神戸ファインダーをご覧いただきありがとうございます。Aki(@Aki_for_fun)です。
エブリデイバックパック(Everyday Backpack)はピークデザイン(Peak Design)というカメラ用品ブランドが作るリュック型最新カメラバッグです。このエブリデイバックパックを約二ヶ月使ってみて最高のカメラバッグだと思いました!
詳細にレビューして皆様にご紹介しようと思います。またピークデザイン社の公式ホームページが非常に充実しているのですが、日本語訳がないようなので私が一部を翻訳してお伝えします。
※詳細で長い記事なので目次から必要な部分を見たり、ブックマークしておくと便利かと思います。
追記:エブリデイバックパックの新型V2が発売されました↓
ピークデザインとは
ピークデザイン(Peak Design)は数々のユニークなカメラアクセサリーを手がけるアメリカの企業です。非常にクリエイティブな精神を持った人たちの集まりで、他社ではなかなか出会えない発想・デザインの製品を数多く開発しています。
商品開発の資金をクラウドファンディングによって得ていることも特徴です。2017年11月に7回目となるキックスターターのプロジェクトを起こしました。→ ピークデザインの新製品をKickstarterでいち早く手に入れる!お得に買えるチャンスです。2018年7月に第8回目のキックスターターのプロジェクトを始め、目標資金を開始3時間ほどで早々に集めました。 → Peak Designトラベル用の新商品発表!Kickstarterでお得に買う方法を日本語で翻訳解説します。
海外メーカーの商品ですが、日本では銀一が代理店となっていてAmazonなどで気軽に買えるようになっています。エブリデイバックパックはアメリカでは2016年の秋頃から販売され日本でも2016年12月から発売されました。
エブリデイバックパックのサイズと色
サイズ 20Lと30L
20Lと30Lの2サイズがあります。筆者が最初に買ったのは20Lです。そのあと30Lも買いました。この記事では20Lを中心に紹介します。
上部のポケットが段階式になっています。
4段階の留め具があり一番上でとめると下の写真のようになります。
20Lや30Lといったカバンのサイズが示している容量は、一番上の位置でとめたときの最大容量になります。つまり20Lはポケットを一番上でとめたときの最大サイズが20リットル。ポケットを一番下でとめたときの最小サイズが12リットルです。30Lは最大サイズが30リットルで最小サイズが18リットルになります。
このポケットの仕組みのおかげで最大まで荷物を入れないときはとてもコンパクトなサイズにおさまります。
エブリデイバックパック 仕様表
20Lサイズ | 30Lサイズ | |
---|---|---|
外寸 | 幅30cm 高さ46cm(最小)54cm(最大) 奥行き17cm | 幅33cm 高さ51cm(最小)59cm(最大) 奥行き20cm |
容量 | 12リットル(最小) 20リットル(最大) | 18リットル(最小) 30リットル(最大) |
収納PCサイズ | 15インチ 縦38cm 横25cm 高さ2.5cm | 16インチ 縦40cm 横27cm 高さ4cm |
重量 | 1351g | 1542g |
背負った時のサイズ感は下の写真をご覧になるとわかりやすいです。小柄な人から大柄の人まで身長別にそれぞれのサイズのカバンを背負った様子です。
画像引用:Everyday Backpack | Peak Design
実際どの程度の機材がカバンに入るかを次の写真でデモンストレーションしています。
画像引用:Everyday Backpack | Peak Design
ご覧のように多くの荷物が入ります。パッキングの仕方しだいで本当に様々なものを収納できます。のちほどパッキング例の項目でより詳しくご紹介します。
色 チャコール・アッシュ・ブラック・ヘリテージタン
色の種類はチャコールとアッシュ、そしてブラックとヘリテージタンが後から追加されました。
画像引用:Everyday Backpack | Peak Design
多数のポケットと仕切りでたっぷり収納
カバンの中には3つの仕切りがあります。ベルクロで付いていて自由に取り外したり、動かすことができます。また仕切りを折って小分けのスペースを作れる仕組みになっています。
この仕切りのおかげで、自分の荷物のサイズに合わせて収納スペースを自由にカスタマイズできます。この自由度の高さがこのカバンの非常に大きな魅力です。フルサイズのカメラボディでも収納可能ですし、縦持ちグリップと望遠レンズを付けたままでも収納可能です。詳細はパッキング例の項目にて。
メインの収納部へのアクセスポイントは上ポケットとカバン両サイドの計3つです。またサイドのポケットはダブルファスナーになっています。ファスナー部分には盗難防止の仕組みがあります。
上の写真のようにファスナーの持ち手のヒモをわっかに固定できる仕組みになっています。これにより誰かに勝手に開けられないようにできます。
カバン上部のファスナーを開けるとパソコンが入るポケットがあります。収納できるパソコンのサイズは20Lが15インチ、30Lが16インチです。
またタブレットをいれられる少し浅めのポケットもすぐ隣にあります。
さらに同じところに伸縮性のあるポケットがあります。私はマウスや電源コード、外付けHDDなどを入れるのに使っています。
カバン上部のポケットはマグラッチという機構。磁力を利用した仕組みで、これが簡単にしっかりとポケットを閉じられるようになっていて非常に快適です。
開け方は少し慣れがいります。仕組みを理解していると簡単に開けられます。このマグラッチの構造はYouTuberの瀬戸弘司さんの動画(1:35から)でわかりやすく説明されているのでぜひご覧ください。
カバンの外側にサイドポケットがあります。ここにペットボトルや三脚をいれられます。サイズは大きめなので、折りたたみ傘とミニ三脚を同じポケットに入れても余裕です。
またヒモがついていて三脚など長さのあるものを固定できるようになっています。
追記(2018年10月30日):三脚の収納方法について補足記事を書きました。
→ ピークデザインのエブリデイバックパックに三脚はちゃんと収納できる?
さらにカバンの背中側にヒモで寝袋やドローンを固定できるようにもなっています。私はドローンを持っていませんが、20Lも30LもDJI Mavicがコントローラー、カメラアクセサリー付きの状態で保持できるように設計されているようです。30LはDJI Phantom4でもフィットするサイズだと公式サイトに記載があります。
画像引用:The Everyday Backpack, Tote, and Sling by Peak Design — Kickstarter
頑丈かつ防水で様々なシーンに対応
とてもがっちりとした作りで頑丈なカバンです。防水素材の生地と止水ファスナーなのでちょっとの雨の中なら傘を差さなくても安心です。突然雪が降ってきて濡れながら歩いたことがあるのですがカバンの中身はまったく濡れていませんでした。
防水性を検証した動画があります。約4分シャワーにさらしても中にしきつめたキッチンペーパーにはシミひとつありません。
普段使い・通勤にも
派手すぎず地味すぎずの見た目なので、カジュアルなシーンから通勤カバンにも使えそうです。サイドに付いている持ち手もとても役立ちます。通勤などで電車に乗る際に背中から手に持ち替えたり、荷台の上に乗せるときに持ちやすいです。
画像引用:Everyday Backpack | Peak Design
旅行・登山にも
腰ベルトと胸ベルトがあり、疲れない工夫が施されています。胸ベルトはフックをひっかけて固定。
わたしもこのカバンでハイキングに出かけたことがあります。
またスーツケースの上に乗せて固定できるよう背負う部分に隙間があります。旅行や出張の際に便利ですね。
見た目・デザイン性
多機能なカメラバッグにありがちなのがいかにもカメラバッグという見た目であまりおしゃれじゃないという欠点です。個人的な感想としては、エブリデイバックパックはスタイリッシュでかっこいいデザインだと思います。グレーを基調として随所に赤や青のステッチが入っているのがナイスです。
チャコールはステッチの色が赤色で、アッシュは青色のステッチが入っています。個人的には赤色のほうが他のピークデザイン製品やマンフロット(三脚メーカー)のカラーリングとマッチするので好きです。アッシュの方は持ち手やファスナーの部分がベージュ色で全体的に明るい雰囲気。
パッキング例
エブリデイバックパックは非常に多機能でカスタマイズ性に富んでいるので人によって様々な使い方ができます。
まず、私が普段どのような持ち物を20Lサイズのバックパックにどのようにパッキングしているかご紹介します。
一例ですが、上の写真のような荷物を入れています。リストアップすると次の通り。
- パソコン15インチ、マウス、電源コード
- APS-Cサイズ一眼レフカメラ 標準ズームレンズ付き
- マクロレンズと超広角ズームレンズ(単焦点レンズと入れ替えることも)
- 外付けガンマイク
- 防水カバー(Peak Design Shell)
- ポーチ(ブロワー、クロス、SDカード、パンケーキレンズなどを収納)
- お弁当箱
- ミニ三脚
- 折り畳み傘
- タンブラー
メイン収納部は元々仕切りが3つ入っていますが私は仕切りをひとつ取り除いて使っています。一番下の段にレンズを2本、真ん中の段にレンズ付きの一眼レフカメラ、一番上の段に弁当箱、ポーチ、外付けマイクを収納しています。
サイドの内ポケットにカメラ用防水カバーを収納しています。あとは背中部分のポケットにパソコンを入れて完成です。
またもう少し荷物が少ない時は三脚をカバンの中に収納することがあります。次の写真のように仕切りを折って三脚を立てて入れています。
追記(2018年10月30日):三脚の収納方法について補足記事を書きました。
→ ピークデザインのエブリデイバックパックに三脚はちゃんと収納できる?
次の動画は20Lサイズのパッキング例です。フルサイズの5D Mark4をふたつ収納しています。またマクロレンズを入れているところに普段はミラーレスカメラを入れているらしいので3つのカメラとレンズを同時に持ち運ぶことも可能なようですね。
次の動画は通学や通勤を想定してカメラを入れないパッキング例の動画です。仕切りの使い方がユニークで参考になります。カバンのサイズは30Lです。
次の動画はフルサイズカメラに望遠レンズとバッテリーグリップをつけた時のパッキング例です。カバンは20Lサイズ。
次はひとつ上の動画の続きで、今度は30Lサイズのカバンに先ほどの荷物とプラスアルファの機材をパッキングしています。先ほど20Lサイズでは縦向きに入れていた望遠レンズ付きカメラを30Lでは横向きに入れられるようになっています。
次の動画は日本のYouTuberのTom Tom channelさんのパッキング例です。30Lサイズのカバンにめいっぱい荷物を詰めておられます。
欠点
べた褒めしましたが、個人的に気になった欠点についても指摘しておきます。
- 腰のベルトの長さ調節が難しいです。サイドポケットの中から腰ベルトが出ています。腰ベルトを伸ばすにはサイドポケットの中で調節をしなければならずやりにくいです。一度最長まで伸ばしてしまえばあとは腰の前で長さを短く調節できるので、最初の調整さえすましてしまえばあとは楽です。
- 三脚をサイドにつけると少し危ないです。肩幅が広い方はあまり気にならないかもしれませんが、三脚を横につけることで自分の身幅より外の位置に三脚がきます。狭いところを通るときや、振り返りざまに三脚をどこかにぶつけるおそれがあります。この点は慣れの問題もあるかもしれませんが、慎重にあつかいたい場合はサイドには三脚を入れないほうが良いと思います。
- 届いたときに糸のあまりがありました。ほつれているわけではなかったのですが、糸の処理がきちんとできていなかったようで、自分でその糸を切りました。その後は特にほつれなどの問題は起きていません。
縫製はベトナムで行なっているとのこと。日本製ではないので、意外とこういったところに若干の荒さが現れるようです。これはもしかしたら私の元に届いた商品がたまたまそうだっただけかもしれません。 - 最大容量まで詰めるとカバン上部のサイドに若干隙間ができます。雨が降っているときはその隙間から水が入って荷物が濡れてしまうかもしれません。もし20リットルサイズでギリギリになりそうな人は余裕のある30リットルサイズを買った方が防水の観点からも安心かもしれません。
追記(2018年8月31日):荷物の多い人はトラベルバックパック45Lを検討しても良いかもしれません → トラベルバックパック45Lなどピークデザインから旅行用品シリーズ登場!全7製品 - しっかりとした作りなのでカバン本体は少し重めです。20Lが1315g、30Lが1542g。個人的には背負えるカバンなのでその重さはあまり気になりませんが、手で持ったときはズシッとした重さを感じます。普段の荷物が少ない人や軽さを重視する人は他の選択肢があるかもしれません。カメラに交換レンズ、パソコンなどたくさんの荷物を安全に持ち運びたい人向けのカバンだと思います。
値段は?
日本でピークデザインの代理店である銀一オンラインショップでの価格は20Lが37,800円。30Lが42,120円です。カメラバッグの中では高めの値段ですね。しかし、安いカメラバッグを買って失敗してまた新しいカバンを買うよりも初めから質の良いカバンを持つことをおすすめします。
カメラやレンズ、パソコンなど大切なモノを持ち運ぶのでカバンがしっかりしていると安心感が違います。大変使い勝手が良いので、コストパフォーマンスの観点から見ても悪くないのではないでしょうか。
どこで買えるの?
Amazonなどネットショッピングで買えるほか、最近はカメラ用品店でも取り扱っています。銀一さんより大手ショッピングサイトのほうが安く買える傾向にあります。アメリカのピークデザイン公式オンラインショップでも日本へ発送してくれます。
20L (V2)
30L (V2)
為替レートしだいでは、アメリカのピークデザイン公式サイトから購入した方が安い可能性があります。私はこの公式オンラインショップで購入しました。日本への発送は香港からでした。20Lが259.95ドル、30Lは289.95ドルになります。
キャプチャーとの組み合わせもおすすめ
同じくピークデザインから販売されているキャプチャー(Capture)を合わせて使うと便利です。
カメラをベルトに固定する道具です。動画を見たら欲しくなるので注意。
追記:ついに壊れた…だけどより一層このバッグが好きになりました
2018年8月31日追記:1年8ヶ月ほど使い続けた結果、ついにエブリデイバックパックが壊れてしまいました…
壊れたのはジッパーの部分。カバンから荷物を取り出すときによく使うサイドのポケットのジッパーが破れてしまいました。
長いこと使っていたカバンなので、他の箇所もよくよく見ると傷が入っていたり、布が擦り切れています。
気に入っていたカメラバッグだったので壊れて残念だったのですが、長い期間、本当に毎日のように使っていたので仕方ないかもしれません。カメラやレンズ、パソコン、三脚などたくさんの荷物を入れて使わせてもらったので感謝です。
ピークデザインの魅力のひとつは製品の無期限保証。ピークデザインに連絡したところ無償で新品のエブリデイバックパックをすぐに送ってくれました。詳しい経緯は次の記事に書いています。
→ ピークデザイン製品が壊れた!保証サービスの実体験レポート【生涯保証・無償で新品交換】
写真の左が新品で、右が壊れた古い方です。こうして比べて見ると右側の使い古されっぷりが目立ちますね。
壊れてしまったのは残念ですが、またエブリデイバックパックを使えるようになってよかったです。
まとめ 一生もののおすすめカメラバッグ
エブリデイバックパックは一眼レフカメラやミラーレスカメラなどカメラを愛用するすべての人にめちゃくちゃおすすめのカメラバッグです。多機能で毎日使いたくなります。保証もあるおかげで一生使い続けることができるカバンです。値段の価値は絶対にありますよ!
ちなみにピークデザインはトートやメッセンジャー、さらにスリングなど種類のカメラバッグも作っています。荷物が多くなりがちな人には断然エブリデイバックパックをおすすめしますが、荷物が少なめの人は他の種類のカメラバッグも良いかもしれません。
ピークデザイン製品レビュー
- エブリデイスリング5L購入レビュー!気軽な撮影のお出かけにぴったりのピークデザイン製カメラバッグ
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ピークデザイン製品のまとめ
- 全部欲しくなる!ピークデザインのカメラストラップまとめ【Peak Design】
- ピークデザイン全カメラバッグ紹介!Peak Designのカバン沼ここにあり
- トラベルバックパック45Lなどピークデザインから旅行用品シリーズ登場!全7製品
- ピークデザイン製品を愛用する理由|I love Peak Design
周辺機材
ピークデザインのプレートはアルカスイスに互換します。「アルカスイスって何?」という人はこちらの記事をご覧ください。
また写真撮影に必要な機材や便利な機材について次の記事にまとめています。
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