Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K(BMPCC4K・ポケシネ4K)を買った人、あるいはこれから買う人が一緒にこれも用意すると良いだろう製品の情報についてまとめました。わたしが使っているものや、欲しいもの、あると便利なもの、ないと困るもの、なんとなく憧れるほしいものなどを取り上げています。
なのでここに書いてあるものすべてが絶対に必要というわけではありません。最低限カメラとレンズ、記録メディアがあれば撮影はできます。
神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。BMPCC4Kを愛用しています。BMPCC4Kの周辺機器についてジャンルごとに情報をまとめました。今後追加で購入したり気になるものがあれば追記していく予定です。
わたしが使っているのは4Kのモデルですが、多くの機材はBMPCC6Kでも使うことができます。
BMPCC4Kの撮影に役立つ関連アクセサリ
- レンズ
- マウントアダプター
- 記録メディア
- バッテリー・バッテリーグリップ
- ストラップ
- 三脚・一脚・ジンバル
- ポーチ
- カメラバッグ
- リグ
など
レンズ
BMPCC4Kはマイクロフォーサーズマウントのレンズ交換式カメラです(BMPCC6KおよびBMPCC6K PROはEFマウント)。レンズキットはないので、カメラとは別にレンズを用意しなければなりません。
わたしが購入したのはオリンパスの高倍率ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」です。これを選んだ理由はまず広角から望遠まで1本でカバーできる利便性。ズーム全域で変わらない開放F値。そして強力な手ぶれ補正機能です。
最大撮影倍率が広角で0.3倍、望遠で0.21倍と大きいのも魅力です。これは35mmフルサイズに換算すればそれぞれ0.6倍相当と0.42倍相当になることを意味します。
実際使ってみてこのレンズ1本でバリエーション豊かな映像が撮れているので買ってよかったです。デメリットをあげると広角端だと歪みが出ます。オリンパスのカメラを使えばカメラ側でこの歪みを補正できるようですが、BMPCC4Kでは歪みがそのまま残るのでポストプロダクションで補正したほうが良いかもしれません。
追記:広角で歪みのすくない映像が撮りたくて「LAOWA 7.5mm F2 MFT」を買いました。これめっちゃ良いです。小さくて軽いので運用が楽だし、歪みもほとんどない。そして7.5mm(フルサイズ換算15mm)と超広角で撮れる楽しいレンズです。
例えば次の動画の冒頭から2:21くらいまではこの組み合わせで撮影しています。
単焦点でマニュアルフォーカスのレンズということもあってお値段も安め。
参考:マイクロフォーサーズの気になるレンズまとめ!わたしが使いたいMFTマウントレンズ
せっかくのシネマカメラなのでシネマレンズを使ってみるのもおすすめです。映像用に設計されたレンズなのでスチルレンズよりフォーカシングがスムーズにできたり、ズームイン・アウトしてもずっと被写体にピントを合わせられるなどのメリットがあります。
- MFTマウント シネズームレンズ Linglung 20-70mm T2.9/feet(DZOFilm)|SYSTEM5
- MFTマウント シネズームレンズ Linglung 10-24mm T2.9/feet(DZOFilm)の詳細情報|SYSTEM5
追記:『ムービーのためのレンズ選びGUIDE BOOK』が面白かったです。映像用のおすすめレンズが紹介されています。BMPCC4Kとの組み合わせが紹介されているほか、一般の人が目にする機会の少ないシネマレンズも取り上げられていて興味深いです。
マウントアダプター
わたしはキヤノンのEFレンズを持っています。明るいレンズや魚眼レンズもあるのでこれをBMPCC4Kでも使えれば映像表現の幅がぐっと広がります。そこで導入したのがCommliteのマウントアダプター「CM-AEF-MFT Booster 0.71X」です。
「CM-AEF-MFT Booster 0.71X」を使えばEFレンズをMFTマウントのカメラでも使えるようになります。電子接点があるので絞りの制御も可能になります。さらにフォーカルレデューサーのレンズが入っているので画角が0.71倍の広角になります。またF値が1段明るくなります。商品説明によるとレンズの手ぶれ補正やカメラボディ内の手ぶれ補正にも対応するとのこと。
わたしは暗所での撮影や被写界深度を浅くして撮りたいときに、「CM-AEF-MFT Booster 0.71X」と「SIGMA 18-35mm F1.8 Art」を組み合わせています。
注意点としてはBMPCC4Kとの組み合わせの場合はAFが機能しないことが多いようです。製品としてはAF対応をうたっていてパナソニックやオリンパスのカメラではAFが機能している事例が確認されています。またキヤノンのEF-Sレンズは装着できません(SIGMAのEFマウントAPS-C専用レンズなら装着可能)。
フォーカルレデューサー機能のない普通のマウントアダプターもあります。
この手のアダプターといえばMetabonesのSpeed Boosterが有名です。性能は良いが値段が高いのが玉に瑕。3年くらい前だとパナソニックのGH4で多くの人が使っていましたね。当時はほかにあまり選択肢がなかったのでMetabonesほぼ一択でした。ちょっとマニアックなのだとAputureのDEC Lens Regainとかもありましたね(めっちゃ欲しかった)。
Metabonesにはいくつか種類があってひとつは「Speed Booster XL0.64」です。これは画角が0.64倍になってF値が1段明るくなります。ただしシグマ18-35mmのようなAPS-C向けのレンズを0.64倍のフォーカルレデューサーマウントアダプターを使って装着するとケラれてしまう(まわりが暗くなる)ので注意が必要です。
0.71倍のSpeed Boosterもあります。
記録メディア
BMPCC4Kで対応している記録メディアは次の3種類です。
- SDカード
- CFastカード
- 外付けドライブ(SSD)
わたしはデータの書き込み速度、容量、価格などを考慮して外付けSSDを使っています。ブラックマジックデザイン推奨の記録メディアや運用上の注意点については次の記事に詳しく解説しています。
参考:BMPCC4Kの推奨記録メディアまとめ!不具合の原因はSDカードやSSDかも
SanDisk Extreme Portable SSDについてはレビュー記事を書きました。
→ 外付けSSDの決定版!サンディスク エクストリーム ポータブルSSD購入レビュー
SanDiskのSSDは穴が空いているのでカメラの上のところにネジどめしています。
SSD付属のUSB-Cケーブルは14cm弱とすこし短いので場合によってはBMPCC4K向けに販売されている20cmや30cmのUSB-Cケーブルを買って使っても良いかもしれません。
いっそのことケージやSSDホルダーを買うのも手です。
追記:SDカードでの記録もしばらく試してみたのですが、brawを1:8や1:12の圧縮で録画するのであればSDカードも全然問題ありませんでした。ジンバル運用の際など、できるだけ軽量でシンプルにしたいときは積極的にSDカードを利用するのもありだと思います。SDカードはUHS-2タイプのものをおすすめします。
参考:カメラ用におすすめのSDカード3選!コスパをとるか高品質のUHS-2対応を選ぶべきか
追記:SSDとSDカードでは、カメラの起動から記録可能になるまでの時間に差があります。SDカードのほうがカメラの電源をつけてすぐに記録できるようになります。とっさに撮影したいときに便利です。一方、SSDはカメラを起動してから録画できるようになるまで数秒のラグがあります。SDカードを使っている感覚で電源起動からすぐRECボタンを押していると録画に失敗することがあるかもしれません。わたしは基本的にSSDで撮るときも予備としてSDカードをカメラに入れています。
追記:気のせいかもしれませんが、SSDを接続しているときのほうがカメラの電池の減りが早いかもしれません。
バッテリー・バッテリーグリップ
BMPCC4Kに採用されているのはキヤノンの一眼カメラ用バッテリーLP-E6です。
バッテリー持ちの悪さで有名なBMPCC4K。バッテリー1個で録画できるのは40分〜50分程度といったところでしょうか。
わたしはRAVPower製の互換バッテリーを使っています。安くて充電器も付いています。今のところわたしのカメラ(BMPCC4KとEOS R)では特に不具合なく使えていますが、あくまで互換バッテリーなのでご購入は慎重に自己責任のうえでお願いいたします。
追記:RAVPower製の互換バッテリーの電池持ちが悪くなってきました。最近はキヤノン純正で電源容量が増えた「LP-E6NH」を使っています。
※Amazonのリンクは旧型の「LP-E6N」になっています。これも互換性はあります。
ブラックマジックデザインからももちろん発売されているのでこれが一番安全でしょう。
ちなみにコンセントから電源をとることもできて、専用の電源ケーブルがカメラを購入したときに付属します。
BMPCC4K用のバッテリーグリップ「Pocket Camera Battery Grip」が2019年4月に発表されました。1回の充電で2時間の撮影が可能とのこと。発売は2019年8月を予定、価格は245ドル。
注意が必要なのはこのバッテリーグリップに採用されているバッテリーは「NP-F570」であること。バッテリーをふたつ内蔵する構造です。
画像はプレスリリースより。
わたしはジンバル運用の際はDJI RONIN-SからBMPCC4Kに電源を供給しています。また手持ちや三脚などの撮影の際は、リグを組んでソニーF970バッテリーの電源を追加しています。
あとポケシネ4Kユーザーの間ではVマウントバッテリーからカメラや外部モニターに給電している事例が多くみられるようです。
ストラップ
わたしはピークデザインのカメラストラップを主につかっています。BMPCC4Kにはハンドストラップのクラッチとネックストラップのリーシュを状況に応じて使い分けています。
全部欲しくなる!ピークデザインのカメラストラップまとめ【Peak Design】
三脚・一脚・ジンバル
BMPCC4Kでブレを抑えて撮影するには三脚や一脚、ジンバルが必要です。
(手振れ補正のあるレンズをつかったり、動画編集の際にブレ補正してあげる方法もあります)
わたしが愛用しているのはVelbon(ベルボン)の一脚「ULTRA STICK SUPER 8」です。これは非常にコンパクトに収納できるので持ち運びが楽なのが素晴らしいところです。これをつかってブレを低減しています。
雲台にはアルカスイス互換のものをつけています。これで先ほど紹介したハンドストラップのクラッチをつけたままでも一脚や雲台にセットできます。
もうひとつ重宝している一脚があって、それはSIRUIの「P-204S」です。これは先端に三つの足がついている自立式の一脚です。ビデオ用に設計されていて使いやすいです。三脚より場所をとらないので手軽に使えます。家で物撮りするときなどは一脚だと机のすぐそばまで寄ることができるというメリットがあります。
三脚もビデオ用のものが望ましいです。わたしはLeofotoのビデオ三脚をつかっています。
参考:Leofoto三脚284CEXレビュー!貴重なアルカスイス互換のビデオ雲台
ジンバルはDJI RONIN-SがBMPCC4Kで使えます。
ただし実際にポケシネ4Kを載せるとなるとポケシネ4Kの形が横に長いので位置をずらすプレートが追加で必要です↓
もしくはケージをつけて位置をずらして重心を調整するという方法もあります。わたしはこのパターンに落ち着きました。
上の画像ではTiltaのハーフケージに、Nucleus Nano(フォローフォーカス)、Commliteのマウントアダプターにシグマの18-35mmのレンズを載せています。これだけ装着してもバランスをとって支えてくれるのがDJI RONIN-Sのすごいところです。また両手で持てるようにハンドルを追加して、そこにNucleus Nanoのホイールを装着しました。これでジンバルをしっかりと支えつつ右手のホイール操作でレンズのフォーカスを無線で制御できます。
またRONIN Sからポケシネ4Kに電源を供給するには別途電源ケーブルが必要です。これを使うとカメラの電源がかなり長持ちするのでおすすめです。わたしも買いました。
可変NDフィルター
明るい屋外の撮影では光を減らすためにNDフィルターをつかいます。せっかく24P/30Pで撮影するならシャッター速度も1/24〜1/60程度におさえたいところ。そのためにはNDフィルターが活躍します。特に柔軟に対応できる可変NDフィルターが便利です。
※BMPCC6K Proであればカメラに内蔵NDがあります。
わたしはK&F Conceptの可変NDフィルターを使っています。最初この可変NDフィルターをつかったときは色かぶりするので扱いづらいと感じたのですが、BMPCC4Kなら色の調整が容易なので全然使えると思うようになりました。プロの映像作家の方も使っておられると聞いて最近は安いけどこれでいいじゃないかと思うようになりました。
一眼動画撮影の必須アイテム可変NDフィルターをレビュー!【K&F Concept提供】
追記:ケンコーの可変NDフィルターも使うようになりました。すこし分厚いので広角レンズだとケラレてしまうのが注意点ですが、便利で愛用しています。
追記:H&YのREVORINGという可変NDを使うようになりました。レンズの径をあまり気にせず使えるので便利です。
→ レンズフィルターのイライラを解消!フィルター径を気にせず使える可変ステップアップリング「REVORING」がすごい
ポーチ
記録メディアやフィルター、バッテリーなど、撮影に必要な小物を収納するのにピーチがあると便利です。わたしはピークデザインのポーチを4種類持っているのですが、BMPCC4Kの撮影のときはフィールドポーチを愛用しています。
ストラップをつけて首や肩にかけることもできるし、ベルトを通してウエストポーチにすることもできます。
BMPCC4Kを持ち出すときはこのような荷物を入れています。カメラ用のバッテリーやSSDとケーブル、可変NDフィルターのほかモバイルバッテリーやコンデジなども入りました。
カラーは4種類あります。おしゃれかつ機能的なのでこれはかなりおすすめ。中の荷物の量にあわせてポーチのサイズも変わってくれる優れものです。
お買い物・価格確認リンク表
フィールドポーチV1 | |||||
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ジェットブラック | PeakDesign | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ |
チャコール | PeakDesign | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ |
アッシュ | PeakDesign | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ |
ヘリテージタン | PeakDesign | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ |
フィールドポーチV2 | ||||||
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ブラック | PeakDesign | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ | ビックカメラ |
チャコール | PeakDesign | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ | ビックカメラ |
ミッドナイト | PeakDesign | Amazon | 楽天市場 | Yahoo | カメラのキタムラ | ビックカメラ |
カメラバッグ
カメラバッグもわたしはやはりピークデザインのものを使っています。カメラバッグも色々と持っているのですがそれなりに荷物が多くなることが多いので大きめカバンを使うことが多いです。BMPCC4K自体もレンズ交換式カメラとしては大きいほうなので、エブリデイバックパックの30Lが個人的にはしっくりきます。BMPCC4K以外にもフルサイズのEOS Rやパソコンも一緒に持ち運ぶことができます。
参考:おすすめカメラバッグ!ピークデザインのエブリデイバックパック長期間使用レビュー
リグを組んだりジンバルと一緒に持ち出すときはもっと大型のカバンのほうが便利です。わたしはピークデザインのトラベルバックパック45Lやトラベルダッフルパック65Lを使っています。
参考:トラベルバックパック45L第一印象レビュー!ピークデザインらしい旅行用カバン
参考:ピークデザインのトラベルバックパック45Lで旅行に行ってきた感想
ケージ・リグ
SSDやモニター、マイクなどを接続して固定したり、三脚にそのまま備え付けられるようにしたりと機能的になります。
SmallRigやTILTAなどのメーカーから販売されています。上の画像はTILTA製のBMPCC4K専用のケージと関連アクセサリーを組み合わせたものです。
わたしはTILTAのケージを使っています。
フォローフォーカス
フォローフォーカスもあると便利です。
わたしが使っているのはTiltaの「Nucleus-Nano Wireless Lens Control System」(ニュークリアスナノ ワイヤレスレンズコントロールシステム)。無線でフォーカスを制御することができます。
主にフォローフォーカスとしてつかっていますが、ズームリングに巻いてズームを制御することもできます。フォーカスギアリングが標準で2本付属するので、シネマレンズだけではなくてスチル用のレンズでもフォーカスやズームの制御が可能です。
ジンバルのRonin Sにポケシネ4KとこのNucleus-Nanoをセットして使うことも可能です。
また別売りのFocus Handle(フォーカスハンドル)を上で紹介したTILTAのケージに組み込めばこのハンドルのホイールでNucleus-Nanoを制御することができます。大きいほうのハンドルならソニーのF970バッテリーの大型バッテリーからNucleus-NanoやBMPCC4Kに電源を供給できます(同時給電可能)。
マットボックス
フレアやハレーションを防ぐためのマットボックス。わたしは今のところ使っていませんが、必要に応じて導入を検討しても良いかもしれません。
レンズサポート
大形のレンズ、特に望遠レンズやシネマレンズを運用する際はレンズサポートを装着したほうが良いです。BMPCC4Kの場合、マウントの部分だけで大きいレンズを支えるのは心もとないです。
マイク・録音機材
音声収録も大切です。ポケシネ4K/6Kはマイク入力がふたつあります。3.5mmのマイクジャックとミニXLR入力です。ミニXLRは48Vのファンタム電源に対応しており高品質なマイク接続が可能です。
XLRをミニXLRに変換するケーブルがあると便利です。
参考:Video Assist Mini XLR Cables(BlackmagicDesign)の詳細情報|SYSTEM5
ちなみにBMPCC4Kは一般的な一眼カメラと比べると内蔵マイクの性能が良いです。環境音やマイクの近くでしゃべる音を録るくらいなら内蔵マイクでもほとんど困ることはないと思います。
BMPCC4Kに必要な編集環境・周辺機器
- 動画編集ソフト
- 編集PC
- モニター
- ストレージ
- 編集機器、パネルなど
- キーボード
- 書籍
動画編集ソフト
BMPCC4Kを買うとブラックマジックデザイン社の動画編集ソフト「DaVinci Resolve」(ダヴィンチリゾルブ)有償版ライセンスが付属します。普通に買うと3万5千円ほど。ハリウッド映画制作にも用いられている本格派の動画編集ソフトです。せっかくの特典ですからこれを使わない手はありません。WindowsでもMacでも、どちらのOSでも対応しています。
無料版でも機能の多くが使えるのですが、有料版になると4K-DCIの解像度や120fpsまでのハイフレームレートにも対応します。ほかにも有料版だけの機能はいくつかありますが、特にノイズリダクション機能が使えるようになることが大きなメリットです。
DaVinci Resolve 有償版で使える機能
- Ultra HDを超えるタイムライン解像度(Ultra HDまでは無償版でも対応)
- 60fpsを超えるタイムラインフレームレート
- 18種類のResolve FX(フェイス修正、レンズフレア、レンズブラーなど)
- ノイズリダクション
- HDR機能
- H.264 10bitファイルの読み込み(Panasonic GH5)
- XAVCの書き出し
- HEVC(H.265)の読み込み
- 複数のGPU
- コラボレーション
- ハードウェアアクセラレーション
- ネットワークレンダリング
- リモートレンダリング
- ステレオスコピック3D
- Fusion VRツール
- Fusion カメラトラッカー
- 電話やメールでのサポート
有償版だと優秀なノイズリダクションが使えたり、高速レンダリングが可能になるなどメリットが多いです。
参考:DaVinci Resolveで動画を高速で書き出す方法とグラフィックスのおすすめ
BMPCC4K付属のライセンスは同時に3台までのパソコンで認証できます。4台目を登録するとほかのパソコンの認証は一度外れて、もう一度使えるようにするには再びライセンスキーを入力して認証しなければなりません。
DaVinci Resolve | Blackmagic Design
参考:DaVinci Resolveの使い方を勉強するのに便利なサイトや書籍・チュートリアル動画まとめ
パソコン
DaVinci Resolveを使ってBMPCC4Kの動画を編集するには高性能なクリエイターパソコンが望ましいです。
MacでもWindowsでもOSは問いませんが、予算的にはパソコン本体に15万円以上かけたほうが良いでしょう。例えばMacならMacBook ProやiMacなどが向いています。ふつうのMacBookやMacBook Airだと無理ではないですがあまりおすすめはしません。
パソコンはCPUも大事ですが、DaVinci Resolveはグラフィックス(GPU)にも大きく依存します。動画編集はグラフィックスが大事です。4K動画を扱うならビデオメモリ8GB以上あるRTX2070 SUPERやRTX2080、あるいはそれ以降の世代のグラフィックスをおすすめします。
システムメモリは16GB以上必要。余裕があれば32GBは確保したいところです。特にFusionをつかって複雑な編集をする場合、システムメモリが重要です。
参考:わたしのPCデスク環境を紹介!ブロガー・カメラマンの在宅ワーク(SOHO)
ちなみにRAW動画は重たくて編集が大変なイメージを持っている人がいるかもしれませんが、BMPCC4Kで収録できるbrawはむしろその逆です。容量をおさえて収録することが可能ですし、編集も一般的な4Kの動画素材よりもbrawの4K素材のほうがサクサク編集できます。
あまりパソコンに詳しくない人はマウスコンピューターのDAIVなど、DaVinci Resolveの動作を保証した推奨パソコンがあるのでそれらを購入することをおすすめします。
参考:マウスコンピューターのクリエイター向けPC DAIV
参考:カラーコレクション向けパソコン (DaVinci Resolve 動作確認済み) | パソコン工房【公式通販】
ちなみにMac向けにはeGPUも販売されています。グラフィックスが心もとない場合はeGPUを導入するのも良いでしょう。
Blackmagic eGPU | Blackmagic Design
モニター
BMPCC4Kを買うならカラーグレーディングにも強い関心があることと思います。一生懸命映像のルックスを編集してもモニターが貧弱では意味がありません。できればハードウェアキャリブレーション対応のカラーマネジメントモニターを使ったほうが良いです。
写真・動画にこだわるなら良いディスプレイが必要!カラーマネジメントモニターの選び方
わたしは現在BenQのカラーマネジメントディスプレイを使っています。EIZOのモニターもおすすめです。キャリブレーションツールはX-rite i1Display Proです。
ディスプレイの色・見た目をキャリブレーションツールで整えよう!i1 Display Proレビュー
BenQ SW321Cレビュー!4K・32インチの大型カラーマネジメントモニター【提供】
写真映像編集向けディスプレイBenQ PV270レビュー!安定した映りが魅力のカラーマネジメントモニター
ストレージ
動画ファイルの保存場所として大容量のストレージがあったほうが望ましいです。記録メディアで利用したようなSSDのほか、HDDでバックアップをとっておくと良いでしょう。
RAIDを組んだドライブを用意するのも良いかもしれません。
編集機器、パネルなど
DaVinci Resolveでの編集をより快適に行うための編集機器があります。特にカラーグレーディングで役に立つのがミニパネルとマイクロパネルです。
「ミニ」や「マイクロ」と名前にあってたしかにスタジオ向けのものよりは小さいのですが、なかなかのサイズと重量があります。ブラックマジックデザインの人に話を聞くと持ち運びするならミニパネルですが、据え置きで使うならやはりマイクロパネルのほうが機能が充実していて良いとのこと。
マイクロパネルやミニパネルがほしくなる動画↓
これらの機材に憧れはありますがわたしは持っていないです。
キーボード
「DaVinci Resolve Editor Keyboard」というDaVinci Resolveでの編集がより快適になるキーボードもあります。ジョグダイヤルを備えていることが特徴でマウスを触らずにスピーディーにカット編集ができるようになります。
ちなみにキー配列は英字でMac向けです。Windowsで日本語入力することも可能ですが多少カスタマイズしてセットアップしなければなりません(わたしはWindows PCにつないで使用中)。
DaVinci Resolveのデフォルトのショートカットキーは基本的に英字配列のキーボードを想定して用意されているので、英字配列のほうが自然で使いやすいです。
エディターキーボードは高級なのでSpeed Editorを使っても良いかもしれません。ジョグダイヤルなど編集を快適に行うためのキーがセットになっています。これならキーボードは自分の使い慣れたものを併用できます。
またLogicoolのCRAFTもダイヤル付きで、DaVinciResolveユーザーを含むクリエイターに人気です。
わたしはこのキーボードをいまいち上手く使いこなせなかったのですが、設定しだいでは効率よくグレーディングができるようになるみたいです。
動画について学べる書籍
ライブ配信機材
Blackmagic DesignのATEM Miniを使えば、ポケシネ4Kをライブ配信をできるのはもちろん、カメラの設定のコントロールやカラーグレーディングも同時に行えます。
参考:一眼カメラをWEBカメラにしてテレビ会議した方法と工夫したポイント
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