼レフや望遠レンズなどの大型機材向け、後者がミラーレスカメラや単焦点レンズなどの小型機材向けです。個人的にはスライドの着け心地が気に入っているのでそちらのほうがおすすめです。
新型も旧型も、スライドもスライドライトも素晴らしいカメラストラップです。私はこれからも愛用していきます。
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追記(2018年1月5日):旧スライド(SL2シリーズ)の在庫が無くなりつつあるようです。Amazonで買う場合は並行輸入品をチェックしてみても良いかもしれません。↓
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旧スライドのレビュー記事はこちら。
ピークデザインの全カメラストラップをまとめた記事も書きました。
在庫がない・少しでも安く買いたいなら公式オンラインショップがおすすめ
ピークデザインの購入方法は国内のショッピングサイトやカメラ店を利用するのが一般的です。しかし、日本のお店の場合、在庫切れだったり値段が割高なことがあります。そこでおすすめなのが、アメリカのピークデザイン公式ウェブサイトです。
為替レートしだいですが、公式ウェブサイトから直接購入したほうが安く済む場合があります。英語での手続きとなるのが気にならなければ検討してみる価値ありです。わたしも利用したことがありますが、特に難しいこともなくちょっとお得な価格で購入できました。
参考:Peak Designの公式オンラインショップの買い物がお得!個人輸入する方法を解説します
ピークデザインの専門情報ウェブサイトを運営しています。ピークデザイン製品のレビューや商品の細かい仕様に関する解説などをしています。
→ Peak Design専門情報ウェブサイト「ピークデザインのある暮らし」
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